夏は短し、恋せよ乙女

ぽんず

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episode:2

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「ねぇ~お兄ちゃん!」
 
こっちとこっちの服どっちがいいかな~?
 
「どっちも似合うと思うぞ。」
妹のファッションショーに付き合うこと1時間。
 
幸太郎は複雑な気持ちで時を過ごしていた。
 
「お兄ちゃん!楽しみだね!!」
隣でキャッキャッとはしゃいでいるさちかを横目に
 
(さちかが楽しそうなのは…まぁ嬉しいけど…)
 
女性と出かけるなんていうことは、母親と妹でしか経験がなかった。
 
(相手を男だと思う。そうしよう。俺は男の知り合いと妹と出かけるんだ!)
 
「お兄ちゃん…なんかさっきから顔が怖いよ?」
 
心配そうに幸太郎の顔をさちかがのぞき込んでいた。
 
「ほらっ!何を着ても似合うから、後は明日にしてもう寝るんだ。」
 
そういうと幸太郎はタンスへと服を戻した。
 
「お兄ちゃん、明日寝坊しないでね!おやすみなさい!」
 
“ガチャッ”
電気を消してさちかの部屋を出た幸太郎は、ため息をついて自分の部屋へ戻ったのであった。
 
(あ~明日が来なきゃいいのに。)
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
一方、別の家でも
 
(全然決まらない…。)
 
時計の針は既に天辺をこえており、大きな家も随分と静かになっていた。
 
(何を着ていけばいいのよ。バックは?靴は?どうすればいいのよ~。)
 
 
クローゼットの中身は乱雑に並べられ、梨々花は鏡の前でにらめっこをしていた。
 
 
(はぁ…明日が来なければいいのに。)
 
もう今日じゃないの!と自分自身で突っ込みを入れて再びクローゼットと鏡を行き来するのであった。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
ピピピピピピッ
 
ピピピッ
 
“トントントン”
ドアをリズムよくノックする。
 
 
「ん~…うるさいわね…」
 
 
「梨々花様!朝でございます!起きてください!遅刻しますよ!」
 
 
(遅刻って…今日は学校休みでしょ…。)
 
 
「水族館の支度は済んでいるのですか?」
 
「ん~すいぞくかん…?んっ?」
 
“トントントン”
「何を寝ぼけていらっしゃるのですか!水族館です!」
 
 
「あ~~水族館ね~すいぞく…」
 
 
“ガバッ”
 
 
勢いよくベッドから起き上がった梨々花は、明るい外を見て一瞬時が止まったのであった。
 
(いま何時?!)
 
時計を見ると既に8時半を指していた。
 
(髪の毛を整えて…化粧をして…ご飯を食べて…着替えて…)
 
「桐!ギリギリじゃないの!もっと早く起こしてよ!!」
 
ドアの外からは深いため息が聞こえる。
 
「…梨々花様。わたくしはずっとここでドアを叩いておりました。」
 
「ウっ…。いいから早く朝ご飯の支度をしといてね!!」
 
梨々花は勢いよく布団から飛び出し次々と支度を始めるのであった。
 
昨日は服装を考えた挙句、疲れきってしまい気が付いたらベッドへダイブしていたのであった。
 
「興味半分で買った服をいよいよ着る時が来たわね。」
 
ネット等で検索したアドバイスを参考にし、ジーパンにTシャツというラフな格好を選択した。
「ちょっと女を捨てすぎてるかしら…。」
けど、力を入れるのもバカバカしいから丁度いいわよね。
 
支度を済ませた梨々花は、残るご飯のみとなった。
 
「桐!ご飯は準備できた?」
 
「お待ちしておりました。?!」
 
 
桐は一瞬固まり、すぐにニコッと微笑んだ。
 
 
「いつもと随分雰囲気が違うもので、反応が遅れてしまいました。」
 
「なんかおかしい?」
 
「いえ。梨々花様はなんでもお似合いですよ。」
しかし、いつの間にそのような服の準備を?
 
 
梨々花の前にはサンドウィッチ・サラダ・紅茶が次々と運ばれていった。
「あー…これは、前に麗と買いに行ったのよ。麗がこういう服がほしいっていってね。」
 
(まさかこんなところで役に立つとは思っていなかったけど。)
 
 
「お食事が終わったら車を出しますので。」
そういうと桐は、一礼をした後にリビングから去っていった。
 
時計を確認すると9時半を指しており、待ち合わせの10時まで後30分しかなかった。
サンドウィッチを数口と紅茶を流し込み、急いで玄関へと向かった。
 
「梨々花様いってらっしゃいませ。」
「いってくるわ。」
 
年老いた執事に一言伝えて、桐の待っている車へと向かった。
 
「桐、待たせたわね。駅の近くに降ろしてね。」
「駅の目の前ではなく?」
 
 
「車とか…こういうの見られるのがね。なんか嫌なのよ。」
 
 
学校では夏目梨々花といえば誰もが知るお金持ちである。
車も数え切れないほど所有している。
 
周りから騒がれることは慣れているが、あまりいい気分ではなかった。
 
 
「わかりました。では近くの駐車場で停めます。」
 
 
駅までは車で数分であるためすぐに目的地へ到着したのであった。
 
「待ち合わせ時間まで余裕があるし…助かったわ桐。」
 
「いってらっしゃいませ、梨々花様。」
 
「帰りは…何時かしら…。また連絡するわ。」
 
「かしこまりました。お気をつけてください。」
最後にニコッと笑い桐は梨々花を見送った。
 
 
駐車場からは徒歩数分であったため、駅の改札口へはすぐについた。
(詳しく決めなかったわね…ここにいれば目立つかしら。)
 
あたりをきょろきょろするが周囲には特に兄弟はおらず、しばらく待つことにした。
 
 
(私を待たせるなんて、いい度胸ね。)
 
 
「あれ~そこのお姉さん~すごくかわいい~~モデルさんとか?」
 
目立つ場所にいたせいか、次から次へと男たちが声をかけていく。
 
「…。」
 
「おねぇさん~聞こえてる?ねぇってば~!」
 
「なんで私があなたみたいな下級生物と話さなきゃいけないのよ。」
ボソッと梨々花は睨みながらつぶやくが男はしつこく絡んできた。
 
 
「友達来ないみたいだし~この後どう?行こうよ!!」
男もスルーをされ続けたことに嫌気がさし無理やり腕を引っ張る。
 
「いいかげんに…「ごめん!待たせて!!」」
 
横を振り向くと幸太郎とその子分が息を切らして立っていた。
 
「その子、俺の連れなので!」
「そのおねぇちゃんさっちゃんの連れなので!」
 
「あ?なんだよ、連れがいるのかよ。」
予想外の小学生の登場に男も驚きさっさと消えていった。
 
「ごめんね!お姉ちゃん…さっちゃんの支度が遅くて…」
「いいのよ。あんな奴、私1人で充分だったのに…。」
 
「何にせよ、ごめん。危ない目に合わせて。」
 
幸太郎が申し訳なさそうに梨々花をみていた。
「いいってば。」
 
「ねぇ、お姉ちゃん!さっちゃんのワンピースどう?」
さちかは新しいの着てきたの!っと嬉しそうにくるくるまわって見せた。
 
 
 
「ピンクのワンピース。すごく似合ってるわ。かわいいわね。」
 
梨々花もつられてほっこりとした。
 
「私ももっとオシャレしてくればよかったかしら…。」
 
「そしたら俺が浮くから…」
 
幸太郎は、梨々花と近くジーパンにTシャツ、そして帽子を深くかぶっている。
 
 
「みろよあの子!超かわいくね!」「モデルみたいだな!」「声かけてみねぇ?」
 
周りからザワザワといろいろな言葉が聞こえてきた。
 
 
“パサッ”
 
幸太郎はかぶっていた帽子を梨々花にかぶせた。
 
「ちょっと!なによ急に。」
 
「この帽子買ったばっかりだから…。汚れてないはずだから。」
 
「いやいや、そんな問題じゃなくて…」
 
「さっ、めんどくさいこと言ってないで行くよ。さちか、切符を買いに行こう。」
 
 
(なんで私があんな奴の帽子をかぶらなくちゃいけないのよ…。)
 
「これおねぇちゃんの分の切符ね!」
「えっこれって?」
 
「電車乗るのに必要なの!!あそこに通すんだよ!」
「それはさすがに知っているわ。」
 
「そういえば…こないだここの駅でお前座ってたよな…。」
 
つい2日前で会った。幸太郎はふと思い出していた。
 
「あのね、言っとくけど!私の名前お前じゃないのだけど。ほんとに無礼ね。」
 
 
「いや、名前知らない…。」
 
 
「私の名前知らないの?!?!」
梨々花にとっては予想外の展開であった。
 
「いやいや、俺の名前も知らないだろ。」
 
「あっ…。あなたみたいな一般人の名前知るわけないでしょ!!」
 
 
「私は夏目梨々花!一生覚えてなさいよ!」
フンッと鼻をならした。
 
幸太郎は困っていた。女の名前なんて真面目に呼んだことはなく
 
「じゃあ夏目でいいのか?」
 
「は?夏目ですって?」
 
(えっ。普通苗字で呼ばないのか?!)
じゃあなんて呼べばいいんだよ。と頭をフル回転させた。
 
 
悩んだ結果…耳まで真っ赤にして
「じゃあ…梨々花さん?」
 
 
「はぁ?」
 
梨々花は思いっきり幸太郎を睨み付けた。
 
 
「そんなわけないでしょ。夏目様、または夏目さんに決まってるでしょ。」
 
 
(そっちかよ!!!!あ~めんどくさいな…。)
 
幸太郎はさらに顔を赤くしていた。
 
「じゃあ、夏目さんで。」
 
「あなたの名前は?」
 
「幸太郎。佐々木幸太郎。」
幸太郎はため息交じりに答えた。
 
「わかったわ。佐々木君!行くわよ。」
 
「2人ともなにしてるの~?早くいこ~!!」
 
さちかが遠くで呼んでいる。
2人はぎこちなく歩いていくのであった。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
“電車が参ります、黄色い線の内側までお下がりください。”
 
「電車に乗るの初めてなのよ。」
「えっ?」
 
 
2日前に駅で会ったよな?と幸太郎は頭にハテナマークを浮かべる。
 
「あの時は乗ろうとしていたのよ。切符はしっかり買ったの。」
 
「電車に乗らずによく生活できるな…。」
「人が多くて嫌なのよ。車のほうがずっといいじゃない。」
 
「あぁ…なるほどね。」
 
 
 
“プシューッ”
 
電車のドアが開き、人が一気に動き出す。
 
 
「さちか、あまりはしゃぐなよ。はぐれるぞ。」
 
「はぁい!」
さちかは空いている席へ座り、梨々花と幸太郎は近くへと立っていた。
 
 
 
水族館の最寄り駅まで電車で数十分であったが梨々花にはえらく長く感じていた。
 
(電車って…なんだか人も多いし疲れるわね。)
 
やっと着いた駅で既に疲労を感じていたが、さちかに手を引かれてなんとか水族館までたどり着くことができた。
 
 
「お兄ちゃん!たくさんお魚いるよ!!」
 
わぁ~っとはしゃいでいるさちかと、あまりの魚の多さに口が開いている梨々花がそこにはいた。
 
「すごいわね…これが水族館なの。すごい魚の数…。」
 
 
「おねぇちゃん、ほんとに水族館初めてなんだね!!」
これが、タイで~これがうつぼだよっ!
さちかは嬉しそうに指をさしながら魚の説明を始めていた。
 
 
「すごくきれいだけど…少しかわいそうね…。」
 
「ん?」
 
「自由がなくて…少しかわいそうに思ったのよ。」
 
「あぁ…たしかにな。」
 
 
梨々花は遠くを見つめてため息をついた。
 
 
「おねぇちゃん!早く~~!!」
 
少し離れたところからさちかの声が聞こえ我に返ったのであった。
 
「あんまり遠くへ行くと危ないわよ。あと恥ずかしいから大きな声出さないでよね!」
 
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは仲良しなの?」
「いいえ、全くよ。」
 
さちかが驚くほど即答であった。
 
「あと、私あなたのお姉ちゃんじゃないわよ!」
「あっ!お姉ちゃん!!こっちにペンギンいるよ!!」
 
「…ちょっと!聞いてる?」
 
その後もさちかの耳には届かず、梨々花は仕方なくお姉ちゃんで折れたのであった。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
その後一通り水族館を堪能した3人は最後にお土産コーナーへと足を運んでいた。
 
「お母さんにお土産何にしよう!お姉ちゃん何がいいと思う?」
 
3時間程度で打ち解けあった、さちかは嬉しそうに梨々花の手を引いていた。
 
(こないだまで想像もできなかったけど…まぁ満喫はしたわね…。)
 
「なんでも喜ぶんじゃない?お土産なんて買ったことないから聞かないで。」
 
 
さちかは目を丸くしていた。
「お姉ちゃんお土産買わないの?買おうよ~!!選ぶのも楽しいから!」
 
梨々花は困っていた。
(お土産なんて誰にあげるのよ…ちょっと佐々木君助けなさいよ!!)
 
「家とか…ほら、夏目さん学校に友達いるじゃん。名前知らないけど。」
 
梨々花のアイコンタクトもむなしく、みるみるうちにお土産コーナーの奥底へと連れていかれてしまった。
 
 
「じゃあ…いつも世話をしてくれる人と、友達たちに…」
桐と唯一の友人達にかわいいキーホルダーを選びお会計を済ませた。
 
「さっちゃんはお菓子をかったの~早く渡したいな!!」
 
「ねぇ後ろに隠してるその白いものはなに?」
 
「これ…お姉ちゃんが今日一緒に来てくれたから…お礼に!」
 
はい!っと渡されたのはシロイルカのぬいぐるみであった。
 
「お姉ちゃんに選んだの!」
「どうしてもって…まぁめんどくさいけど受け取ってやってくれ。」
 
 
「じゃぁ…」
 
 
さちかから受け取ったシロイルカを梨々花は抱っこして撫でてみた。
 
「まぁいい触り心地だし…いいセンスだと思うわ。」
 
 
その後、梨々花は帰りの電車でも大事にシロイルカを抱っこして帰ったのであった。
 
 
「お姉ちゃん!今日はありがとう!また行こうね!!」
 
「私こそ、有意義な休みで会ったわ。もう会う機会もないかもしれないけど。」
 
「次はどこに行こうかな~!!」
 
(相変わらず人の話を聞かないわね…。)
 
 
フッと口元を緩ませ駅で二人と別れたのであった。
 
 
“ガチャ”
 
 
少し離れたところで待機していた車のドアが開いた。
 
「おかえりなさいませ。」
車からは行きと同じく桐が乗っていた。
 
「今日は内容の濃い一日だったわ。」
 
時計を見ると午後5時を指していた。
 
「いかがでした?」
 
「まぁまぁね。たまにはいいかもしれないけど…貸し切りの方がゆっくりできるわね。」
 
「梨々花様、たまには混雑した場所にも慣れていただかないと…」
奥様に怒られます。と桐は付け足した。
 
 
「お母様は、いいのよ別に。関係ないわ。いっつも無茶ばかりだもの…。」
 
「梨々花様の事を心配しているのだと思いますよ。」
 
「とにかく今日は疲れたの。その話は聞きたくないわ。」
桐はそれ以上話には触れずに、家に着いたのであった。
 
 
「あっ忘れるところだった。これ…。」
 
袋から包みを出し桐に渡した。
 
「梨々花様これは?」
 
「お土産よ。ありがたく受け取りなさい。」
 
 
「お土産ですか?!いったいどうされたのですか?」
 
人生初めて主人からお土産を受け取った桐は驚いていた。
包みを開けるとペンギンのマスコットがついたキーホルダーが入っており、さらに驚いた。
 
「とてもうれしいです。梨々花様一生大切にします。」
 
大袈裟なんだから…とため息をつきつつ、悪い気がしなかった梨々花は少し機嫌よく部屋へと向かった。
 
 
(たまにはいいものね。桐のあんな嬉しそうな顔、久しぶりに見たわ。)
 
そんな梨々花はふと部屋の鏡前で立ち止まった。
 
「あっ!!!」
 
 
鏡を見るなり、自分の頭に帽子が乗っていることに気が付く。
 
 
「やってしまったわ…。」
その後、梨々花は何度もその帽子とにらめっこをしていたのであった。
 
 
「どうやって返せばいいのかしら…」
梨々花の次なる課題として、帽子の返し方があがっていた。
そうして悩むうちに気が付くと眠ってしまっていたのであった。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
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