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夏休み
私の暴走!
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私はうっとりする心持ちのまま、ひたひたと打ち寄せる温かな南の島の波の様な蕩ける気持ち良さを味わっていた。思わず玲の熱い目を見つめてもっとキスして欲しい、続けて欲しいと強請ってしまった。
玲はクソって誰かを罵った後に、私をもっとキツく抱きしめた。
さっきのぬるま湯の中の様なうっとりする様なキスじゃなくて、私の全てを鷲掴みにして揺さぶる様な激しい口づけを与えてきた。私は翻弄されるまま、ただ玲にしがみつくことしか出来なかった。
あの学校で彼らにキスされている時とは違って、ありのままの自分で良かったし、バレたらと心配する事も必要なかった。
玲が身体を押しつけて、玲の昂りを身体に感じた時にギクリとする事もなく、ただドキドキと求められてる事を喜べば良かった。玲が身体を引き剥がしたので、私は微かに震えてキスの余韻を感じながら、玲に呟いた。
「只々感じるだけのキスって、最高に気持ちいいね…。」
玲はちょっと顔を顰めて私をゆったり抱きしめながら、頭の上でつぶやいた。
「はぁ、景をキスで蕩けさせても、景の恋心は掴めないか…。ほんと、鈍感も度が過ぎると毒になるよ。」
「玲?」
「何でもない。俺は景が好きだよ。キスしたいくらい。」
「んっ。私も玲大好き。キスも上手だし。」
玲は小さくため息をつくと今日はこの辺で勘弁してやるとか何とか言いながら、私達は待ち合わせ場所に戻った。
後日、彩花に玲はキスがとっても上手なんだと話したら、なぜかお手上げだとか肩をすくめたけれど、たまに彼女の言うことはよく分からない。
とはいえあれ以来、玲が会うたびにキスしてくるのはどうなんだろうと、最近困ってるんだけど。ま、いいか。キスは挨拶だし。
**************************
明日はなぜか彩花がノリノリになったお陰でタクミ達に会う日。でも彩花が絶対玲に内緒にしろって言うんだけど、まぁ私も何となくその方がいいかなと思ってる。
今日は彩花と予行の打ち合わせ中。絶対ケンケンだってバレない様にしなくちゃ。メイクはちょっと濃いめで、いかにも清楚系必須のスモーキーピンクのワンピーススタイル。
ふふふ、ちょっと楽しくなってきた。鏡を見ても見慣れない自分が居て、笑ってしまう。
彩花が鏡に写る私に話しかけてきた。
「絶対タクミは景狙いだから、バレたくなかったら気をつけるのよ?…景、もしかしてタクミとキスした?そうだったら絶対キスさせない事。完全にバレるから。見かけは騙せても、キスまでは騙せないわよ?」
「何でタクミとデートしてキスするのよ!しないよ~。あ、名前どうしよう。」
実は自己紹介は終わってなかったので、ケイという呼び名だけ知られてる。下手に名字が漆原なんて知られたらヤバいので、偽名を考えないと。
「そーね、あんたの従兄弟の名字使えば?確か清水でしょ?清水 京華でケイ。どう?」
私はオッケーサインを指で出すと、シミズキョウカとぶつぶつ口の中で唱えた。さあ、明日が楽しみ。あ、彩花が悪い顔してるー。
玲はクソって誰かを罵った後に、私をもっとキツく抱きしめた。
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「はぁ、景をキスで蕩けさせても、景の恋心は掴めないか…。ほんと、鈍感も度が過ぎると毒になるよ。」
「玲?」
「何でもない。俺は景が好きだよ。キスしたいくらい。」
「んっ。私も玲大好き。キスも上手だし。」
玲は小さくため息をつくと今日はこの辺で勘弁してやるとか何とか言いながら、私達は待ち合わせ場所に戻った。
後日、彩花に玲はキスがとっても上手なんだと話したら、なぜかお手上げだとか肩をすくめたけれど、たまに彼女の言うことはよく分からない。
とはいえあれ以来、玲が会うたびにキスしてくるのはどうなんだろうと、最近困ってるんだけど。ま、いいか。キスは挨拶だし。
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明日はなぜか彩花がノリノリになったお陰でタクミ達に会う日。でも彩花が絶対玲に内緒にしろって言うんだけど、まぁ私も何となくその方がいいかなと思ってる。
今日は彩花と予行の打ち合わせ中。絶対ケンケンだってバレない様にしなくちゃ。メイクはちょっと濃いめで、いかにも清楚系必須のスモーキーピンクのワンピーススタイル。
ふふふ、ちょっと楽しくなってきた。鏡を見ても見慣れない自分が居て、笑ってしまう。
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「絶対タクミは景狙いだから、バレたくなかったら気をつけるのよ?…景、もしかしてタクミとキスした?そうだったら絶対キスさせない事。完全にバレるから。見かけは騙せても、キスまでは騙せないわよ?」
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