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衝撃
不安な心
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僕に青天の霹靂な爆弾を落として、ダグラス一家は帰ってしまった。僕はゲオンを可愛がることも忘れるくらい動揺してしまっていた。とは言え、まるであり得ない事に何処かしら否定の気持ちが強いのも確かだった。
考え込んでいるパーカスは、僕をじっと見つめて言った。
「万が一妊娠しているとしても、実際確実な症状が出るのはもう少し先の話じゃろう。とは言え、妊娠じゃないとしてもその眠気が続いた場合は、原因を調べないといけないじゃろうな。」
確かにこんなに直ぐに眠くなるのは、おチビな頃と同じだ。今は大人なのだし、かと言って魔素が欠乏してる理由に心当たりもない。何処か不安めいた気持ちを抱えながら、僕は強がってパーカスに笑いかけた。
「まぁこの連休で、入学以来の積み重なった疲れが出ただけだと思うよ?案外僕も繊細な人間なんだな…。」
僕の言葉にパーカスがまるで同意していないのが読み取れたけれど、僕はその万が一の予期しない仮説に賛同も出来なかった。
その夜ベッドに潜り込みながら、僕は何処か落ち着かない気持ちで暗闇で目を開けていた。こんな覚悟も何もない状況で妊娠とかだったら、どんな罰ゲームだろう。
「…アルワケナイ…。」
発した自分の声が上擦って聞こえて、僕はぎゅっと目を閉じた。ああ、でも泥の様に眠れるのは確かだ…。
『もし何か変わった事が起きたら、直ぐに私に連絡するのじゃぞ?』
そうパーカスに念押しされた僕は、魔法のカードを受け取っていた。以前ミチェル様から渡されたものと同じ様なその魔法カードは、直接パーカスに連絡がつく様になっているみたいだ。
普段でもそんなカードを渡されたことがなかったので、僕は妙に気が重くなりつつも自分の寮室で制服に着替えていた。
鏡に写る自分の姿は特段変わった様には見えなかった。シャルが妙なことを言ったせいで、妊夫の兆候を探す様な羽目になっている。僕は何だかあり得ないその事に捉われているのが馬鹿馬鹿しくなって、欠伸と共に苦笑した。眠い…。
数日ぶりに顔を合わせた同級生達は、休暇で英気を養った面々が明るい表情で声を掛けてきた。僕もそれはそれで楽しい気分になって皆の春祭りの話を聞いていた。
「ディー、なんか今日ちょっと調子悪い?」
そうミル研究メンバーのメイベルに声を掛けられて、僕は分かりやすく顔を引き攣らせた。白鷺の飾り羽を肩に垂らした生真面目な表情のメイベルは、僕をじっと見つめている。
「…え?何で?そんな事ないよ。」
側にいたマードックとギルが、メイベルの言葉で僕をジロジロ見て言った。
「そうなのか?全然気づかなかったけど。」
そうマードックが首を傾げると、メイベルはまだ心配そうにしながらも苦笑して言った。
「そっか。私の勘違いだったかも。ちょっと顔色がいつもより悪い気がしただけ。ディーが違うっていうのなら大丈夫だね。」
研究バカのマードックとギルは対象物を観察するのに長けているかもしれないけれど、色々鋭い訳じゃない。ちょっとした変化に気づくのは流石のメイベルなんだろう。
僕は授業開始でそれぞれが自分の席に移動する際に、メイベルだけに聞こえるように微笑んで言った。
「心配ありがとう。ちょっと眠気が強いだけなんだ。大丈夫。」
その日一日中、僕は眠気と戦っていた。実技が無かったせいで机に縛り付けられていた僕は、気づけばトロンと瞼が落ちてきた。それには流石にマードックが呆れた様子で僕に声を掛けてきた。
「メイベルの言ったことも、案外的外れじゃないみたいだね。休暇明けでぼんやりしてる奴らが多かったとは言え、ディーが一番ヤバかったよ。ポーションは飲んだのかい?」
僕は苦笑して誤魔化した。何となくポーションが効かないとは言えなかった。
「今日は半日授業で助かったよ。午後は部屋でゆっくり休む事にするよ。」
僕らの会話を聞いていたギルがニヤリと笑って言った。
「休暇中、ディーは休む暇が無かったみたいな言い草だな。実際そうだったんだろう?」
部屋のベッドに横になりながら、僕はさっきのギルの言葉に縋りついた。そうだ。あの二人と爛れた数日を送ったせいで、こんなに疲れているんだ。僕の体力と彼らの体力とでは大違いだから。
でもポーションを飲めばそんな疲労は直ぐに解決するはずでは?そんな心の声には気づかないふりで、僕は目を閉じた。ああ、この吸い込まれる様な眠気は、気持ち良い…。
何処かで五月蝿い音がして、僕は顔を顰めた。部屋の扉が叩かれてる。僕はゆっくり起き上がると、少しふらつく身体で扉を開けた。そこには心配そうな顔をしたマードック達が立っていた。
「ディー、夕食にも顔を出さないなんてどうしたんだい?まだ時間あるから行ったほうがいい。お腹空いたろう?」
僕は窓に目をやって、すっかり外が暗くなっているのに気づいた。随分眠っていたみたいだ。僕は彼らにミルの世話を任せて、シワになったシャツを着替える事にした。
寝室の扉の向こうで彼らが話しているのを聞きながら、こんなに眠ったのに、まだ眠気が抜けきらないと僕は顔を顰めた。まったく嫌になる。
部屋の外で彼らと別れてから、僕は数人しか残っていない食堂で夕食を食べていた。いつもなら大盛りをペロリと食べてしまうのに、目の前に盛り付けられた食事が多い気がして、僕はスプーンでマッシュポテトもどきの山を突ついた。
口に運べば食欲が湧くと思っていたけれど、そうでもない。僕は無理矢理適当に口に押し込むと、結局半分ぐらい残して食堂を後にした。部屋に向かって歩きながら、僕はすっかり動揺していた。
そう言えばパーカスと一緒に食事をしていた時、心配そうに僕を見ていたのは食事量が減っていたせいだったのかな。
自分でも自覚のある体調の変化に、頭の片隅に妊娠の文字が浮かび上がってきて、僕は慌てて首を振った。
明らかに男の身体で人間は妊娠などする訳ない。この世界でも獣人や竜人が妊娠するには、それなりの手続きや年数が必要だ。そう考えたら、こんな風に不安になるのはまったく根拠が無い気がして、僕は何処かホッとして大きく息を吐き出した。
とは言えこの眠気で生活に支障が出てるのは確かだ。薬師に診てもらった方がいいのかもしれない。でも人間だとバレてしまうから、そうなると自然決まってくる。
一週間この状況が続く様なら、パーカスに連絡を取ってあの人に診てもらうほかはないだろう。ああ、早く良くなります様に!
僕は結局寮の門前で、パーカスに二頭立ての鳥車に拾って貰うためにこうして立つ羽目になった。あまり目立ちたくないので、出来るだけ早い時間にして貰ったけれど、他の専攻の寮生が数人僕をジロジロ見ていく。
程なくして、豪華な鳥車が向こうからやって来た。パーカスが窓から顔を覗かせていたので、僕はホッとして目の前に停車するのを待った。
御者が扉を開けてくれたので、僕が乗り込もうとするとパーカスが手を差し出して丁寧に乗り込ませてくれた。いつになく過保護な振る舞いに僕が目を合わせると、パーカスが苦笑して呟いた。
「万が一という事もあるからのう。」
ゆっくり走り出した鳥車の中で、パーカスは僕を気遣う様に尋ねた。
「調子はどうなのじゃ。何か変化はあったかの?」
僕はため息をついて言った。
「…相変わらず眠くて堪らないよ。それに食事の量が減った。あまり食欲がわかないんだ。でも、前が食べ過ぎだったから、普通には食べてる気がするけどね。
魔法学の実技では、あまりいつもの調子は出なかったな。食事量が減ったせいで魔素が足りなかったのかも。」
そう報告すると、パーカスはそうかとひと言言っただけで黙り込んでしまった。何か言って欲しかったけれど、このどうなるのか分からない状況じゃパーカスに言える事もないんだろう。
少しすると、窓から長老の居る塔が景色に入り込んで来て、僕はゴクリと唾液を飲み込んだ。はぁ、緊張して来た。僕、どうなっちゃうの!?
★『エルフの取り替えっ子は、運命に気づかない!』10万字ほどのBL中編作品ですが、先日完結しました💕よろしくお願いします。
★『イバラの鎖』義兄弟もの(異世界貴族風)のドロドロ愛憎?BL作品、公開開始しました💕シリアスに鬼畜方向に攻める予定です。😆
お好みの方に刺さる様に頑張りますので、応援よろしくお願いします😄
考え込んでいるパーカスは、僕をじっと見つめて言った。
「万が一妊娠しているとしても、実際確実な症状が出るのはもう少し先の話じゃろう。とは言え、妊娠じゃないとしてもその眠気が続いた場合は、原因を調べないといけないじゃろうな。」
確かにこんなに直ぐに眠くなるのは、おチビな頃と同じだ。今は大人なのだし、かと言って魔素が欠乏してる理由に心当たりもない。何処か不安めいた気持ちを抱えながら、僕は強がってパーカスに笑いかけた。
「まぁこの連休で、入学以来の積み重なった疲れが出ただけだと思うよ?案外僕も繊細な人間なんだな…。」
僕の言葉にパーカスがまるで同意していないのが読み取れたけれど、僕はその万が一の予期しない仮説に賛同も出来なかった。
その夜ベッドに潜り込みながら、僕は何処か落ち着かない気持ちで暗闇で目を開けていた。こんな覚悟も何もない状況で妊娠とかだったら、どんな罰ゲームだろう。
「…アルワケナイ…。」
発した自分の声が上擦って聞こえて、僕はぎゅっと目を閉じた。ああ、でも泥の様に眠れるのは確かだ…。
『もし何か変わった事が起きたら、直ぐに私に連絡するのじゃぞ?』
そうパーカスに念押しされた僕は、魔法のカードを受け取っていた。以前ミチェル様から渡されたものと同じ様なその魔法カードは、直接パーカスに連絡がつく様になっているみたいだ。
普段でもそんなカードを渡されたことがなかったので、僕は妙に気が重くなりつつも自分の寮室で制服に着替えていた。
鏡に写る自分の姿は特段変わった様には見えなかった。シャルが妙なことを言ったせいで、妊夫の兆候を探す様な羽目になっている。僕は何だかあり得ないその事に捉われているのが馬鹿馬鹿しくなって、欠伸と共に苦笑した。眠い…。
数日ぶりに顔を合わせた同級生達は、休暇で英気を養った面々が明るい表情で声を掛けてきた。僕もそれはそれで楽しい気分になって皆の春祭りの話を聞いていた。
「ディー、なんか今日ちょっと調子悪い?」
そうミル研究メンバーのメイベルに声を掛けられて、僕は分かりやすく顔を引き攣らせた。白鷺の飾り羽を肩に垂らした生真面目な表情のメイベルは、僕をじっと見つめている。
「…え?何で?そんな事ないよ。」
側にいたマードックとギルが、メイベルの言葉で僕をジロジロ見て言った。
「そうなのか?全然気づかなかったけど。」
そうマードックが首を傾げると、メイベルはまだ心配そうにしながらも苦笑して言った。
「そっか。私の勘違いだったかも。ちょっと顔色がいつもより悪い気がしただけ。ディーが違うっていうのなら大丈夫だね。」
研究バカのマードックとギルは対象物を観察するのに長けているかもしれないけれど、色々鋭い訳じゃない。ちょっとした変化に気づくのは流石のメイベルなんだろう。
僕は授業開始でそれぞれが自分の席に移動する際に、メイベルだけに聞こえるように微笑んで言った。
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その日一日中、僕は眠気と戦っていた。実技が無かったせいで机に縛り付けられていた僕は、気づけばトロンと瞼が落ちてきた。それには流石にマードックが呆れた様子で僕に声を掛けてきた。
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僕は苦笑して誤魔化した。何となくポーションが効かないとは言えなかった。
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少しすると、窓から長老の居る塔が景色に入り込んで来て、僕はゴクリと唾液を飲み込んだ。はぁ、緊張して来た。僕、どうなっちゃうの!?
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