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騒めき
神さまとの同衾
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自分でも信じられないけれど、どうして僕はこんな風にメダに縋り付いているのだろうか。媚薬に浮かされている様に、僕はメダの首にしがみついて唇を押し付けた。
けれど、メダは優しく唇を吸ったり、喰んだりするばかりで、その先に進もうとはしなかった。経験のあるその先の心地良さ思い出した僕は、焦らされている様で、思わずメダのメタリックな色の髪を握りしめた。
メダは瞳に夜の星屑を散らしながら、僕をじっと見つめて呟いた。
「…慌てるな、ディー。こうしているだけで、お前の魔素が私の中に知らず入ってくる。お前も心地良いのだろう?だが、我と交わると昏倒してしまうだろうな。お前がもっと魔力を高めなければ、我とは同衾出来ぬ。
だが、こうして唇を合わせているだけで、我は慰めを得る様だ。」
僕は眉を顰めて、ズキズキする昂った身体を感じて呻いた。けれどもどこかでメダにストップをかけられてホッともしていた。僕にはまだこの手の事に心の準備が全然出来ていない。それはこの異世界基準では呆れるほどの奥手なのだろうな。
「…メダがキスするから、身体が張り詰めて辛いよ。」
僕のそんな恨み節に、メダは楽しげに喉の奥を鳴らして呟いた。
「まったく、お前の言い草を聞いたらパーカスが仰け反るぞ。さあ、最後にお前の熱を冷ましてやろう。」
そう言うとメダは僕の口の中を撫でる様に舌を入れて来た。それと同時に僕の身体をゆっくりと手のひらで撫で回してくる。長めの寝巻きはボタンが外されて、すっかり前が肌けていた。
メダの繰り出す甘い舌使いは、僕の息を浅くさせたし、強弱をつけて僕の肌けた胸をなぞる指先は、悪戯に僕をびくつかせた。ああ、何て気持ち良いんだろう。
胸の先を摘まれると、僕は甘く喘いで仰け反ってしまう。ああ、本当におかしくなる。こうして体温を分け合うほどに僕は自覚していた。メダと僕はどこかしら共存しているって。それが愛し子というものなのかな。
メダが僕の口の中を長い舌先でひと撫ですると、僕の舌をじゅっと吸った。途端に色々なものが吸い取られた気がして、僕は急に眠気を感じた。疼く様な欲望はすっかり消え去って、心地良さしか感じなかった。
神さまはやっぱり慈愛に満ちているのだろうかと考えているうちに、僕の意識は途切れた。
気がつくと、僕は一人でベッドに横になっていた。すっかり日が登って朝になっている。昨夜の事はまるで夢の中の事の様だ。けれど身動きした時に擦れた胸の先端がひりついて、やはり現実だったのかと顔が熱くなった。
僕は自分からメダに溺れていた。あれはメダの神力なのか、それとも僕がメダの愛し子のせいでああなってしまうのか、どちらかのせいだとしか思えなかった。
やっぱり僕はメダに取り憑かれているのだろうか。
それでも僕はメダのあの深い寂しさの様なものを感じたら、拒絶する事などできないのかもしれない。孤独は、僕の一番恐れているのものだし、自分だけでなく僕の大事な人たちにも決して味わって欲しくないものだから…。
とは言え、メダが全然無理強いしなかったせいで、僕自身もこうした睦み合いをある程度までは望んでいるのだと思い知ったんだ。
ああ、僕はいつまでも小さなテディではいられないのかな。僕はパーカスに甘えていたくて、テディでいる事を自ら望んでいた気がする。僕の孤独な心がそれを当たり前にしたんだ。
けれど、今の僕はこの世界で堂々と生きていける様になった。そして僕を取り巻く優しい世界が、僕を孤独から遠ざけた。その事がこれからの僕にどう影響するのかは、何となくわかる気がする。
ベッドから降りて身支度をしながら、美しいボックスの中に入った小さな僕の服を手に取った。それは思いの外小さくて、僕の心をぎゅっと締め付けた。
僕は小さなテディには戻れなくなる時が近づいているのを感じた。愛し子の僕は当たり前の成長をする事なく、一足飛びに成長し始めるだろう。それは僕の願いであり、そして愛し子の願いをメダは叶えるだろうから。
朝食に降りていくと、パーカスとブレート様がギョッとした様に僕を見つめた。僕は昨夜の出来事が顔に出ているのかとドギマギしたけれど、パーカスの言葉に僕はそっと息を吐き出した。
「…テディ、少し成長したか?」
僕はまるで、成長するクッキーを食べた御伽話の世界の登場人物になったも同然だった。あからさまに大人びていくのだから。
「…そう?もし昨日の僕よりも大人びて見えるとするなら、きっと僕がそれを望んだせいだ。パーカス、僕はやっぱりメダの愛し子なんだよ。神の力で僕の望みは叶えられてしまってる。
だから、もしかしたら小さなテディには、もう僅かしか戻れないかもしれない。分からないけど…。まだ心のどこかに小さなテディで居たい気持ちもあるけれど、それは前よりずっと薄くなってるんだ。
パーカスに家族になってもらって、こうして僕を取り巻く世界は安心出来るものになったでしょ?一人ぼっちで放り出される事もまるで考えなくなったよ。
小さな僕でいる事で、僕はパーカスに捨てられない様にしがみついていたのかもしれない。だから自分の心に気づいた今は、僕は小さなテディに戻る理由が無くなったんだよ。
長老の言うアンバランスさは、今はむしろ以前と逆になっているかもしれない。ごめんね、パーカス。小さい僕が好きだったでしょ?」
僕は知らず鼻の奥がツンとして、目の前が揺らめいた。パーカスが僕の側に近寄って来て、そっと優しく抱き寄せてくれた。
「いつだってテディは私の想像の上をいく存在だ。じゃが、私はそんなテディをずっと愛おしく思うのじゃよ。私から見ればテディは可愛い幼い子供じゃからな。そう変わらん。
まぁ、今のテディは色々心配事が増す事を考えれば、小さいテディの方が安心だった事は間違いないがの?しかしそうなるとどうしたものかの。成長速度が見当もつかないとなれば、問題なのは衣装じゃ。」
すると僕らの様子を見ていたブレートさんが、ハッとして目を見開いた。
「衣装ならありますぞ。今までテディのサイズは、流石に小さ過ぎて用意が無かったが、我が家には今は王都に居る孫の衣装が沢山残ってますからな。パーカス殿のお孫さんよりはテディに見た目も近い。数年前まで着ていたものだから十分着られるでしょう。」
僕とパーカスは顔を見合わせて、有り難くブレートさんの申し出を受ける事にした。
「この衣装が再び日の目を見る事になるなんて嬉しい驚きですわ。ロディ様はやんちゃなお子様でしたから、残っている物は皆洒落た美しい物ばかりです。テディ様は絶対お似合いになりますわ。」
そう楽しそうに侍女達が衣装を箪笥に仕舞い込んでくれた。ただ、ロディ様?の衣装のサイズは獣人で言えば13歳ほどで今の僕に追いついてしまったので、僕は何となく見も知らぬロディの成長ぶりに嫉妬する羽目になった。
ロディ様は竜人だからしょうがないけれど、それにしたってこの衣装を今の僕が着たら、どうしたって可愛い過ぎる。けれども侍女達は目を輝かせてお似合いですって盛り上がってるんだ。ああ、結局僕はマッチョなんて、夢のまた夢みたいだ。
ブレートさんとパーカスが笑みを浮かべてよく似合うって言ったけれど、遅く起きて来たメダが僕を見るなり眉を顰めて言ったんだ。
「何だ?何処か夜会にでも行くのか?」
けれど、メダは優しく唇を吸ったり、喰んだりするばかりで、その先に進もうとはしなかった。経験のあるその先の心地良さ思い出した僕は、焦らされている様で、思わずメダのメタリックな色の髪を握りしめた。
メダは瞳に夜の星屑を散らしながら、僕をじっと見つめて呟いた。
「…慌てるな、ディー。こうしているだけで、お前の魔素が私の中に知らず入ってくる。お前も心地良いのだろう?だが、我と交わると昏倒してしまうだろうな。お前がもっと魔力を高めなければ、我とは同衾出来ぬ。
だが、こうして唇を合わせているだけで、我は慰めを得る様だ。」
僕は眉を顰めて、ズキズキする昂った身体を感じて呻いた。けれどもどこかでメダにストップをかけられてホッともしていた。僕にはまだこの手の事に心の準備が全然出来ていない。それはこの異世界基準では呆れるほどの奥手なのだろうな。
「…メダがキスするから、身体が張り詰めて辛いよ。」
僕のそんな恨み節に、メダは楽しげに喉の奥を鳴らして呟いた。
「まったく、お前の言い草を聞いたらパーカスが仰け反るぞ。さあ、最後にお前の熱を冷ましてやろう。」
そう言うとメダは僕の口の中を撫でる様に舌を入れて来た。それと同時に僕の身体をゆっくりと手のひらで撫で回してくる。長めの寝巻きはボタンが外されて、すっかり前が肌けていた。
メダの繰り出す甘い舌使いは、僕の息を浅くさせたし、強弱をつけて僕の肌けた胸をなぞる指先は、悪戯に僕をびくつかせた。ああ、何て気持ち良いんだろう。
胸の先を摘まれると、僕は甘く喘いで仰け反ってしまう。ああ、本当におかしくなる。こうして体温を分け合うほどに僕は自覚していた。メダと僕はどこかしら共存しているって。それが愛し子というものなのかな。
メダが僕の口の中を長い舌先でひと撫ですると、僕の舌をじゅっと吸った。途端に色々なものが吸い取られた気がして、僕は急に眠気を感じた。疼く様な欲望はすっかり消え去って、心地良さしか感じなかった。
神さまはやっぱり慈愛に満ちているのだろうかと考えているうちに、僕の意識は途切れた。
気がつくと、僕は一人でベッドに横になっていた。すっかり日が登って朝になっている。昨夜の事はまるで夢の中の事の様だ。けれど身動きした時に擦れた胸の先端がひりついて、やはり現実だったのかと顔が熱くなった。
僕は自分からメダに溺れていた。あれはメダの神力なのか、それとも僕がメダの愛し子のせいでああなってしまうのか、どちらかのせいだとしか思えなかった。
やっぱり僕はメダに取り憑かれているのだろうか。
それでも僕はメダのあの深い寂しさの様なものを感じたら、拒絶する事などできないのかもしれない。孤独は、僕の一番恐れているのものだし、自分だけでなく僕の大事な人たちにも決して味わって欲しくないものだから…。
とは言え、メダが全然無理強いしなかったせいで、僕自身もこうした睦み合いをある程度までは望んでいるのだと思い知ったんだ。
ああ、僕はいつまでも小さなテディではいられないのかな。僕はパーカスに甘えていたくて、テディでいる事を自ら望んでいた気がする。僕の孤独な心がそれを当たり前にしたんだ。
けれど、今の僕はこの世界で堂々と生きていける様になった。そして僕を取り巻く優しい世界が、僕を孤独から遠ざけた。その事がこれからの僕にどう影響するのかは、何となくわかる気がする。
ベッドから降りて身支度をしながら、美しいボックスの中に入った小さな僕の服を手に取った。それは思いの外小さくて、僕の心をぎゅっと締め付けた。
僕は小さなテディには戻れなくなる時が近づいているのを感じた。愛し子の僕は当たり前の成長をする事なく、一足飛びに成長し始めるだろう。それは僕の願いであり、そして愛し子の願いをメダは叶えるだろうから。
朝食に降りていくと、パーカスとブレート様がギョッとした様に僕を見つめた。僕は昨夜の出来事が顔に出ているのかとドギマギしたけれど、パーカスの言葉に僕はそっと息を吐き出した。
「…テディ、少し成長したか?」
僕はまるで、成長するクッキーを食べた御伽話の世界の登場人物になったも同然だった。あからさまに大人びていくのだから。
「…そう?もし昨日の僕よりも大人びて見えるとするなら、きっと僕がそれを望んだせいだ。パーカス、僕はやっぱりメダの愛し子なんだよ。神の力で僕の望みは叶えられてしまってる。
だから、もしかしたら小さなテディには、もう僅かしか戻れないかもしれない。分からないけど…。まだ心のどこかに小さなテディで居たい気持ちもあるけれど、それは前よりずっと薄くなってるんだ。
パーカスに家族になってもらって、こうして僕を取り巻く世界は安心出来るものになったでしょ?一人ぼっちで放り出される事もまるで考えなくなったよ。
小さな僕でいる事で、僕はパーカスに捨てられない様にしがみついていたのかもしれない。だから自分の心に気づいた今は、僕は小さなテディに戻る理由が無くなったんだよ。
長老の言うアンバランスさは、今はむしろ以前と逆になっているかもしれない。ごめんね、パーカス。小さい僕が好きだったでしょ?」
僕は知らず鼻の奥がツンとして、目の前が揺らめいた。パーカスが僕の側に近寄って来て、そっと優しく抱き寄せてくれた。
「いつだってテディは私の想像の上をいく存在だ。じゃが、私はそんなテディをずっと愛おしく思うのじゃよ。私から見ればテディは可愛い幼い子供じゃからな。そう変わらん。
まぁ、今のテディは色々心配事が増す事を考えれば、小さいテディの方が安心だった事は間違いないがの?しかしそうなるとどうしたものかの。成長速度が見当もつかないとなれば、問題なのは衣装じゃ。」
すると僕らの様子を見ていたブレートさんが、ハッとして目を見開いた。
「衣装ならありますぞ。今までテディのサイズは、流石に小さ過ぎて用意が無かったが、我が家には今は王都に居る孫の衣装が沢山残ってますからな。パーカス殿のお孫さんよりはテディに見た目も近い。数年前まで着ていたものだから十分着られるでしょう。」
僕とパーカスは顔を見合わせて、有り難くブレートさんの申し出を受ける事にした。
「この衣装が再び日の目を見る事になるなんて嬉しい驚きですわ。ロディ様はやんちゃなお子様でしたから、残っている物は皆洒落た美しい物ばかりです。テディ様は絶対お似合いになりますわ。」
そう楽しそうに侍女達が衣装を箪笥に仕舞い込んでくれた。ただ、ロディ様?の衣装のサイズは獣人で言えば13歳ほどで今の僕に追いついてしまったので、僕は何となく見も知らぬロディの成長ぶりに嫉妬する羽目になった。
ロディ様は竜人だからしょうがないけれど、それにしたってこの衣装を今の僕が着たら、どうしたって可愛い過ぎる。けれども侍女達は目を輝かせてお似合いですって盛り上がってるんだ。ああ、結局僕はマッチョなんて、夢のまた夢みたいだ。
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