【実話】ダメ男に一目惚れした高島れいかのリアルなキセキ~スレ違いと号泣の果てに……いつまでも~

たたら

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第1章 僕から高島さんへ1回目の告白

第4話 合コン<2219.02.某日>

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 2219年2月の帰省中に土井君から連絡があった。いつもと雰囲気が違う。明日の夜に合コンを企画(男2女2)していたのだけど、一緒に行く予定だった男性が急にいけなくなったので、僕に参加して欲しいという。
 一瞬まよったものの、飲むだけだからと快諾した。
 参加した女性のうちの一人は平田《ひらた》さんと名乗っていた。土井君と同じ会社に勤務しているという。もう一人の女性は覚えていない。
 どのような会話をしたのか、そもそもどんな女性達だったかまったく覚えていない。会ったのはこの日が最初で最後だったので。
 途中トイレに行った。僕がトイレから出てきたところで平田さんが待っていた。男子トイレの前で。こういうのって結構驚くものなのだと妙に納得してしまった。少しだけ女性の気持ちがわかったような気がした。
 この場で平田さんから何か話しかけられて会話した記憶はあるものの、その内容は思い出せない。しかし、どうして平田さんが男子トイレの前で待っていたのかは、後日分かった。
 テーブルに戻って会話を再開した。
 しばらくすると、何やら土井君の様子がおかしくなった。少々慌ただしく落ち着きがなくなったのだ。

「どうした?」
「どうもこの店でシンキロウの飲み会をしているらしいんだ」
「えっ………」
「ちょっと探してみる」
「あっ、あー………」

 店は結構広いので”探す”というのもあながち大袈裟ではない。ただ、あっさり見つけることができてしまった。僕らのテーブル席の隣の隣の座敷に居たからだ。土井君が大声で呼ぶものだから、女性にお断りして、挨拶にいった。

(あっ、高島美子さんもいる)

 土井君のいる座敷の前に立ってスタッフの皆さんにご挨拶をした。しかし、土井君が大声で話し込んでいるものだから、返事をしてもらえなかったように思う。
 結局土井君が話をしただけで終わった。
 僕と土井君が今合コンしていることもしっかり説明していたことは気になったけど、まだ諸々の事情を何もしらないわけで、心配することは何もないと思っていた。
 席に戻って合コンを再開した。

              ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆              

 東京に帰ってから、さして日をあけずに土井君から電話があった。
 合コンで一緒に飲んだ平田さんが僕とお付き合いしたと言っているという。そのため土井君に、僕の連絡先を教えてくれないかと言われており、でも本人(布施)の了解を得ないと教えられないと保留しているという。
 土井君には絶対に教えないで欲しいとお願いしておいた。
 平田さんに好意が持てないとかそういう問題ではなかった。ただ一目惚れした女性がいるので、脇目は振らない。
 その後土井君から教えってもらった話では、何度も何度も教えて欲しいと言われているのだという。僕が土井君の同級生だということだけは分かっていることなので、卒業アルバムなどで探してみるとも言っていたそうだ。ちなみに、僕と土井君とは違う高校なのでわからなかったと思う。実際連絡はなかった。
 この日の出来事が後日高島さんの行動に影響を及ぼすことになる。しかし、この頃の僕にはそれはわからない。
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