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僕の居場所
ダグラスの推理
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「なるほどなぁ…。」
ダグラスは自分の農場の管理棟にある、仕事部屋のテーブルに置かれた虹色魔石を指で拾い上げると、目の側に寄せて覗き込んだ。
「この中心にあるのはミルの魔石のなりそこないだな。少し白く見えるだろう?ミルは魔物だからな、魔石はあるんだ。それがこの中心と同じ色だ。
吸虫球はミルには天敵なんだ。何たってミルは動けないからな。ただ、吸虫球は飛べない。通り過ぎる魔物に上からタイミングを合わせて落ちてくるだけだ。結構原始的な虫だ。」
僕はダグラスの話を聞きながら首を傾げた。ん?僕魔物じゃないよね?ん?
するとパーカスがダグラスに尋ねた。
「じゃが、ここに居るミルは天敵の吸虫球には襲われないじゃろう?なんせ、落ちるための足場にする様な木が無いのじゃからな?」
するとダグラスはガハハと笑った。
「さすがは隠者様、直ぐに吸虫球の弱点に気づくとは。おっしゃる通り、吸虫球が魔物に取り付くためには、落ちる高さが必要だ。ここの農場のミルは取り敢えずそういう意味では安全だな。
ただし油断していると、ほらあの管理棟の屋根の先に卵をつけて、端のミルに襲い掛かってくるんだ。だから定期的にチェックは怠らねえ。それにここのミルは野生種と違って、改良してあるからな。
ミルに関しては、俺たちが手を加えるのが可能だ。喰いついてこねぇ魔物だからな。特にうちのは血統が良いからな?吸虫球に齧り付かれても、魔素を吸った途端お陀仏さ。ミルの殺虫成分にやられちまう。」
僕とパーカスは顔を見合わせた。ここのミルは吸虫球をやっつける性質を持っているみたいだ。だからミルの側に魔石になって転がってたのかな。
だけど、ダグラスは頭を掻いて困った様に虹色魔石をテーブルに置いた。
「…だがよ、これに関しちゃ俺には答えようがねーな。経験上、ミルの側に虫の死骸が転がってても、魔石は転がってたことはねーからな。もしそうなら、ミル畑じゃなくて、魔石畑にするはずだ。ははは。」
…確かに。ミルより魔石が転がってたら、上からどんどん吸虫球を人工的に落とすよね。市場の価値は魔石優勢だ。僕はミルの方が飲みたいけど。
パーカスは溜息をつくと、持って来た朝搾りたてミルをダグラスに渡した。するとダグラスは棚の引き出しからヒラヒラしたリトマス試験紙の様なものを出して瓶の中に浸した。
それを取り出してじっと見つめると、ダグラスは少し眉を顰めた。
「なぁ、これって吸虫球が取り付いたミルの中身だよなぁ。特に問題はなさそうだが、結構凄いことになってんな。魔素量が跳ね上がってるぞ?普通のミルの2倍はある。どうなってんだ。」
僕とパーカスはまた顔を見合わせた。うーん、僕関連の魔素的ものが混入した感じなのかな。いや、これ以上考えたくはないし、知りたくない。僕も自分の何かが入ったミルを飲む勇気ないからな。
「なぁ、可愛子ちゃん。この検査キット渡しておくから、毎日調べてくれるか?飲む分にはより元気になるだけだから、問題ねぇ。もしそのミルが突然変異したとすれば、増やしてダグラス印として高値でミルの幼生を売ることが出来るからな。」
僕は抜け目のないダグラスに埴輪目を向けながら、検査キットを受け取った。夏休みの自由研究みたいで嫌いじゃないけど、商魂逞しいダグラスからのご褒美が欲しい気もする。
「だぐらちゅ、ぼく、たらばたらき?」
目を細めてダグラスを見つめると、ダグラスは面白そうに僕を見てパーカスに言った。
「まったく、可愛子ちゃんはしっかりしてるぜ。何が欲しいんだ、テディ。」
そう聞かれると、僕には答えられない。アイスの実のノラは多分シーズンじゃないだろうし。僕は周囲を見回して指差した。
「あれほちい!」
僕は以前から気になっていたダグラス農場に飛び跳ねながら転がっていく、何か不思議なモコモコした15cmほどの物体を指差した。
ダグラスはそのうちのひとつを指で摘むと、僕に手渡した。
「こんなのが欲しいのか?まぁ子供には人気があるけどなぁ。」
僕が毛玉の様な、いや、少し土で汚れてはいるけど、まごうことのない白っぽい毛玉を胸に抱えると、パーカスは笑った。
「テディ、これはワタ虫じゃ。ダグラス、これって飼えるのかのう。」
ダグラスは肩をすくめて言った。
「ちょっとしょぼくれて来たら庭に1日出してやれば元に戻ると思うぜ。確かにふわふわして可愛いからな。俺も子供の頃、全色集めた事あるぜ。この畑には白いのしかいねぇけどな。」
「だぐらちゅ、これ、あらえりゅ?」
それからダグラスは雨に濡れても平気だから水で簡単に洗うのは大丈夫だと言う事、多分直ぐに飽きると言う事、色々な色のワタ虫が居ると言う事を教えてくれた。
でもこんなの、初めて見たけどね。僕がワタ虫を撫でて癒されていると、パーカスとダグラスは顔を見合わせて微笑んだ。
「テディ、それは案外すばしっこいからのう、この袋の中に入れなさい。帰り道で落としたくはないじゃろう?」
僕は頷くとパーカスから渡された網袋に入れて手に持った。網目から毛玉が飛び出して何だか面白い。僕がご機嫌で網目から毛玉を突っついていると、ダグラスが困った様にパーカスにボヤいた。
「隠者様、何か悪阻に効く良いもの知らないか?シャルは男だろう?それもあって悪阻が酷いんだ。見てて辛くてな。もちろんポーションは飲ませてるが、簡単な怪我が治るレベルのポーションじゃあんまり効果ねぇんだ。」
僕はハッと顔を上げて、心配そうなダグラスの顔を見つめた。あの綺麗なダグラスの奥さんが悪阻で困ってる?良いポーションがあれば良いのかな。僕はリュックにしまい込んだばかりの虹色魔石を取り出すとテーブルに置いた。
「だぐらちゅ、こえで、ポーションちゅくっちぇ!しゃる、げんきもりもり、ねぇ?」
パーカスが虹色魔石をダグラスに渡して言った。
「テディもそう言ってるからの、シャルにこれで作ったポーションを飲ませてやりなさい。」
ダグラスは慌てて言った。
「そんな貴重な魔石は受け取れねぇよ。あー、そりゃ喉から手が出るほど欲しいがな。…テディ、本当にこれ貰っても良いのか?これからお前さんに頭あがんねぇな。」
ふむ、これからダグラスが僕の子分なのかな。それは良い。僕はクフクフと忍び笑いをすると、パーカスがダグラスに尋ねた。
「ダグラス、引き換え条件と言う訳じゃないがの、今飲んでるポーションに予備があれば、テディに飲ませたいのじゃ。吸虫球に咬まれた跡が傷になってての。」
するとダグラスは立ち上がって言った。
「おう、今薬師を雇って常駐させてるからな。家に沢山あるぞ。早速これでポーションを作って貰うとするか。一緒に家に来てくれたら、直ぐに渡せるが。行くか?」
ダグラスのお家?行ってみたい!僕は満面の笑みで頷いた。
★お知らせ★
身内に不幸がありましたので、ひと月休載します。よろしくお願いします。
ダグラスは自分の農場の管理棟にある、仕事部屋のテーブルに置かれた虹色魔石を指で拾い上げると、目の側に寄せて覗き込んだ。
「この中心にあるのはミルの魔石のなりそこないだな。少し白く見えるだろう?ミルは魔物だからな、魔石はあるんだ。それがこの中心と同じ色だ。
吸虫球はミルには天敵なんだ。何たってミルは動けないからな。ただ、吸虫球は飛べない。通り過ぎる魔物に上からタイミングを合わせて落ちてくるだけだ。結構原始的な虫だ。」
僕はダグラスの話を聞きながら首を傾げた。ん?僕魔物じゃないよね?ん?
するとパーカスがダグラスに尋ねた。
「じゃが、ここに居るミルは天敵の吸虫球には襲われないじゃろう?なんせ、落ちるための足場にする様な木が無いのじゃからな?」
するとダグラスはガハハと笑った。
「さすがは隠者様、直ぐに吸虫球の弱点に気づくとは。おっしゃる通り、吸虫球が魔物に取り付くためには、落ちる高さが必要だ。ここの農場のミルは取り敢えずそういう意味では安全だな。
ただし油断していると、ほらあの管理棟の屋根の先に卵をつけて、端のミルに襲い掛かってくるんだ。だから定期的にチェックは怠らねえ。それにここのミルは野生種と違って、改良してあるからな。
ミルに関しては、俺たちが手を加えるのが可能だ。喰いついてこねぇ魔物だからな。特にうちのは血統が良いからな?吸虫球に齧り付かれても、魔素を吸った途端お陀仏さ。ミルの殺虫成分にやられちまう。」
僕とパーカスは顔を見合わせた。ここのミルは吸虫球をやっつける性質を持っているみたいだ。だからミルの側に魔石になって転がってたのかな。
だけど、ダグラスは頭を掻いて困った様に虹色魔石をテーブルに置いた。
「…だがよ、これに関しちゃ俺には答えようがねーな。経験上、ミルの側に虫の死骸が転がってても、魔石は転がってたことはねーからな。もしそうなら、ミル畑じゃなくて、魔石畑にするはずだ。ははは。」
…確かに。ミルより魔石が転がってたら、上からどんどん吸虫球を人工的に落とすよね。市場の価値は魔石優勢だ。僕はミルの方が飲みたいけど。
パーカスは溜息をつくと、持って来た朝搾りたてミルをダグラスに渡した。するとダグラスは棚の引き出しからヒラヒラしたリトマス試験紙の様なものを出して瓶の中に浸した。
それを取り出してじっと見つめると、ダグラスは少し眉を顰めた。
「なぁ、これって吸虫球が取り付いたミルの中身だよなぁ。特に問題はなさそうだが、結構凄いことになってんな。魔素量が跳ね上がってるぞ?普通のミルの2倍はある。どうなってんだ。」
僕とパーカスはまた顔を見合わせた。うーん、僕関連の魔素的ものが混入した感じなのかな。いや、これ以上考えたくはないし、知りたくない。僕も自分の何かが入ったミルを飲む勇気ないからな。
「なぁ、可愛子ちゃん。この検査キット渡しておくから、毎日調べてくれるか?飲む分にはより元気になるだけだから、問題ねぇ。もしそのミルが突然変異したとすれば、増やしてダグラス印として高値でミルの幼生を売ることが出来るからな。」
僕は抜け目のないダグラスに埴輪目を向けながら、検査キットを受け取った。夏休みの自由研究みたいで嫌いじゃないけど、商魂逞しいダグラスからのご褒美が欲しい気もする。
「だぐらちゅ、ぼく、たらばたらき?」
目を細めてダグラスを見つめると、ダグラスは面白そうに僕を見てパーカスに言った。
「まったく、可愛子ちゃんはしっかりしてるぜ。何が欲しいんだ、テディ。」
そう聞かれると、僕には答えられない。アイスの実のノラは多分シーズンじゃないだろうし。僕は周囲を見回して指差した。
「あれほちい!」
僕は以前から気になっていたダグラス農場に飛び跳ねながら転がっていく、何か不思議なモコモコした15cmほどの物体を指差した。
ダグラスはそのうちのひとつを指で摘むと、僕に手渡した。
「こんなのが欲しいのか?まぁ子供には人気があるけどなぁ。」
僕が毛玉の様な、いや、少し土で汚れてはいるけど、まごうことのない白っぽい毛玉を胸に抱えると、パーカスは笑った。
「テディ、これはワタ虫じゃ。ダグラス、これって飼えるのかのう。」
ダグラスは肩をすくめて言った。
「ちょっとしょぼくれて来たら庭に1日出してやれば元に戻ると思うぜ。確かにふわふわして可愛いからな。俺も子供の頃、全色集めた事あるぜ。この畑には白いのしかいねぇけどな。」
「だぐらちゅ、これ、あらえりゅ?」
それからダグラスは雨に濡れても平気だから水で簡単に洗うのは大丈夫だと言う事、多分直ぐに飽きると言う事、色々な色のワタ虫が居ると言う事を教えてくれた。
でもこんなの、初めて見たけどね。僕がワタ虫を撫でて癒されていると、パーカスとダグラスは顔を見合わせて微笑んだ。
「テディ、それは案外すばしっこいからのう、この袋の中に入れなさい。帰り道で落としたくはないじゃろう?」
僕は頷くとパーカスから渡された網袋に入れて手に持った。網目から毛玉が飛び出して何だか面白い。僕がご機嫌で網目から毛玉を突っついていると、ダグラスが困った様にパーカスにボヤいた。
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「だぐらちゅ、こえで、ポーションちゅくっちぇ!しゃる、げんきもりもり、ねぇ?」
パーカスが虹色魔石をダグラスに渡して言った。
「テディもそう言ってるからの、シャルにこれで作ったポーションを飲ませてやりなさい。」
ダグラスは慌てて言った。
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ふむ、これからダグラスが僕の子分なのかな。それは良い。僕はクフクフと忍び笑いをすると、パーカスがダグラスに尋ねた。
「ダグラス、引き換え条件と言う訳じゃないがの、今飲んでるポーションに予備があれば、テディに飲ませたいのじゃ。吸虫球に咬まれた跡が傷になってての。」
するとダグラスは立ち上がって言った。
「おう、今薬師を雇って常駐させてるからな。家に沢山あるぞ。早速これでポーションを作って貰うとするか。一緒に家に来てくれたら、直ぐに渡せるが。行くか?」
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