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二学期
勉強会
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佐藤の一言でなぜか皆でテスト勉強する事になってしまった。しかも今度の土曜日だ。
僕は必要ないって言ったんだけど、付き合い悪いとか、教える人が必要だとか言われて押し切られてしまった。タクミなんか、トップクラスの成績なんだから、そもそも勉強会なんて必要ないんじゃ…。
しかもどこで勉強会やるんだ。部屋は入っても3人が限界なんだよ。多目的室はあるけど、テスト期間はグループ勉強会がひしめき合ってる。皆考えることは一緒だ。
僕たちがどこでやるか話していたら、黙っていた和也がボソッと言った。
「…俺んち来る?」
いつの間にか話し合いに参加してたトモが、納得の顔で和也に言った。
「あ!そっか。和也って地元なんだっけ?この学校って全員寮生活だから気づかないけど、ちらほら地元の奴いるんだよね。近いの?」
和也は僕をチラッと見てから言った。おい、今なんで僕を見たんだ…。
「あー、電車で30分ぐらい?歩き含めたら一時間掛からない感じ。」
この学校は駅まで案外距離があって、15分は余裕で歩く。まぁ、友達と話しながら歩いてたらすぐだけどね。
「ふうん。でも大丈夫なの?こんな大人数で押しかけちゃって。」
僕が隣に座っている和也を見上げて尋ねた。
「あぁ、うちの離れ空いてるから。…何なら泊まってもいいけど。」
トモとタクミが和也の言葉に一気に食いついた。
「マジで!?泊まりたい!眠らないで勉強会しよーぜ。」
「僕も泊まりたい~。眠るけど。」
僕と佐藤は顔を見合わせた。
「えーと、僕はどっちでもいいけど…。…漆原はどうする?」
僕は友達の家には楽しそうだから泊まりたいけど、こいつらは何か危険な気がするからやめた方がいい気がするなぁ…。
「…帰ろうかな?僕は。そんなに遠くないしね?」
僕が精一杯の笑顔で言うと、トモが身を乗り出して言った。
「ダメダメ。みんなで勉強するんだから。寝ないでやるんでしょ。終電も早いし、泊まろうよ!」
「トモ、さっき自分は眠るって言ってたじゃん…。」
僕が呆れて突っ込むと、トモはそんな事言ってないって誤魔化した。別に僕だけ帰っても問題ない気がするのに、なぜかみんな僕が泊まるのは必須とでも言うように、トモに賛同し始めた。
でも和也が言った言葉で、僕は急に帰る気を無くしたんだ。
「うち、猫飼ってるけど。見る?一緒に寝れるかもよ?」
そう言われて、スマホでネコちゃんを見た僕は、うっかり泊まるって言ってしまった。あー、こんな事、玲にバレたらヤバい。ていうかやっぱり泊まるって言ったの早まった気がするけど、家族もいらっしゃるし大丈夫だよね?ね?
僕は必要ないって言ったんだけど、付き合い悪いとか、教える人が必要だとか言われて押し切られてしまった。タクミなんか、トップクラスの成績なんだから、そもそも勉強会なんて必要ないんじゃ…。
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僕たちがどこでやるか話していたら、黙っていた和也がボソッと言った。
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「あぁ、うちの離れ空いてるから。…何なら泊まってもいいけど。」
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「マジで!?泊まりたい!眠らないで勉強会しよーぜ。」
「僕も泊まりたい~。眠るけど。」
僕と佐藤は顔を見合わせた。
「えーと、僕はどっちでもいいけど…。…漆原はどうする?」
僕は友達の家には楽しそうだから泊まりたいけど、こいつらは何か危険な気がするからやめた方がいい気がするなぁ…。
「…帰ろうかな?僕は。そんなに遠くないしね?」
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「ダメダメ。みんなで勉強するんだから。寝ないでやるんでしょ。終電も早いし、泊まろうよ!」
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でも和也が言った言葉で、僕は急に帰る気を無くしたんだ。
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