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エリアミッション:15
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* * * * * *
「悠夜くん。 竜騎兵の最適化が終わったよ。」
「有り難う御座います。」
「ただし、貫通効果の最適化に伴なって。
重力制御砲以外の全ての兵装のエネルギー消費量が、通常の1・5倍~2倍近くになっているからね。
いつもの調子で戦闘していると、すぐにエネルギーが尽きるから注意してくれ。」
「分かりました。 それじゃ、行ってきます。」
ステータスウィンドウを開き、竜騎兵のコクピットに転送する悠夜。
「竜騎兵! 悠夜! 行きますっ!」
竜騎兵は一気に加速して、デススパイダーの近くに接近する。
「悠夜。 桂子さんと、一緒に後部からの攻撃を頼む。」
竜騎兵の接近を見て、アイザックが言う。
「了解。」
もとより悠夜もその気だった。
何せ竜騎兵の装甲は、紙どころかトイレットペーパー並みの薄さなのだから。
エリアボスの攻撃なんぞ、直撃でもしたらHPの半分近くは奪われてしまうだろう。
デススパイダーの後部に距離を取りながら回り込む。
すでに最前線では、桂子の駆る三頭獣が爪で引っ掻き、牙で食らいつきながら、デススパイダーにダメージを与えている。
悠夜の竜騎兵も、桂子に負けじと、ライフル銃を構えると、次々にビームを撃ち出していく。
次々と、機体の最適化を施し終わった機体も参戦しデススパイダーに攻撃を仕掛ける。
オランタムスナイパーが、デススパイダーのHPを1本の半分近くを削ったのが大きい。
デススパイダーのHPは残り1本を切り、残りのHPは7割弱といったところだ。
プレイヤー達の奮闘で、デススパイダーのHPが最後の1本の半分に差し掛かった時。
再び、デススパイダーの周囲に黒い靄が大量に溢れるエフェクトが発生する。
デススパイダーの全周囲範囲攻撃がプレイヤー達を襲う。
「絶対障壁!」
アイザックがデススパイダーの攻撃に合わせて、特殊能力を発動して味方の機体を護る。
「吐息アイス&ファイア!」
桂子も攻撃を中断して、後方に飛びのきながら防御する。
「炎の壁!」
サムソンも防御態勢を取る。
「「「きゃぁっ!」」」
「「「ぐぉ!」」」
「「「あべしっ!」」」
だが、防御手段を伴わない機体も多く。
2度目の範囲攻撃に耐えきれずに、大ダメージを受けた機体が続出。
「「「ごめん!」」」
「「「すまんっ!」」」
「「「わりぃ。」」」
ダメージを受けて、戦闘続行不可能になった機体のプレイヤー達の声が聞こえてくる。
「アイザック! 今の攻撃で、かなりの数のプレイヤーが戦闘不能になったっ!
戦闘続行可能の機体数は68よっ!」
アイラの声が響く。
「くそっ!」
デススパイダーの残りのHPゲージは残り4割と言ったところ。
かなり厳しい状況に追い込まれてきた。
そのころ、竜騎兵も。
『悠夜!
今の攻撃で、竜騎兵の損傷率が60%を超えたせいで回避運動能力が低下!
このままじゃ、迎撃されちゃう!』
今の範囲攻撃を、辛うじてバリアフィールドを最大出力で展開して防いだのは良いけど。
もともと、トイレットペーパー装甲の竜騎兵。
一気にHPを削られた上に、バリアフィールドを最大出力で展開した事により、エネルギーの消費量も相当食われてしまった。
「レイ。 重力制御砲で攻撃した場合、エリアボスのHPをどのくらい削れそうだ?」
『3割強かな?』
「上等。 アイザック……。」
連合チャットで、アイザックの名前を呼び、悠夜は自分の作戦を伝える。
「「「「「本気かっ!?」」」」」
悠夜の作戦を聞いて、アイザック処か、他のプレイヤー達も驚きの声を上げた。
「どのみち、このままじゃジリ貧だ。 最悪あと1~2回は範囲攻撃を撃ってきかねない。
そうなりゃ、全滅しかねない。
なら、エリアクリアを第一目的に考慮した場合、俺の言った作戦が良い手だと思わないか?」
後1度でも、デススパイダーの範囲攻撃を食らったら、一気に半壊しかねない状況だ。
そこからエリアボスを攻略できるとは考えにくい。
そうなれば、次の攻略戦まで立て直し期間として3~4日は必要になる。
その間に、他のプレイヤー達に攻略される可能性も出てくる。
さすがに、それは遠慮したい。
「悠夜の作戦に、意義のある奴はいるか?」
連合チャットで、他のプレイヤー達に尋ねるアイザック。
返事はない。
恐らく、この場に居る全プレイヤーが理解しているのだろう。
このままでは、クリアできないかも知れないと。
「悠夜くん。 竜騎兵の最適化が終わったよ。」
「有り難う御座います。」
「ただし、貫通効果の最適化に伴なって。
重力制御砲以外の全ての兵装のエネルギー消費量が、通常の1・5倍~2倍近くになっているからね。
いつもの調子で戦闘していると、すぐにエネルギーが尽きるから注意してくれ。」
「分かりました。 それじゃ、行ってきます。」
ステータスウィンドウを開き、竜騎兵のコクピットに転送する悠夜。
「竜騎兵! 悠夜! 行きますっ!」
竜騎兵は一気に加速して、デススパイダーの近くに接近する。
「悠夜。 桂子さんと、一緒に後部からの攻撃を頼む。」
竜騎兵の接近を見て、アイザックが言う。
「了解。」
もとより悠夜もその気だった。
何せ竜騎兵の装甲は、紙どころかトイレットペーパー並みの薄さなのだから。
エリアボスの攻撃なんぞ、直撃でもしたらHPの半分近くは奪われてしまうだろう。
デススパイダーの後部に距離を取りながら回り込む。
すでに最前線では、桂子の駆る三頭獣が爪で引っ掻き、牙で食らいつきながら、デススパイダーにダメージを与えている。
悠夜の竜騎兵も、桂子に負けじと、ライフル銃を構えると、次々にビームを撃ち出していく。
次々と、機体の最適化を施し終わった機体も参戦しデススパイダーに攻撃を仕掛ける。
オランタムスナイパーが、デススパイダーのHPを1本の半分近くを削ったのが大きい。
デススパイダーのHPは残り1本を切り、残りのHPは7割弱といったところだ。
プレイヤー達の奮闘で、デススパイダーのHPが最後の1本の半分に差し掛かった時。
再び、デススパイダーの周囲に黒い靄が大量に溢れるエフェクトが発生する。
デススパイダーの全周囲範囲攻撃がプレイヤー達を襲う。
「絶対障壁!」
アイザックがデススパイダーの攻撃に合わせて、特殊能力を発動して味方の機体を護る。
「吐息アイス&ファイア!」
桂子も攻撃を中断して、後方に飛びのきながら防御する。
「炎の壁!」
サムソンも防御態勢を取る。
「「「きゃぁっ!」」」
「「「ぐぉ!」」」
「「「あべしっ!」」」
だが、防御手段を伴わない機体も多く。
2度目の範囲攻撃に耐えきれずに、大ダメージを受けた機体が続出。
「「「ごめん!」」」
「「「すまんっ!」」」
「「「わりぃ。」」」
ダメージを受けて、戦闘続行不可能になった機体のプレイヤー達の声が聞こえてくる。
「アイザック! 今の攻撃で、かなりの数のプレイヤーが戦闘不能になったっ!
戦闘続行可能の機体数は68よっ!」
アイラの声が響く。
「くそっ!」
デススパイダーの残りのHPゲージは残り4割と言ったところ。
かなり厳しい状況に追い込まれてきた。
そのころ、竜騎兵も。
『悠夜!
今の攻撃で、竜騎兵の損傷率が60%を超えたせいで回避運動能力が低下!
このままじゃ、迎撃されちゃう!』
今の範囲攻撃を、辛うじてバリアフィールドを最大出力で展開して防いだのは良いけど。
もともと、トイレットペーパー装甲の竜騎兵。
一気にHPを削られた上に、バリアフィールドを最大出力で展開した事により、エネルギーの消費量も相当食われてしまった。
「レイ。 重力制御砲で攻撃した場合、エリアボスのHPをどのくらい削れそうだ?」
『3割強かな?』
「上等。 アイザック……。」
連合チャットで、アイザックの名前を呼び、悠夜は自分の作戦を伝える。
「「「「「本気かっ!?」」」」」
悠夜の作戦を聞いて、アイザック処か、他のプレイヤー達も驚きの声を上げた。
「どのみち、このままじゃジリ貧だ。 最悪あと1~2回は範囲攻撃を撃ってきかねない。
そうなりゃ、全滅しかねない。
なら、エリアクリアを第一目的に考慮した場合、俺の言った作戦が良い手だと思わないか?」
後1度でも、デススパイダーの範囲攻撃を食らったら、一気に半壊しかねない状況だ。
そこからエリアボスを攻略できるとは考えにくい。
そうなれば、次の攻略戦まで立て直し期間として3~4日は必要になる。
その間に、他のプレイヤー達に攻略される可能性も出てくる。
さすがに、それは遠慮したい。
「悠夜の作戦に、意義のある奴はいるか?」
連合チャットで、他のプレイヤー達に尋ねるアイザック。
返事はない。
恐らく、この場に居る全プレイヤーが理解しているのだろう。
このままでは、クリアできないかも知れないと。
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