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悠久の時を微睡む
滞在期間は
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「ロクシーは今回どれくらい滞在できるの?」
僕はロクシーの部屋に何か不都合が無いか見回しながら尋ねた。ここ数年、ロクシーが王都に滞在する時は、僕の離宮に滞在している。僕の部屋の隣部屋がロクシーの部屋だ。
ロクシーの願いで、滞在期間は僕もこの部屋で過ごす事が多い。手紙が到着してから、執事長に頼んでおいたので特に不備は無さそうだった。
ロクシーは僕の手を繋いでソファに座らせると、にっこり微笑んで言った。
「10日位かな。僕は早くマモルと番いたくて、鍛錬しているからゆっくりは出来ないんだ。」
僕は番う事と鍛錬が結びつかなくて首を傾げた。
「ロクシーは永遠に近い命を持っているのに、そんなに焦っているなんて少し不思議な気がするね。一年ぐらいここで過ごしても変わらないでしょう?」
するとロクシーは口を尖らせて僕を睨みつけた。
「そうやってボンヤリなマモルだから急ぐ必要があるんだ。僕の逆鱗に、マモルの寿命を延ばすための魔力を貯めるには僕自身の魔力も、竜力もつける必要がある。その為にこんなに頑張っているのにね、マモルはそんな風に気を削ぐ様な事を言うから。」
僕は微笑んでロクシーの頬にキスした。
「ふふ。だって僕は16歳ぐらいのロクシーが結構好きなんだよ?僕は全然歳を取らないのに、周囲はどんどん大人っぽくなるだろう?それってちょっと寂しいよ。」
ロクシーはやれやれと言う様な表情で僕を見つめると、ボソリと呟いた。
「そうやって僕を子供扱いするから早く大きくなろうと頑張ってるのに…。大体アイツらより僕の方がずっと大人なんだけど。」
僕はアハハと笑って、ロクシーをソファから立ち上がらせた。そし僕よりはるかに高い身長のロクシーに眉を顰めた。
「子供扱い出来なくない?そんなに大きくなったら。」
するとロクシーは急に美しい琥珀色の瞳を細めて言った。
「一緒にベッドに寝てくれるでしょ?いつもの様に。僕は子供だから一人で眠るのは寂しくて。」
僕はロクシーが離宮に居る時はいつも一緒のベッドで眠っていたけれど、わざわざ言われた事が何かを仄めかされた気がして戸惑ってしまった。そんな僕にロクシーはうっそりと微笑んで言った。
「マモルもそろそろ僕が小さな竜じゃないって自覚した方がいいと思うんだ。そんな頃合いだと思うよ?」
僕はロクシーの部屋に何か不都合が無いか見回しながら尋ねた。ここ数年、ロクシーが王都に滞在する時は、僕の離宮に滞在している。僕の部屋の隣部屋がロクシーの部屋だ。
ロクシーの願いで、滞在期間は僕もこの部屋で過ごす事が多い。手紙が到着してから、執事長に頼んでおいたので特に不備は無さそうだった。
ロクシーは僕の手を繋いでソファに座らせると、にっこり微笑んで言った。
「10日位かな。僕は早くマモルと番いたくて、鍛錬しているからゆっくりは出来ないんだ。」
僕は番う事と鍛錬が結びつかなくて首を傾げた。
「ロクシーは永遠に近い命を持っているのに、そんなに焦っているなんて少し不思議な気がするね。一年ぐらいここで過ごしても変わらないでしょう?」
するとロクシーは口を尖らせて僕を睨みつけた。
「そうやってボンヤリなマモルだから急ぐ必要があるんだ。僕の逆鱗に、マモルの寿命を延ばすための魔力を貯めるには僕自身の魔力も、竜力もつける必要がある。その為にこんなに頑張っているのにね、マモルはそんな風に気を削ぐ様な事を言うから。」
僕は微笑んでロクシーの頬にキスした。
「ふふ。だって僕は16歳ぐらいのロクシーが結構好きなんだよ?僕は全然歳を取らないのに、周囲はどんどん大人っぽくなるだろう?それってちょっと寂しいよ。」
ロクシーはやれやれと言う様な表情で僕を見つめると、ボソリと呟いた。
「そうやって僕を子供扱いするから早く大きくなろうと頑張ってるのに…。大体アイツらより僕の方がずっと大人なんだけど。」
僕はアハハと笑って、ロクシーをソファから立ち上がらせた。そし僕よりはるかに高い身長のロクシーに眉を顰めた。
「子供扱い出来なくない?そんなに大きくなったら。」
するとロクシーは急に美しい琥珀色の瞳を細めて言った。
「一緒にベッドに寝てくれるでしょ?いつもの様に。僕は子供だから一人で眠るのは寂しくて。」
僕はロクシーが離宮に居る時はいつも一緒のベッドで眠っていたけれど、わざわざ言われた事が何かを仄めかされた気がして戸惑ってしまった。そんな僕にロクシーはうっそりと微笑んで言った。
「マモルもそろそろ僕が小さな竜じゃないって自覚した方がいいと思うんだ。そんな頃合いだと思うよ?」
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