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第6話 天敵
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体の火傷後を魔法陣が癒していく。熟練した回復魔法使いでもここまで跡形もなく癒せるものなのだろうか?
アナスタシアは不思議に思った。
先ほどの建物が自動で修復するというのもどういう仕組みなのだろう?
これはリントブルムには関係ない事だろうが。
いや、わからない事を今あれこれ考えても仕方ない。
それより考えるのはあの、リントブルムの魔法?だ。
正直あそこまでの熱線など見たことがないし聞いたこともない。
当たってもいない周囲まで燃やしてしまう威力、危うく丸焼きになるところであった。
しかも詠唱も無し、撃ち終わりの反動も無し。
もし仮にあれがリスクなしで連続して放てるのであれば、私が予言した世界の滅亡は近いだろう。
それだけは何としても食い止めなければ。
どれだけリントブルムがいい奴であったとしてもだ。
アナスタシアは唇を噛みしめながらリントブルムを睨んだ。
しかしその視線に気づいたリントブルムは――
「あっ!! 起きたんだねアナスタシア。ゴロゴロごっこしてたら急に寝ちゃうからびっくりしちゃったよ。いっつも急に寝ちゃうんだね。変なところで寝ると体痛くなっちゃうよ。」
「あ、あぁ.....心配してくれてありがとう。おかげで体はだいぶ......いいよ......。」
痛みのせいで引きつり笑いを浮かべるアナスタシア。
「ならよかったよ。」っとアナスタシアの横にドシン! と腰を下ろしたリントブルム。
少しの無言の後アナスタシアが口を開く。
「リントブルム......キミの魔法見せてもらったよ。あれは......その......どのくらい本気で......というかなんというか、全力であの威力なのか......というか......。」
世界を滅ぼすほどの大出力。あれが本来の力でないならそれこそ大変な事になる。
彼を怒らせたら大変な事になる。それだけは絶対してはいけない事だ。
身長に言葉を選びたいのだがついしどろもどろになってしまう。
その言葉を聞き困った顔を見せるリントブルム。
「えーと、ごめんねアナスタシア。キミが何を言いたいのか僕にはちっともわからないよ。それとも体の調子がまだ悪くてそんな風な言葉になってるの?」
そしてその言葉に今度はアナスタシアも困った顔を浮かべてしまう。
「うーん。そうだな、例えばだが......例えばの話だぞ。キミはさっき見せてくれたあの魔法? あれ以外にいろんな種類のものを使うことができるのか?」
「ん? なに言ってるのアナスタシア。魔法なんて一つできれば後は全部色を変えるだけじゃないか。」
「色? あぁそうか、君は魔素を目視できるんだったな。魔素というのは色がついているのか?」
「違うよ。初めはただ光ってるだけなんだ。でもそれに色変われって考えると変わるんだよ。知ってた?」
「いや.....知らなかったよ......しかし君はとんでもないな。たったそれだけであの威力の魔法を行使できるんだな。」
ハハハ.....とから笑いを見せるアナスタシア。
しかしリントブルムは首をかしげながら――
「そんな難しい事じゃないよ。アナスタシアにもきっとできるよ。」
「いや、私には無理だ。こう見えても魔法の才能だけはとことんなかったんだよ。簡単な魔法すら行使できない。」
今度は苦笑いでそう答えるアナスタシア。
「だから貴族と認めてはくれなかったんだろうな......。」
小さくそうつぶやく。
リントブルムはアナスタシアのその表情に――
「僕変な事言った? また悲しい顔してるね。」
アナスタシアに優しく声をかける。
「キミは優しいのだな。気にしないでくれ。少しうらやましく思っただけだ。私にも魔法が使えたらと。」
「フンフン。だから使えるよアナスタシア。魔法。」
「いや、だからリントブルム。それは無理なんだ。私もたくさん努力した。だがついに魔法は.......。」
「できるよ。アナスタシア。キミは勘違いしているよ。そうだ! 僕が魔法を教えてあげるよ。」
「だから君は......その......なんだ......。」
更に真っすぐなリントブルムの言葉にアナスタシアは口ごもる。
できないという可能性など初めからなかったような言い方。
できないのではなくやっていないだけと、そんな感じで話を続けるリントブルム。
「大丈夫だよ。キミはいい人間だと思う。他の人は知らないけど僕はそう思うよ。だから大丈夫。」
リントブルムはそう言うと魔素を体全体に集め始めた。次第に体が薄く発光しだしそれが周りに感染したように空気中に多くの光の粒が舞ってる事に気づくアナスタシア。
「こ、これは.....。」
「ね、見えたでしょ。力を加えて見えやすくはなっているかもしれないけどね。これが魔素だよ。こんな感じでいっぱいあるんだよ。」
次々に光が伝染していき、まるで美しい星空の真っただ中にいるような、そんな壮大な光景に見える。
アナスタシアは圧巻の光景に言葉を失う。
「魔素はそこにあるんだ。だから魔法が使えないはずないんだよ。」
リントブルムの言葉に次第に心を打たれていくアナスタシア。
それほどの光景が今目の前に現れている。
「美しい......。」
アナスタシアの言葉をきっかけに美しかった光が弱まり始め一つ、また一つと光が消えていく。
「いったいこれは......どうしたというのだ!?」
美しかった景色が突如消えていく。動揺を隠せないアナスタシアにリントブルムが――
「アナスタシア。見失っちゃだめだよ。キミの目で見るんだ。見えるはずだよ。今のキミなら。」
ただのきっかけを作ったと言わんばかりのリントブルムの言葉。
動揺しながらもその言葉に静かにうなずき、消しはしないと必死に目を凝らして見るアナスタシア。
だがどんどん消えていく光に焦りは隠せない。
「だめだ!! 消えていく......やはり私ではダメだったのだ。」
あきらめ、目を伏せようとしたアナスタシア。
だが――
「目だけ見るんじゃないんだ。アナスタシアも感じるよね。魔素のポカポカした感じ。大丈夫。きっと見えるよ。」
その言葉の最中も次々に消えていく光。
そしてついには目の前から光は無くなってしまった。
「あぁ......消えてしまった......やはり私には無理だったんだ。しかしいいもの見せてもらった。ありがとうリントブルム。」
少し残念そうな顔をしてリントブルムに顔をやるアナスタシア。
だがリントブルムは――
「消えてなんかないよ。見ようとしてないだけ。今も目の前にあるはずだよ。ちゃんと見て。」
「いや、リントブルム。君は見えるかもしれないが私にはその、才能というものがまるで......。」
アナスタシアは話している最中、目の端に何かが見えた気がした。
ふり返るがそこには何もない。
一瞬期待してしまった自分を馬鹿らしく思い、苦笑いを浮かべて目を伏せるアナスタシア。
しかし伏せた目の先、いつの間にか握っていた拳の中に淡い光が漏れていることに気づく。
「こ、これは......まさか......。」
握られた手をゆっくりと顔の前に近づけるアナスタシア。
「大丈夫。」
やさしいリントブルムの言葉が耳に入ってきた。
アナスタシアは消えそうなロウソクの火を消さないように慎重に運ぶようにゆっくりと顔に近づけ拳を開く。
そこには淡い光を灯す光の粒子が一粒手の平に乗っていた。
それを見た瞬間、次々と先ほど消えてしまった光たちがまた姿を現し始めた。
星が誕生していくような幻想的な景色。
アナスタシアの視界いっぱいをその光が覆いつくすまでそう時間はかからなかった。
「すごい、すごいぞ!! リントブルム!! これは私の力で見ているのか!? 君の力を借りずに、私だけの力で!?」
「フンフン。僕は何もしてないよ。」
魔法とは才能などはなく、認識の問題。
いままでどれほど努力しようとも使うことができなかった魔法だが、この美しい景色こそ魔法のようだと感じるアナスタシア。
まだ何も成しえていない見えただけであったが、この日この瞬間に自分の魔法に関する価値観が変わったのは間違いないだろう。
アナスタシアは不思議に思った。
先ほどの建物が自動で修復するというのもどういう仕組みなのだろう?
これはリントブルムには関係ない事だろうが。
いや、わからない事を今あれこれ考えても仕方ない。
それより考えるのはあの、リントブルムの魔法?だ。
正直あそこまでの熱線など見たことがないし聞いたこともない。
当たってもいない周囲まで燃やしてしまう威力、危うく丸焼きになるところであった。
しかも詠唱も無し、撃ち終わりの反動も無し。
もし仮にあれがリスクなしで連続して放てるのであれば、私が予言した世界の滅亡は近いだろう。
それだけは何としても食い止めなければ。
どれだけリントブルムがいい奴であったとしてもだ。
アナスタシアは唇を噛みしめながらリントブルムを睨んだ。
しかしその視線に気づいたリントブルムは――
「あっ!! 起きたんだねアナスタシア。ゴロゴロごっこしてたら急に寝ちゃうからびっくりしちゃったよ。いっつも急に寝ちゃうんだね。変なところで寝ると体痛くなっちゃうよ。」
「あ、あぁ.....心配してくれてありがとう。おかげで体はだいぶ......いいよ......。」
痛みのせいで引きつり笑いを浮かべるアナスタシア。
「ならよかったよ。」っとアナスタシアの横にドシン! と腰を下ろしたリントブルム。
少しの無言の後アナスタシアが口を開く。
「リントブルム......キミの魔法見せてもらったよ。あれは......その......どのくらい本気で......というかなんというか、全力であの威力なのか......というか......。」
世界を滅ぼすほどの大出力。あれが本来の力でないならそれこそ大変な事になる。
彼を怒らせたら大変な事になる。それだけは絶対してはいけない事だ。
身長に言葉を選びたいのだがついしどろもどろになってしまう。
その言葉を聞き困った顔を見せるリントブルム。
「えーと、ごめんねアナスタシア。キミが何を言いたいのか僕にはちっともわからないよ。それとも体の調子がまだ悪くてそんな風な言葉になってるの?」
そしてその言葉に今度はアナスタシアも困った顔を浮かべてしまう。
「うーん。そうだな、例えばだが......例えばの話だぞ。キミはさっき見せてくれたあの魔法? あれ以外にいろんな種類のものを使うことができるのか?」
「ん? なに言ってるのアナスタシア。魔法なんて一つできれば後は全部色を変えるだけじゃないか。」
「色? あぁそうか、君は魔素を目視できるんだったな。魔素というのは色がついているのか?」
「違うよ。初めはただ光ってるだけなんだ。でもそれに色変われって考えると変わるんだよ。知ってた?」
「いや.....知らなかったよ......しかし君はとんでもないな。たったそれだけであの威力の魔法を行使できるんだな。」
ハハハ.....とから笑いを見せるアナスタシア。
しかしリントブルムは首をかしげながら――
「そんな難しい事じゃないよ。アナスタシアにもきっとできるよ。」
「いや、私には無理だ。こう見えても魔法の才能だけはとことんなかったんだよ。簡単な魔法すら行使できない。」
今度は苦笑いでそう答えるアナスタシア。
「だから貴族と認めてはくれなかったんだろうな......。」
小さくそうつぶやく。
リントブルムはアナスタシアのその表情に――
「僕変な事言った? また悲しい顔してるね。」
アナスタシアに優しく声をかける。
「キミは優しいのだな。気にしないでくれ。少しうらやましく思っただけだ。私にも魔法が使えたらと。」
「フンフン。だから使えるよアナスタシア。魔法。」
「いや、だからリントブルム。それは無理なんだ。私もたくさん努力した。だがついに魔法は.......。」
「できるよ。アナスタシア。キミは勘違いしているよ。そうだ! 僕が魔法を教えてあげるよ。」
「だから君は......その......なんだ......。」
更に真っすぐなリントブルムの言葉にアナスタシアは口ごもる。
できないという可能性など初めからなかったような言い方。
できないのではなくやっていないだけと、そんな感じで話を続けるリントブルム。
「大丈夫だよ。キミはいい人間だと思う。他の人は知らないけど僕はそう思うよ。だから大丈夫。」
リントブルムはそう言うと魔素を体全体に集め始めた。次第に体が薄く発光しだしそれが周りに感染したように空気中に多くの光の粒が舞ってる事に気づくアナスタシア。
「こ、これは.....。」
「ね、見えたでしょ。力を加えて見えやすくはなっているかもしれないけどね。これが魔素だよ。こんな感じでいっぱいあるんだよ。」
次々に光が伝染していき、まるで美しい星空の真っただ中にいるような、そんな壮大な光景に見える。
アナスタシアは圧巻の光景に言葉を失う。
「魔素はそこにあるんだ。だから魔法が使えないはずないんだよ。」
リントブルムの言葉に次第に心を打たれていくアナスタシア。
それほどの光景が今目の前に現れている。
「美しい......。」
アナスタシアの言葉をきっかけに美しかった光が弱まり始め一つ、また一つと光が消えていく。
「いったいこれは......どうしたというのだ!?」
美しかった景色が突如消えていく。動揺を隠せないアナスタシアにリントブルムが――
「アナスタシア。見失っちゃだめだよ。キミの目で見るんだ。見えるはずだよ。今のキミなら。」
ただのきっかけを作ったと言わんばかりのリントブルムの言葉。
動揺しながらもその言葉に静かにうなずき、消しはしないと必死に目を凝らして見るアナスタシア。
だがどんどん消えていく光に焦りは隠せない。
「だめだ!! 消えていく......やはり私ではダメだったのだ。」
あきらめ、目を伏せようとしたアナスタシア。
だが――
「目だけ見るんじゃないんだ。アナスタシアも感じるよね。魔素のポカポカした感じ。大丈夫。きっと見えるよ。」
その言葉の最中も次々に消えていく光。
そしてついには目の前から光は無くなってしまった。
「あぁ......消えてしまった......やはり私には無理だったんだ。しかしいいもの見せてもらった。ありがとうリントブルム。」
少し残念そうな顔をしてリントブルムに顔をやるアナスタシア。
だがリントブルムは――
「消えてなんかないよ。見ようとしてないだけ。今も目の前にあるはずだよ。ちゃんと見て。」
「いや、リントブルム。君は見えるかもしれないが私にはその、才能というものがまるで......。」
アナスタシアは話している最中、目の端に何かが見えた気がした。
ふり返るがそこには何もない。
一瞬期待してしまった自分を馬鹿らしく思い、苦笑いを浮かべて目を伏せるアナスタシア。
しかし伏せた目の先、いつの間にか握っていた拳の中に淡い光が漏れていることに気づく。
「こ、これは......まさか......。」
握られた手をゆっくりと顔の前に近づけるアナスタシア。
「大丈夫。」
やさしいリントブルムの言葉が耳に入ってきた。
アナスタシアは消えそうなロウソクの火を消さないように慎重に運ぶようにゆっくりと顔に近づけ拳を開く。
そこには淡い光を灯す光の粒子が一粒手の平に乗っていた。
それを見た瞬間、次々と先ほど消えてしまった光たちがまた姿を現し始めた。
星が誕生していくような幻想的な景色。
アナスタシアの視界いっぱいをその光が覆いつくすまでそう時間はかからなかった。
「すごい、すごいぞ!! リントブルム!! これは私の力で見ているのか!? 君の力を借りずに、私だけの力で!?」
「フンフン。僕は何もしてないよ。」
魔法とは才能などはなく、認識の問題。
いままでどれほど努力しようとも使うことができなかった魔法だが、この美しい景色こそ魔法のようだと感じるアナスタシア。
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