7 / 11
第7話 まろまろ
しおりを挟む
別にこんなに一生懸命練習されるとは想定外だった。
傷が良くなるまで遊べない、だけどなにか一緒にしたい。
そういう所での答えが魔法を教えるという事だった。
だがリントブルムはわかっていなかった。
彼女が、アナスタシアが、超が付くくらいでは収まらないほどのバカ真面目であることを。
あの日からもうずーとアナスタシアは目が悪くなるんではないかと心配になるくらい目を凝らして魔素を見ることに必死になっている。
あの後、すぐに魔素が見えなくなったと言ってそれ以来ずっとこうして空中を凝視している。
リントブルムは思った。
(教えるなんて言わなきゃ良かった。)
と。
話しかけてもアナスタシアは返事もしないくらい集中していた。
この集中力を持ってしても今まで魔法が使えなかったことが不思議なくらいである。
リントブルムが魔法を見せてから3日という時間が流れた。
アナスタシアの傷も程よく癒え、体も動くようにはなってきている。
それなのに身動き一つ取らずジーっと魔素を見られた日には、リントブルムにとっては退屈な時間がさらに退屈になってしまう。
一人の時は大したことはなかった退屈だが、誰かが横にいるだけで退屈は大きくなってしまうものなのだなと思ったものだ。
一方アナスタシアはというと、人生の中でも充実した日々を送っていた。
自身の成長に限界を感じていたアナスタシア。
肉体の鍛錬はすでに限界値を迎え、驚きの若さである種の到達点へと達してしまった。
故に魔法が使えないというハンデがなければ彼女は歴史上もっとも高名な勇者となっても不思議ではなかったのだ。
だが貴族は完璧さを求めるもの。魔法を使えないという云わば欠陥品のようなレッテルを貼られたアナスタシアはその美しい見た目も貴族達の癪に触ったのだろう。不当な評価を受け続けた日々だった。
それでも王国有数の勇者になれたのはこの集中力があってこそなのだが。
最早この【ユグドラシル】へ入った時点で奇跡の攻略か名誉の死しか道のなかったアナスタシアにとって今さら評価などなんの価値もないものなのだが。
だから今の彼女にとってこの環境は願ってもないものなのかもしれない。
ルイナ家の一員として評価を気にしてきた人生だったがここでは何も気にしなくていい。
ただ魔法を鍛錬できるという喜びだけが彼女を動かしていたのだ。
ただアナスタシアは知らなかった。
魔素を目視するというこの訓練。
これがアナスタシアの魔法の才能を大きく開花させていたことを。
このフロアの特殊な魔法陣により、高濃度の魔素を浴び続けたアナスタシアの体は絶対的な魔法適性のない体質から大きく変化し、魔法を取り扱うに理想的な体質へと変化していた。
それは魔法への感度を上昇させ、今まで感じることのできなかった魔素を認識というものを変えるだけでいきなり目視させるまでの結果を生むことになる。
そしてその認識を変えるという事がこと魔法に置いて最重要スペックになりえる事なのだ。
アナスタシアは今日も魔素を見続ける。
これだと思った事をとことん突き詰める。
それがアナスタシアだ。
だがしかしだ。それではリントブルムは遊ぶことができない。
一人遊びをしていてもアナスタシアが気になって仕方がない。
逆に集中できない。
考えた彼が出した答えは、結局彼女の横に座り同じ事をまねるという事であった。
すでに十二分にアナスタシアのしていることをこなすことができるリントブルム。
だが同じ空間で同じことをする。これだけでも楽しいという事にリントブルムは気づいていくことになる。
自分のしたい事だけ主張していた彼は、ここにきて相手に合わせるという社会性を学び始めていた。
これはこれで何百年も生きている彼からすれば大きな発見なのである。
それから1週間の時間がたった。
毎日のように魔素を見ようと空中を睨み続けたアナスタシアは驚異のスピードでそのコツを会得していく。
もちろんまだ、意識的に集中しないと見えはしないが初めてリントブルムが見せてくれたあの景色がアナスタシアの視界に広がっていた。
「リントブルム、君が見せてくれた景色をやっと再現できるようになったぞ。私にも見えるんだ!!」
喜々としてリントブルムに話しかけるアナスタシア。
「フンフン! それは良かったよ。どうしてだろうね? アナスタシアが喜んでる姿を見ると僕までうれしくなるや。」
フンフンとリントブルムは鼻を鳴らしながら興奮気味に語る。
まるで自分のことのように喜んでいるようだ。
「ありがとう。君がこの素晴らしい景色を私にくれたのだ。感謝するよ。」
美しい赤い髪をサラリと右腕でかき分けながら凛とした笑顔をリントブルムに見せていた。
傷も謎の魔法陣のおかげですっかりと良くなり、やっと本来の笑顔も見え始めたのだろう。
だがリントブルムはそれが何を現すのかよくわかっていた。
アナスタシアはいつかここを出ていく。
いや、いつかではない。傷が治ればここを出ていくのだ。
それは明日かもしれないし今この瞬間かもしれない。
今まで退屈という感情はあったリントブルムだが寂しいという感情を初めて体感している。
「僕は何もしてないよ。アナスタシアが頑張ったからできたんだよ。」
アナスタシアが喜べば自分もうれしい。ただ自分が悲しい顔をすると彼女も悲しいのではないだろうか。
そう思ったリントブルムは精一杯笑って答えて見せた。
「フフ、ドラゴンの表情は読み取りづらいと何かで読んだことがある。フフフ、誰が言ったのやら......。」
産まれて初めて自分の気持ちとは違う表情を見せた事、これはリントブルムの心の成長と言ってもいいだろう。
そんな引きつった笑みを浮かべるドラゴンにアナスタシアも笑いがこみ上げてきた。
リントブルムは自分が演じた嬉しさがやはり伝染したんだと思い、さらに引きつった顔をアナスタシアに見せる。
それを見て、笑ってはいけないと思いながらもその引きつった笑みを見るとどうしても笑ってしまうアナスタシア。
アナスタシアにとっても自分と別れるのを惜しんでくれているというのは感じる。
もちろん死んだ仲間のためにも先へと進む事をやめることはできない。
だがリントブルムと一緒にいてわかったが、どう不意を突こうが油断させようが自分に勝機はないだろう。
それに彼女自身が彼にそんな事をしたくはないと思い始めていた。
リントブルムはアナスタシアの事情を知らない。
だから怪我が治ればおうちに帰るのだろうと思っているのだろう。
彼に私を殺せというのも酷な話なのだろうなとアナスタシアは思う。
それならばもう少し、彼に魔法を習ってみたい。
それが本心だった。
「なぁリントブルム。」
改まって話すアナスタシアにビクリと反応するリントブルム。
ついに来た。聞きたくないとアナスタシアに背中を向け耳をパタンと閉じる。
さっきまでは我慢できたが、別れの言葉を直接言われるのは我慢できない。
(絶対泣いちゃう。泣いたらアナスタシアも悲しくなっちゃう。)
リントブルムは大きな尻尾と翼を縮こませでている。
背中から伝わる哀愁にまた笑みがこぼれるアナスタシア。
「実はだな。その......キミさえ良ければなんだが......もう少しここで魔法を教えてほしいのだが......どうだろう?」
耳を閉じても聞こえてくる声。
その声を聞かないように頭で違う事を考えていたが、すんなりその言葉は頭の中に入ってきた。
耳を下げたままクルリとアナスタシアに頭だけふり返り――
「僕が良ければなんておかしいよ。だって僕はもっとキミにここにいてほしいんだからさ。」
目をウルウルさせながら引きつった笑みを見せるリントブルム。
彼はおそらく今日初めて、うれしくて泣いてしまったんだろう。
傷が良くなるまで遊べない、だけどなにか一緒にしたい。
そういう所での答えが魔法を教えるという事だった。
だがリントブルムはわかっていなかった。
彼女が、アナスタシアが、超が付くくらいでは収まらないほどのバカ真面目であることを。
あの日からもうずーとアナスタシアは目が悪くなるんではないかと心配になるくらい目を凝らして魔素を見ることに必死になっている。
あの後、すぐに魔素が見えなくなったと言ってそれ以来ずっとこうして空中を凝視している。
リントブルムは思った。
(教えるなんて言わなきゃ良かった。)
と。
話しかけてもアナスタシアは返事もしないくらい集中していた。
この集中力を持ってしても今まで魔法が使えなかったことが不思議なくらいである。
リントブルムが魔法を見せてから3日という時間が流れた。
アナスタシアの傷も程よく癒え、体も動くようにはなってきている。
それなのに身動き一つ取らずジーっと魔素を見られた日には、リントブルムにとっては退屈な時間がさらに退屈になってしまう。
一人の時は大したことはなかった退屈だが、誰かが横にいるだけで退屈は大きくなってしまうものなのだなと思ったものだ。
一方アナスタシアはというと、人生の中でも充実した日々を送っていた。
自身の成長に限界を感じていたアナスタシア。
肉体の鍛錬はすでに限界値を迎え、驚きの若さである種の到達点へと達してしまった。
故に魔法が使えないというハンデがなければ彼女は歴史上もっとも高名な勇者となっても不思議ではなかったのだ。
だが貴族は完璧さを求めるもの。魔法を使えないという云わば欠陥品のようなレッテルを貼られたアナスタシアはその美しい見た目も貴族達の癪に触ったのだろう。不当な評価を受け続けた日々だった。
それでも王国有数の勇者になれたのはこの集中力があってこそなのだが。
最早この【ユグドラシル】へ入った時点で奇跡の攻略か名誉の死しか道のなかったアナスタシアにとって今さら評価などなんの価値もないものなのだが。
だから今の彼女にとってこの環境は願ってもないものなのかもしれない。
ルイナ家の一員として評価を気にしてきた人生だったがここでは何も気にしなくていい。
ただ魔法を鍛錬できるという喜びだけが彼女を動かしていたのだ。
ただアナスタシアは知らなかった。
魔素を目視するというこの訓練。
これがアナスタシアの魔法の才能を大きく開花させていたことを。
このフロアの特殊な魔法陣により、高濃度の魔素を浴び続けたアナスタシアの体は絶対的な魔法適性のない体質から大きく変化し、魔法を取り扱うに理想的な体質へと変化していた。
それは魔法への感度を上昇させ、今まで感じることのできなかった魔素を認識というものを変えるだけでいきなり目視させるまでの結果を生むことになる。
そしてその認識を変えるという事がこと魔法に置いて最重要スペックになりえる事なのだ。
アナスタシアは今日も魔素を見続ける。
これだと思った事をとことん突き詰める。
それがアナスタシアだ。
だがしかしだ。それではリントブルムは遊ぶことができない。
一人遊びをしていてもアナスタシアが気になって仕方がない。
逆に集中できない。
考えた彼が出した答えは、結局彼女の横に座り同じ事をまねるという事であった。
すでに十二分にアナスタシアのしていることをこなすことができるリントブルム。
だが同じ空間で同じことをする。これだけでも楽しいという事にリントブルムは気づいていくことになる。
自分のしたい事だけ主張していた彼は、ここにきて相手に合わせるという社会性を学び始めていた。
これはこれで何百年も生きている彼からすれば大きな発見なのである。
それから1週間の時間がたった。
毎日のように魔素を見ようと空中を睨み続けたアナスタシアは驚異のスピードでそのコツを会得していく。
もちろんまだ、意識的に集中しないと見えはしないが初めてリントブルムが見せてくれたあの景色がアナスタシアの視界に広がっていた。
「リントブルム、君が見せてくれた景色をやっと再現できるようになったぞ。私にも見えるんだ!!」
喜々としてリントブルムに話しかけるアナスタシア。
「フンフン! それは良かったよ。どうしてだろうね? アナスタシアが喜んでる姿を見ると僕までうれしくなるや。」
フンフンとリントブルムは鼻を鳴らしながら興奮気味に語る。
まるで自分のことのように喜んでいるようだ。
「ありがとう。君がこの素晴らしい景色を私にくれたのだ。感謝するよ。」
美しい赤い髪をサラリと右腕でかき分けながら凛とした笑顔をリントブルムに見せていた。
傷も謎の魔法陣のおかげですっかりと良くなり、やっと本来の笑顔も見え始めたのだろう。
だがリントブルムはそれが何を現すのかよくわかっていた。
アナスタシアはいつかここを出ていく。
いや、いつかではない。傷が治ればここを出ていくのだ。
それは明日かもしれないし今この瞬間かもしれない。
今まで退屈という感情はあったリントブルムだが寂しいという感情を初めて体感している。
「僕は何もしてないよ。アナスタシアが頑張ったからできたんだよ。」
アナスタシアが喜べば自分もうれしい。ただ自分が悲しい顔をすると彼女も悲しいのではないだろうか。
そう思ったリントブルムは精一杯笑って答えて見せた。
「フフ、ドラゴンの表情は読み取りづらいと何かで読んだことがある。フフフ、誰が言ったのやら......。」
産まれて初めて自分の気持ちとは違う表情を見せた事、これはリントブルムの心の成長と言ってもいいだろう。
そんな引きつった笑みを浮かべるドラゴンにアナスタシアも笑いがこみ上げてきた。
リントブルムは自分が演じた嬉しさがやはり伝染したんだと思い、さらに引きつった顔をアナスタシアに見せる。
それを見て、笑ってはいけないと思いながらもその引きつった笑みを見るとどうしても笑ってしまうアナスタシア。
アナスタシアにとっても自分と別れるのを惜しんでくれているというのは感じる。
もちろん死んだ仲間のためにも先へと進む事をやめることはできない。
だがリントブルムと一緒にいてわかったが、どう不意を突こうが油断させようが自分に勝機はないだろう。
それに彼女自身が彼にそんな事をしたくはないと思い始めていた。
リントブルムはアナスタシアの事情を知らない。
だから怪我が治ればおうちに帰るのだろうと思っているのだろう。
彼に私を殺せというのも酷な話なのだろうなとアナスタシアは思う。
それならばもう少し、彼に魔法を習ってみたい。
それが本心だった。
「なぁリントブルム。」
改まって話すアナスタシアにビクリと反応するリントブルム。
ついに来た。聞きたくないとアナスタシアに背中を向け耳をパタンと閉じる。
さっきまでは我慢できたが、別れの言葉を直接言われるのは我慢できない。
(絶対泣いちゃう。泣いたらアナスタシアも悲しくなっちゃう。)
リントブルムは大きな尻尾と翼を縮こませでている。
背中から伝わる哀愁にまた笑みがこぼれるアナスタシア。
「実はだな。その......キミさえ良ければなんだが......もう少しここで魔法を教えてほしいのだが......どうだろう?」
耳を閉じても聞こえてくる声。
その声を聞かないように頭で違う事を考えていたが、すんなりその言葉は頭の中に入ってきた。
耳を下げたままクルリとアナスタシアに頭だけふり返り――
「僕が良ければなんておかしいよ。だって僕はもっとキミにここにいてほしいんだからさ。」
目をウルウルさせながら引きつった笑みを見せるリントブルム。
彼はおそらく今日初めて、うれしくて泣いてしまったんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる