42 / 81
本編
人はそれを
しおりを挟む
お昼も食べ終わりしばしの休息を取った後、頃合いを見て後半戦は始まった。舞い姫の順番としては最後から数えた方が早いくらいだけど、準備があるからと二人から離れる。あの衣装着ながら応援は、ちょっとね。しづらいなんてものじゃないよ。それに剣舞祭の時と違って、全く着慣れない服だから準備することに嘘はない。
控え室代わりとなっている教室で着替えようと向かっていると、何だか校舎内がザワザワと落ち着きない雰囲気になっていることに気づく。問題が発生した、ようには見えないけど。体育祭の空気に当てられてるとはまた違った感じがする。
「あの、何かあったんですか? 何だか騒がしいようですが」
分からないなら聞けば良いと思って近くにいた人へ声をかけると、知らないのか? と言って事情を説明してくれた。
「外部指導者の件について、二チームが朝から険悪だったんだよ。それが昼に爆発して今に至るんだ」
思いっきりその内容に心当たりがあって、背中に氷が流されたようにヒヤリとする。何にも言ってこないからてっきり納得したのかと思ってたし、あの時の先生から言われた言葉で説得されたのかと思ってた。
だからと言って確認しにいったら、それはそれで嫌味として捉えかねないし、難しいところだったのかもしれないけど……。なるべくしてなった、のかもしれない。
とにかくいこうと思って騒ぎの中心であるところを聞くと、丁度控え室の目の前で争っているらしい。着替えたくても出来ない状況らしく、もう一つのチームも困っていると聞いた。
私がいってどうにかなるとは思えないけど、責任の一端はあるから行くしかない。何より面倒臭いけど、騒いでる場所が場所だしそれしか道がないっていうのもミソよね。
道中ため息を吐いたのは許してほしい。
☆
「だから、指導の先生はこっちが良いってきたんだろ? 今更その事についてイチャモンつけないでくれよ」
「それは謝ります。ですが約束していたのはこちらが先だったのです。その事について謝罪はないのですか?」
「だーかーらー!」
頭が痛い。感想はその言葉に尽きるだろう。何ていうか、言葉は悪いけど幼稚な言い合い? タチの悪いクレーム? みたいなもので騒がないでほしい。
争っているのはうちのチームリーダーと、あの日先生と一緒にいた人だった。腕章をつけているから、あの人もリーダーらしい。そんな人達がレベルの低い争い……ますます頭が痛くなってきた。
控え室代わりとなっている教室で着替えようと向かっていると、何だか校舎内がザワザワと落ち着きない雰囲気になっていることに気づく。問題が発生した、ようには見えないけど。体育祭の空気に当てられてるとはまた違った感じがする。
「あの、何かあったんですか? 何だか騒がしいようですが」
分からないなら聞けば良いと思って近くにいた人へ声をかけると、知らないのか? と言って事情を説明してくれた。
「外部指導者の件について、二チームが朝から険悪だったんだよ。それが昼に爆発して今に至るんだ」
思いっきりその内容に心当たりがあって、背中に氷が流されたようにヒヤリとする。何にも言ってこないからてっきり納得したのかと思ってたし、あの時の先生から言われた言葉で説得されたのかと思ってた。
だからと言って確認しにいったら、それはそれで嫌味として捉えかねないし、難しいところだったのかもしれないけど……。なるべくしてなった、のかもしれない。
とにかくいこうと思って騒ぎの中心であるところを聞くと、丁度控え室の目の前で争っているらしい。着替えたくても出来ない状況らしく、もう一つのチームも困っていると聞いた。
私がいってどうにかなるとは思えないけど、責任の一端はあるから行くしかない。何より面倒臭いけど、騒いでる場所が場所だしそれしか道がないっていうのもミソよね。
道中ため息を吐いたのは許してほしい。
☆
「だから、指導の先生はこっちが良いってきたんだろ? 今更その事についてイチャモンつけないでくれよ」
「それは謝ります。ですが約束していたのはこちらが先だったのです。その事について謝罪はないのですか?」
「だーかーらー!」
頭が痛い。感想はその言葉に尽きるだろう。何ていうか、言葉は悪いけど幼稚な言い合い? タチの悪いクレーム? みたいなもので騒がないでほしい。
争っているのはうちのチームリーダーと、あの日先生と一緒にいた人だった。腕章をつけているから、あの人もリーダーらしい。そんな人達がレベルの低い争い……ますます頭が痛くなってきた。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】捨てられ令嬢の冒険譚 〜婚約破棄されたので、伝説の精霊女王として生きていきます〜
きゅちゃん
恋愛
名門エルトリア公爵家レオンと婚約していた伯爵令嬢のエレナ・ローズウッドは、レオンから婚約破棄を宣言される。屈辱に震えるエレナだが、その瞬間、彼女にしか見えない精霊王アキュラが現れて...?!地味で魔法の才能にも恵まれなかったエレナが、新たな自分と恋を見つけていくうちに、大冒険に巻き込まれてしまう物語。
王女様は聖女様?おてんば姫の大冒険~ペットのドラゴンが迷子なので冒険者になって探しに行きます!~
しましまにゃんこ
ファンタジー
アリシア王国の第3王女ティアラ姫には誰にも言えない秘密があった。
それは自分が全属性の魔力を持ち、最強のチート能力を持っていた「建国の賢者アリシア」の生まれ変わりであること!
8才の誕生日を境に前世の記憶を取り戻したものの、500年後に転生したことを知って慌てる。なぜなら死の直前、パートナーのドラゴンに必ず生まれ変わって会いにいくと約束したから。
どこにいてもきっとわかる!と豪語したものの、肝心のドラゴンの気配を感じることができない。全属性の魔力は受け継いだものの、かつての力に比べて圧倒的に弱くなっていたのだ!
「500年……長い。いや、でも、ドラゴンだし。きっと生きてる、よね?待ってて。約束通りきっと会いにいくから!」
かつての力を取り戻しつつ、チートな魔法で大活躍!愛する家族と優しい婚約者候補、可愛い獣人たちに囲まれた穏やかで平和な日々。
しかし、かつての母国が各国に向けて宣戦布告したことにより、少しずつ世界の平和が脅かされていく。
「今度こそ、私が世界を救って見せる!」
失われたドラゴンと世界の破滅を防ぐため、ティアラ姫の冒険の旅が今、始まる!
剣と魔法が織りなすファンタジーの世界で、アリシア王国第3王女として生まれ変わったかつての賢者が巻き起こす、愛と成長と冒険の物語です。
イケメン王子たちとの甘い恋の行方もお見逃しなく。
小説家になろう、カクヨムさま他サイトでも投稿しています。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー
欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜
水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。
魔王乱立の時代。
王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。
だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。
にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。
抗議はしない。
訂正もしない。
ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。
――それが、誰にとっての不合格なのか。
まだ、誰も気づいていない。
欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる