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俺たちの進路
ツアーの始まり
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俺がオーラを出さないって言う対策を思いついたのと同時に、オープンキャンパスの見学ツアーの先導者が呼びかけた。俺たちは話をそこまでにして、沢山の見も知らぬ高校生たちと歩き出した。いや、正確には一部恵風学園の制服を着た生徒もチラホラ居た。あまり見ない顔だったから、三年生かもしれない。
俺はこんな場所で学園の生徒を見かけたことに少し親近感を感じて、こちらを見た一人の生徒と目があったので思わずニコリと笑った。うん、人間愛想は大事だ。俺も色々経験して大人になったもんだ。そう一人で納得してると、俺の手を繋いでる椿がグッと強く握ってきて俺を睨んで言った。
「ゆきちゃん、そんなに緩んでちゃダメでしょ?まったく。」
そう言うと、俺が笑いかけたせいでぼーっとしてる恵風学園の生徒を睨むので、その生徒は急に青褪めて動揺していた。なんだか、かえって悪いことしちゃった気がする…。椿はいつもにこやかで明るい印象だけど、獅子系のしかも白獅子だから、攻撃力のオーラは凄いらしい。俺にはよく分からないけど…。
結局俺がフェロモンやオーラが分からないせいで、人を引き寄せたりしちゃうんだ。もっとコントロールして生きやすくなりたい…。そしたら、雪豹だって普通の生活が送れるはずだよな?
ツアーは学内の主要な建物をざっくり見学して、それだけで結構な時間だった。それから希望の学部へタイムスケジュールを見ながら自分達で選択して、見学や説明を受けるんだけど…。俺はスケジュール表に載っていた「生命科学学部」に興味を惹かれた。ここならオーラの事とか、教えてもらえるかも。
「なぁ、俺ここ行きたい。」
俺が生命科学の欄を指差すと、秋良は眉を上げて言った。
「理系だな。まぁ、雪はどっちでも大丈夫だろうけど、他の大学じゃ説明聞かなかった学部だよな?」
聖と椿も俺が急に関心を持った事を不思議に思った様子だった。俺はニヤリと笑うと言った。
「ほら、俺って色々鈍いだろ?この学部ってそこら辺の研究とかしてるのかなって。俺に必要そうじゃんね?まぁ、取り敢えず聴きにいって、教授とか居たらついでに悩み聞いてもらえたらラッキーかな。」
三人は顔を見合わせていたけれど、俺が鈍くて面倒ごとに巻き込まれがちなのはよく分かっているし、まぁ見学だけ行くだけ行こうと全員で行くことになった。
理系の棟に近づくにつれて白衣の人が歩いてるのを見て、俺はワクワクしてきた。結構カッコいいかも!そんな、なんて事ない俺のちょっとした気紛れだったんだよね、その時は。
俺はこんな場所で学園の生徒を見かけたことに少し親近感を感じて、こちらを見た一人の生徒と目があったので思わずニコリと笑った。うん、人間愛想は大事だ。俺も色々経験して大人になったもんだ。そう一人で納得してると、俺の手を繋いでる椿がグッと強く握ってきて俺を睨んで言った。
「ゆきちゃん、そんなに緩んでちゃダメでしょ?まったく。」
そう言うと、俺が笑いかけたせいでぼーっとしてる恵風学園の生徒を睨むので、その生徒は急に青褪めて動揺していた。なんだか、かえって悪いことしちゃった気がする…。椿はいつもにこやかで明るい印象だけど、獅子系のしかも白獅子だから、攻撃力のオーラは凄いらしい。俺にはよく分からないけど…。
結局俺がフェロモンやオーラが分からないせいで、人を引き寄せたりしちゃうんだ。もっとコントロールして生きやすくなりたい…。そしたら、雪豹だって普通の生活が送れるはずだよな?
ツアーは学内の主要な建物をざっくり見学して、それだけで結構な時間だった。それから希望の学部へタイムスケジュールを見ながら自分達で選択して、見学や説明を受けるんだけど…。俺はスケジュール表に載っていた「生命科学学部」に興味を惹かれた。ここならオーラの事とか、教えてもらえるかも。
「なぁ、俺ここ行きたい。」
俺が生命科学の欄を指差すと、秋良は眉を上げて言った。
「理系だな。まぁ、雪はどっちでも大丈夫だろうけど、他の大学じゃ説明聞かなかった学部だよな?」
聖と椿も俺が急に関心を持った事を不思議に思った様子だった。俺はニヤリと笑うと言った。
「ほら、俺って色々鈍いだろ?この学部ってそこら辺の研究とかしてるのかなって。俺に必要そうじゃんね?まぁ、取り敢えず聴きにいって、教授とか居たらついでに悩み聞いてもらえたらラッキーかな。」
三人は顔を見合わせていたけれど、俺が鈍くて面倒ごとに巻き込まれがちなのはよく分かっているし、まぁ見学だけ行くだけ行こうと全員で行くことになった。
理系の棟に近づくにつれて白衣の人が歩いてるのを見て、俺はワクワクしてきた。結構カッコいいかも!そんな、なんて事ない俺のちょっとした気紛れだったんだよね、その時は。
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