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第18話 海上戦争
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ザバァァぁーーーー
呑気に海を泳ぎ回るサメ吉。
「きっもちぃぃぃぃ!!!!!!」
いや、きっもちわるいよ。
さっきまでかぶってたテンガロンハットは当たり前だが泳いでる間に脱げてしまいイカダの後ろでプカプカ浮いていた。
しょうがないので拾ってあげようと手を伸ばしたら、突然テンガロンハットの真下からサメ吉が勢いよく飛び出してきた。
驚きすぎて一瞬息が止まったけど「ねぇびっくりした? ねぇねぇ? びっくりした?」とウザく聞いてくるので無言で無視した。
突然の夜。
これだけでも何かが起こるフラグが立ちまくりだが......
すると頭の中でアラームが鳴り響く。
ピコーン ピコーン
”バトルフィールドが開催されます”
”これより3時間の間、生き延びれば帰還できます”
”より多くの撃墜を成功されたプレイヤーにはボーナスが付与されます”
だいたい何が起こるかこれでイメージできた。
バトルフィールドって名前。
撃墜って言葉。
「海上戦争だな......笑」
俺の言葉と同時に空でサイレンが鳴った。
パァァァァァァァァンンン!!!
甲子園のサイレンを思い浮かべてくれればいい。
その音と共に遠くで空から光の筋が海面に向かっていくつも伸びているのが見えた。
「なんかまだよくわからんけど行くぞサメ吉!!!!」
「あいよ旦那!!]
サメ吉はイカダの後ろをかぶりつきバシャバシャと尾びれを横に振り始める。
すぐに加速し始めたイカダ。
「で、どこに行くんだ? 旦那!!」
「とりあえず......逃げる。」
「はっ??」
サメ吉は泳ぎながらも驚いたリアクションを見せている。
「えっ? 逃げるって.....逃げるって事か?」
「何言ってるかわかんないけどとりあえず逃げる。逃げながら様子を見る。」
「旦那!! ここはバトルフィールドですぜ!! 逃げ場なんかねぇーよ。」
「そういうのも踏まえてだ。まずは情報収集だろうが。」
「あっ、そういう事ね。さすが旦那。」
「ひとまず近づいてくる者からは一定距離を。そうして相手との情報を集めたい。近づかずに近づきたい。」
「うー.....難しい事はわかんねぇけどよ。とりあえずみんなに挨拶しとくか。任せろ!!」
「挨拶ってサメ吉、おわっ!!」
俺の言葉も最後まで聞かずサメ吉はイカダを一気に加速させ光の柱のど真ん中を進んでいく。
「バカっ!! これど真ん中じゃねぇか!! 何してん.....だ.......ってうおぉぉぉぉぉ!!!!!!」
どんどん加速するイカダ。
そのスピードはちょっとやそっとのもんじゃない。
海でこんなイカダだからそう感じるのかわからないけど、とてもこんなスピードで動ける奴がいるとは思えない。
すでに光の柱は消えており月明かりがあるとはいえ薄暗く視界は悪い。
だがそれは相手も同じ、だからこそ俺はまず隠密に敵の情報を仕入れるつもりだったのだが......
「どぉーわぁぁぁぁ!!!!!」
それを激しく水しぶきを上げながら超目立つ形で爆走してしまっている。
そのままついに光の柱があった辺りを直進していく。
「見えた!! んー、やっぱりイカダだ。他にこの世界に飛ばされた奴らなのか?」
ドバァァァァーーーーーーーっと水を切り裂きながらイカダの群れを切り裂いていく。
「おい、何だよ今の......」
「きゃあ!! あぶない!!」
「逃げろ!! なんか来たぞ!!」
「かあさぁーーーん!!」
イカダの上に乗っている人たちは大パニックになっていた。
突然 変な空間に飛ばされて、いきなり高速で接近、横断していく物体が現れたのだ。
無理もないか。
しかし通り過ぎながら確認していくとやはり普通の人が乗っている。
しかも憔悴してる人もいて、やはり俺と同じこの世界に飛ばされた人たちだろう。
イカダも初期状態のままのような人が多く、ほとんど変化させてないように見える。
どうやって今まで生きてきたんだろう?
混乱渦巻くイカダの群れ、その中でも俺はできるだけ1台1台イカダに乗っている人たちを見て回った。
「いない!! どこだ!! どこだ!! 成瀬!!!!!」
俺は成瀬を探していた。
ここに飛ばされるとき体感した地震。
あの時成瀬も地震を感じていた。
ならいるはずだ。この世界に。
俺に会いに来たからこの世界に飛ばされたんだ。
もしそうなら何としても俺が助け出してやる!!
俺は猛スピードでイカダたちの間を一直線に進んでいく。
しかしすぐにイカダの群れは途切れ俺の目の前には暗い海しか見えなくなる。
「どこだ成瀬!!」
「おい、どうしたんだよ旦那...... 」
俺は暗い海にこだまするように大声で何度もその名を呼び続けた。
ーーーーーーーーーーーーー
「成瀬!!! なるせぇぇーーーーーーー!!!!」
.......誰かが叫んでるのが聞こえる。
周りの人たちもざわめき始めた。
「...る....って.....だよ?」
「な.....せ.....れ......?
え? みんな何を騒いでるの? 何が起きたの?
私はイカダの上でオロオロすることしかできない。
このLifeという世界に迷い込んで3日、何にもできない中で何とか必死で生き延びて、そしたらまた変な世界に連れていかれて、人がいると思って安心したらバトル何とかっていうのが始まるって。
もうずっと訳わかんない日が続きすぎて私はこの世界に飛ばされてからずっと泣いてた。
お腹も空いたし体はベトベトだしもう嫌。
誰か助けて......カイ......
私の父は資産家だったけど不動産事業に失敗し多額の借金を残して蒸発した。
母は父の財産目当てで結婚したからそれがかなわなくなって父をおおいに恨んだことだろう。
昔から母は子供が好きではなかったんだと思う。
特に虐待などはなくご飯も作ってはくれていたが、産まれて一度でも母の愛は感じたことはなかった。
物心ついたときには父はおらずいつも一人で遊んでた。
母は家に帰らない時も多くその時はお金をテーブルに置いて家を空けていた。
それが普通だったから何も思わなかったけど、それが変わったのは小学校に入ってから。
一人でいることに慣れ過ぎた私に友達はできなかった。
ある日、家賃が安いからという理由で引っ越しすることになった。
友達もいなかったから寂しくなかった。
新しい小学校でもどうせ同じだから、友達なんてできないから、どうでもよかった。
何にも求めてなかった。
今思えば子供らしくなかったのかもしれない。
それが原因だったんだろうな。友達ができないの......
でもそこで人生が変わった。
いや、変わろうって思った。
彼に会ってすべてが変わったの。
呑気に海を泳ぎ回るサメ吉。
「きっもちぃぃぃぃ!!!!!!」
いや、きっもちわるいよ。
さっきまでかぶってたテンガロンハットは当たり前だが泳いでる間に脱げてしまいイカダの後ろでプカプカ浮いていた。
しょうがないので拾ってあげようと手を伸ばしたら、突然テンガロンハットの真下からサメ吉が勢いよく飛び出してきた。
驚きすぎて一瞬息が止まったけど「ねぇびっくりした? ねぇねぇ? びっくりした?」とウザく聞いてくるので無言で無視した。
突然の夜。
これだけでも何かが起こるフラグが立ちまくりだが......
すると頭の中でアラームが鳴り響く。
ピコーン ピコーン
”バトルフィールドが開催されます”
”これより3時間の間、生き延びれば帰還できます”
”より多くの撃墜を成功されたプレイヤーにはボーナスが付与されます”
だいたい何が起こるかこれでイメージできた。
バトルフィールドって名前。
撃墜って言葉。
「海上戦争だな......笑」
俺の言葉と同時に空でサイレンが鳴った。
パァァァァァァァァンンン!!!
甲子園のサイレンを思い浮かべてくれればいい。
その音と共に遠くで空から光の筋が海面に向かっていくつも伸びているのが見えた。
「なんかまだよくわからんけど行くぞサメ吉!!!!」
「あいよ旦那!!]
サメ吉はイカダの後ろをかぶりつきバシャバシャと尾びれを横に振り始める。
すぐに加速し始めたイカダ。
「で、どこに行くんだ? 旦那!!」
「とりあえず......逃げる。」
「はっ??」
サメ吉は泳ぎながらも驚いたリアクションを見せている。
「えっ? 逃げるって.....逃げるって事か?」
「何言ってるかわかんないけどとりあえず逃げる。逃げながら様子を見る。」
「旦那!! ここはバトルフィールドですぜ!! 逃げ場なんかねぇーよ。」
「そういうのも踏まえてだ。まずは情報収集だろうが。」
「あっ、そういう事ね。さすが旦那。」
「ひとまず近づいてくる者からは一定距離を。そうして相手との情報を集めたい。近づかずに近づきたい。」
「うー.....難しい事はわかんねぇけどよ。とりあえずみんなに挨拶しとくか。任せろ!!」
「挨拶ってサメ吉、おわっ!!」
俺の言葉も最後まで聞かずサメ吉はイカダを一気に加速させ光の柱のど真ん中を進んでいく。
「バカっ!! これど真ん中じゃねぇか!! 何してん.....だ.......ってうおぉぉぉぉぉ!!!!!!」
どんどん加速するイカダ。
そのスピードはちょっとやそっとのもんじゃない。
海でこんなイカダだからそう感じるのかわからないけど、とてもこんなスピードで動ける奴がいるとは思えない。
すでに光の柱は消えており月明かりがあるとはいえ薄暗く視界は悪い。
だがそれは相手も同じ、だからこそ俺はまず隠密に敵の情報を仕入れるつもりだったのだが......
「どぉーわぁぁぁぁ!!!!!」
それを激しく水しぶきを上げながら超目立つ形で爆走してしまっている。
そのままついに光の柱があった辺りを直進していく。
「見えた!! んー、やっぱりイカダだ。他にこの世界に飛ばされた奴らなのか?」
ドバァァァァーーーーーーーっと水を切り裂きながらイカダの群れを切り裂いていく。
「おい、何だよ今の......」
「きゃあ!! あぶない!!」
「逃げろ!! なんか来たぞ!!」
「かあさぁーーーん!!」
イカダの上に乗っている人たちは大パニックになっていた。
突然 変な空間に飛ばされて、いきなり高速で接近、横断していく物体が現れたのだ。
無理もないか。
しかし通り過ぎながら確認していくとやはり普通の人が乗っている。
しかも憔悴してる人もいて、やはり俺と同じこの世界に飛ばされた人たちだろう。
イカダも初期状態のままのような人が多く、ほとんど変化させてないように見える。
どうやって今まで生きてきたんだろう?
混乱渦巻くイカダの群れ、その中でも俺はできるだけ1台1台イカダに乗っている人たちを見て回った。
「いない!! どこだ!! どこだ!! 成瀬!!!!!」
俺は成瀬を探していた。
ここに飛ばされるとき体感した地震。
あの時成瀬も地震を感じていた。
ならいるはずだ。この世界に。
俺に会いに来たからこの世界に飛ばされたんだ。
もしそうなら何としても俺が助け出してやる!!
俺は猛スピードでイカダたちの間を一直線に進んでいく。
しかしすぐにイカダの群れは途切れ俺の目の前には暗い海しか見えなくなる。
「どこだ成瀬!!」
「おい、どうしたんだよ旦那...... 」
俺は暗い海にこだまするように大声で何度もその名を呼び続けた。
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「成瀬!!! なるせぇぇーーーーーーー!!!!」
.......誰かが叫んでるのが聞こえる。
周りの人たちもざわめき始めた。
「...る....って.....だよ?」
「な.....せ.....れ......?
え? みんな何を騒いでるの? 何が起きたの?
私はイカダの上でオロオロすることしかできない。
このLifeという世界に迷い込んで3日、何にもできない中で何とか必死で生き延びて、そしたらまた変な世界に連れていかれて、人がいると思って安心したらバトル何とかっていうのが始まるって。
もうずっと訳わかんない日が続きすぎて私はこの世界に飛ばされてからずっと泣いてた。
お腹も空いたし体はベトベトだしもう嫌。
誰か助けて......カイ......
私の父は資産家だったけど不動産事業に失敗し多額の借金を残して蒸発した。
母は父の財産目当てで結婚したからそれがかなわなくなって父をおおいに恨んだことだろう。
昔から母は子供が好きではなかったんだと思う。
特に虐待などはなくご飯も作ってはくれていたが、産まれて一度でも母の愛は感じたことはなかった。
物心ついたときには父はおらずいつも一人で遊んでた。
母は家に帰らない時も多くその時はお金をテーブルに置いて家を空けていた。
それが普通だったから何も思わなかったけど、それが変わったのは小学校に入ってから。
一人でいることに慣れ過ぎた私に友達はできなかった。
ある日、家賃が安いからという理由で引っ越しすることになった。
友達もいなかったから寂しくなかった。
新しい小学校でもどうせ同じだから、友達なんてできないから、どうでもよかった。
何にも求めてなかった。
今思えば子供らしくなかったのかもしれない。
それが原因だったんだろうな。友達ができないの......
でもそこで人生が変わった。
いや、変わろうって思った。
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