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ちっちゃな身体じゃ物足りない?
ちっちゃな身体
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嫌な感じでハッと目を覚ますと、僕は恐る恐る掛け物を捲った。セーフ。おねしょしたかと思ったけど、そうでは無いみたいだ。でもこの感じ…。どこか記憶を引っ掻くこの経験は、僕を動かした。
そっとベッドから降りると、ズボンを脱いだ。やっぱり。僕は成熟していたみたいだ。ベタついた下履きを脱ぐと、部屋に置かれた顔を洗うための器に水差しから水を注いだ。側にあった布を濡らして身体を拭くと、ついでに顔を洗って寝着と一緒に籠に入れて、僕は裸でウロウロした。
チラッと籠の中を見て、どうしたものかと少し考える。成長の証だから恥ずかしい事ではないけれど、侍女に直接言うのも気が引ける。パーカスにひと言言っておこう。
そう決めてしまえば、華奢な身体ながら僕もゲオルグたちと同じ成長点にいるのだと、気分は上がった。昨日で学校は終わりで、もうすぐ薬も切れる頃合いだ。何度も着替えるのは面倒なので、僕は裸で準備万端だ。
全裸でベッドに転がれば、思った通りムズムズしてきた。この変幻する時の落ち着かない感じが未だに慣れない。初めての時の様に熱い訳じゃないし、痛いわけじゃないけれど、ちょっと走り回りたい感じがするんだ。僕はベッドから降りると、部屋の中をぐるぐると歩き回った。
次第に目線が落ちてくるのを感じながら、僕は自分がまるで小人になってしまった様な気分で、手がむちむちになるのを眺めていた。
大きくなった生活に慣れると、今度はちびっこ生活に不満が出てくる。どうしても人に頼ってばかりの生活は、楽な様で自由度が低くなるからだ。
相変わらず自分で着替えるにはもたつくけれど、以前よりは随分と上手く着替える事が出来るようになった気がする。うん、ちょっとずつだ。ちびっこテディも進化しなくてはね?
苦労してブラウスのボタンを留めていると部屋がノックされて侍女長が声を掛けてきた。この屋敷の獣人は僕が変幻するのを知っているんだ。昔から仕えている家の者達らしくて、ブレートさんに忠誠を誓っているらしい。ブレートさんの人徳もあるんだろうな。
「テディ様、入ってもよろしいですか?」
この屋敷の侍女長が声を掛けて来た。僕は大きな声で入ってと返事をした。声で分かったのか、妙に嬉しそうな表情の侍女長が、満面の笑みで僕に挨拶して来た。
「おはようございます、テディ様。お着替えのお手伝いをいたしましょうか?」
余計な事を言わないのがさすがと言うか。僕は挨拶だけしてコクンと頷くと、ボタンとの戦いから撤退して、両手を広げて留めてくれるのを待った。楽し気にサクサクボタンを留める侍女長に僕はやっぱりひと言言っておくことにした。
「あのね、マリー。ちゃっき目がちゃめたら、ボクちぇいじゅくちてたの。ちょれでね、ちたばきよごちちゃったの。」
すると侍女長は手を止めて、暫く固まった。多分僕の言葉を解読しているんだろう。それからハッとすると、少し動揺した表情で頷きながらも、また手を動かしながら僕の身支度を手伝ってくれた。
「…パーカス様から伺っておりますわ。こちらにお任せ下さい。テディ様はご心配なくいらして下さいね。もう帰ってしまわれるのはとても寂しいですわ。何かあれば仰って下さいませね?」
僕は勘が良くて親切な侍女長に微笑むと、手を繋いでテラスへと降りて行った。
そこにはブレートさんとパーカスが先に朝のお茶を飲んでいて、小さくなった僕に満面の笑みを向けてきた。何だかみんな、ちっちゃな僕が好き過ぎない?
僕はそれならそれで、まぁ良いでしょうとパーカスの側に近づくと、手を伸ばして言った。
「ぱーかちゅ、おはよう。らっこ。」
サッと膝に抱き上げられて挨拶を返されてほっぺたにキスされると、僕も首に抱きついてパーカスにおはようのキスをした。まぁこれは大きくても小さくてもする僕らの挨拶だけどね。
「ぶれーちょさま、おはようごじゃいます。いっちゅうかん、ありがちょうごじゃいまちた。」
僕がパーカスの隣に座らせられて、反対側に座って僕らの様子を見つめていたブレートさんに挨拶すると、ブレートさんはにこにこして言った。
「やっぱりテディはこのサイズがしっくりきますな。勿論自由闊達なテディも頼もしいですがね。さあ、食べましょう。」
それが合図だったのか、朝食が運ばれてきた。僕は手つきのカップに注がれたミルをゴクゴク飲みながら、周囲を見回して尋ねた。
「ろばーちょ、いない、ね?」
するとブレートさんが今朝は早番で、街の見回りに出ているとの事だった。僕は騎士というのは中々大変な仕事だなと頷くと、パーカスの顔を見上げて言った。
「ちょうだ。んーちょ、ぱーかちゅ、ぼく今朝、ちぇいじゅくちてたよ?」
途端に咽込むパーカスと、なぜかブレートさんまで咽ている。二人が落ち着くのを待って、朝から驚かせてしまったのかなと反省した。とは言え、ちっちゃな身体に思考も引っ張られて、黙っていられないのは本当だ。
「そうかの…。そうなると益々しばらくテディが幼いままでいてくれるのは、私の精神安定にも助かるのう。そうは言っても来月の学院生活は今から波乱含みに感じるがの?」
そう困った様にパーカスが言うので、僕は首を傾げて言った。
「ちょうなの?…ぱーかちゅ、ちっちゃくないぼく、きあい?」
途端にパーカスは大袈裟に首を振って僕の頭を撫でて言い訳した。
「そうではない、心配事が増えると思うだけじゃ。結局テディはどんな姿でも私にとっては大事な息子じゃからの。心配なのじゃよ。」
僕はパーカスに息子だとあからさまに言われて、嬉しさでクフクフと笑った。そんな僕達の様子を見つめながら、ブレートさんはしんみりと呟いた。
「私の息子も王都で暮らしてますが、こうしてお二人の様子を見ていると顔が見たくなりますなぁ。もっとも私の息子はかなりいい歳ですがね。ハハハ。そうは言っても子供は幾つになっても心配事が尽きませんな、パーカス殿。」
ちょっとしんみりした朝食の時間がまるで嘘の様に、僕は今窮地に立たされていた。なぜ目の前にゲオルグとシンディが立ち塞がっているのか分からないけれど、彼らは目を丸くして僕をじっと見下ろしていた。
シンディの手がワキワキしているので、身の危険も感じる。
「うわぁ、ディーの親戚の子って、まるでディーのミニ版だよね。めちゃくちゃ可愛いんですけど!抱っこしてもいいかなぁ。」
そう興奮した様に言うシンディにゲオルグが慌てて言った。
「おい、パーカス様のお子さんだぞ?勝手な事をするなよ?…こんにちは。俺たち君の親戚のディーの友達なんだ。今日地元に帰るって聞いて見送りに来たんだけど、何処にいるか分かるかい?」
…見送りに来てくれたの?何て友達甲斐のある二人だろう!僕は思わず感動して、にっこり微笑んで言った。
「あのね、うーんちょ、ディーお兄たん、もう帰っちゃのよ?ありがちょ、ねー?」
僕とディーは一緒に存在できないのだから、こう言って誤魔化すしかない。するとあからさまにガッカリした二人はもう少し早く来ればよかったと顔を見合わせた。
それから僕の方を向くと、後ろから荷物を手にやって来たパーカスに気づくとまともな挨拶をした。そう、僕らが丁度辺境の家に帰ろうと玄関で準備をしている時に彼らがやって来たんだ。
「ぱーかちゅ、ディーお兄たんのお友らちよ?みおくり、きちゃって!でも、もういにゃいねー?」
パーカスは目線を送った僕の方をチラッと見ると、頭を撫でて微笑んだ。
「そうか、残念ながらディーは早朝に地元に帰ってしまったんじゃよ。わざわざ見送りに来てくれたのかの?ありがとう。」
するとシンディがとんでもない事を言い出した。
「あ、あの!パーカス様、このとんでもなく可愛いディーの親戚の子を、抱っこさせてはいただけませんか!?こんな可愛い子、私見た事ないです!」
そっとベッドから降りると、ズボンを脱いだ。やっぱり。僕は成熟していたみたいだ。ベタついた下履きを脱ぐと、部屋に置かれた顔を洗うための器に水差しから水を注いだ。側にあった布を濡らして身体を拭くと、ついでに顔を洗って寝着と一緒に籠に入れて、僕は裸でウロウロした。
チラッと籠の中を見て、どうしたものかと少し考える。成長の証だから恥ずかしい事ではないけれど、侍女に直接言うのも気が引ける。パーカスにひと言言っておこう。
そう決めてしまえば、華奢な身体ながら僕もゲオルグたちと同じ成長点にいるのだと、気分は上がった。昨日で学校は終わりで、もうすぐ薬も切れる頃合いだ。何度も着替えるのは面倒なので、僕は裸で準備万端だ。
全裸でベッドに転がれば、思った通りムズムズしてきた。この変幻する時の落ち着かない感じが未だに慣れない。初めての時の様に熱い訳じゃないし、痛いわけじゃないけれど、ちょっと走り回りたい感じがするんだ。僕はベッドから降りると、部屋の中をぐるぐると歩き回った。
次第に目線が落ちてくるのを感じながら、僕は自分がまるで小人になってしまった様な気分で、手がむちむちになるのを眺めていた。
大きくなった生活に慣れると、今度はちびっこ生活に不満が出てくる。どうしても人に頼ってばかりの生活は、楽な様で自由度が低くなるからだ。
相変わらず自分で着替えるにはもたつくけれど、以前よりは随分と上手く着替える事が出来るようになった気がする。うん、ちょっとずつだ。ちびっこテディも進化しなくてはね?
苦労してブラウスのボタンを留めていると部屋がノックされて侍女長が声を掛けてきた。この屋敷の獣人は僕が変幻するのを知っているんだ。昔から仕えている家の者達らしくて、ブレートさんに忠誠を誓っているらしい。ブレートさんの人徳もあるんだろうな。
「テディ様、入ってもよろしいですか?」
この屋敷の侍女長が声を掛けて来た。僕は大きな声で入ってと返事をした。声で分かったのか、妙に嬉しそうな表情の侍女長が、満面の笑みで僕に挨拶して来た。
「おはようございます、テディ様。お着替えのお手伝いをいたしましょうか?」
余計な事を言わないのがさすがと言うか。僕は挨拶だけしてコクンと頷くと、ボタンとの戦いから撤退して、両手を広げて留めてくれるのを待った。楽し気にサクサクボタンを留める侍女長に僕はやっぱりひと言言っておくことにした。
「あのね、マリー。ちゃっき目がちゃめたら、ボクちぇいじゅくちてたの。ちょれでね、ちたばきよごちちゃったの。」
すると侍女長は手を止めて、暫く固まった。多分僕の言葉を解読しているんだろう。それからハッとすると、少し動揺した表情で頷きながらも、また手を動かしながら僕の身支度を手伝ってくれた。
「…パーカス様から伺っておりますわ。こちらにお任せ下さい。テディ様はご心配なくいらして下さいね。もう帰ってしまわれるのはとても寂しいですわ。何かあれば仰って下さいませね?」
僕は勘が良くて親切な侍女長に微笑むと、手を繋いでテラスへと降りて行った。
そこにはブレートさんとパーカスが先に朝のお茶を飲んでいて、小さくなった僕に満面の笑みを向けてきた。何だかみんな、ちっちゃな僕が好き過ぎない?
僕はそれならそれで、まぁ良いでしょうとパーカスの側に近づくと、手を伸ばして言った。
「ぱーかちゅ、おはよう。らっこ。」
サッと膝に抱き上げられて挨拶を返されてほっぺたにキスされると、僕も首に抱きついてパーカスにおはようのキスをした。まぁこれは大きくても小さくてもする僕らの挨拶だけどね。
「ぶれーちょさま、おはようごじゃいます。いっちゅうかん、ありがちょうごじゃいまちた。」
僕がパーカスの隣に座らせられて、反対側に座って僕らの様子を見つめていたブレートさんに挨拶すると、ブレートさんはにこにこして言った。
「やっぱりテディはこのサイズがしっくりきますな。勿論自由闊達なテディも頼もしいですがね。さあ、食べましょう。」
それが合図だったのか、朝食が運ばれてきた。僕は手つきのカップに注がれたミルをゴクゴク飲みながら、周囲を見回して尋ねた。
「ろばーちょ、いない、ね?」
するとブレートさんが今朝は早番で、街の見回りに出ているとの事だった。僕は騎士というのは中々大変な仕事だなと頷くと、パーカスの顔を見上げて言った。
「ちょうだ。んーちょ、ぱーかちゅ、ぼく今朝、ちぇいじゅくちてたよ?」
途端に咽込むパーカスと、なぜかブレートさんまで咽ている。二人が落ち着くのを待って、朝から驚かせてしまったのかなと反省した。とは言え、ちっちゃな身体に思考も引っ張られて、黙っていられないのは本当だ。
「そうかの…。そうなると益々しばらくテディが幼いままでいてくれるのは、私の精神安定にも助かるのう。そうは言っても来月の学院生活は今から波乱含みに感じるがの?」
そう困った様にパーカスが言うので、僕は首を傾げて言った。
「ちょうなの?…ぱーかちゅ、ちっちゃくないぼく、きあい?」
途端にパーカスは大袈裟に首を振って僕の頭を撫でて言い訳した。
「そうではない、心配事が増えると思うだけじゃ。結局テディはどんな姿でも私にとっては大事な息子じゃからの。心配なのじゃよ。」
僕はパーカスに息子だとあからさまに言われて、嬉しさでクフクフと笑った。そんな僕達の様子を見つめながら、ブレートさんはしんみりと呟いた。
「私の息子も王都で暮らしてますが、こうしてお二人の様子を見ていると顔が見たくなりますなぁ。もっとも私の息子はかなりいい歳ですがね。ハハハ。そうは言っても子供は幾つになっても心配事が尽きませんな、パーカス殿。」
ちょっとしんみりした朝食の時間がまるで嘘の様に、僕は今窮地に立たされていた。なぜ目の前にゲオルグとシンディが立ち塞がっているのか分からないけれど、彼らは目を丸くして僕をじっと見下ろしていた。
シンディの手がワキワキしているので、身の危険も感じる。
「うわぁ、ディーの親戚の子って、まるでディーのミニ版だよね。めちゃくちゃ可愛いんですけど!抱っこしてもいいかなぁ。」
そう興奮した様に言うシンディにゲオルグが慌てて言った。
「おい、パーカス様のお子さんだぞ?勝手な事をするなよ?…こんにちは。俺たち君の親戚のディーの友達なんだ。今日地元に帰るって聞いて見送りに来たんだけど、何処にいるか分かるかい?」
…見送りに来てくれたの?何て友達甲斐のある二人だろう!僕は思わず感動して、にっこり微笑んで言った。
「あのね、うーんちょ、ディーお兄たん、もう帰っちゃのよ?ありがちょ、ねー?」
僕とディーは一緒に存在できないのだから、こう言って誤魔化すしかない。するとあからさまにガッカリした二人はもう少し早く来ればよかったと顔を見合わせた。
それから僕の方を向くと、後ろから荷物を手にやって来たパーカスに気づくとまともな挨拶をした。そう、僕らが丁度辺境の家に帰ろうと玄関で準備をしている時に彼らがやって来たんだ。
「ぱーかちゅ、ディーお兄たんのお友らちよ?みおくり、きちゃって!でも、もういにゃいねー?」
パーカスは目線を送った僕の方をチラッと見ると、頭を撫でて微笑んだ。
「そうか、残念ながらディーは早朝に地元に帰ってしまったんじゃよ。わざわざ見送りに来てくれたのかの?ありがとう。」
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