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二学期
女王様降臨
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クラスの多数決でなぜか僕が女装チームになっちゃったんだけど。ルームメイトの和也は毎日眉間に皺寄ってるし。
「やっぱり僕が女装とかイマイチだよね?佐藤の方が顔可愛いのに。」
僕が部屋でボヤいてると、和也は冷蔵庫から僕の好きな炭酸を取り出して、そのうちの一本を僕に放り投げながら言った。
「いや、俺が心配してるのはそんな事じゃない。うーちゃんが男の娘なんかしたらむさ苦しい奴らが群がって来そうで不味いんじゃないかって思ってるだけ。最近、ニコニコし過ぎてみんなに愛想良過ぎだし。」
和也はチラッと僕を見ると、同じ炭酸をゴクゴクと飲んだ。
「うわっ、甘くねぇコレ?」
「なんだ、和也が飲みたくて買って来たんじゃないのか。あれ?もしかして僕が好きだから買っておいてくれたの?優しいぃじゃんね。ふふ、和也はほんと僕のこと好きすぎ。」
僕が和也を揶揄うと、和也は顔を赤くしながら僕を睨んだ。
「…あのな、二人だけでそんな煽る様なこと言うと襲うぞ。俺はうーちゃんの性別関係なしに抱けるんだからな。」
「ゴホッ、ゲフッ!和也は何恐ろしい事言ってるんだよ。冗談にならない事言わないよーに!まったく。」
僕は和也のアピールに気づかないふりをして言い放った。多分これ、まともに受け取るとにっちもさっちもいかなくなるパターンだと思う。僕も勉強したよ、ほんと。
和也はため息をひとつつくと、僕を色っぽい流し目で見つめて言った。
「ま、今は冗談にしておいてやるけど。」
今はって⁉︎と心臓をドキドキさせながら顔が熱くなるのを感じた。和也は頭をガシガシ掻きむしると、ため息を吐いて自分のベッドコーナーへ立ち去った。
『ほんと、あんな顔でこっち見られたら抑え効かなくなるっての。自覚があるんだか、無いんだか。」
僕と和也が食堂に降りていくと、周囲の視線が凄い。何だ?
「いやー、女王様がついに降臨って、凄い噂なんだよね。おっといけない。女王様って言っちゃった。」
トモがわざとらしくニヤニヤと僕に聞かせる様に言った。
「…女王様って何?」
「あー、去年の漆原って凄いツンだったじゃん?それが今年はキス魔でしょ。それのW効果で女王様って影で呼んでたみたいよ。」
「キス魔って、別に僕がやりたくてやってたみたいに言うなよ。」
僕は口を尖らせてトモに突っかかった。後ろから僕の肩に手を回しながら現れたタクミが、僕を見下ろしながら言った。
「あー、遂に女王様ってバラしちゃったんだ。では今日は女王様降臨のありがたい日って事で。」
そう言うと、僕のほっぺたにチュっていい音をさせてキスした。
「やっぱり僕が女装とかイマイチだよね?佐藤の方が顔可愛いのに。」
僕が部屋でボヤいてると、和也は冷蔵庫から僕の好きな炭酸を取り出して、そのうちの一本を僕に放り投げながら言った。
「いや、俺が心配してるのはそんな事じゃない。うーちゃんが男の娘なんかしたらむさ苦しい奴らが群がって来そうで不味いんじゃないかって思ってるだけ。最近、ニコニコし過ぎてみんなに愛想良過ぎだし。」
和也はチラッと僕を見ると、同じ炭酸をゴクゴクと飲んだ。
「うわっ、甘くねぇコレ?」
「なんだ、和也が飲みたくて買って来たんじゃないのか。あれ?もしかして僕が好きだから買っておいてくれたの?優しいぃじゃんね。ふふ、和也はほんと僕のこと好きすぎ。」
僕が和也を揶揄うと、和也は顔を赤くしながら僕を睨んだ。
「…あのな、二人だけでそんな煽る様なこと言うと襲うぞ。俺はうーちゃんの性別関係なしに抱けるんだからな。」
「ゴホッ、ゲフッ!和也は何恐ろしい事言ってるんだよ。冗談にならない事言わないよーに!まったく。」
僕は和也のアピールに気づかないふりをして言い放った。多分これ、まともに受け取るとにっちもさっちもいかなくなるパターンだと思う。僕も勉強したよ、ほんと。
和也はため息をひとつつくと、僕を色っぽい流し目で見つめて言った。
「ま、今は冗談にしておいてやるけど。」
今はって⁉︎と心臓をドキドキさせながら顔が熱くなるのを感じた。和也は頭をガシガシ掻きむしると、ため息を吐いて自分のベッドコーナーへ立ち去った。
『ほんと、あんな顔でこっち見られたら抑え効かなくなるっての。自覚があるんだか、無いんだか。」
僕と和也が食堂に降りていくと、周囲の視線が凄い。何だ?
「いやー、女王様がついに降臨って、凄い噂なんだよね。おっといけない。女王様って言っちゃった。」
トモがわざとらしくニヤニヤと僕に聞かせる様に言った。
「…女王様って何?」
「あー、去年の漆原って凄いツンだったじゃん?それが今年はキス魔でしょ。それのW効果で女王様って影で呼んでたみたいよ。」
「キス魔って、別に僕がやりたくてやってたみたいに言うなよ。」
僕は口を尖らせてトモに突っかかった。後ろから僕の肩に手を回しながら現れたタクミが、僕を見下ろしながら言った。
「あー、遂に女王様ってバラしちゃったんだ。では今日は女王様降臨のありがたい日って事で。」
そう言うと、僕のほっぺたにチュっていい音をさせてキスした。
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