染具羅譜(ゾグラフ)家の引越し

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こんにちわ王様

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 明日は王様に会う日。緊張する~どうやって会うかというと・・・

まずイーサンさんおじさんが王様にディエゴの存在を明かした。そして今まで黙っていたことを詫びた。

 だが、王様は兄に子供がいることを知っていた・・・というか、子供がいなければおかしいからだ。兄のことだから、子供の存在を隠すだろうと・・・この国のことを思い。少しでも王である自分の負担を減らそうとするだろう。兄からすれば、自分の子は害にしかならないと考えたに違いない。だが兄の子は、この世界では重要な子だ・・・『神の代行者』兄の子は表舞台に出てくるしかない子だ・・・

 王の執務室。人払いをされた部屋の中。イーサンは、王に傅いていた。

「イーサン。今まで大儀であった。よくぞ知らせてくれた、礼を申す」

王は静かに礼を述べた。

「陛下・・・勿体無いお言葉でございます。わたくしは、陛下の兄上様の言いつけでしたが、陛下に真実を話さずにおりましたのに・・・礼などと・・・陛下。誠に申し訳ございません」

イーサンは顔を下に向けたままだ。

「面をあげよ。イーサン・・・よい。兄上のことは我のほうがよく存じておる。兄ならば・・・己の子を隠すであろうな・・・」

兄を思い出しながら王はつぶやいた。兄がこの城を出てゆく時、自分の消息を探すなと言って出て行った。そして、王座を自分に押し付けたことを詫びて、今後、何かあってらイーサンを頼れと。今まで兄の側近だった、イーサンを譲り受けた。最後に肩をポンポンと叩かれやさしい笑顔を向けてくれた・・・今も忘れられない・・・

イーサンは立ち上がり、更なる爆弾を落とした。

「陛下。その兄上様の御子が陛下にお目通りしたいと、申しておりますが・・・いかがいたしましょう?」

「何!兄の子は王都に来ているのか?!」

王はイスから立ち上がり驚愕しながら、イーサンを見据えた。

「ハイ。わたくしの屋敷に滞在しております。名をディエゴ。ディエゴ ロワ ゾグラフと名乗っております」

「・・・ディエゴ ロワ ゾグラフ・・・・そうか。ゾグラフと名乗っておるのか・・・」

王はドッカとイスに座りなおし、しばらく目を閉じていた。そして大きく息を吐き出し、了承した。

「わかった・・・会おう」

「陛下。3日後、お忍びでわが屋敷へお越し戴けますでしょうか?」

「予期に計らえ」

「かしこまりました」

 そして王様がイーサンさんおじさんの屋敷に来た!
緊張して、ワタワタする4人。本当はディエゴだけが合えばいいのだが、緊張しまくってるディエゴがみんなを道ずれにした。自分だけ口から心臓を出したくない!出すならみんな出せ!とばかりに3人をとっ捕まえ離さないでいる。

「ディエゴ。オレたちまで王様に会わなくてもいいじゃないかー」

アルフがディエゴの手を振り払おうとしているが、ディエゴの奴こんな時ばかり、魔力を使い、蔦で3人をグルグル巻きにしやがった。グルグル巻きすぎて蓑虫みたいになってる。そしてなにをおもったか、窓に吊るした。
蓑虫みたいじゃなく、蓑虫まんまだ。

「ディエゴ!気を確かに持て!オレたちをこのまま王様に合わせる気か!」

蓑虫クライドが叫ぶ!

「ボクこのままでもいいかなーあったかいし・・・眠くなってきた・・・」

以外とこんな状況に強いのが、蓑虫ヒューゴだ。

「フフフフ・・・オラだけ緊張してビビってるなんて・・・みんな道ずれにしてやるー」

目がイチャているディエゴ。そしてよく見ろ!王様もう居るぞ!
蓑虫3匹と小チンピラのようなへタレ文句を言ってる青年。さて?この絵図らはいかがなものか?

「馬鹿者!!ディエゴなにしとるかっー!」

さすがに豪快なイーサンさんおじさんでも、さすがにこれはまずい!とディエゴを叱る。
はへ?と我に返り、ディエゴはゆっくり後ろを振り向く・・・・そして

「ずびまぜんでしたー」とスライディング土下座を決めた!それはもう素晴らしい土下座を。

窓にプラ~と引っ掛かてる、蓑虫たちも首だけペコりと下げた。

「あはははは・・・ディエゴか?顔は兄上によく似ておるな・・・だが我が兄はそんなに活発ではなかったのー」

 大笑いをしている王様。怒っているイーサンさんおじさん。少し後ろでニコニコしているロニー爺ちゃん。真っ青な顔をしているディエゴ。そして手も足も出ない蓑虫3匹。カオスだ・・・

 蓑虫3匹を人間に戻し、大事なお話をしようと、みんなでフッワンフワンなソファーに座った。
ロニー爺ちゃんがお茶を配り終わった頃合をみて、イーサンさんおじさんがディエゴを促した。

「ディエゴ。王族の証の短剣を出しなさい」

「ハイ!」

ディエゴは父から貰った短剣を差し出した。美しい装飾。柄の部分に大きなルビーが光っている。王様は懐かしそうに短剣を見ていた。そして懐から自分の短剣を出した。王様の短剣は装飾は同じだが、ルビーではなくダイヤモンドが光っている。

「ディエゴ本来ならば、この短剣は、そなたの父。我が兄が持つ物であった。そして、そなたが持っている短剣は我が持っていた物だ・・・懐かしいなあ・・・兄と我の短剣を交換したのだよ」

王は、ディエゴの顔を見ながら少し涙ぐんでいた・・・

「王様・・・・オラ聞きたいことがあるんだ・・・何故?父さんはお城を出たんだ?イーサンさんおじさんもジギスムントもこの話題をあえて避けてるだろ・・・オラ、知りたいんだ。何があったのかを・・・」

ディエゴはずっと疑問におもっていた。なぜ?父は王族を捨てて平民になり、村で暮らしていたのかと。
だが、気軽に聞くことができなかった。そしてこの問いに答えてくれるのは、王だけだとおもっていた。
王は下を向き少し考えてから、ディエゴの目をしっかりと見据え話し出した。

「ディエゴ・・・お前に真実を語るのは、我の仕事だな・・・・心して聞くのだぞ・・・まずは、お前の母のことから、語らなければならぬ・・・」

王は話しだした。
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