カワウソの僕、異世界を無双する

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

文字の大きさ
125 / 148
新しい僕

ルークのお誘い※

しおりを挟む
さっきの続きをしようと、ルークに甘やかに囁かれて僕は一気に身体が熱くなってしまった。発情期とは違うけれど、確かに燻っていた。しばらくそんな事からも遠ざかっていた僕の若い身体は、ルークに誘われて酷く疼いた。

ルークは僕の顔を見つめると、グッと唇を噛み締めて呟いた。

「くそっ、そんな顔されたら此処で襲ってしまいそうだ。」

そう言いながら僕から顔を背けて、けれども腕は僕の背中に回して引き寄せた。僕は何だかすっかり気怠い気持ちになって、黙ってルークの肩に頭を乗せた。そこから感じるのは馬車の振動なのか、ルークの鼓動なのか、僕の暴れる心臓なのか。



もつれる様に僕の部屋に入った僕たちは、唇が重なったままお互いの服を引き剥がした。さっきと逆の事をしているのに、ルークは舌打ちして、僕のボタンだらけのブラウスを罵った。

僕はすっかり興奮して指先が震えていたので、ルークのシャツのボタンをひとつ、二つようやく外した所で諦めてしまった。さらけ出たルークの逞しい首元に唇を押し当てて、ルークの邪魔をしてる事にも気付けずに、僕は約束された快感を強請った。


結局辛抱したルークが二人の服を脱がせて、全裸の僕たちは湯浴み場へ転がる様に入った。水場が整っているのもこの部屋の高級な所なんだろう。温かいお湯を浴びながら、ルークは慣れた手つきで僕を綺麗にした。

何に使うか分からなかった棚に並んだ瓶は、以前の発情期ですっかり存在感を増していて、僕はそれを目にする度に何ともいえない気持ちになっていた。けれどもこうして使う時が来るのを何処かで待っていたんだろうか。


少しスッとするそのぬるりとした香油は、僕の後ろにルークによって塗り込められて、僕はその度に気持ち良さに呻いた。

「ルーク、早く…!」

そんな僕の懇願に負けずに、ルークはすっかり昂ったそれを僕に見せつけながらゆっくりと僕を解していった。すっかりぐったりした僕が立ってられなくなると、ルークは僕に貪る様な口づけをして呟いた。

「何度も考えたんだ。発情期じゃないジュシアを抱きたいって。事故じゃなくて、ただ私を欲しがるジュシアを可愛がりたかった。」


僕は何も言えなかった。でも今は目の前のルークは食べたくて堪らなかった。僕はルークの舌に自分から絡めてそれを味わいながら、この口づけは好きだと思った。

こんな時の僕は正直さに磨きがかかる。僕は顔を引き剥がして僕の言葉を待っている、吸い込まれる様な青い瞳で僕を見つめるルークに言った。

「ルーク、僕を可愛がって。…もう、待てないよ。」


しおりを挟む
感想 124

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

薔薇摘む人

Kokonuca.
BL
おじさんに引き取られた男の子のお話。全部で短編三部作になります

俺が聖女なわけがない!

krm
BL
平凡な青年ルセルは、聖女選定の儀でまさかの“聖女”に選ばれてしまう。混乱する中、ルセルに手を差し伸べたのは、誰もが見惚れるほどの美しさを持つ王子、アルティス。男なのに聖女、しかも王子と一緒に過ごすことになるなんて――!? 次々に降りかかる試練にルセルはどう立ち向かうのか、王子との絆はどのように発展していくのか……? 聖女ルセルの運命やいかに――!? 愛と宿命の異世界ファンタジーBL!

目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた

木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。 自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。 しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。 ユエ×フォラン (ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)

目撃者、モブ

みけねこ
BL
平凡で生きてきた一般人主人公、ところがある日学園の催し物で事件が起き……⁈

劣等アルファは最強王子から逃げられない

BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。 ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

赤く染まる君色に

やっこ
BL
自分の居場所は何処にあるのだろう。 血の繋がらない父、残酷な恋人。 人を恐れながらも、こだまは強く愛というものを欲していた。 空虚な日々を過ごす中で、その出会いは突然だった。 乾いた空気に淡く広がるタバコの煙。 燃えるような赤髪が、朝日で鮮やかに輝く。 おう、サボりか少年。 彼は自分を見ると、先程までとは別人のような無邪気な笑みを浮かべた。

処理中です...