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衝撃
結婚
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「…ここはあまり居心地が良く無い。」
僕らはこの国の本神殿に来ていた。神殿の主であるはずのメダが、顔を顰めて豪華な建物を見回すのを不思議に思った僕は尋ねた。
「そうなの?ここはとても豪華だし、元々メダのために建てられたんじゃ無いの?」
するとメダは金光りする祭壇を手で撫でて呟いた。
「器がいくら煌びやかでも、私を畏れ敬う心が足りぬ。」
僕はメダに取り憑かれた時の、使われなくなっていた学園の祭壇を思い出していた。確かにあんな空き部屋に埃っぽくなっていた祭壇が放置されていた事を思えば、メダへの信仰心は欠けてしまっていたのかもしれない。
「それって数年前に魔の力が強くなった事とも関係あるの?」
僕の質問には答えないで、メダはやっぱり不機嫌さを隠そうともせずに僕に尋ねた。
「…それでお前は私の愛し子だと言うのに結婚するつもりなのか?まぁお前の見せかけの寿命を思えばしょうがない事だが、我は面白くは無い。その腹の赤ん坊のためだから我慢はするがな。」
僕らの後ろをついて来たロバートとバルトさんが、メダの言葉で緊張を滲ませるのを感じながら僕はメダをなだめた。
「メダは待ってくれるでしょう?この世界の常識と共には無いのだから。まぁそれは僕にも言える事だけどね?それより僕がメダの愛し子だと知られた事で、メダへの信仰心は随分増したでしょ?最近は神殿の無かった街にも新しい神殿が建てられ始めたらしいし。
もうすぐパーカスがメダの神殿付きの屋敷を建て終わるから、我慢してね?」
メダは僕の言葉に肩をすくめて、それからやおら後ろの二人を振り返った。
「愛し子と言えども、二人と同時に結婚だなんて常識外れも良いところだがな。それより愛し子の結婚なのだ。もっと大々的にする必要があったのでは無いのか?」
ロバートとバルトさんは顔を見合わせて、視線を僕に向けた。
「僕が嫌だって言ったんだ。王族でもあるまいし、流石に見せ物になるのはこの身体には負担が大きいでしょ。公然の事実は直ぐに広まるし、そもそも結婚自体神聖なもので、身内だけで行うものでしょう?
赤ん坊が産まれてから、夜会でお披露目はするつもりだよ。人間の妊娠の姿は僕が思うにきっとみんなに恐怖を感じさせると思うんだよね…。」
僕がそう言うと、バルトさんが心配そうに少し膨らんだ僕のお腹を見つめた。
「確かに今のテディのお腹はこの世界ではあと少しで臨月のそれだけど、人間の赤ん坊はもっともっと大きくなるってテディが言うからね。それはそれで心配が募るよ。」
僕はふんわりした衣装に包まれている少し目立って来たお腹をひと撫でして頷いた。
「はっきりした事は言えないけどね。もし人間の赤ん坊なら、はち切れそうにお腹が大きくなるよ。今はまだ胎動も分からないからね?」
僕の言葉は、またロバートとバルトさんを恐怖に陥れさせた。何度説明しても想像の域を出ないせいで、それを言う度に彼らの顔が強張るのだ。
その時、入り口から大勢の足音が聞こえて来て、司祭を先頭に関係者が姿を見せた。パーカスとローズさん夫妻、一度だけ顔を合わせた二人の親族、なぜか長老やメダのお世話役だったマクロス、そして僕の親戚枠なのかダグラス一家。
僕はロバートとバルトさんの両親にそれぞれ頭を下げると、司祭らの指示で参列者は椅子に腰掛けた。
それから今日は妙に神々しいメダが祭壇に立つ中、厳かに式は進められた。歌う様な龍神様への祝詞の様なものが神殿に響き渡ると、場の空気が明らかに変化するのが感じられた。
祭壇に立つメダも心地よさげに目を閉じている。あの原っぱで小さな僕が拾い集めた覚えのある、キラキラした煌めきがメダの周囲に漂うのをぼんやりと見つめながら、この神聖な儀式を感じていた。
両手を握られてハッとすると、僕の左右に居るロバートとバルトさんが驚いた様子で、メダの神々しさに息を呑んでいるのが分かった。それは僕には何ともおかしくて、メダがワザと見せつけている様な気にもなってもう一度メダの方へ視線を動かした。
その時には司祭の祝詞も終わったせいか金の煌めきは空気に溶けて、メダが目を開けて僕らを見つめていた。それからメダが口を開いた。
『我の愛し子テディの結婚を認めよう。彼ら愛し子を生涯愛せよ。我と共にあれ。』
それはメダの声だったけれど、何処か頭の中に響く様な音でもあった。その不思議な感覚に僕は思わずじっとメダを見つめた。メダは煌めく星屑いっぱいの瞳を黒い瞳孔で切り裂いて、いつもの適当なメダさ加減を完全に消し去っていた。
それから祭壇を降りて僕らの横を通り過ぎる頃には、神々しさを少し引っ込めていつも通りのメダに戻っていた。戸惑った様子の司祭が儀式の終わりを告げると、メダは長老達と先に神殿を出て行ってしまった。
相変わらずマイペースなメダに呆れていると、パーカスが僕らの方へとやって来た。
「…今日は簡単に身内だけでお祝いの晩餐をしようかと思ったのだが、テディがその様子では、お前達は挨拶だけで済ます方が良さそうじゃの。晩餐前に顔だけ出してもらおうかのう?」
パーカスの心配顔に僕が首を傾げると、ロバートが僕を見つめて優しく言った。
「確かに酷く疲れた顔をしている。無理はしない方が良さそうだ。テディ、少し休ませて貰おう。」
そう言われて確かに疲れたかもしれないと思った。結婚の義で無意識に気が張ってたのもあるし、朝から準備に忙殺されたせいもある。
「では行きましょう。」
それから皆にお祝いの言葉を貰いながら、僕は二人と腕を組んで神殿を出て屋敷へと鳥車で戻った。身内だけとは言え、かなりの大所帯の鳥車の列になってしまって、神殿前の野次馬達のお祝いの花吹雪で僕らの結婚は公然のものになった。
三人で乗り込んだ鳥馬の中で、僕は二人の間に挟まれてぐったりと力を抜いた。
「妊娠で結婚を急いだとは言え、結構な大事になったね。やっぱり二人の家が名家のせいもあるし。バルトさんのご両親には、僕が青龍の出では無いから反対されるかなって思ってたんだけど、案外大丈夫だったね?」
すると苦笑したバルトさんは僕に優しく口づけて言った。
「言っただろう?私の家は建前が立てば良いって。テディは龍神の愛し子なのだから、両親にとっては願ったり叶ったりなんだよ。それより良い加減私のことはバルトで良いよ、テディ。」
そんなものかと首を傾げた僕は、今度はロバートを見つめて尋ねた。
「ロバートは結局アムル家の後継者になる事にしたの?さっきご両親以外の虎族の方が居た気がするけど。」
ロバートは僕の手の中を自分の尻尾でくすぐって言った。
「…テディにとって何が一番になるかを考えたんだ。私が力を持つのが一番かもしれないって。とは言えテディの守りはとんでもなく堅牢だろうけどね?なんせ神憑きだから。」
僕は無意識にロバートの尻尾をにぎにぎしながら、微笑んでロバートからのキスを受けた。
「なんか僕、急に実感が湧いて来ちゃった。ロバートとバルト…と、僕結婚したんだなぁって。ふふ、二人ともこれからよろしくお願いします。色々迷惑かけると思うけどね?」
すると二人とも嬉し気に僕に微笑みかけて、それから困った様に顔を見合わせた。
「まったく、急に可愛いこと言うんだから…。私の奥さんを休ませなくちゃいけないのに、可愛がりたくてしょうがなくなるだろ?」
そうロバートが言うと、バルトもまた僕を蕩けそうな眼差しで見つめて言った。
「本当にそうだ。だがこれくらいのブレーキが無いと、私達もタガが外れてテディを寝込ませるほど可愛がってしまうだろうからね?ああ、でも本当に結婚したんだね。私も最高に幸せだよ。」
…愛情深い夫達とついに結婚出来て嬉しいけど、果たして僕の体力は大丈夫なんだろうかってもっと考えるべきだったのかな?そう思いながらも僕はクフクフと笑ってしまっていた。ああ、僕とってもハッピーな気分だよ!
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「そうなの?ここはとても豪華だし、元々メダのために建てられたんじゃ無いの?」
するとメダは金光りする祭壇を手で撫でて呟いた。
「器がいくら煌びやかでも、私を畏れ敬う心が足りぬ。」
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「それって数年前に魔の力が強くなった事とも関係あるの?」
僕の質問には答えないで、メダはやっぱり不機嫌さを隠そうともせずに僕に尋ねた。
「…それでお前は私の愛し子だと言うのに結婚するつもりなのか?まぁお前の見せかけの寿命を思えばしょうがない事だが、我は面白くは無い。その腹の赤ん坊のためだから我慢はするがな。」
僕らの後ろをついて来たロバートとバルトさんが、メダの言葉で緊張を滲ませるのを感じながら僕はメダをなだめた。
「メダは待ってくれるでしょう?この世界の常識と共には無いのだから。まぁそれは僕にも言える事だけどね?それより僕がメダの愛し子だと知られた事で、メダへの信仰心は随分増したでしょ?最近は神殿の無かった街にも新しい神殿が建てられ始めたらしいし。
もうすぐパーカスがメダの神殿付きの屋敷を建て終わるから、我慢してね?」
メダは僕の言葉に肩をすくめて、それからやおら後ろの二人を振り返った。
「愛し子と言えども、二人と同時に結婚だなんて常識外れも良いところだがな。それより愛し子の結婚なのだ。もっと大々的にする必要があったのでは無いのか?」
ロバートとバルトさんは顔を見合わせて、視線を僕に向けた。
「僕が嫌だって言ったんだ。王族でもあるまいし、流石に見せ物になるのはこの身体には負担が大きいでしょ。公然の事実は直ぐに広まるし、そもそも結婚自体神聖なもので、身内だけで行うものでしょう?
赤ん坊が産まれてから、夜会でお披露目はするつもりだよ。人間の妊娠の姿は僕が思うにきっとみんなに恐怖を感じさせると思うんだよね…。」
僕がそう言うと、バルトさんが心配そうに少し膨らんだ僕のお腹を見つめた。
「確かに今のテディのお腹はこの世界ではあと少しで臨月のそれだけど、人間の赤ん坊はもっともっと大きくなるってテディが言うからね。それはそれで心配が募るよ。」
僕はふんわりした衣装に包まれている少し目立って来たお腹をひと撫でして頷いた。
「はっきりした事は言えないけどね。もし人間の赤ん坊なら、はち切れそうにお腹が大きくなるよ。今はまだ胎動も分からないからね?」
僕の言葉は、またロバートとバルトさんを恐怖に陥れさせた。何度説明しても想像の域を出ないせいで、それを言う度に彼らの顔が強張るのだ。
その時、入り口から大勢の足音が聞こえて来て、司祭を先頭に関係者が姿を見せた。パーカスとローズさん夫妻、一度だけ顔を合わせた二人の親族、なぜか長老やメダのお世話役だったマクロス、そして僕の親戚枠なのかダグラス一家。
僕はロバートとバルトさんの両親にそれぞれ頭を下げると、司祭らの指示で参列者は椅子に腰掛けた。
それから今日は妙に神々しいメダが祭壇に立つ中、厳かに式は進められた。歌う様な龍神様への祝詞の様なものが神殿に響き渡ると、場の空気が明らかに変化するのが感じられた。
祭壇に立つメダも心地よさげに目を閉じている。あの原っぱで小さな僕が拾い集めた覚えのある、キラキラした煌めきがメダの周囲に漂うのをぼんやりと見つめながら、この神聖な儀式を感じていた。
両手を握られてハッとすると、僕の左右に居るロバートとバルトさんが驚いた様子で、メダの神々しさに息を呑んでいるのが分かった。それは僕には何ともおかしくて、メダがワザと見せつけている様な気にもなってもう一度メダの方へ視線を動かした。
その時には司祭の祝詞も終わったせいか金の煌めきは空気に溶けて、メダが目を開けて僕らを見つめていた。それからメダが口を開いた。
『我の愛し子テディの結婚を認めよう。彼ら愛し子を生涯愛せよ。我と共にあれ。』
それはメダの声だったけれど、何処か頭の中に響く様な音でもあった。その不思議な感覚に僕は思わずじっとメダを見つめた。メダは煌めく星屑いっぱいの瞳を黒い瞳孔で切り裂いて、いつもの適当なメダさ加減を完全に消し去っていた。
それから祭壇を降りて僕らの横を通り過ぎる頃には、神々しさを少し引っ込めていつも通りのメダに戻っていた。戸惑った様子の司祭が儀式の終わりを告げると、メダは長老達と先に神殿を出て行ってしまった。
相変わらずマイペースなメダに呆れていると、パーカスが僕らの方へとやって来た。
「…今日は簡単に身内だけでお祝いの晩餐をしようかと思ったのだが、テディがその様子では、お前達は挨拶だけで済ます方が良さそうじゃの。晩餐前に顔だけ出してもらおうかのう?」
パーカスの心配顔に僕が首を傾げると、ロバートが僕を見つめて優しく言った。
「確かに酷く疲れた顔をしている。無理はしない方が良さそうだ。テディ、少し休ませて貰おう。」
そう言われて確かに疲れたかもしれないと思った。結婚の義で無意識に気が張ってたのもあるし、朝から準備に忙殺されたせいもある。
「では行きましょう。」
それから皆にお祝いの言葉を貰いながら、僕は二人と腕を組んで神殿を出て屋敷へと鳥車で戻った。身内だけとは言え、かなりの大所帯の鳥車の列になってしまって、神殿前の野次馬達のお祝いの花吹雪で僕らの結婚は公然のものになった。
三人で乗り込んだ鳥馬の中で、僕は二人の間に挟まれてぐったりと力を抜いた。
「妊娠で結婚を急いだとは言え、結構な大事になったね。やっぱり二人の家が名家のせいもあるし。バルトさんのご両親には、僕が青龍の出では無いから反対されるかなって思ってたんだけど、案外大丈夫だったね?」
すると苦笑したバルトさんは僕に優しく口づけて言った。
「言っただろう?私の家は建前が立てば良いって。テディは龍神の愛し子なのだから、両親にとっては願ったり叶ったりなんだよ。それより良い加減私のことはバルトで良いよ、テディ。」
そんなものかと首を傾げた僕は、今度はロバートを見つめて尋ねた。
「ロバートは結局アムル家の後継者になる事にしたの?さっきご両親以外の虎族の方が居た気がするけど。」
ロバートは僕の手の中を自分の尻尾でくすぐって言った。
「…テディにとって何が一番になるかを考えたんだ。私が力を持つのが一番かもしれないって。とは言えテディの守りはとんでもなく堅牢だろうけどね?なんせ神憑きだから。」
僕は無意識にロバートの尻尾をにぎにぎしながら、微笑んでロバートからのキスを受けた。
「なんか僕、急に実感が湧いて来ちゃった。ロバートとバルト…と、僕結婚したんだなぁって。ふふ、二人ともこれからよろしくお願いします。色々迷惑かけると思うけどね?」
すると二人とも嬉し気に僕に微笑みかけて、それから困った様に顔を見合わせた。
「まったく、急に可愛いこと言うんだから…。私の奥さんを休ませなくちゃいけないのに、可愛がりたくてしょうがなくなるだろ?」
そうロバートが言うと、バルトもまた僕を蕩けそうな眼差しで見つめて言った。
「本当にそうだ。だがこれくらいのブレーキが無いと、私達もタガが外れてテディを寝込ませるほど可愛がってしまうだろうからね?ああ、でも本当に結婚したんだね。私も最高に幸せだよ。」
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