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俺の祥一朗

祥一朗side甘い期待

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雪弥が私のロリコン疑惑をはらすために、わざわざ大学へ来てくれた事を知ってから、私はもう雪弥をマンションへ連れて帰りたかった。だが、鷹見や、黒崎美玲が邪魔するので、内心イラついていた。

そんな私をなだめる様に繋いだ雪弥のしなやかな指先が、時々私の手を刺激して気を落ち着かせていた。とは言え、もう十分だ。私は鷹見たちを振り切って、雪弥とようやく二人になれた。


車に乗り込むと、私をうっとりと誘うように見上げる雪弥から感じるフェロモンに包まれて、私は雪弥に甘くキスした。柔らかくて甘いその唇はしっとりして、いつまでも啄ばんでいたかった。でも駐車場で雪弥を押し倒す訳にいかなかったので、私は大きく深呼吸すると、エンジンをかけた。

隣に座ってる雪弥も窓の方を向いていたが、首筋の血管がどくどくと波打っていて、フェロモンがじわじわと車中を香らせていた。

「…雪弥、今日は寮に帰らなくてもいいかい?明日の朝早くに送っていくから。」


私の懇願に、雪弥は窓の方を向いたまま、頷いた。私は嬉しくて雪弥の手を握った。それから長いような、短いような、実際には車で20分ほどだったのだが、その間私たちは一言も会話を交わさなかった。

マンションの駐車場に停めると、私は雪弥に口づけて、貪るように味わった。終わりのない欲望が湧き上がって来て、もはや力の抜けた雪弥を抱き上げると部屋に向かって歩き出した。


私もすっかり高まっていて痛いほどだったが、居住者専用の直通エレベーターで幸運にも誰とも会わなかった。このマンションは一人当たりの占有面積が広く、居住者が少ないのでプライバシーが守れる。こんな時にそのメリットをありがたく感じた。

部屋に入ると、蕩けた雪弥がそれでもシャワーを浴びたがった。私は何だか発情期のあの時を懐かしく思い出して、クスリと笑うと雪弥にキスを繰り返しながら、もつれ合うように浴室で無事シャワーを浴びた。タオルで雪弥を包んでベッドまで運ぶと、私は雪弥に覆いかぶさった。


私をうっとりと見上げる雪弥が愛しくて、赤い唇から覗く舌を私の舌でそっと誘うように撫で上げると、追いかけるように絡ませてきた。私たちは甘い時間が約束されてるかのように、どちらともなく微笑んで唇を貪り合った。私はむせかえるような発情した雪弥のフェロモンに包み込まれていった。


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