上 下
10 / 140

チュートリアル:3

しおりを挟む

『右側の操縦桿が、機体の進行方向を変える時の操縦桿です。』

説明と共に、目の前の全面スクリーン全体に飛行中の機体のグラフィックが映し出されて。

右手の操縦桿を右に傾ければ、機体が右方向に進むながら向きを変え。

左側に傾けると、左側に進みながら方向を変えるグラフィックが流れる。

次いで、操縦桿を前方向に倒すと。機体が上昇するグラフィックが打流れる。

逆に手前に引くと、下方向に機体が下降する。


『足元の2本のペダルのうち。

右側のペダルがアクセルペダルです。』

自分の足元を確認する。


『左のペダルが、機体の各箇所に取り付けられた補助ブースターのペダルです。

主に左側のサブ操縦桿と組み合わせて、操作する事により。

鋭角とはいきませんが、かなりの急角度での左右上下への機体移動運動が可能となります。』


説明に連動しながら、機体がかなりの急角度での上下左右への移動運動を行う映像が流れる。

たぶん、この機体運動を現実世界リアルでやると機体が空中分解確定の動き方だ・・・。

仮に機体が無事でも、圧迫Gでパイロットが気を失うか内臓破裂で死亡するな・・・。


『最後に、ターゲットロックの仕方です。

基本的にはターゲットロックは、パイロットが認識できれば、CPUメインコンピューターに連動して自動的にターゲットロックしてくれます。

ただし、今現在のCPUメインコンピューターでは、最高で2機のターゲットロックしか行う事ができません。

ターゲットロックした後の攻撃の優先順位は、パイロットの思考をCPUメインコンピューターが読み取り。

パイロットの攻撃したい目標に優先でターゲットロックしてくれます。』


ターゲットロックは、基本CPUメインコンピューター任せと言う事だな。



『また、自機が敵機にターゲットロックされた時には、アラート警報が鳴ります。

警報が鳴った時には、CPUメインコンピューターに記憶されたプログラム・パターン・チップが発動して、回避可能なら回避運動を行い。

回避不可能なら、防御態勢を行います。

この際、敵機にターゲットロックしており、攻撃モーションに入っている時は、攻撃運動中にパイロットが敵機の攻撃に気が付いており。

尚且つ、パイロットが回避運動を優先した時には、回避運動行動の方が優先されます。』


攻撃を優先させるか、回避を優先させるかは、乗り手の意思を尊重すると言う事ね。




『それでは、ミッションを始めます。

5・・・4・・・3・・・2・・・』


カウントダウンが始まり。


『1・・・GO!』

の合図と同時に、機体の後ろにあるブースターが火を噴きあげながら、レールの上を物凄い勢いで駆け抜けて大空に打ち上げられた。


「うはっ!」

加速速度に驚いて、ゲーム世界だと解ってはいても思わず声が出てしまう。

現実世界リアルで、こんな発進の仕方をしたら間違いなく気絶物の加速速度だろう。



発進から3秒ほどで、ブースターが切り離されて、機体本体のメインエンジンが稼働する。


ブースター装着時の時ほど早くないのはガッカリだが。

初期で購入できる機体なのだから、仕方がないと自分に言い聞かせる。
しおりを挟む

処理中です...