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忙しい毎日
時満ちて
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「テディ、流石にそれ以上お腹は大きくならないじゃろうな?」
僕はお腹がつかえて、息をするのもやっとという具合だった。それでも数日前に比べればなんとなくマシな気がするから、ピークは過ぎたのかもしれない。
僕のお腹をじっと見ていたメダが、ボソリと呟いた。
「今夜にでも出てきそうだぞ、その赤ん坊。」
僕とパーカスは目を見開いてメダを見つめた。メダは腐っても神様だから、発言を無視はできない。そう言われてみればあんなに活発に動いていたお腹の子が、数日前からあまり動かなくなっている。
「…本当に?」
するとメダは眉を上げて馬鹿にした様子で僕に言った。
「嘘をついてどうする。腹の子は狭いせいか顔を顰めてるぞ。それにテディの魔素が変わった。」
僕とパーカスはもはやメダに構っていられなくなった。会話を聞いていた執事のセバスが、慌ただしく部屋を出て行った。僕は思わずスイカの様なぽっこりお腹を撫でながら呟いた。
「…僕、大丈夫かな。不安だよ。」
するとメダはお腹に手を置いてくるりと撫でると言った。
「まぁ、大丈夫だろう?蹴破っても出てきそうな元気さだからな。」
僕は思わずジト目になりながらメダを睨むと、ため息をついた。
「蹴破るとか怖いんだけど。この子が元気なら僕は頑張るよ。お産てのは何があるか分からないものだからね。赤ん坊さえ元気なら何とかなると思うんだ。」
パーカスは僕を見つめて言った。
「あやつらはどこなのじゃ?呼び寄せた方が良くはないか?」
僕は首を振って答えた。
「僕が元気だからいつも通り騎士団に仕事に行かせたけど…。今呼びつけても産気づいた訳じゃないし、夕方には戻ってくるから呼ばなくていいよ。ほら、心配し過ぎて大変な事になるでしょう?
お産中に気絶しても困るから、普通通りに過ごした方が良いって思うんだ。」
僕の返答にメダがケラケラ笑った。
「何だ、テディじゃなくてあやつらが倒れるかもしれんのか?ハハハ、これは傑作だ。」
パーカスは否定も肯定もしなかったけど、その目つきでは案外あるかもしれないとでも思っている様子だった。あの二人の僕への日頃の態度を見たら、僕の痛みは彼らの痛みでもあるものね?
結局僕はいつも通りのんびり過ごした。まぁ内心はドキドキしてたけど、周囲の方がバタバタしてたからそっちに気を取られてしまったせいで、あまりお産への恐怖に向き合わなくて済んだかもしれない。
だから午後のおやつも食べ終わった頃に微かな鈍痛を感じた時、ああ、こんなものなのかと高を括ったんだ。我慢出来る間は黙っていようと思ってたから、夕食前にお腹を下した様な痛みに変わった辺りで、ちょっと動けなくなってしまった。
帰宅早々そんな僕の姿を見た二人が、案の定狼狽して大丈夫かって煩く言うから、僕はちょっとイライラしちゃったよ。もちろん大丈夫じゃないですけどって。
でもそっからは本当あまり記憶が無いんだ。
シャルの時の産婆さんを連れてきていたローズさんが、まるで軍曹よろしく男達を指揮して、僕はもう自分の事だけ考えていれば良かった。
陣痛の波がない時は痛くないから、ケロッとしていたと思ったら、いきなりデスボイスの軋む声を出すものだから、腰を摩ったり飲み物を飲ませたりしてくれている夫達がオロオロしてたけど、まぁ僕は本当それどころじゃなかった。
時々メダが僕のお腹を撫でに来てくれて、そうすると急にお産が進む感じもあって、僕は産婆さん曰くとても良いお産だったみたいだ。
そう、最後はこめかみの血管が切れるかと思う位にいきんだけど、頭さえ出てしまえば後は赤ん坊が勝手に出てくるって感じだった。産道もそこそこ開発しておいて正解だったのかもしれない。うん。
産婆さんも、助っ人で来てくれたシャルも、人型の赤ん坊の大きさにかなりびっくりしていたけど、呆然と疲れ切った僕の代わりにテキパキと赤ん坊を泣かせて綺麗にしてくれた。
夫達は青ざめた顔で立ち会ってたけど、赤ん坊を見た瞬間二人で抱き合ってた。いやいや、僕は?
結局青い産毛が頭に見えて、バルトさんとの子供だって分かったんだけど、ロバートは僕に優しくキスして言ってくれた。
「男の子だよ、テディ。俺たち三人の子が産まれたんだ。ありがとう、テディ。愛してる。」
僕は今すぐは無理だけど、今度はロバートとの子供を産みたいなってその時思ったんだ。まぁ、本当にすぐには無理だけどね…。
でも皆があんなに人型の赤ん坊の虜になるなんて正直予想以上だった。獣人の赤ん坊は鳴き声も可愛いけど、人間の赤ん坊の泣き声は容赦のないサイレンに近かったせいで、それから直ぐに育児チームがやつれ始めたのにはちょっと笑っちゃった。
「赤ちゃんは泣くのが仕事って聞いたことがあるから、そんなに慌てて泣き止ませることないのに。」
僕がそう言ってロバートから赤ん坊を受け取ると、バルトが顔を顰めて言った。
「そうは言っても気になるだろう?…ほら、おっぱいの時間だよ、ダーリン。産婆さんが一週間はおっぱい飲ませた方が良いって言ってたけど、大丈夫かい?」
多少妊娠してからふわっとしてるけど、基本つるぺたな胸なのに赤ん坊が吸い付くと何か供給されてる感じなのが何とも言えない感覚だった。ちょっとスッキリする気持ち良さみたいのもあって経験がない感じだ。
同時にお腹がシクシクするのが地味に辛い。でもシャル曰く初乳の後はミルをあげたって言ってたから、今しか味わえないのかな。
でも二人が授乳をじっと見つめるから、何か恥ずかしくなっちゃったよ。
「美味しそうに飲むね、ダーリン。」
何だか羨ましそうな声音でバルトが言うのを笑って、僕はチラッとその端正な顔を見上げた。
「赤ちゃんの名前考えないとね。ダーリンもいいけど、赤ちゃんが自分の事ダーリンだって誤解しそうだから。」
二人は顔を合わせて目配せすると、ロバートが僕に言った。
「考えたんだけど、名前はパーカス殿につけて貰うのはどうかなと話していたんだ。名付け親というのは、その子と深い絆が出来るだろう?親の私達以外にもこの可愛い子の護りになるなら、一人でも多い方が良い。
でも勿論テディの考えを優先するよ。」
僕はにっこり微笑んだ。勿論僕に異議など無かった。
結局赤ん坊の名前はファルコンになった。パーカスは僕には随分可愛らしい名前をつけた癖に、赤ん坊には勇ましい名前をつけるのだなと微妙な気持ちになってしまった。
…まぁ父親似の男の子なら、確かにカッコいい名前の方がピッタリかもだけどね。
僕が主におっぱいだけあげて、夫達や育児チームがせっせと赤ん坊の世話をしているうちにあっという間にひと月経ってしまった。案外おっぱいが足りて、一週間どころかひと月持ったのはお見舞いに来たシャルに驚かれたけどね。
「本当に規格外なんだね、人間の赤ん坊って。テディも随分小さい人型だと思ってたけど、こんなに小さな人型の赤ん坊は壊れそうで怖いくらいだ。ふふ、そう言えば私もテディに話さなくちゃいけない事があるんだよ?」
二人きりでのんびりお茶を飲んでいた時、シャルはそう言いながら悪戯っぽい視線を僕に投げかけた。
僕は籠の中ですやすや眠っているファルコンをチラッと見てから、ワクワクしてシャルの言葉を待った。
「それって…。」
シャルは嬉しげに頷いて言った。
「そう、二人目がお腹に居るんだ。今回はつわりが軽くて助かったんだけど、ファルコンと良い遊び相手になるね、きっと。」
僕は眠っている赤ん坊のファルコンを起こさない様に、シャルの手を握って声を絞って微笑んだ。
「おめでとう、シャル!ああ、本当に?今から待ちきれないよ、僕。ああ、ファルコンもね?」
僕はお腹がつかえて、息をするのもやっとという具合だった。それでも数日前に比べればなんとなくマシな気がするから、ピークは過ぎたのかもしれない。
僕のお腹をじっと見ていたメダが、ボソリと呟いた。
「今夜にでも出てきそうだぞ、その赤ん坊。」
僕とパーカスは目を見開いてメダを見つめた。メダは腐っても神様だから、発言を無視はできない。そう言われてみればあんなに活発に動いていたお腹の子が、数日前からあまり動かなくなっている。
「…本当に?」
するとメダは眉を上げて馬鹿にした様子で僕に言った。
「嘘をついてどうする。腹の子は狭いせいか顔を顰めてるぞ。それにテディの魔素が変わった。」
僕とパーカスはもはやメダに構っていられなくなった。会話を聞いていた執事のセバスが、慌ただしく部屋を出て行った。僕は思わずスイカの様なぽっこりお腹を撫でながら呟いた。
「…僕、大丈夫かな。不安だよ。」
するとメダはお腹に手を置いてくるりと撫でると言った。
「まぁ、大丈夫だろう?蹴破っても出てきそうな元気さだからな。」
僕は思わずジト目になりながらメダを睨むと、ため息をついた。
「蹴破るとか怖いんだけど。この子が元気なら僕は頑張るよ。お産てのは何があるか分からないものだからね。赤ん坊さえ元気なら何とかなると思うんだ。」
パーカスは僕を見つめて言った。
「あやつらはどこなのじゃ?呼び寄せた方が良くはないか?」
僕は首を振って答えた。
「僕が元気だからいつも通り騎士団に仕事に行かせたけど…。今呼びつけても産気づいた訳じゃないし、夕方には戻ってくるから呼ばなくていいよ。ほら、心配し過ぎて大変な事になるでしょう?
お産中に気絶しても困るから、普通通りに過ごした方が良いって思うんだ。」
僕の返答にメダがケラケラ笑った。
「何だ、テディじゃなくてあやつらが倒れるかもしれんのか?ハハハ、これは傑作だ。」
パーカスは否定も肯定もしなかったけど、その目つきでは案外あるかもしれないとでも思っている様子だった。あの二人の僕への日頃の態度を見たら、僕の痛みは彼らの痛みでもあるものね?
結局僕はいつも通りのんびり過ごした。まぁ内心はドキドキしてたけど、周囲の方がバタバタしてたからそっちに気を取られてしまったせいで、あまりお産への恐怖に向き合わなくて済んだかもしれない。
だから午後のおやつも食べ終わった頃に微かな鈍痛を感じた時、ああ、こんなものなのかと高を括ったんだ。我慢出来る間は黙っていようと思ってたから、夕食前にお腹を下した様な痛みに変わった辺りで、ちょっと動けなくなってしまった。
帰宅早々そんな僕の姿を見た二人が、案の定狼狽して大丈夫かって煩く言うから、僕はちょっとイライラしちゃったよ。もちろん大丈夫じゃないですけどって。
でもそっからは本当あまり記憶が無いんだ。
シャルの時の産婆さんを連れてきていたローズさんが、まるで軍曹よろしく男達を指揮して、僕はもう自分の事だけ考えていれば良かった。
陣痛の波がない時は痛くないから、ケロッとしていたと思ったら、いきなりデスボイスの軋む声を出すものだから、腰を摩ったり飲み物を飲ませたりしてくれている夫達がオロオロしてたけど、まぁ僕は本当それどころじゃなかった。
時々メダが僕のお腹を撫でに来てくれて、そうすると急にお産が進む感じもあって、僕は産婆さん曰くとても良いお産だったみたいだ。
そう、最後はこめかみの血管が切れるかと思う位にいきんだけど、頭さえ出てしまえば後は赤ん坊が勝手に出てくるって感じだった。産道もそこそこ開発しておいて正解だったのかもしれない。うん。
産婆さんも、助っ人で来てくれたシャルも、人型の赤ん坊の大きさにかなりびっくりしていたけど、呆然と疲れ切った僕の代わりにテキパキと赤ん坊を泣かせて綺麗にしてくれた。
夫達は青ざめた顔で立ち会ってたけど、赤ん坊を見た瞬間二人で抱き合ってた。いやいや、僕は?
結局青い産毛が頭に見えて、バルトさんとの子供だって分かったんだけど、ロバートは僕に優しくキスして言ってくれた。
「男の子だよ、テディ。俺たち三人の子が産まれたんだ。ありがとう、テディ。愛してる。」
僕は今すぐは無理だけど、今度はロバートとの子供を産みたいなってその時思ったんだ。まぁ、本当にすぐには無理だけどね…。
でも皆があんなに人型の赤ん坊の虜になるなんて正直予想以上だった。獣人の赤ん坊は鳴き声も可愛いけど、人間の赤ん坊の泣き声は容赦のないサイレンに近かったせいで、それから直ぐに育児チームがやつれ始めたのにはちょっと笑っちゃった。
「赤ちゃんは泣くのが仕事って聞いたことがあるから、そんなに慌てて泣き止ませることないのに。」
僕がそう言ってロバートから赤ん坊を受け取ると、バルトが顔を顰めて言った。
「そうは言っても気になるだろう?…ほら、おっぱいの時間だよ、ダーリン。産婆さんが一週間はおっぱい飲ませた方が良いって言ってたけど、大丈夫かい?」
多少妊娠してからふわっとしてるけど、基本つるぺたな胸なのに赤ん坊が吸い付くと何か供給されてる感じなのが何とも言えない感覚だった。ちょっとスッキリする気持ち良さみたいのもあって経験がない感じだ。
同時にお腹がシクシクするのが地味に辛い。でもシャル曰く初乳の後はミルをあげたって言ってたから、今しか味わえないのかな。
でも二人が授乳をじっと見つめるから、何か恥ずかしくなっちゃったよ。
「美味しそうに飲むね、ダーリン。」
何だか羨ましそうな声音でバルトが言うのを笑って、僕はチラッとその端正な顔を見上げた。
「赤ちゃんの名前考えないとね。ダーリンもいいけど、赤ちゃんが自分の事ダーリンだって誤解しそうだから。」
二人は顔を合わせて目配せすると、ロバートが僕に言った。
「考えたんだけど、名前はパーカス殿につけて貰うのはどうかなと話していたんだ。名付け親というのは、その子と深い絆が出来るだろう?親の私達以外にもこの可愛い子の護りになるなら、一人でも多い方が良い。
でも勿論テディの考えを優先するよ。」
僕はにっこり微笑んだ。勿論僕に異議など無かった。
結局赤ん坊の名前はファルコンになった。パーカスは僕には随分可愛らしい名前をつけた癖に、赤ん坊には勇ましい名前をつけるのだなと微妙な気持ちになってしまった。
…まぁ父親似の男の子なら、確かにカッコいい名前の方がピッタリかもだけどね。
僕が主におっぱいだけあげて、夫達や育児チームがせっせと赤ん坊の世話をしているうちにあっという間にひと月経ってしまった。案外おっぱいが足りて、一週間どころかひと月持ったのはお見舞いに来たシャルに驚かれたけどね。
「本当に規格外なんだね、人間の赤ん坊って。テディも随分小さい人型だと思ってたけど、こんなに小さな人型の赤ん坊は壊れそうで怖いくらいだ。ふふ、そう言えば私もテディに話さなくちゃいけない事があるんだよ?」
二人きりでのんびりお茶を飲んでいた時、シャルはそう言いながら悪戯っぽい視線を僕に投げかけた。
僕は籠の中ですやすや眠っているファルコンをチラッと見てから、ワクワクしてシャルの言葉を待った。
「それって…。」
シャルは嬉しげに頷いて言った。
「そう、二人目がお腹に居るんだ。今回はつわりが軽くて助かったんだけど、ファルコンと良い遊び相手になるね、きっと。」
僕は眠っている赤ん坊のファルコンを起こさない様に、シャルの手を握って声を絞って微笑んだ。
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