女剣士の道は険しい?

星野 夜空

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本編

理由は分かったけど

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 それからも何というか、断罪しろしないのやり取りで平行線を辿った。挙句バレたのなら学園を辞めるとまで言いだして引き止めるという現象まで発生。
 学園を辞めることは出来る。それ相応の理由が必要だけど。今回のはほら、原因やら何やら潰れてるからされたら厄介だから。早い話辞められたら面倒な未来が見えるから必死に止めてる。来年平穏な学園生活の可能性をリン自ら語ってくれたから。
 今年みたいな楽しいけど寂し悲しな私生活だけは避けたいもん! 友達と街歩きたい! マリやアランは身分が身分だからかあんまり行きたくないとか言うしさ!
 というわけで私の希望願望その他諸々を含んだ未来獲得の為、止めていたらちらほら人が来始めた。……傍目から見たら腕の引っ張り合いしてる女子二人だから、騒ぎにもなるか。祭りの日って喧嘩、という程じゃなくても、騒ぎは起こりやすいし。そう見られた可能性あるよね。
 先生くる前に逃げたほうが良いかもしれないなこれ。
 あーあ、せっかくの王学祭なのに……何でこうなるのよもう。厄日か。



 はい。というわけで人目のつかない自室へ移動したよ。談話室みたいな人がいつくるか分からない場所で話すことができるわけでもないからね。
 その間にさんづけはお互い抜きにしよう、という話になった。クラスメートだし、歳が離れてるってわけでもないし、ね。

「で、リンは一体どうされたら納得するのよ」
「だから罰を」
「却下」

 むしろ何でそんなに罰云々になるの。あれか、マゾヒストか。
 思わずため息をついた私は悪くない。なのに何故睨まれないといけないのか。解せん。

「ラナ、私がこのように断罪を求めるのはね、家から勘当される名目がほしいからなの」
「……名目? どういうこと?」
「子どもが一人でそれが女で、攻撃系統が家督を継ぐのが必須の家。いずれ婿養子を取ることによって家の断絶は防げるけど、その場合父が存命で息子──父からすれば孫ができたら、その子が継ぐことになるわ。つまり私の夫にあたる人には何の利益もないことになるの。いえ、あるにはあるけれど、結局子が成人したら」
「あー、ごめん。言いたいこと理解した」

 お家事情が関連するのね、要するに。今現在良しとして結婚しても、未来もそうであるとは限らないから。最悪義父を旦那が殺す、なんてことになりかねない。もちろん、最悪の最悪なだけで滅多なことではないけど、あり得ないと言いきれない、のだろう。
 養子という手が見られないのは、おそらく子であるリンがいるからか、あるいは両親の親戚にあたるだろう人がいないからか。いずれにせよリンがその家から追放されない限りは出来ない手段とみていい。
 こういうのを私達の年代から考えないといけないのだから、貴族って大変かつ面倒なのね。
 さて、理由は分かったけど不問とされてる問題を取り上げ続けても意味がない。というかもうどうしたら良いのか案が浮かばない。
 お手上げだ。降参。
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