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第5話 規格外
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(いかん いかん いかーーーん!!!! なぜあんな化け物に同情していたのだ!? あの化け物はまだ心が幼いだけだ!! それがひとたび本来のモンスターの心が芽生えれば、もう人間の手でリントブルムを止めることはできなくなってしまう!!)
アナスタシアは一通り泣き明かした後、冷静になってこのような考え方に収まった。
体中がボロボロである今のアナスタシアでは何もできることはないが傷が治れば、油断したところを襲い掛かり急所を一突き。
うまくいけばこれで討伐も考えられる。
(命を張って私を深層へと導いてくれた仲間の思いを無駄にはできん。)
アナスタシアには使命があった。
仲間の命と引き換えにこのダンジョン攻略を敢行してきたのだ。
「ここは任せろ!! 先へ進め!!」
その言葉に胸をえぐられるような痛みを抱えながら先へ進んできた。
ここまでたどり着けたのはアナスタシア一人。
敵がいくら強大であろうと、いくら純真であろうと、逃げるわけにはいかない。
だが気持ちが揺れているのも真実だ。
そもそもこのダンジョン遠征は彼女の望んだことではない。
結果としての犠牲の上に彼女が成り立っているのかもしれないが確固たる信念など初めからなかった。
仲間を犠牲にすることも、このダンジョンを攻略することも。
信念無き武力など力を持たない事はアナスタシアが一番わかっていたはずなのだ。
ルイナ家からの命令により送り込まれたこのダンジョン。
類まれなる勇者の才能から人望と名声を集めつつあったアナスタシア。
だが、純粋な貴族の出ではない彼女の活躍を良く思わないルイナ家は自身の家系から命を懸けて最難関ダンジョン【ユグドラシル】攻略を目指す勇敢なる勇者を輩出した名門の称号欲しさに丁度良かった彼女を送り出した。
手に入れたすべてをここで失い、アナスタシア自身の命さえも消えかけている。
恨むならこのドラゴンではない。恨むのは人間の方か。
とはいえこのダンジョンを無事に出られたとしても待っているのは死だけだ。
【ユグドラシル】は攻略不能とまで言われた最悪のダンジョン。
勇者ともあろう者が攻略途中で仲間をすべて失い逃げ帰ったと知れば、国はもちろんルイナ家であろうとも許しはしない。傷が癒えたのち再度ダンジョンに送り込まれるか、断れば名誉を汚した罰として死罪となるのが関の山だろう。
(私には先に進む以外の道はないのだ。許せよリントブルム。)
覚悟を決め瞳を開けたアナスタシア。
しかし瞳を開けた目の前にはリントブルムの大きな顔がアナスタシアを覗き込んでいた。
「うぎゃぁぁぁあああああああ!!!!!!!」
ここに来るまではこんな悲鳴上げた事もなかった。
もはやこの悲鳴は何回目になるのだろうか?
「ありゃ? 起きてたんだね。おはよう。」
鼻をフンフンと鳴らしながらアナスタシアに話しかける。
「あ、あぁ......おはようリントブルム。」
不自然に目をそらしながら挨拶を返すアナスタシア。
性格的に嘘のつけないきれいな性格なのだろう。
だがそんな事に気づけるはずもない呑気なリントブルムは――
「まだ怪我痛そうだね。体の魔力がワサワサ動き回ってる。痛くなくなるまでジッとしてた方がいいと思うよ。」
アナスタシアはその言葉に驚きを隠せない。
「キミは......魔力を見ることができるのか!?」
「へぁ? どういう事? アナスタシアは見えないの?」
「いや......私というか普通人間には見ることはできないと思うぞ。」
「そうなの? 人間は不思議だね。こんなのも見えないなんて。」
「ぐ.....そ、そうだな......人間でも高名な魔法使いなら体で感じることはできるとは思うが、私には魔法の才能はないのでな。」
「魔力が見えないなら魔法は使えないの?」
「いや、そんな事はないぞ。世界一高名とうたわれる賢者フラメル様はありとあらゆる魔法を会得したと言われておりその功績は今も語り継がれているんだぞ。」
エヘンっと自慢げに話すアナスタシア。
「楽しそうだね。アナスタシア。魔法が好きなの?」
「な、た、楽しくはない! ......ただ、誇りではあるな。フラメル様のような何かを突き詰めた方の話というのは本来人間というのは誇り高き種族なんだと再確認させてくれるからな。」
「ふーん。そうなんだ。フラメルすごいんだね。僕も魔法教えてもらいたいな。僕もあんまり得意じゃないんだ。」
「ははは、君はドラゴンだからな。本来は魔法ではなく強靭な体が武器なわけで......。」
「魔法得意じゃないからこんなのしかできないんだ。」
アナスタシアがまだ話している最中にリントブルムは口を大きく開け口先に何かのエネルギーが集約されていく。
「ま、まさか、ちょ、リントブルム、待て!!」
アナスタシアの抑制も間に合わず一直線に壁へと発射された。
『暗黒火炎波動砲!!!!!!!』
集約されたエネルギーはリントブルムより大きな波動となり地面の石板をかき消しながら壁へ直撃、それでも止まらずそのまま光が見えなくなるまで先へと突き進んでいった。
辺りは熱風と砂煙でとんでもない状況になっていた。
しかしすぐに砂煙はえぐれた地面に戻っていき、貫かれた壁もまるで虫の大群が覆いつくすような感じで元通り綺麗な状態に戻ってしまった。
ポカンと口を開けたまま、その凄惨な現場を見つめるしかできないアナスタシア。
今のは一国とまではいかなくても一つの街なら消墨になってしまうような威力なのではないだろうか?
そんな威力のものを間近で見てしまい凍り付くアナスタシア。
しかしリントブルムは陽気にくるりと振り返り――
「ねぇねぇ見てくれた? まだまだこれくらいしかできないんだけどいっぱい練習したんだよ。どうかな? ってあれ? アナスタシア? ......燃えてるよ......。」
規格外の威力を見て凍り付いたアナスタシアだったがリントブルムの言葉に我に返り、自分の体を見回すと――
「へっ? あれ!? なにこれ!? なんだこれは!? あちゃ!! あちゃ! あちゃ! あちゃーーー!!!!」
熱風により体に発火した炎を転げながら消すアナスタシア。
「フンフン。なんだかそれ楽しそうだね。僕もマネしてみよー。あちゃーあちゃー。」
2人でゴロゴロと転がりながら、しばしドタバタと火消しに手を焼いた。
そしてアナスタシアはこれで全身やけどを負い、全治が伸びてしまったのは言うまでもない。
アナスタシアは一通り泣き明かした後、冷静になってこのような考え方に収まった。
体中がボロボロである今のアナスタシアでは何もできることはないが傷が治れば、油断したところを襲い掛かり急所を一突き。
うまくいけばこれで討伐も考えられる。
(命を張って私を深層へと導いてくれた仲間の思いを無駄にはできん。)
アナスタシアには使命があった。
仲間の命と引き換えにこのダンジョン攻略を敢行してきたのだ。
「ここは任せろ!! 先へ進め!!」
その言葉に胸をえぐられるような痛みを抱えながら先へ進んできた。
ここまでたどり着けたのはアナスタシア一人。
敵がいくら強大であろうと、いくら純真であろうと、逃げるわけにはいかない。
だが気持ちが揺れているのも真実だ。
そもそもこのダンジョン遠征は彼女の望んだことではない。
結果としての犠牲の上に彼女が成り立っているのかもしれないが確固たる信念など初めからなかった。
仲間を犠牲にすることも、このダンジョンを攻略することも。
信念無き武力など力を持たない事はアナスタシアが一番わかっていたはずなのだ。
ルイナ家からの命令により送り込まれたこのダンジョン。
類まれなる勇者の才能から人望と名声を集めつつあったアナスタシア。
だが、純粋な貴族の出ではない彼女の活躍を良く思わないルイナ家は自身の家系から命を懸けて最難関ダンジョン【ユグドラシル】攻略を目指す勇敢なる勇者を輩出した名門の称号欲しさに丁度良かった彼女を送り出した。
手に入れたすべてをここで失い、アナスタシア自身の命さえも消えかけている。
恨むならこのドラゴンではない。恨むのは人間の方か。
とはいえこのダンジョンを無事に出られたとしても待っているのは死だけだ。
【ユグドラシル】は攻略不能とまで言われた最悪のダンジョン。
勇者ともあろう者が攻略途中で仲間をすべて失い逃げ帰ったと知れば、国はもちろんルイナ家であろうとも許しはしない。傷が癒えたのち再度ダンジョンに送り込まれるか、断れば名誉を汚した罰として死罪となるのが関の山だろう。
(私には先に進む以外の道はないのだ。許せよリントブルム。)
覚悟を決め瞳を開けたアナスタシア。
しかし瞳を開けた目の前にはリントブルムの大きな顔がアナスタシアを覗き込んでいた。
「うぎゃぁぁぁあああああああ!!!!!!!」
ここに来るまではこんな悲鳴上げた事もなかった。
もはやこの悲鳴は何回目になるのだろうか?
「ありゃ? 起きてたんだね。おはよう。」
鼻をフンフンと鳴らしながらアナスタシアに話しかける。
「あ、あぁ......おはようリントブルム。」
不自然に目をそらしながら挨拶を返すアナスタシア。
性格的に嘘のつけないきれいな性格なのだろう。
だがそんな事に気づけるはずもない呑気なリントブルムは――
「まだ怪我痛そうだね。体の魔力がワサワサ動き回ってる。痛くなくなるまでジッとしてた方がいいと思うよ。」
アナスタシアはその言葉に驚きを隠せない。
「キミは......魔力を見ることができるのか!?」
「へぁ? どういう事? アナスタシアは見えないの?」
「いや......私というか普通人間には見ることはできないと思うぞ。」
「そうなの? 人間は不思議だね。こんなのも見えないなんて。」
「ぐ.....そ、そうだな......人間でも高名な魔法使いなら体で感じることはできるとは思うが、私には魔法の才能はないのでな。」
「魔力が見えないなら魔法は使えないの?」
「いや、そんな事はないぞ。世界一高名とうたわれる賢者フラメル様はありとあらゆる魔法を会得したと言われておりその功績は今も語り継がれているんだぞ。」
エヘンっと自慢げに話すアナスタシア。
「楽しそうだね。アナスタシア。魔法が好きなの?」
「な、た、楽しくはない! ......ただ、誇りではあるな。フラメル様のような何かを突き詰めた方の話というのは本来人間というのは誇り高き種族なんだと再確認させてくれるからな。」
「ふーん。そうなんだ。フラメルすごいんだね。僕も魔法教えてもらいたいな。僕もあんまり得意じゃないんだ。」
「ははは、君はドラゴンだからな。本来は魔法ではなく強靭な体が武器なわけで......。」
「魔法得意じゃないからこんなのしかできないんだ。」
アナスタシアがまだ話している最中にリントブルムは口を大きく開け口先に何かのエネルギーが集約されていく。
「ま、まさか、ちょ、リントブルム、待て!!」
アナスタシアの抑制も間に合わず一直線に壁へと発射された。
『暗黒火炎波動砲!!!!!!!』
集約されたエネルギーはリントブルムより大きな波動となり地面の石板をかき消しながら壁へ直撃、それでも止まらずそのまま光が見えなくなるまで先へと突き進んでいった。
辺りは熱風と砂煙でとんでもない状況になっていた。
しかしすぐに砂煙はえぐれた地面に戻っていき、貫かれた壁もまるで虫の大群が覆いつくすような感じで元通り綺麗な状態に戻ってしまった。
ポカンと口を開けたまま、その凄惨な現場を見つめるしかできないアナスタシア。
今のは一国とまではいかなくても一つの街なら消墨になってしまうような威力なのではないだろうか?
そんな威力のものを間近で見てしまい凍り付くアナスタシア。
しかしリントブルムは陽気にくるりと振り返り――
「ねぇねぇ見てくれた? まだまだこれくらいしかできないんだけどいっぱい練習したんだよ。どうかな? ってあれ? アナスタシア? ......燃えてるよ......。」
規格外の威力を見て凍り付いたアナスタシアだったがリントブルムの言葉に我に返り、自分の体を見回すと――
「へっ? あれ!? なにこれ!? なんだこれは!? あちゃ!! あちゃ! あちゃ! あちゃーーー!!!!」
熱風により体に発火した炎を転げながら消すアナスタシア。
「フンフン。なんだかそれ楽しそうだね。僕もマネしてみよー。あちゃーあちゃー。」
2人でゴロゴロと転がりながら、しばしドタバタと火消しに手を焼いた。
そしてアナスタシアはこれで全身やけどを負い、全治が伸びてしまったのは言うまでもない。
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