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二学期
勉強の疲れを癒すのは
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僕らは結局昼過ぎから夕方まで、助け合いながら真面目に勉強した。僕はどっちでも良かったんだけど、皆が真面目に取り組んでた事にちょっと感心したというか。あのトモでさえ、ぼやきながらも真面目にやっていたのには驚いた。
「だって、この見かけでバカだったら残念過ぎるでしょ。可愛い見かけに相応しい中身が必要なわけ。将来はスパダリを捕まえるんだから、中身磨きは怠れないよー。」
将来のスパダリは置いておいても、心掛けは見習いたいところだなぁと、僕は全く他人事で聞いていた。
「その点、漆原は何の気概もないよね。何かどうでもいいみたい。その割に適当にそこそこの成績なんだから地頭が良いのかな?」
僕はトモのツッコミに、弟の成績だからどうでも良いとも言えず、これでも頑張ってるよと誤魔化した。成績が悪くて目立つのは困るし、英語は留学してたくらいだから楽ちんだし、そう言えば健斗は一年の時成績どうだったかなと思いあぐねていた。
そんな時に和也がそろそろ夕飯にしようと仕切ったので、僕たちはガヤガヤしながら勉強道具を片付けて、テーブルを空けた。和也のお母さんが用意してくれたのは豪華な幕の内弁当だった。
「松花堂弁当にしようかと思ったんだけどねぇ、貴方達は食べ盛りだから幕の内弁当でしっかり食べたいと思ってねぇ。」
僕は留学後遺症で、日本のお弁当が大好きで思わず満面の笑顔で言った。
「わぁ~!凄い美味しそうですっ!僕の大好きなものばかりです。」
和也のお母さんは僕をまじまじと見つめたと思ったら、頬に手を当てて何か呟いた。
僕には聞こえなかったけれど、隣に居た和也はギョッとしたようにお母さんを見ると、そそくさとお母さんを部屋から追い立てた。僕たちはお母さんの背中にお礼を言うと、いそいそとテーブルにお弁当を並べた。
「うわっ、マジで美味そうなんだけど!いっただきまーす。」
タクミの号令でみんなニコニコしながら食べ始めた。和也のママ弁当は見かけの美しさ以上に美味しくて、僕たちはすっかり満足してしまった。
「僕の親もそこそこ料理上手いと思ってたけど、和也の親はプロレベルだね。」
佐藤が僕に栗の甘煮を餌付けながら言った。僕は栗の美味しさに悶えながらコクコク頷いて同意を示すと、うずらの卵煮付けをお返しに佐藤の口に放り込んだ。
僕たちの様子をじっとりと眺めていた和也はため息をつくと、食べ終わった弁当を前にお茶を飲みながら言った。
「あー、俺の母親の実家、懐石料理屋だからな。出汁とかは凝ってるかも。そうだ、後でデザート持ってくるって言ってたぞ。」
和也のデザートの言葉に僕たちが歓声をあげたのは言うまでもない。
「だって、この見かけでバカだったら残念過ぎるでしょ。可愛い見かけに相応しい中身が必要なわけ。将来はスパダリを捕まえるんだから、中身磨きは怠れないよー。」
将来のスパダリは置いておいても、心掛けは見習いたいところだなぁと、僕は全く他人事で聞いていた。
「その点、漆原は何の気概もないよね。何かどうでもいいみたい。その割に適当にそこそこの成績なんだから地頭が良いのかな?」
僕はトモのツッコミに、弟の成績だからどうでも良いとも言えず、これでも頑張ってるよと誤魔化した。成績が悪くて目立つのは困るし、英語は留学してたくらいだから楽ちんだし、そう言えば健斗は一年の時成績どうだったかなと思いあぐねていた。
そんな時に和也がそろそろ夕飯にしようと仕切ったので、僕たちはガヤガヤしながら勉強道具を片付けて、テーブルを空けた。和也のお母さんが用意してくれたのは豪華な幕の内弁当だった。
「松花堂弁当にしようかと思ったんだけどねぇ、貴方達は食べ盛りだから幕の内弁当でしっかり食べたいと思ってねぇ。」
僕は留学後遺症で、日本のお弁当が大好きで思わず満面の笑顔で言った。
「わぁ~!凄い美味しそうですっ!僕の大好きなものばかりです。」
和也のお母さんは僕をまじまじと見つめたと思ったら、頬に手を当てて何か呟いた。
僕には聞こえなかったけれど、隣に居た和也はギョッとしたようにお母さんを見ると、そそくさとお母さんを部屋から追い立てた。僕たちはお母さんの背中にお礼を言うと、いそいそとテーブルにお弁当を並べた。
「うわっ、マジで美味そうなんだけど!いっただきまーす。」
タクミの号令でみんなニコニコしながら食べ始めた。和也のママ弁当は見かけの美しさ以上に美味しくて、僕たちはすっかり満足してしまった。
「僕の親もそこそこ料理上手いと思ってたけど、和也の親はプロレベルだね。」
佐藤が僕に栗の甘煮を餌付けながら言った。僕は栗の美味しさに悶えながらコクコク頷いて同意を示すと、うずらの卵煮付けをお返しに佐藤の口に放り込んだ。
僕たちの様子をじっとりと眺めていた和也はため息をつくと、食べ終わった弁当を前にお茶を飲みながら言った。
「あー、俺の母親の実家、懐石料理屋だからな。出汁とかは凝ってるかも。そうだ、後でデザート持ってくるって言ってたぞ。」
和也のデザートの言葉に僕たちが歓声をあげたのは言うまでもない。
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