2 / 11
【序章】始まらずに終わった話、或いは終わりが始まる話
2. 春の訪れには早すぎる
しおりを挟む
ガラガラと玄関の引き戸を開けると、肌寒さがしっとりと敢介の体を包み込んだ。
はぁ、と息を吐いてみると、一瞬白く濁るものの、すぐに掻き消える。冬場というほどに寒いわけではないが、春の暖かさにはまだ遠い。そんな感覚だ。
「伊恵理、早くしろー」
現在時刻は七時五十分手前。
始業時刻は八時半であり、寮から学園までは二人の足で約三十分。なので今の内に出発すれば、道中で急がずに済む。
寮の門前で伊恵理を待ちながら、ふと敢介は彼女に思いを巡らせた。
和登伊恵理という女の子は、早い話が敢介の幼なじみだ。
隣の家に住んでいて、実は親同士も生まれてこの方の付き合いとかで、幼い頃から一緒に育てられるのはごく自然な流れだったという、兎にも角にも、絵に描いたような〝幼なじみ〟なのだ。
「お待たせ、おかん!」
小学生の頃から変わらない台詞と共に、制服姿の少女がポニーテールを揺らしながら現れた。
長く艶やかな黒髪と、卵形の白く凜々しい顔立ちが特徴の女の子だ。細身ですらりとが高く、敢介とは頭半分ほどしか違わない。
身だしなみをきちんと整えた伊恵理は、学校案内のパンフレットから飛び出してきたかのような美少女だった。
「ん? どしたの、おかん。私の顔に何か付いてる?」
雪解け水をパチャパチャと踏んで歩く伊恵理が、いちいち水溜まりを迂回する敢介を振り向く。
いや、と敢介はプライベートモードの無表情で、
「今日も絶好調に可愛いなぁとか思っただけだ」
「にゃはは、そんなに褒めないでよぉ」
「本当に……見た目だけは完璧なんだよな、お前って」
「他のところは足りてないと!?」
実際、その人形のように綺麗なビジュアルと賑やかなキャラクターとの間にギャップを覚えさせられないでもない。ただ、同時にそれこそが伊恵理らしさだとも感じさせられる。
おかんの意地悪ぅ、と素直に唇を尖らせることができる辺りは、むしろこの女の子の美点とも言えるだろう。内側に抱え込まれる方が、かえって厄介だ。
「でも私は、おかんのこと大好きだよ。綺麗好きで料理上手で、それでそれで……とにかく家庭的なところとか!」
「お褒めにあずかり光栄だが、もうすぐ高二になるんだ、そろそろ身の回りのことくらい自分でできるようになったらどうだ?」
うっ、と伊恵理は笑顔を引きつらせた。やはり敢介をおだててその辺りの事情を有耶無耶にさせるつもりだったのだ。
はぁ、と敢介は呆れて溜息を漏らす。
「来月には新しく寮生も入ってくるんだ。いつまでも俺にべったりだと、後輩に示しが付かないだろ」
「でもおかん、私がやらなくていいって言っても、勝手に色々やっちゃうじゃん」
「そりゃあ俺がやらないと、お前、部屋は散らかし放題だし、洗濯物も貯め放題、結局最後は俺のところに泣きついてくる。……何か申し開きすることは?」
「あ、ありません……いつもありがとうございます」
「礼なら言葉でなく行動で示して欲しいものだな」
「今度からちゃんとやるもん!」
それよりも、と伊恵理は露骨に話題を変えてくる。
向かい側の道を集団登校する顔なじみの小学生たちに手を振りながら、
「新しい寮生って女の子? 可愛い子?」
「女とは聞いてる。高等部から入ってくる外部生だ。会ったことはないから顔は知らん」
「女の子はみんな可愛いんだよ! 毬藻先輩が卒業しちゃって伊恵理ちゃんハーレムも寂しくなっちゃうところだったけど、そっかぁ、可愛い女の子が入ってくるのかぁ」
うっとりと頬を染める伊恵理を、敢介は醒めた目で見つめる。
「〈日出荘〉はお前のハーレムじゃないし、俺ら男子も普通にいるし、それ以前に可愛い子を侍らせたいなら、まずは自分がそいつらに好かれるに足る女として、きちんと自立することをだな――」
「こ、これからちゃんとやるもん!」
耳にタコができるくらい聞いた台詞だが、実際に〝ちゃんとやる〟のはいつになることやら。
澄んだ青空を仰ぎながら、敢介はまだ見ぬ未来へと思いを馳せた。
◆
片道徒歩三十分という距離は、慣れてしまえば、長いようで短い。むしろ軽い運動にもなって、以前よりも体力が付いた実感があるくらいだ。
ましてや隣には、音楽プレイヤーもお役御免なくらいに、エンドレスにお喋りを続けてくれる道連れがいる。
「――でね、レーチったら保健委員の女の子からメールをもらっただけで『おっと、女の子からベッドへのお誘いだ』ってキメ顔で言うんだ。笑っちゃうよね」
「大方、古くなった備品の買い換えについての相談だろう。東校舎の保健室のベッドだったかな、寝返りを打つだけでギシギシ言うから良からぬ誤解を受けるって、苦情が来てるらしいぜ」
共通の友人――今朝は用事があるとかで先に登校しているもう一人の幼なじみが話題に上ったのは、周囲に同じ有斐丘学園の制服を着た生徒たちの姿が増えてきたからだろう。
いちおう既に卒業式は済んでいるので、普段より交通量の少ない歩道は比較的スムーズに流れている。嵐の前の静けさだ。これが来月になると、今度は右も左も解らない新入生たちの群れでたちまち大渋滞を起こす。もはや春の風物詩と言ってもいい。
「おかんは、今日の一限目、何なの?」
「選択授業の美術。まぁ適当な映画を流して、それっぽい解説を述べてくれるだけだろうな」
「あ、楽しそうでズルい。ええと、私は……ああっ、思い出した! 私、今日の一限目は休講だよっ、別に早起きする必要なかったんじゃん!?」
「二度寝せずにちゃんと二限目に間に合う自信もあったと?」
「…………なかったです。起こしてくれてありがとうございます」
口ではそう言いつつも、どこか釈然としないと表情に出しながら、伊恵理がトボトボと昇降口に向かう。
景気づけに伊恵理の頭をポンポンと叩きながら、敢介も自分の下駄箱へと辿り着く。そして何気なく扉を開けたところで、
「……何だこれ」
上履きの上に淡いピンク色の封筒が載せられていた。宛名は敢介で間違いなく、裏面にはご丁寧にハート型のシールで封がされている。となると、その正体はある程度限られてきそうだ。
「どしたの? おかん。……って、それ――」
伊恵理が目を丸くして息を呑む傍ら、敢介は軽く眉をひそめながら、
「ラブレター、かもしれないな」
今時珍しい、というのが敢介の抱いた率直な感想だった。
はぁ、と息を吐いてみると、一瞬白く濁るものの、すぐに掻き消える。冬場というほどに寒いわけではないが、春の暖かさにはまだ遠い。そんな感覚だ。
「伊恵理、早くしろー」
現在時刻は七時五十分手前。
始業時刻は八時半であり、寮から学園までは二人の足で約三十分。なので今の内に出発すれば、道中で急がずに済む。
寮の門前で伊恵理を待ちながら、ふと敢介は彼女に思いを巡らせた。
和登伊恵理という女の子は、早い話が敢介の幼なじみだ。
隣の家に住んでいて、実は親同士も生まれてこの方の付き合いとかで、幼い頃から一緒に育てられるのはごく自然な流れだったという、兎にも角にも、絵に描いたような〝幼なじみ〟なのだ。
「お待たせ、おかん!」
小学生の頃から変わらない台詞と共に、制服姿の少女がポニーテールを揺らしながら現れた。
長く艶やかな黒髪と、卵形の白く凜々しい顔立ちが特徴の女の子だ。細身ですらりとが高く、敢介とは頭半分ほどしか違わない。
身だしなみをきちんと整えた伊恵理は、学校案内のパンフレットから飛び出してきたかのような美少女だった。
「ん? どしたの、おかん。私の顔に何か付いてる?」
雪解け水をパチャパチャと踏んで歩く伊恵理が、いちいち水溜まりを迂回する敢介を振り向く。
いや、と敢介はプライベートモードの無表情で、
「今日も絶好調に可愛いなぁとか思っただけだ」
「にゃはは、そんなに褒めないでよぉ」
「本当に……見た目だけは完璧なんだよな、お前って」
「他のところは足りてないと!?」
実際、その人形のように綺麗なビジュアルと賑やかなキャラクターとの間にギャップを覚えさせられないでもない。ただ、同時にそれこそが伊恵理らしさだとも感じさせられる。
おかんの意地悪ぅ、と素直に唇を尖らせることができる辺りは、むしろこの女の子の美点とも言えるだろう。内側に抱え込まれる方が、かえって厄介だ。
「でも私は、おかんのこと大好きだよ。綺麗好きで料理上手で、それでそれで……とにかく家庭的なところとか!」
「お褒めにあずかり光栄だが、もうすぐ高二になるんだ、そろそろ身の回りのことくらい自分でできるようになったらどうだ?」
うっ、と伊恵理は笑顔を引きつらせた。やはり敢介をおだててその辺りの事情を有耶無耶にさせるつもりだったのだ。
はぁ、と敢介は呆れて溜息を漏らす。
「来月には新しく寮生も入ってくるんだ。いつまでも俺にべったりだと、後輩に示しが付かないだろ」
「でもおかん、私がやらなくていいって言っても、勝手に色々やっちゃうじゃん」
「そりゃあ俺がやらないと、お前、部屋は散らかし放題だし、洗濯物も貯め放題、結局最後は俺のところに泣きついてくる。……何か申し開きすることは?」
「あ、ありません……いつもありがとうございます」
「礼なら言葉でなく行動で示して欲しいものだな」
「今度からちゃんとやるもん!」
それよりも、と伊恵理は露骨に話題を変えてくる。
向かい側の道を集団登校する顔なじみの小学生たちに手を振りながら、
「新しい寮生って女の子? 可愛い子?」
「女とは聞いてる。高等部から入ってくる外部生だ。会ったことはないから顔は知らん」
「女の子はみんな可愛いんだよ! 毬藻先輩が卒業しちゃって伊恵理ちゃんハーレムも寂しくなっちゃうところだったけど、そっかぁ、可愛い女の子が入ってくるのかぁ」
うっとりと頬を染める伊恵理を、敢介は醒めた目で見つめる。
「〈日出荘〉はお前のハーレムじゃないし、俺ら男子も普通にいるし、それ以前に可愛い子を侍らせたいなら、まずは自分がそいつらに好かれるに足る女として、きちんと自立することをだな――」
「こ、これからちゃんとやるもん!」
耳にタコができるくらい聞いた台詞だが、実際に〝ちゃんとやる〟のはいつになることやら。
澄んだ青空を仰ぎながら、敢介はまだ見ぬ未来へと思いを馳せた。
◆
片道徒歩三十分という距離は、慣れてしまえば、長いようで短い。むしろ軽い運動にもなって、以前よりも体力が付いた実感があるくらいだ。
ましてや隣には、音楽プレイヤーもお役御免なくらいに、エンドレスにお喋りを続けてくれる道連れがいる。
「――でね、レーチったら保健委員の女の子からメールをもらっただけで『おっと、女の子からベッドへのお誘いだ』ってキメ顔で言うんだ。笑っちゃうよね」
「大方、古くなった備品の買い換えについての相談だろう。東校舎の保健室のベッドだったかな、寝返りを打つだけでギシギシ言うから良からぬ誤解を受けるって、苦情が来てるらしいぜ」
共通の友人――今朝は用事があるとかで先に登校しているもう一人の幼なじみが話題に上ったのは、周囲に同じ有斐丘学園の制服を着た生徒たちの姿が増えてきたからだろう。
いちおう既に卒業式は済んでいるので、普段より交通量の少ない歩道は比較的スムーズに流れている。嵐の前の静けさだ。これが来月になると、今度は右も左も解らない新入生たちの群れでたちまち大渋滞を起こす。もはや春の風物詩と言ってもいい。
「おかんは、今日の一限目、何なの?」
「選択授業の美術。まぁ適当な映画を流して、それっぽい解説を述べてくれるだけだろうな」
「あ、楽しそうでズルい。ええと、私は……ああっ、思い出した! 私、今日の一限目は休講だよっ、別に早起きする必要なかったんじゃん!?」
「二度寝せずにちゃんと二限目に間に合う自信もあったと?」
「…………なかったです。起こしてくれてありがとうございます」
口ではそう言いつつも、どこか釈然としないと表情に出しながら、伊恵理がトボトボと昇降口に向かう。
景気づけに伊恵理の頭をポンポンと叩きながら、敢介も自分の下駄箱へと辿り着く。そして何気なく扉を開けたところで、
「……何だこれ」
上履きの上に淡いピンク色の封筒が載せられていた。宛名は敢介で間違いなく、裏面にはご丁寧にハート型のシールで封がされている。となると、その正体はある程度限られてきそうだ。
「どしたの? おかん。……って、それ――」
伊恵理が目を丸くして息を呑む傍ら、敢介は軽く眉をひそめながら、
「ラブレター、かもしれないな」
今時珍しい、というのが敢介の抱いた率直な感想だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる