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楽しさの極み、郊外演習二日目
洞窟への道
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僕たちのチームは朝が早い事もあるし、必須経由地点が洞窟だと知ってるせいか、何だか元気が無かった。僕は皆の顔を見回して言った。
「ねぇ、気持ちの良い朝だよ?この分だと、多分昼前には洞窟に到着しそうだよ。雨も降ってないし、これは幸先がいいよね?」
テディが僕をジト目で見て言った。
「はぁ、何なのその元気。パトリックの寝起きの悪さからは考えられないんだけど。それに、パトリックが張り切れば、張り切るほど、嫌な予感がするのは僕だけかな…?」
ケルビンも頷いて言った。
「いや、テディお前だけじゃないぞ。俺も何かヤバい気がする。パトリック、昨日より悪いことは起きないよな?」
僕はキョトンして皆の顔を見上げて言った。
「え?昨日は素晴らしい日だったよね?戦利品は文句ないし、一番で到達できて。」
するとミッキーが、考え考え呟いた。
「…確かにパトリックの食べさせてくれた飯はどれもこれも文句なしだったっけ。そうだな、総合的には良い日だったな。」
テディがお前の脳みそには飯が詰まってるのかとミッキーに文句を言っていた。僕はそんなチームを見ながら、ケラケラ笑って先頭に立った。
しばらく歩いていたけれど、地図によればこれから鬱蒼としたエリアに入るはずだ。実際足元の草木が邪魔になって来た。僕は立ち止まって皆と確認することにした。
「テディ、洞窟までどんな感じか確認しよう。お願いできる?」
テディは地図のシュミレーションを浮かび上がらせた。
「今はこの地点。これからヤバい奴が出て来そうなエリアになるよ。そこを抜けるとちょっと岩場になって見晴らしは良くなる。その先に洞窟があるみたいだね。」
ケルビンが腰の剣を指差しながら、僕に言った。
「これじゃ心許ないな。パトリックのマジックバックからアレ出してくれよ。」
僕は頷くとケルビンとミッキーに、大きい方のギロチン歯の大刀とトゲトゲ棍棒を渡した。一緒にドロドロした緑色の液の入った瓶を取り出すと、蓋を取って皆に言った。
「これ、試してみて良いかな?まだ試作品なんだけど。僕たちには気にならない匂いだけど、彼らは好きじゃないみたいだから。うっかり齧られそうになっても、多分食べる気無くすんじゃないかな?脈打つ場所につけると効果が増すよ。」
そう言って僕は皆をしゃがませて、頬や首の後ろから背中に、ドロッとした液を塗りつけた。少しツンとするハーブの様な匂いは悪くない。それから皆の手のひらに少しずつ出すと、良く伸ばして服の上から全身につける様に指示した。
僕にはケルビンがいそいそと念入りに塗ってくれた。ちょっとくすぐったくて笑っていると、テディが良い加減にしろとケルビンを怒ってたんだけど、何だったのかな。
「さぁ、元気よく行こう!周囲に気を配ってね!」
僕たちは気を引き締めて、目の前の鬱蒼とした森へと足を踏み出した。
「ねぇ、気持ちの良い朝だよ?この分だと、多分昼前には洞窟に到着しそうだよ。雨も降ってないし、これは幸先がいいよね?」
テディが僕をジト目で見て言った。
「はぁ、何なのその元気。パトリックの寝起きの悪さからは考えられないんだけど。それに、パトリックが張り切れば、張り切るほど、嫌な予感がするのは僕だけかな…?」
ケルビンも頷いて言った。
「いや、テディお前だけじゃないぞ。俺も何かヤバい気がする。パトリック、昨日より悪いことは起きないよな?」
僕はキョトンして皆の顔を見上げて言った。
「え?昨日は素晴らしい日だったよね?戦利品は文句ないし、一番で到達できて。」
するとミッキーが、考え考え呟いた。
「…確かにパトリックの食べさせてくれた飯はどれもこれも文句なしだったっけ。そうだな、総合的には良い日だったな。」
テディがお前の脳みそには飯が詰まってるのかとミッキーに文句を言っていた。僕はそんなチームを見ながら、ケラケラ笑って先頭に立った。
しばらく歩いていたけれど、地図によればこれから鬱蒼としたエリアに入るはずだ。実際足元の草木が邪魔になって来た。僕は立ち止まって皆と確認することにした。
「テディ、洞窟までどんな感じか確認しよう。お願いできる?」
テディは地図のシュミレーションを浮かび上がらせた。
「今はこの地点。これからヤバい奴が出て来そうなエリアになるよ。そこを抜けるとちょっと岩場になって見晴らしは良くなる。その先に洞窟があるみたいだね。」
ケルビンが腰の剣を指差しながら、僕に言った。
「これじゃ心許ないな。パトリックのマジックバックからアレ出してくれよ。」
僕は頷くとケルビンとミッキーに、大きい方のギロチン歯の大刀とトゲトゲ棍棒を渡した。一緒にドロドロした緑色の液の入った瓶を取り出すと、蓋を取って皆に言った。
「これ、試してみて良いかな?まだ試作品なんだけど。僕たちには気にならない匂いだけど、彼らは好きじゃないみたいだから。うっかり齧られそうになっても、多分食べる気無くすんじゃないかな?脈打つ場所につけると効果が増すよ。」
そう言って僕は皆をしゃがませて、頬や首の後ろから背中に、ドロッとした液を塗りつけた。少しツンとするハーブの様な匂いは悪くない。それから皆の手のひらに少しずつ出すと、良く伸ばして服の上から全身につける様に指示した。
僕にはケルビンがいそいそと念入りに塗ってくれた。ちょっとくすぐったくて笑っていると、テディが良い加減にしろとケルビンを怒ってたんだけど、何だったのかな。
「さぁ、元気よく行こう!周囲に気を配ってね!」
僕たちは気を引き締めて、目の前の鬱蒼とした森へと足を踏み出した。
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