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第21話 メリア式、六爪流肉串!
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パチパチと焚き火が弾ける。
メリアが作ってくれたのは串焼きと野草入りのスープだ。
先ずはスープを啜ってみる。
ズズッ――おいしい!
次は野草をはふはふ――ああ、野草独特の青臭さ。薬っぽい。
お待ちかねの魔獣肉ほふほふ――あ、おいしい。
豚っぽい脂の甘みと、肉のうまみを感じる。
まぁ、スープに溶け込んじゃったのもあるだろうから、本番は串焼きかな。
獣臭さは野草の薬臭さがうまく抑え込んでた。面白いよね。
ふとメリアを見るとどこぞの六爪流の隻眼武将みたいに串焼きを持って貪っている。
まさにレッツパーリィだね。
僕も串焼きを食べてみよう。
ぱくり――おいし……ん-いや、いまいち。
確かに普通の家畜の肉よりうまみは感じるけど、臭みが強すぎて僕には合わない。
僕、味より香り派なんだよね。
うーん。
あ、乾燥したニニギ草を使うのはどうだろう?
実はニニギ草はポーションになるだけではなく、ローズマリーのような香りがするんだよね。
かなり香りが強めだから、細かくちぎろう。
すりつぶす道具があればよかったんだけど……。
小さくちぎったニニギ草を指の腹ですりつぶしながらお肉に掛ける。
では、いざ!はふはふ。
ん!
おいしい!
少し苦味は出たけど、さっきより全然いい!
僕がニニギ草を振りかけている時からメリアがこちらをじっと見ている。
「メリアも試しますか?」
「いいんですか?いやー、悪いですねー」
あれだけ目で訴えかけてきたくせによく言うわ!
あー。視線の圧が懐かしい。
なんだか地球に残してきた妹を思い出すわ。
妹も食べたいものがあると僕が食べてるものをじぃーーーっと見つめてくるんだよね。
ま、幸せそうに頬張っているのを見てると文句なんかないんだけどさ。
ん?妹?
確かに妹に関して今まで言及しなかったけどさ。
うちの妹はかなりしっかりしてるというかちゃっかりしてるから、強く生き抜いていると思うよ。
多少寂しさはあっても、心配は全然してない。
だからわざわざ言及することもなかったんだ。
ニニギ草を香草に使うのはメリアに好評だったけど、毎回料理に使うには少量とはいえちょっともったいない気がする。
明日は歩きながら山中にそれっぽいハーブがないか見てみよう。
食事も終わり、就寝たーいむ……とでも思った?
恐怖の克服訓練、まだ続いてます。
なんでやねん!もうええやろ!
ちなみに結界で矢を防ぐのは禁止されてる。
相変わらず鬼教官です。メリアさん。
でもなんかもう、恐怖ってよりひやりとする感覚になってる。
うまく説明できないけど、ちょっと違うんだよね。
そんなわけで冷や汗を沢山かいたけど、今日は湯浴みはできない。
体を拭く分の水もない。
ボタバッグ内の水も料理やらにほぼ使ってしまった。
メリア曰く、
「少し行った先に水源があるので、明日立ち寄った時にでも」
とのことなのでまぁ、大丈夫だとは思うけど、水が少ないのはちょっと怖い。
「今日は魔獣が出ましたし、強めに警戒して見張りをするので、レイさんは安心して寝てください」
メリアがそう申し出てくれた。
鬼だけど優しいのよ。
でもさすがに女の子に見張りさせて僕だけ寝るのはどうなんだろう?
「僕が見張るのでメリアさんが寝てくださいよ」
そう言ってはみたものの、メリアに苦笑されてしまった。
「護衛のあたしがぐーすか寝るわけにはいきませんって。このくらいのことは織り込み済みで護衛を引き受けてるので」
うーん。それなら。
「ではせめて交代でどうですか?明日の護衛をちゃんとしてもらうにも、休息は必要だと思います」
メリアは少し考えてから、
「では、少しだけお願いします。先にいただいても?」
僕が頷くとメリアはポーチから出したマントにくるまった。
……そのマント、よくポーチに入ってたね。
「二刻ほどで起こしてください」
そういってメリアは眠りについた。
すぐに寝息が聞こえてきた。
それを確認して、僕は静かに行動に出た。
メリアが作ってくれたのは串焼きと野草入りのスープだ。
先ずはスープを啜ってみる。
ズズッ――おいしい!
次は野草をはふはふ――ああ、野草独特の青臭さ。薬っぽい。
お待ちかねの魔獣肉ほふほふ――あ、おいしい。
豚っぽい脂の甘みと、肉のうまみを感じる。
まぁ、スープに溶け込んじゃったのもあるだろうから、本番は串焼きかな。
獣臭さは野草の薬臭さがうまく抑え込んでた。面白いよね。
ふとメリアを見るとどこぞの六爪流の隻眼武将みたいに串焼きを持って貪っている。
まさにレッツパーリィだね。
僕も串焼きを食べてみよう。
ぱくり――おいし……ん-いや、いまいち。
確かに普通の家畜の肉よりうまみは感じるけど、臭みが強すぎて僕には合わない。
僕、味より香り派なんだよね。
うーん。
あ、乾燥したニニギ草を使うのはどうだろう?
実はニニギ草はポーションになるだけではなく、ローズマリーのような香りがするんだよね。
かなり香りが強めだから、細かくちぎろう。
すりつぶす道具があればよかったんだけど……。
小さくちぎったニニギ草を指の腹ですりつぶしながらお肉に掛ける。
では、いざ!はふはふ。
ん!
おいしい!
少し苦味は出たけど、さっきより全然いい!
僕がニニギ草を振りかけている時からメリアがこちらをじっと見ている。
「メリアも試しますか?」
「いいんですか?いやー、悪いですねー」
あれだけ目で訴えかけてきたくせによく言うわ!
あー。視線の圧が懐かしい。
なんだか地球に残してきた妹を思い出すわ。
妹も食べたいものがあると僕が食べてるものをじぃーーーっと見つめてくるんだよね。
ま、幸せそうに頬張っているのを見てると文句なんかないんだけどさ。
ん?妹?
確かに妹に関して今まで言及しなかったけどさ。
うちの妹はかなりしっかりしてるというかちゃっかりしてるから、強く生き抜いていると思うよ。
多少寂しさはあっても、心配は全然してない。
だからわざわざ言及することもなかったんだ。
ニニギ草を香草に使うのはメリアに好評だったけど、毎回料理に使うには少量とはいえちょっともったいない気がする。
明日は歩きながら山中にそれっぽいハーブがないか見てみよう。
食事も終わり、就寝たーいむ……とでも思った?
恐怖の克服訓練、まだ続いてます。
なんでやねん!もうええやろ!
ちなみに結界で矢を防ぐのは禁止されてる。
相変わらず鬼教官です。メリアさん。
でもなんかもう、恐怖ってよりひやりとする感覚になってる。
うまく説明できないけど、ちょっと違うんだよね。
そんなわけで冷や汗を沢山かいたけど、今日は湯浴みはできない。
体を拭く分の水もない。
ボタバッグ内の水も料理やらにほぼ使ってしまった。
メリア曰く、
「少し行った先に水源があるので、明日立ち寄った時にでも」
とのことなのでまぁ、大丈夫だとは思うけど、水が少ないのはちょっと怖い。
「今日は魔獣が出ましたし、強めに警戒して見張りをするので、レイさんは安心して寝てください」
メリアがそう申し出てくれた。
鬼だけど優しいのよ。
でもさすがに女の子に見張りさせて僕だけ寝るのはどうなんだろう?
「僕が見張るのでメリアさんが寝てくださいよ」
そう言ってはみたものの、メリアに苦笑されてしまった。
「護衛のあたしがぐーすか寝るわけにはいきませんって。このくらいのことは織り込み済みで護衛を引き受けてるので」
うーん。それなら。
「ではせめて交代でどうですか?明日の護衛をちゃんとしてもらうにも、休息は必要だと思います」
メリアは少し考えてから、
「では、少しだけお願いします。先にいただいても?」
僕が頷くとメリアはポーチから出したマントにくるまった。
……そのマント、よくポーチに入ってたね。
「二刻ほどで起こしてください」
そういってメリアは眠りについた。
すぐに寝息が聞こえてきた。
それを確認して、僕は静かに行動に出た。
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