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変化

週明けの高等院

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閨の衝撃的な講義レッスンを受けた週明け、僕はまだ色んな事で頭の中がいっぱいだった。

ぼーっとしながら授業を受けて、キースに話しかけられるまで僕はボンヤリしててうかつだったと言わざるを得ない。


「リオン、閨の講義レッスンどこまでいったんだ?三章までやった?」

僕はキースのニヤつく顔を見ながら三章の内容を思い出して汗がどっと出てしまった。

「な、なに言ってるの!」

「キース、こんなとこでそんな話しちゃダメだよ。ただでさえ俺たちにリオンは目に毒なのに、これ以上になったら皆留年しちゃうだろう?」

アーサーが呆れたようにキースを咎めた。

「悪い、悪い。ちょっとリオンが朝からあんまりにも面白い顔してるもんだから揶揄いたくなっちゃって。

確かにこれ以上リオンがお色気モードになったら、俺たち生き残れないかも。ククク。」


「愛しのリオン、おはよう。何の話?」

僕の大きなワンコが後ろから優しく抱き寄せて、頬に口づけた。

「ほら、これだぞ。これから三章が実践されたら俺たち目が溶けちゃうぜ。はぁ。」

キースは恨めしそうな顔をしてユアを見上げた。


ユアは真っ赤な顔をした僕を愛おしげに見つめるとニッコリ微笑んで言った。

「うん。多分俺たち甘々になっちゃうと思うから、よろしくね。」

「うわー、我慢する気もないとか。最低だろう!」

流石のアーサーも叫んでいた…。何かうちのユアがゴメン。


「…ユアはさ、閨レッスン、どこまで進んだの?」

僕はユアをチラッと見上げて言った。多分顔が赤いと思う。

「リオンがそんな色っぽい顔するなら、レッスン進ませたくないな。

そんな顔は他のやつらに見せたくないし。」

ユアは困った顔をして、僕を引き寄せて膝に乗せた。

大丈夫、ここは中庭の東屋だから。人は見ていないはず…。

 
「僕びっくりしちゃって。僕の身体がそんな事になっちゃうとか知らなかったし。

…ユアは知ってたの?」

ユアはしばらく僕の真っ赤な顔を見下ろして、難しい顔をして言った。

「いや、そもそもリオンがそこまで何も知らない方が驚きなんだけど。

何も知らないで結婚決めるとか、リオンて大胆なのか、抜けてるのか…。

確かに学院中もリオンには、この手の話を皆でしてる時も聞かせないようにしてたよ。

ああ、スペード家でもセブがしなければ誰もリオンには話さないか…。ましてスペード伯爵がアレだからね。

リオンは本当、深層の令息なんだね。

リオンに色々教えるのが楽しみになってきたな。」

そう言いながら、ユアはとっても悪そうな笑顔で僕を見つめてから、クスクス笑いながら僕に口づけた。






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