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寮生活
ロバートside喜びと葛藤※
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王都にテディが居ると思うだけで心が浮き立っているのは、我ながら青臭い気がする。それなのに会えないのは、どうしようもない事だと思いつつもやるせない。
王立学校入学のお祝いをしてあげたかったのに、遠征中でそれもままならなかった。やっと王都に戻って来たと思ったら、新入生恒例の寮生活が始まっていて、テディと簡単に連絡も取れない。
無理をすれば連絡ぐらいは出来るだろうけど、慣れない生活で忙しいだろうテディを煩わせたくないと言う気持ちもある。それは俺がテディの唯一の相手ではないと言う事に起因しているのだろうか…。
結局16歳のテディが発情期を青龍のバルトと迎えて、ショックを抱えた俺を受け入れてくれたのもテディだった。それ以来俺たち三人は、はっきりさせないままこのあやふやな関係を4年も続けている。
勿論愛人を複数人抱える事は決して珍しくない。魅力的であればある程そうする方が自然なくらいだ。けれど俺はテディだけだし、多分バルトもまたテディ一筋だろうと思う。
まだ大人とは言えないテディ、しかも人間と言う全く種族の違う彼に、番として認めてもらう事の困難さを正直感じているのは事実だ。
あの素直で、ある意味放って置けないほど破天荒なテディだからこそ身を焼かれるほど惹かれてしまうのだし、普通が通じないんだ。今は影を潜めている龍神憑きもまた、テディの一部で大きな問題だ。
難しい状況だと思っても、テディが俺に笑顔を向けて欲しがってくれる限りは、俺もまた愛を捧げるだろう。
いや、振り向かせるために必死になるだろう。かっこ悪いがそうも言ってられない。それこそテディのお気に入りの俺の尻尾を使ってでも、俺はテディにつけ込む。使える手はいくらでも利用するくらい俺も必死だ。
だからブレーベルや辺境行きの仕事を優先して来た俺だけど、結局テディと頻繁に会えていた訳でもなくて、焦れた俺はいっそブレーベルの騎士として戻ろうかと悩んだ事もあった。
けれどブレーベルの領主であるブレート様がそんな葛藤を抱える俺に助言をしてくれたんだ。
『…ロバートの気持ちも分からなくはないが、短絡的に物事を見過ぎじゃないかね。あの子はこれから成長する毎にますます周囲を魅了していくだろう。その時にロバートが王立騎士団の一員だと言う意味は大きいと思うが。
ここにテディが居るのもほんの一時期だ。それは分かっているだろう?あと数年、いや一年か、二年でテディは王都へ行く事になるだろう。あの子の魔力の大きさはそれ程の事だからね。
勿論私はロバートがこの地に戻ってくれたら嬉しいが、せっかく王立騎士団員になったんだ。もう少しだけ辛抱して王都でテディを待っていてはどうかね。…それに将来的にテディは必ず護衛が必要な状況になる気がするからね。
他の誰かにその場所を譲る気はないだろう?』
その助言で私は遠距離に焦れながらも、時々テディに会う事を糧に辛抱して待っていた。だからブレート様の言う様に予想より早く飛び級して王立学校へ入学が決まったと知った時は、驚きと喜びで天にも昇る気持ちだった。
そんな堂々巡りの思考をしていた甲斐があったのか、仕事終わりに王都の店のガラス越しにテディと目が合った時の喜びと言ったらなかった。
綺麗な淡い緑色の瞳を驚きで丸くして、喜びを顔に浮かべたテディを、場所を選ばず抱き寄せて口付けてしまった。テディもまた甘く口づけを返してくれたあの瞬間、俺は幸せすぎてヤバかった。
周囲の事など気にならなかったし、久しぶりに二人で話をしたかった。
だけど実際二人きりになる時間が取れると分かってしまえば、俺のテディへの溢れるばかりの愛は欲情へと変化してしまう。そんな邪な俺を素直に受け入れてくれるテディを、俺はますます離せない。
会う度に大人びて、可愛さを滲む様な美しさに変化させていくテディが腕の中に居るこの事実に、俺はすっかり舞い上がって貪欲になった。
縋り付くテディのすんなりした指先が俺の首に絡まりつくと、俺はこのままぴったりくっ付いて離れなければいいと感じてしまう。そんな余裕のない俺に、テディは悪戯な顔を上げて舐めていいかと煽ってくるんだ。ああ、獣化しそうだ。
とは言え流石にこの歳で獣化を見せるのは恥ずかしい。テディは俺の獣化を好むけれど、今はその時じゃない。
俺は深呼吸しながら興奮を抑えて崇める様にテディを可愛がった。ああ、テディの全てが美味しくて堪らない匂いがする。
紅潮して物欲しげな表情のテディが私を迎え入れた時、私は喜びで胸がいっぱいになって少し泣いたかもしれない。自分のモノで痴態を見せるテディが俺をもっと貪欲にさせた。
けれどこの三ヶ月と言う時間が俺の忍耐を弱くして、テディの甘い首に吸い付きながら思いの外さっさと果ててしまった。面目のなさにがっかりする間もなく、追いかける様に俺を何度か締め付けたテディのむせかえる甘い匂いに追い立てられて、俺は馬鹿みたいに腰を揺らした。
ああ、この甘美な時間は、たとえ完璧ではないとしても余りある情欲に満たされて放り出された。終わらない吐き出しに我ながらびっくりしたけれど、腕の中で吐息を吐くテディが愛しくて馬鹿みたいに唇を落とした。
若い頃には、事が終われば余韻も無く締め切っていた心の扉は、テディの前では無防備に開かれたままで、少しでもその甘い匂いを取り込もうとしているかの様だ。
「…ロバート、お腹すいた…。」
まるで甘い蜜でも舐めた様に満足気なテディの気怠げな眼差しが、俺を慌てて立ち上がらせた。それから俺たちは会えなかった期間の出来事を話し合った。
俺に素直に食べさせられるテディを見ているだけで心が満たされるけれど、元々小さなテディの頃からこうして甘える所があったのを思い出して、懐かしくも感じて笑いを堪えるのが大変だった。
けれどそんな穏やかな時間もあっという間に終わりを告げた。テディの口から出てくる沢山の新しい知り合いは新生活だから仕方が無いとは言え、それでは済ませられない名前まで出て来たせいで、知らず顔を顰めてしまった。
「ミチェル様ってロバートは知ってる?ブレーベルで一緒だったゲオルグのお兄さん。総合専攻に在籍してるみたいで、売店でばったり会ったんだ。おやつ奢って貰っちゃった。
ブレーベルではゲオルグと違って随分偉そうで変わった獣人だなと思ってたけど、そうでも無いのかもしれない。あ、でも別に何があった訳じゃ無いよ。面倒な事にならない様に、僕は連絡先受け取らなかったからね?」
そう言ってクスクス笑うテディを見つめながら、俺は思わずテディの頬に手を当てて唇を押し当てた。
「いつも俺が側に居られればいいのに…。そうすれば獅子族など側に寄せ付けさせない。」
するとテディはふざけた様に俺の唇にちゅっちゅと唇を軽く触れながら囁いた。
「…親友のゲオルグも獅子族だよ?ゲオルグは免除してあげて。ね?」
まったく、心配事もテディの可愛いおふざけであっという間に霧散してしまう。俺はスイッチが入って本気モードでテディを貪った。胸を叩かれてハッと顔を上げると、ぐったりしたテディが俺を睨んで唇を突き出した。
「もう!これ以上興奮したら帰れないでしょ?流石に新入生なのに朝帰りは不味いから、もうそろそろ行かなくちゃ。寮まで送ってってくれる?」
俺はため息をつくと、持ち上がって来た股間を見下ろして渋々テディの帰り支度を手伝った。これからは王都に居るのだから会う機会も増える筈だ。そう自分を慰めたものの、それでも別れ際は何度口付けても満足できなかった。
照れた様なテディが逃げ出す様に手を振って寮の方へ走って行くのを見つめながら、自分の身体がすっかり目覚めてしまった事にため息をついた。
テディの姿が見えなくなると、俺は踵を返して身体を騎士団のマントに隠して歩き出した。すれ違った白マントの年長の寮生がジロジロ俺を見ていた気がしたけど、俺はテディの事で頭がいっぱいで気にも留めなかった。
まさか彼が翌日テディに苦言を呈する事になるなんて、全然分かってなかったんだ。
でも多分また、同じ事はしてしまうだろうね。テディが側にいたら、俺は常識など何処かに放り出してしまうのだから。
王立学校入学のお祝いをしてあげたかったのに、遠征中でそれもままならなかった。やっと王都に戻って来たと思ったら、新入生恒例の寮生活が始まっていて、テディと簡単に連絡も取れない。
無理をすれば連絡ぐらいは出来るだろうけど、慣れない生活で忙しいだろうテディを煩わせたくないと言う気持ちもある。それは俺がテディの唯一の相手ではないと言う事に起因しているのだろうか…。
結局16歳のテディが発情期を青龍のバルトと迎えて、ショックを抱えた俺を受け入れてくれたのもテディだった。それ以来俺たち三人は、はっきりさせないままこのあやふやな関係を4年も続けている。
勿論愛人を複数人抱える事は決して珍しくない。魅力的であればある程そうする方が自然なくらいだ。けれど俺はテディだけだし、多分バルトもまたテディ一筋だろうと思う。
まだ大人とは言えないテディ、しかも人間と言う全く種族の違う彼に、番として認めてもらう事の困難さを正直感じているのは事実だ。
あの素直で、ある意味放って置けないほど破天荒なテディだからこそ身を焼かれるほど惹かれてしまうのだし、普通が通じないんだ。今は影を潜めている龍神憑きもまた、テディの一部で大きな問題だ。
難しい状況だと思っても、テディが俺に笑顔を向けて欲しがってくれる限りは、俺もまた愛を捧げるだろう。
いや、振り向かせるために必死になるだろう。かっこ悪いがそうも言ってられない。それこそテディのお気に入りの俺の尻尾を使ってでも、俺はテディにつけ込む。使える手はいくらでも利用するくらい俺も必死だ。
だからブレーベルや辺境行きの仕事を優先して来た俺だけど、結局テディと頻繁に会えていた訳でもなくて、焦れた俺はいっそブレーベルの騎士として戻ろうかと悩んだ事もあった。
けれどブレーベルの領主であるブレート様がそんな葛藤を抱える俺に助言をしてくれたんだ。
『…ロバートの気持ちも分からなくはないが、短絡的に物事を見過ぎじゃないかね。あの子はこれから成長する毎にますます周囲を魅了していくだろう。その時にロバートが王立騎士団の一員だと言う意味は大きいと思うが。
ここにテディが居るのもほんの一時期だ。それは分かっているだろう?あと数年、いや一年か、二年でテディは王都へ行く事になるだろう。あの子の魔力の大きさはそれ程の事だからね。
勿論私はロバートがこの地に戻ってくれたら嬉しいが、せっかく王立騎士団員になったんだ。もう少しだけ辛抱して王都でテディを待っていてはどうかね。…それに将来的にテディは必ず護衛が必要な状況になる気がするからね。
他の誰かにその場所を譲る気はないだろう?』
その助言で私は遠距離に焦れながらも、時々テディに会う事を糧に辛抱して待っていた。だからブレート様の言う様に予想より早く飛び級して王立学校へ入学が決まったと知った時は、驚きと喜びで天にも昇る気持ちだった。
そんな堂々巡りの思考をしていた甲斐があったのか、仕事終わりに王都の店のガラス越しにテディと目が合った時の喜びと言ったらなかった。
綺麗な淡い緑色の瞳を驚きで丸くして、喜びを顔に浮かべたテディを、場所を選ばず抱き寄せて口付けてしまった。テディもまた甘く口づけを返してくれたあの瞬間、俺は幸せすぎてヤバかった。
周囲の事など気にならなかったし、久しぶりに二人で話をしたかった。
だけど実際二人きりになる時間が取れると分かってしまえば、俺のテディへの溢れるばかりの愛は欲情へと変化してしまう。そんな邪な俺を素直に受け入れてくれるテディを、俺はますます離せない。
会う度に大人びて、可愛さを滲む様な美しさに変化させていくテディが腕の中に居るこの事実に、俺はすっかり舞い上がって貪欲になった。
縋り付くテディのすんなりした指先が俺の首に絡まりつくと、俺はこのままぴったりくっ付いて離れなければいいと感じてしまう。そんな余裕のない俺に、テディは悪戯な顔を上げて舐めていいかと煽ってくるんだ。ああ、獣化しそうだ。
とは言え流石にこの歳で獣化を見せるのは恥ずかしい。テディは俺の獣化を好むけれど、今はその時じゃない。
俺は深呼吸しながら興奮を抑えて崇める様にテディを可愛がった。ああ、テディの全てが美味しくて堪らない匂いがする。
紅潮して物欲しげな表情のテディが私を迎え入れた時、私は喜びで胸がいっぱいになって少し泣いたかもしれない。自分のモノで痴態を見せるテディが俺をもっと貪欲にさせた。
けれどこの三ヶ月と言う時間が俺の忍耐を弱くして、テディの甘い首に吸い付きながら思いの外さっさと果ててしまった。面目のなさにがっかりする間もなく、追いかける様に俺を何度か締め付けたテディのむせかえる甘い匂いに追い立てられて、俺は馬鹿みたいに腰を揺らした。
ああ、この甘美な時間は、たとえ完璧ではないとしても余りある情欲に満たされて放り出された。終わらない吐き出しに我ながらびっくりしたけれど、腕の中で吐息を吐くテディが愛しくて馬鹿みたいに唇を落とした。
若い頃には、事が終われば余韻も無く締め切っていた心の扉は、テディの前では無防備に開かれたままで、少しでもその甘い匂いを取り込もうとしているかの様だ。
「…ロバート、お腹すいた…。」
まるで甘い蜜でも舐めた様に満足気なテディの気怠げな眼差しが、俺を慌てて立ち上がらせた。それから俺たちは会えなかった期間の出来事を話し合った。
俺に素直に食べさせられるテディを見ているだけで心が満たされるけれど、元々小さなテディの頃からこうして甘える所があったのを思い出して、懐かしくも感じて笑いを堪えるのが大変だった。
けれどそんな穏やかな時間もあっという間に終わりを告げた。テディの口から出てくる沢山の新しい知り合いは新生活だから仕方が無いとは言え、それでは済ませられない名前まで出て来たせいで、知らず顔を顰めてしまった。
「ミチェル様ってロバートは知ってる?ブレーベルで一緒だったゲオルグのお兄さん。総合専攻に在籍してるみたいで、売店でばったり会ったんだ。おやつ奢って貰っちゃった。
ブレーベルではゲオルグと違って随分偉そうで変わった獣人だなと思ってたけど、そうでも無いのかもしれない。あ、でも別に何があった訳じゃ無いよ。面倒な事にならない様に、僕は連絡先受け取らなかったからね?」
そう言ってクスクス笑うテディを見つめながら、俺は思わずテディの頬に手を当てて唇を押し当てた。
「いつも俺が側に居られればいいのに…。そうすれば獅子族など側に寄せ付けさせない。」
するとテディはふざけた様に俺の唇にちゅっちゅと唇を軽く触れながら囁いた。
「…親友のゲオルグも獅子族だよ?ゲオルグは免除してあげて。ね?」
まったく、心配事もテディの可愛いおふざけであっという間に霧散してしまう。俺はスイッチが入って本気モードでテディを貪った。胸を叩かれてハッと顔を上げると、ぐったりしたテディが俺を睨んで唇を突き出した。
「もう!これ以上興奮したら帰れないでしょ?流石に新入生なのに朝帰りは不味いから、もうそろそろ行かなくちゃ。寮まで送ってってくれる?」
俺はため息をつくと、持ち上がって来た股間を見下ろして渋々テディの帰り支度を手伝った。これからは王都に居るのだから会う機会も増える筈だ。そう自分を慰めたものの、それでも別れ際は何度口付けても満足できなかった。
照れた様なテディが逃げ出す様に手を振って寮の方へ走って行くのを見つめながら、自分の身体がすっかり目覚めてしまった事にため息をついた。
テディの姿が見えなくなると、俺は踵を返して身体を騎士団のマントに隠して歩き出した。すれ違った白マントの年長の寮生がジロジロ俺を見ていた気がしたけど、俺はテディの事で頭がいっぱいで気にも留めなかった。
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