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決闘:3
しおりを挟む俺が、マシンガンからの攻撃範囲から逃れたのを確認すると。
サムソンは、機体の足の部分から、小型のミサイルが発射される。
ミサイルは、まっすぐ竜騎兵に向かって追いかけてくる。
『追尾付きだよ。』
レイが慌てる事なく言う。
俺は、後ろ向きにホバリング移動しながら、胸の胸部に付けられているビームバルカンを、向かって来るミサイルに向かって発射する。
ドドドンッ!
的が外れる事無く、ビームバルカンがミサイルを迎撃する。
一瞬、視界が爆炎で覆われる。
その爆炎の中から、サムソンの機体が、ビームサーベルを右手に構えて、竜騎兵に向かって突進してきた。
右手の内側が開き、筒状の物が射出され、竜騎兵の右手の部分が、その筒状の物を握るとビームブレードの形を作り出し、サムソンの機体のビームサーベルとビームブレードがぶつかり合い火花を散らせる。
「以外に、早いな。」
サムソンの機体を、スクリーン越しに見ながら言葉が漏れた。
『機体コード:MI-HA2:人型
機体名:サラマンダー
機体ランク:8
機体サイズ:M
体高:23メートル
全幅:4.3メートル
機体の大きさの割に機動性は高く、運動性能も装甲値もそれなりに高い。
中・近距離の攻撃が得意で、近距離武装の【炎獄の手】は、多少分厚い装甲だろうが溶かすわ。』
レイが早口で、サムソンの機体の特徴を言う。
「ふ~ん。向こうも、機動性重視の機体なのか。」
サムソンの攻撃を躱しながら言う。
『でも、竜騎兵には及ばないからね。』
何度も、攻撃を仕掛けてくるサムソンのサラマンダー。
しかし、俺は回避と防御だけを行い、サラマンダーの攻撃を受けない様に徹底している。
「だいぶ慣れてきたな。 レイ。ギアを上げていくぞ。」
『了解!』
「おらっ! 逃げてばかりじゃ、俺は倒せないぞっ!」
サムソンが、機体の拡散スピーカーを使い、安い挑発をしてくる。
「悪い悪い。前の機体から進化させたばっかりでね。慣らしがてらの操縦だから。
だけど、慣れてきたんでね。こっからは、本気で行かせて貰う。」
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