僕が獣人?いいえ、人間です。内緒ですけど。

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

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公開演習

悪戯なキス※

僕はロービンの下唇をゆっくりと食んだ。それを合図に僕たちは互いの唇をついばんだり、舌先で撫で摩ったりと段々と深いキスに変わっていった。

僕は頭の何処かで、この世界でだってこれ以上のキスは性愛のキスなんじゃないかって感じていた。でも僕の性への関心なのか、ロービンへの気持ちなのか、よく分からないものが僕を急き立てた。


ロービンの誘い込むような緩く開けた口の隙間から、僕は恐る恐る舌先を押し込んだ。そこに待ち構えていたのか、ロービンの温かなざらりとした舌をそっと舐めた。

僕がする様に、ロービンも真似してくる。だから僕はちょっとだけ良い気分で調子に乗ったんだ。ピチャピチャと鳴る音が耳に届く頃には、僕は好奇心を満たすべく、ロービンの口の中を思う存分舌を突き入れてまさぐっていた。


僕が仕掛けたロービンとのキスは、最早悪戯な気持ちはすっかり何処かへ行ってしまった。柔らかな感触と、お互いの舌づかいは只々艶めかしくて、興奮した。

最初にロービンに伸ばした僕の手は、今は肩に力無く添えられていて、ロービンの逞しい腕の中で僕は頼り切って身を委ねていた。


僕はぼんやりする頭の中で、時々聞こえる甘い声が自分のものだって気づかなかったし、ロービンの太腿に擦られた自分の股間が元気はつらつになってることにも自覚が無かった。

ロービンに刺激されて気持ちよさにビクンと反応した僕を、ロービンは逃さなかった。流石に不味いと思った僕をグッと抱きしめて、ロービンはユルユルと刺激して僕を煽り立てた。


「あ、…ろぅ…びんっ、だ、めだよ…。んっ、あ…。」

僕が発した言葉は、自分でも甘えて強請る様に聞こえた。だからロービンが僕を離さないでどんどん突き進んだのもしょうがないのかもしれない。

僕自身の16歳の若い身体は本能のまま快楽に大きく舵を取って、気持ちよさの結果を受け取ろうとしていたんだ。


完全に起き上がった僕のソレは、お尻を掴むロービンの大きな片手に逃げ道を阻まれて、ロービンの硬い太腿に小刻みに押し付けられて、限界を迎えた。

「ろ、びんっ!いっちゃぅ!んっ、だめっ!」

僕は止めて欲しいのか、欲しくないのか自分でも決めきれなくて、ロービンに委ねてしまった。僕の呻き声を取り込む様に、ロービンが初めて僕を支配する様な舌づかいで容赦なくキスを深めたその時、僕は弾けてしまった。


ドクン、ドクンと心臓が煩く騒いで、クラクラする様な快感に力の抜けた僕の身体を、ロービンはギュと抱きしめて息を荒げて言った。

「…マモル可愛すぎ。ああ、私も我慢出来ないっ!」

耳元で感じるロービンの声は掠れていて、今まで聞いたことのないゾクゾクとするものだった。



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