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二学期
黙って消えるなよ
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僕はすっかり気を抜いてたに違いない。ドアの向こうに和也が居るなんて思わないじゃないか。
「…和也、どうして…。授業は…。」
和也はこっちに歩いてくると、僕の手を掴んで部屋に引き込んだ。そして僕の両腕を掴むと口を開いた。
「どうしてって、それはこっちの話だろ?うーちゃん、もしかしてこっそり家に帰ろうとしてた?俺に一言もなく?…俺、フラれたってこと?」
和也の悲しそうな顔を見て、僕は堰き止めていたあれこれが、もう堪えられなくて決壊してしまった。
「そうだよっ!僕はここから逃げようとしたんだ。これ以上僕がここに居たら、お前たちを今みたいに傷つけるばかりで、僕自分の事嫌いになるばかりなんだ。もう、訳わかんないんだよ。健斗も帰ってくるし、もう僕はここに戻らないつもりだったんだ。僕は卑怯者なんだっ!」
和也は眉間に皺を寄せて黙って僕のいうことを聞いていたけれど、ぼそっと言った。
「俺、そんなにうーちゃん困らせてたんだな…。悪い。俺ちょっとうねぼれてたんだよ。うーちゃん、俺のことちょっとは好きなんじゃないかって。酷い勘違いしてたみたいだ。悪い、俺行くわ。」
和也は泣きそうな顔で笑うと、僕の腕からだらりと腕を離して俺の横を通ってドアに歩いていった。
僕はドキドキと心臓が破裂しそうになって、気がついたら和也の背中に抱きついていた。
「…うーちゃん。同情は要らないから。…離して。」
「…行かないで。今行ったら、もう二度とキスさせないから。」
和也は身体を強張らせると、振り返って僕の腕をそっと外した。僕は、もう和也は僕を許す気がないんだと凄く悲しくなって、えぐえぐと涙が止まらなくなった。
和也は僕をぎゅっと抱きしめると、僕の頭の上でため息をついて言った。
「あーあ、こんなに自分の気持ちも分かんない鈍感な奴って、居ないんじゃない?うーちゃん、俺のこと好きでしょ?もうさ、好きでいいよ。うーちゃんは俺のことが好き。俺はうーちゃんが好き。これ以上何があるの?あいつら?でも俺、うーちゃんの中で一番好かれてる自信あるよ。
もう、色々考えるのやめよう。単純にいこう。うーちゃんは複雑に考えるととんでもない答え出すからさ、もう俺が決めてやるよ。うーちゃん、好きだ。うーちゃんも俺が好きだ。ね?」
僕は和也の嬉しそうな顔を見上げて、気づかないうちに言葉がこぼれ落ちた。
「うん。僕、和也が好き。大好き。」
「…和也、どうして…。授業は…。」
和也はこっちに歩いてくると、僕の手を掴んで部屋に引き込んだ。そして僕の両腕を掴むと口を開いた。
「どうしてって、それはこっちの話だろ?うーちゃん、もしかしてこっそり家に帰ろうとしてた?俺に一言もなく?…俺、フラれたってこと?」
和也の悲しそうな顔を見て、僕は堰き止めていたあれこれが、もう堪えられなくて決壊してしまった。
「そうだよっ!僕はここから逃げようとしたんだ。これ以上僕がここに居たら、お前たちを今みたいに傷つけるばかりで、僕自分の事嫌いになるばかりなんだ。もう、訳わかんないんだよ。健斗も帰ってくるし、もう僕はここに戻らないつもりだったんだ。僕は卑怯者なんだっ!」
和也は眉間に皺を寄せて黙って僕のいうことを聞いていたけれど、ぼそっと言った。
「俺、そんなにうーちゃん困らせてたんだな…。悪い。俺ちょっとうねぼれてたんだよ。うーちゃん、俺のことちょっとは好きなんじゃないかって。酷い勘違いしてたみたいだ。悪い、俺行くわ。」
和也は泣きそうな顔で笑うと、僕の腕からだらりと腕を離して俺の横を通ってドアに歩いていった。
僕はドキドキと心臓が破裂しそうになって、気がついたら和也の背中に抱きついていた。
「…うーちゃん。同情は要らないから。…離して。」
「…行かないで。今行ったら、もう二度とキスさせないから。」
和也は身体を強張らせると、振り返って僕の腕をそっと外した。僕は、もう和也は僕を許す気がないんだと凄く悲しくなって、えぐえぐと涙が止まらなくなった。
和也は僕をぎゅっと抱きしめると、僕の頭の上でため息をついて言った。
「あーあ、こんなに自分の気持ちも分かんない鈍感な奴って、居ないんじゃない?うーちゃん、俺のこと好きでしょ?もうさ、好きでいいよ。うーちゃんは俺のことが好き。俺はうーちゃんが好き。これ以上何があるの?あいつら?でも俺、うーちゃんの中で一番好かれてる自信あるよ。
もう、色々考えるのやめよう。単純にいこう。うーちゃんは複雑に考えるととんでもない答え出すからさ、もう俺が決めてやるよ。うーちゃん、好きだ。うーちゃんも俺が好きだ。ね?」
僕は和也の嬉しそうな顔を見上げて、気づかないうちに言葉がこぼれ落ちた。
「うん。僕、和也が好き。大好き。」
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