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何かと変な:2
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しかし、この何度かのミッションで竜騎兵の動きを見ているが。
実にフザケタ動き方(機動性)だ。
空中で直進中に鋭角ターンなど、出来そうで出来るものではない。
実際だと、慣性の法則が関わって、例え空中や宇宙空間だろうと、直進中に90度の鋭角に機体を移動させる事などできない。
直進慣性と、機体を横に移動させようと加わる力で、真横どころか。 横方向70度以内に動く事も難しい。
直進力以上の、横への移動力が勝たなければいけないのだ。
これだけで、機体に負荷が掛かり過ぎて、機体がバラバラになってしまうし、中に乗ってるパイロットも急な横Gへの衝撃で、これまた内臓破裂に気絶状態になってしまう。
実際、ゲームの中だと言うのに。|機体HPではなく、機体の内部ダメージとされて蓄積されている。
機体の内部ダメージは、プレイヤーが思っている以上に深刻で。
各部駆動パーツにダメージが蓄積されていくと、例え機体の耐久値が安全域でも、機体本来の性能が出せなくなっていく。
そう。 ファンタジー物に例えるなら、状態異常で各種ステータスが落ちていくと言った方が良いだろう。
それに、ハッキリ言うと。
あの速度で狙い撃ちできる悠夜の動体視力、反応速度、空間認識能力も、桁違いと言うレベルで変だ。
いくらサーバーレア級のCPUのサポートで、ターゲットまでの距離や、敵機の動きのパターン解析、機体の制御などはCPUがやってくれるとは言え。
最後に攻撃をする要のトリガーを引くのはプレイヤーなのだ。
その為には、敵機までの距離間や、何処に向かって攻撃をしているのかプレイヤー自身が或る程度は把握してい居ないといけない。
なにせ、見えて予測できていないと、攻撃のタイミングが合わせられないからだ。
「次は、1時の方向。 距離5キロ。 地上に5. 空中に3。」
悠夜に目標を指示して、戦艦を移動させる。
なら特殊訓練を受けた正規のパイロットや軍人とかなら、もっと上手く動かせるのでは? っと思ってしまうだろうが。
それは大きな間違いだ。
正規の訓練や、特殊な訓練を積んだ人ほど、現実での常識(物理的感覚)に囚われてしまい、ゲームの中では逆に動きが鈍くなってしまう。
これはファンタジー物の、剣や魔法を使うゲームでも同じで。
大人に為ればなるほどに(訓練を積めば積むほどに)、現実でのしがらみや、常識などに囚われて居るので、ゲームの中では逆に動きが制限されてしまう。
ゲームの中で、突出して活躍できてしまうプレイヤーと言うのは、実は物凄く限られてくる。
特に今の様に、精神電脳潜航が主流と為ったゲームの中では。
その理由として、1つはリアルに為り過ぎた事。
リアルに成ればなる程に。
現実世界とゲームとの間隔が小さくなっていき、現実世界での常識を持ち込んでしまう。
この常識と言うのは、世間一般で言う所の【良い事・悪い事】などの人道的な事柄では無く。
こうなったら、こうなるのは変なので、こうは為らない。 と言う常識的な感覚の事だ。
極端な例えを出すとすれば、重力で物体が上から下に落ちるのは地球と言う惑星での常識だ。
が、途中で止まっても良いじゃん。 と、言う奴が居れば、それは周囲から見ればどんな風に見えるだろうか。
こいつ、頭オカシイんじゃ? とか。 バカなんじゃね? 知識が足りない子?
と、思われてしまうのが普通だ。
ゲームの中で、突出した活躍を見せるプレイヤー達は、正にこの類の人種なのだ。
人道的な常識ではなく、世界での一般的な常識を【持たない人】。 或いは【考慮しない人】。
もっと限定して言えば、【ゲームの中なら可能じぇね?】【出来るんじゃね?】と、現実とは違うと完全に割り切れる人。
なぜボクが、完全に割り切れると言う言葉を出すかと言うと。
ゲームの中なら、失敗が出来るからだ。
失敗が出来るので、何度もでもやり直す事は可能な訳だ。
それの何が悪い? と、思う人も居るだろうが。
これ、実は物凄く危ない事なのだ。
現実的に為ればなるほどに、特に精神電脳潜航ともなれば特に。
失敗しても、ヤり直しが可能な訳だから、何度も失敗すると失敗しても良いと思う癖が身に着きかけない。
良く、【失敗は成功の元】と言う格言も在るが。
あれは、失敗を失敗として認識して、なぜ失敗したのかを周囲の者たち(もしくは自分で考え)と話し合って考え、今度は失敗しない様にと試行錯誤できる人を指す言葉で。
失敗を【仕方がない】とか、【しゃぁ~ない】とか言ってる奴ほど危ない。
こう言う奴らほどに、次も失敗する確率が高確率で失敗する。
ハッキリ言おう。 ゲームの中で無責任な奴は、現実でも高確率で無責任だ。
そして、ゲームの中で突出して活躍できてしまうのが、この無責任な奴が多いのが事実だ。
何故なのか。 責任感が無いから、何でも思い付きで突発的にやってしまうからだ。
失敗しても知ぃ~らね。 もしくは、後先何も考えずに行動してしまう。
偉人と奇人とは、本当に紙一重なのだ。
人とは違った考え方を持ち、実行しようとする所までは同じなのだが。
実行した後に伴う責任を持って行動するか、行動できないかで、偉人と奇人の別れ目だとボクは感じている。
さて、悠夜はドッチなのだろうか。
ボクが悠夜の所に入った理由は、悠夜を間近で観察したかったからだ。
まぁ、レイや竜騎兵に興味があったってのも事実だがね。
だが、悠夜が余りにも、当てが外れる事をするようなら遠慮なく離れさせて貰いますよ。
実にフザケタ動き方(機動性)だ。
空中で直進中に鋭角ターンなど、出来そうで出来るものではない。
実際だと、慣性の法則が関わって、例え空中や宇宙空間だろうと、直進中に90度の鋭角に機体を移動させる事などできない。
直進慣性と、機体を横に移動させようと加わる力で、真横どころか。 横方向70度以内に動く事も難しい。
直進力以上の、横への移動力が勝たなければいけないのだ。
これだけで、機体に負荷が掛かり過ぎて、機体がバラバラになってしまうし、中に乗ってるパイロットも急な横Gへの衝撃で、これまた内臓破裂に気絶状態になってしまう。
実際、ゲームの中だと言うのに。|機体HPではなく、機体の内部ダメージとされて蓄積されている。
機体の内部ダメージは、プレイヤーが思っている以上に深刻で。
各部駆動パーツにダメージが蓄積されていくと、例え機体の耐久値が安全域でも、機体本来の性能が出せなくなっていく。
そう。 ファンタジー物に例えるなら、状態異常で各種ステータスが落ちていくと言った方が良いだろう。
それに、ハッキリ言うと。
あの速度で狙い撃ちできる悠夜の動体視力、反応速度、空間認識能力も、桁違いと言うレベルで変だ。
いくらサーバーレア級のCPUのサポートで、ターゲットまでの距離や、敵機の動きのパターン解析、機体の制御などはCPUがやってくれるとは言え。
最後に攻撃をする要のトリガーを引くのはプレイヤーなのだ。
その為には、敵機までの距離間や、何処に向かって攻撃をしているのかプレイヤー自身が或る程度は把握してい居ないといけない。
なにせ、見えて予測できていないと、攻撃のタイミングが合わせられないからだ。
「次は、1時の方向。 距離5キロ。 地上に5. 空中に3。」
悠夜に目標を指示して、戦艦を移動させる。
なら特殊訓練を受けた正規のパイロットや軍人とかなら、もっと上手く動かせるのでは? っと思ってしまうだろうが。
それは大きな間違いだ。
正規の訓練や、特殊な訓練を積んだ人ほど、現実での常識(物理的感覚)に囚われてしまい、ゲームの中では逆に動きが鈍くなってしまう。
これはファンタジー物の、剣や魔法を使うゲームでも同じで。
大人に為ればなるほどに(訓練を積めば積むほどに)、現実でのしがらみや、常識などに囚われて居るので、ゲームの中では逆に動きが制限されてしまう。
ゲームの中で、突出して活躍できてしまうプレイヤーと言うのは、実は物凄く限られてくる。
特に今の様に、精神電脳潜航が主流と為ったゲームの中では。
その理由として、1つはリアルに為り過ぎた事。
リアルに成ればなる程に。
現実世界とゲームとの間隔が小さくなっていき、現実世界での常識を持ち込んでしまう。
この常識と言うのは、世間一般で言う所の【良い事・悪い事】などの人道的な事柄では無く。
こうなったら、こうなるのは変なので、こうは為らない。 と言う常識的な感覚の事だ。
極端な例えを出すとすれば、重力で物体が上から下に落ちるのは地球と言う惑星での常識だ。
が、途中で止まっても良いじゃん。 と、言う奴が居れば、それは周囲から見ればどんな風に見えるだろうか。
こいつ、頭オカシイんじゃ? とか。 バカなんじゃね? 知識が足りない子?
と、思われてしまうのが普通だ。
ゲームの中で、突出した活躍を見せるプレイヤー達は、正にこの類の人種なのだ。
人道的な常識ではなく、世界での一般的な常識を【持たない人】。 或いは【考慮しない人】。
もっと限定して言えば、【ゲームの中なら可能じぇね?】【出来るんじゃね?】と、現実とは違うと完全に割り切れる人。
なぜボクが、完全に割り切れると言う言葉を出すかと言うと。
ゲームの中なら、失敗が出来るからだ。
失敗が出来るので、何度もでもやり直す事は可能な訳だ。
それの何が悪い? と、思う人も居るだろうが。
これ、実は物凄く危ない事なのだ。
現実的に為ればなるほどに、特に精神電脳潜航ともなれば特に。
失敗しても、ヤり直しが可能な訳だから、何度も失敗すると失敗しても良いと思う癖が身に着きかけない。
良く、【失敗は成功の元】と言う格言も在るが。
あれは、失敗を失敗として認識して、なぜ失敗したのかを周囲の者たち(もしくは自分で考え)と話し合って考え、今度は失敗しない様にと試行錯誤できる人を指す言葉で。
失敗を【仕方がない】とか、【しゃぁ~ない】とか言ってる奴ほど危ない。
こう言う奴らほどに、次も失敗する確率が高確率で失敗する。
ハッキリ言おう。 ゲームの中で無責任な奴は、現実でも高確率で無責任だ。
そして、ゲームの中で突出して活躍できてしまうのが、この無責任な奴が多いのが事実だ。
何故なのか。 責任感が無いから、何でも思い付きで突発的にやってしまうからだ。
失敗しても知ぃ~らね。 もしくは、後先何も考えずに行動してしまう。
偉人と奇人とは、本当に紙一重なのだ。
人とは違った考え方を持ち、実行しようとする所までは同じなのだが。
実行した後に伴う責任を持って行動するか、行動できないかで、偉人と奇人の別れ目だとボクは感じている。
さて、悠夜はドッチなのだろうか。
ボクが悠夜の所に入った理由は、悠夜を間近で観察したかったからだ。
まぁ、レイや竜騎兵に興味があったってのも事実だがね。
だが、悠夜が余りにも、当てが外れる事をするようなら遠慮なく離れさせて貰いますよ。
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