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軽率、自壊
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「───おはよう‼」。
そうやって辻神 カイトに向かって大きく投げられた挨拶という名の恒例行事。
俺はそれを意図もせず無視をする。
いつもの様に一番後ろから二番目の窓際の席に腰を落ち着かせLIPTOONのストローを加えながらホームルームまでの時間をゲームして過ごす。
性格が悪い?最低?酷い言い草だな、俺が何をしたって言うんだ。
挨拶をされたのに返さないなんて性格がねじ曲がっている?何か勘違いしていないか?
────だって、俺挨拶なんかされてないもん。
カイトのすぐ後ろで昨日のドラマで盛り上がる女の子達。
彼女は俺では無く後ろにいたモブ子ちゃんに挨拶を投げ掛けたのだ。
今更そんな羞恥トラップになんか引っ掛けるものかマヌケめ。
これは余談だが俺の知人の『高校デビューし太郎君』の話をしよう。
新学期が始まって二日目、まだクラスメイトの顔も名前も覚えていない当日、『高校デビューし太郎君』は馴れない足取りで教室の扉を開いた。
するとどうだ、陽気な声で「おはよう‼」と可愛らしい女の子が投げ掛けてくれるでは無いか。
その時、し太郎君は感極まった。これぞ求めていた高校生活だと、これぞ青春だと。
し太郎君は緩まった涙腺を固め投げ掛けられた挨拶に精一杯の気持ちを込めて返そうと息を吸って───
「おはよ────」。
「──おはよー理沙ー……この人、理沙の知り合い?」。
「ううん、知らない人」。
───俺の高校デビューは終わった。
あ、俺じゃない、これはあくまで『し太郎君』の話だ。
別にこれは誰が悪いとかでは無い、攻めるつもりも毛頭ない。
かの有名な北極の拳のモヒカンも言っているではないか
『───世紀末RUNAWAY‼、ロケットモヒカンでFLYAWAY‼』──と
目を点にして思う『──いや、これもう意味わかんねぇな』と
そっと、LIPTOONのミルクチャイを啜った。
俺はリプトゥーンが好きだ。どれ位好きかと言うとしりとりが始まった時一番最初に言う位には好きだ。
何で俺友達出来ないのかなぁ
そうやって特に意味なんか無いオープニングトークを済ませた。
平凡も平凡、何も起こる筈の無い平凡な日常。そうそんな平凡な日常の傍らで、小さな声で、平均以上の容姿をした陰キャラ気味のアニメヲタクは呟く
「──どっかの異世界にでも召喚され無いかな」
刹那──眩い閃光と得体の知れない浮遊感とが教室を覆う。
フラッシュライトの様に発せられた光が教室を真っ白に塗り潰した。
徐々に慣れ始めた視力が映した物は光輝く円盤に刻まれた幾何学模様の紋様。
カイトはその紋様を知覚し瞬時、理解する。その理解の速さには直前にやっていたのが召喚物のRPGだというのも理由の一つだろう。
───あぁ、そうだ、そうだった、何で俺はこんな大切な事を忘れていたのだろうか。
過去の記憶を辿り後悔の念を抱く。
何処にでもいる平凡な高校生とか言ってる奴に普通の生活なんて送れない、つまりあれだ、俺は見事にフラグを立て間違えたのだ。
カイトを含めたクラスメイト四十三人の意識が電源を切られたパソコンの様にプツンと途切れた。
そうやって辻神 カイトに向かって大きく投げられた挨拶という名の恒例行事。
俺はそれを意図もせず無視をする。
いつもの様に一番後ろから二番目の窓際の席に腰を落ち着かせLIPTOONのストローを加えながらホームルームまでの時間をゲームして過ごす。
性格が悪い?最低?酷い言い草だな、俺が何をしたって言うんだ。
挨拶をされたのに返さないなんて性格がねじ曲がっている?何か勘違いしていないか?
────だって、俺挨拶なんかされてないもん。
カイトのすぐ後ろで昨日のドラマで盛り上がる女の子達。
彼女は俺では無く後ろにいたモブ子ちゃんに挨拶を投げ掛けたのだ。
今更そんな羞恥トラップになんか引っ掛けるものかマヌケめ。
これは余談だが俺の知人の『高校デビューし太郎君』の話をしよう。
新学期が始まって二日目、まだクラスメイトの顔も名前も覚えていない当日、『高校デビューし太郎君』は馴れない足取りで教室の扉を開いた。
するとどうだ、陽気な声で「おはよう‼」と可愛らしい女の子が投げ掛けてくれるでは無いか。
その時、し太郎君は感極まった。これぞ求めていた高校生活だと、これぞ青春だと。
し太郎君は緩まった涙腺を固め投げ掛けられた挨拶に精一杯の気持ちを込めて返そうと息を吸って───
「おはよ────」。
「──おはよー理沙ー……この人、理沙の知り合い?」。
「ううん、知らない人」。
───俺の高校デビューは終わった。
あ、俺じゃない、これはあくまで『し太郎君』の話だ。
別にこれは誰が悪いとかでは無い、攻めるつもりも毛頭ない。
かの有名な北極の拳のモヒカンも言っているではないか
『───世紀末RUNAWAY‼、ロケットモヒカンでFLYAWAY‼』──と
目を点にして思う『──いや、これもう意味わかんねぇな』と
そっと、LIPTOONのミルクチャイを啜った。
俺はリプトゥーンが好きだ。どれ位好きかと言うとしりとりが始まった時一番最初に言う位には好きだ。
何で俺友達出来ないのかなぁ
そうやって特に意味なんか無いオープニングトークを済ませた。
平凡も平凡、何も起こる筈の無い平凡な日常。そうそんな平凡な日常の傍らで、小さな声で、平均以上の容姿をした陰キャラ気味のアニメヲタクは呟く
「──どっかの異世界にでも召喚され無いかな」
刹那──眩い閃光と得体の知れない浮遊感とが教室を覆う。
フラッシュライトの様に発せられた光が教室を真っ白に塗り潰した。
徐々に慣れ始めた視力が映した物は光輝く円盤に刻まれた幾何学模様の紋様。
カイトはその紋様を知覚し瞬時、理解する。その理解の速さには直前にやっていたのが召喚物のRPGだというのも理由の一つだろう。
───あぁ、そうだ、そうだった、何で俺はこんな大切な事を忘れていたのだろうか。
過去の記憶を辿り後悔の念を抱く。
何処にでもいる平凡な高校生とか言ってる奴に普通の生活なんて送れない、つまりあれだ、俺は見事にフラグを立て間違えたのだ。
カイトを含めたクラスメイト四十三人の意識が電源を切られたパソコンの様にプツンと途切れた。
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