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発情期の顛末
ルークの告白
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甘く触れるような口づけが止まらなくて、僕はさっきのルークが言った言葉をぼんやりと何度も思い返していた。好きって…。僕の事をルークが好きのなの…。あの意地悪ばかりのルークが。でもこの口づけは甘やかすような気持ちいいものだった。
「そんなに素直に受け入れてると、止まらないよ?」
そうルークに言われて、僕は重い瞼をゆるゆると開けた。目の前に甘く細められた青い瞳が僕をじっと見つめていた。何度か見たことのあるこの眼差しは、僕を急に現実に引き戻した。
ドキドキと心臓が踊って、僕は思わず目を逸らしてルークの首に額を付けた。ルークの首筋もまたどくどくと脈打っていて、ルークもこの状況に動揺しているのが分かって、僕はやっと調子を取り戻した。そう、もう発情期は終わりだ。
僕はそろっとルークの腕の中から離れて起き上がった。ルークも僕を引き留めようとはしなかった。
「あの…、なんか迷惑掛けたみたいで。助かりました。」
ルークも身体を起こして、僕に向き直った。その時僕の目に映ったのは、ルークの首筋や胸元に散らばる赤い印だった。え。僕が思わず硬直してそれを見つめていると、気づいたルークが自分のその赤い印を指でなぞって言った。
「ああ、随分付けられちゃったな。ジュシアが夢中になってたから。…でもジュシアの方が酷いかも。」
そう熱い眼差しで僕の身体を見つめるルークに釣られて自分の身体を見下ろすと、ルークより沢山の赤い印が散らばっていた。
「ジュシアが甘くて、思わず…。でも私の痕跡のようで悪くないね。」
僕はこの状況に居た堪れなかったせいもあって、口を尖らせて言った。
「…何か変な病気みたいじゃない?僕も人の事は言えないけど、酷いよルーク。」
するとルークが僕をヒョイと引き寄せて腕の中に閉じ込めると、クスクス笑って言った。
「やっといつもの調子に戻ったね。私は綺麗なジュシアも好きだけど、そのつれない感じのジュシアもツボなんだ。さっき私の下で蕩けてたジュシアとの違いに、可愛くて堪らないよ。」
僕はルークから離れないといけなかったんだろう。でもなぜか甘やかされるその場所が心地よくて抵抗出来なかった。きっと背中を優しく撫でるルークの触れ方が、いつものうっとりさせる毛繕いの手つきと一緒だったせいだ。きっと、そうだ。
「そんなに素直に受け入れてると、止まらないよ?」
そうルークに言われて、僕は重い瞼をゆるゆると開けた。目の前に甘く細められた青い瞳が僕をじっと見つめていた。何度か見たことのあるこの眼差しは、僕を急に現実に引き戻した。
ドキドキと心臓が踊って、僕は思わず目を逸らしてルークの首に額を付けた。ルークの首筋もまたどくどくと脈打っていて、ルークもこの状況に動揺しているのが分かって、僕はやっと調子を取り戻した。そう、もう発情期は終わりだ。
僕はそろっとルークの腕の中から離れて起き上がった。ルークも僕を引き留めようとはしなかった。
「あの…、なんか迷惑掛けたみたいで。助かりました。」
ルークも身体を起こして、僕に向き直った。その時僕の目に映ったのは、ルークの首筋や胸元に散らばる赤い印だった。え。僕が思わず硬直してそれを見つめていると、気づいたルークが自分のその赤い印を指でなぞって言った。
「ああ、随分付けられちゃったな。ジュシアが夢中になってたから。…でもジュシアの方が酷いかも。」
そう熱い眼差しで僕の身体を見つめるルークに釣られて自分の身体を見下ろすと、ルークより沢山の赤い印が散らばっていた。
「ジュシアが甘くて、思わず…。でも私の痕跡のようで悪くないね。」
僕はこの状況に居た堪れなかったせいもあって、口を尖らせて言った。
「…何か変な病気みたいじゃない?僕も人の事は言えないけど、酷いよルーク。」
するとルークが僕をヒョイと引き寄せて腕の中に閉じ込めると、クスクス笑って言った。
「やっといつもの調子に戻ったね。私は綺麗なジュシアも好きだけど、そのつれない感じのジュシアもツボなんだ。さっき私の下で蕩けてたジュシアとの違いに、可愛くて堪らないよ。」
僕はルークから離れないといけなかったんだろう。でもなぜか甘やかされるその場所が心地よくて抵抗出来なかった。きっと背中を優しく撫でるルークの触れ方が、いつものうっとりさせる毛繕いの手つきと一緒だったせいだ。きっと、そうだ。
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