カワウソの僕、異世界を無双する

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

文字の大きさ
54 / 148
包囲網

過保護なご主人様

しおりを挟む
僕が夜遊びで無茶してから、ガブリエルは僕に過保護になった。しばらく夜遊びは禁止されてしまったくらいだ。でも僕もアルフレッドを助けたのは事故のようなものだったし、執事見習いを上手く煙に巻いたのも楽しかったけれど、ルークのベッドで人型になったのは、マジで反省した。

いくら餌付けされて気が緩んだとはいえ、後から考えると僕の人型はすっぽんぽんだし、その状態でルークのベッドとかヤバすぎだろう。危なく犯されるところだった。流石にガブリエルにも言えないよ。本当、ルークが眠っててよかった。


あの後念のため変身しても良い様にラグで微睡んでみたが、特に人型に変化する様なことも無かった。とは言え、しばらく反省してカワウソ生活を続けようと思ったんだ。

何となくルークの側に行くとあの時の事がバレる気がして、ルークに撫でられそうな気配を察すると、ガブリエルの方に逃げ出してしまうのは、無意識だ。お陰でガブリエルがルークに、ジュニに嫌われる様な何かをしたのかと尋ねているのが、面白いやら、申し訳ないやら。


やっぱりルークとは距離を置かなくっちゃ。そう思ってた時もありました。僕は今、ビショップと一緒に噴水の所で遊んでいるんだ。ルークと。なぜかルークが、今日は僕の面倒を見ることになってしまった。


そもそも今日は、ガブリエルの学院一日入学日だったので、僕は留守番の予定だった。ケインはお供で一緒に行く予定だったし、朝食の時のルークが申し出たせいで、僕の命運は決まってしまった。

「私がガブリエルが戻るまでジュニと一緒にいるよ。今日は学院も休みだし、たまにはのんびりビショップと過ごすのも良いと思ってたんだ。卒業したら忙しくなるばかりだからね。ジュニ、ビショップと一緒に水遊びをするかい?」


ああ、水遊びを持ち出されたら、流石に僕も凋落してしまう。ガブリエルが眉を顰めてルークに尋ねた。

「兄上がジュニを可愛がってくれてるなんて思いませんでした。最近ジュニは兄上を避けていたでしょう?」

僕は思わずガブリエルとルークを交互に見上げながら、どうしたものかと悩ましく思った。ただ、ビショップが側で空気を読まずに話掛けてくるものだから…。


『ジュニたん!水あそびっていった?やったぁ!わーい!ボクすごいたのしみ!やったぁ!』

そう言ってワンワンと僕にモフモフの顔を押し付けてくるから、思わず立ち上がって目の前のビショップの顔を、ヨーシヨシヨシって撫でまくっちゃった。ハッと気がつくと、ガブリエルとルークが僕らを見下ろして、なんかぷるぷるしてたんだけど。あ、なんか変なこと考えてるでしょ!?




しおりを挟む
感想 124

あなたにおすすめの小説

ユキ・シオン

那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。 成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。 出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。 次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。 青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。 そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり…… ※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)

ギャップがあり過ぎるけど異世界だからそんなもんだよな、きっと。

一片澪
BL
※異世界人が全く珍しくないその世界で神殿に保護され、魔力相性の良い相手とお見合いすることになった馨は目の前に現れた男を見て一瞬言葉を失った。 衣服は身に着けているが露出している部分は見るからに固そうな鱗に覆われ、目は爬虫類独特の冷たさをたたえており、太く長い尾に鋭い牙と爪。 これはとんでも無い相手が来た……とちょっと恐れ戦いていたのだが、相手の第一声でその印象はアッサリと覆される。

【BL】死んだ俺と、吸血鬼の嫌い!

ばつ森⚡️8/22新刊
BL
天涯孤独のソーマ・オルディスは自分にしか見えない【オカシナモノ】に怯える毎日を送っていた。 ある日、シェラント女帝国警察・特殊警務課(通称サーカス)で働く、華やかな青年、ネル・ハミルトンに声をかけられ、【オカシナモノ】が、吸血鬼に噛まれた人間の慣れ果て【悪霊(ベスィ)】であると教えられる。 意地悪なことばかり言ってくるネルのことを嫌いながらも、ネルの体液が、その能力で、自分の原因不明の頭痛を癒せることを知り、行動を共にするうちに、ネルの優しさに気づいたソーマの気持ちは変化してきて…? 吸血鬼とは?ネルの能力の謎、それらが次第に明らかになっていく中、国を巻き込んだ、永きに渡るネルとソーマの因縁の関係が浮かび上がる。二人の運命の恋の結末はいかに?! 【チャラ(見た目)警務官攻×ツンデレ受】 ケンカップル★バディ ※かっこいいネルとかわいいソーマのイラストは、マグさん(https://twitter.com/honnokansoaka)に頂きました! ※いつもと毛色が違うので、どうかな…と思うのですが、試させて下さい。よろしくお願いします!

うちの鬼上司が僕だけに甘い理由(わけ)

藤吉めぐみ
BL
匠が勤める建築デザイン事務所には、洗練された見た目と完璧な仕事で社員誰もが憧れる一流デザイナーの克彦がいる。しかしとにかく仕事に厳しい姿に、陰で『鬼上司』と呼ばれていた。 そんな克彦が家に帰ると甘く変わることを知っているのは、同棲している恋人の匠だけだった。 けれどこの関係の始まりはお互いに惹かれ合って始めたものではない。 始めは甘やかされることが嬉しかったが、次第に自分の気持ちも克彦の気持ちも分からなくなり、この関係に不安を感じるようになる匠だが――

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

目撃者、モブ

みけねこ
BL
平凡で生きてきた一般人主人公、ところがある日学園の催し物で事件が起き……⁈

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと

mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36) 低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。 諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。 冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。 その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。 語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。

処理中です...