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ランク昇格で試験とドラゴン
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ーー 剣や槍に弓矢を作る。
アルマに錬金術のスキルが出来てから、私はアルマに
「武器を作ってみてください。」
と課題を与えていた。
納屋を鍛冶場に改造して、日々練習している様です。
ある日アルマが、
「剣が出来上がりました、試してみてください。」
と言ってきた。
私はアリスを呼び剣の試し斬りをさせました。
庭に丸太を三本立てて、剣で斬るように言うと。
身体強化をしたアリスが剣をニ三度振り、丸太に向かい立つ。
「えい!」
気合いと共に剣を振り下ろすと、
「スパッツ」
と言う音と共に剣を振り抜いた。その後に綺麗に斬られた丸太が落ちる。
「刃こぼれもありません。中々良いものだと思います。」
と、アリスが言いながら私に剣を渡した。
私は剣にエネルギーを纏わせる様にしながら火魔法を混ぜて丸太を斬る。
炎の残滓が見えた後斬れた丸太が燃え尽きる。
次に来魔法を混ぜて斬ると、斬れた後が焦げていた。
「凄い、剣に魔法を付与して使っている。」
アルマが呟く。
「これは中々良いものだ、これからも良いものを作るのだよ。」
と労い皆の武器をあらためて依頼した。
ーー Bランク試験。
冒険者ギルドからランクアップの打診が来た。
「商人の警護依頼を受けてもらいます。これがその内容です。」
と受付嬢から貰った依頼書には、
・メードの街までの警護依頼。
・商人5人、馬車4台
・警護は8人
・期日は明日朝出発
と言うことで今から顔合わせである。
会議室のような場所に商人の代表と私たち以外の冒険者4人が既に集まっていた。
「遅れた様ですみません。」
と言いながら部屋に入る私に商人が
「今きらとこです。わたしが依頼者のアスカ商会のケニーと言います。」
と挨拶をしてくれたので。
「私はカイト、パーティーのリーダーをしています。」
と答えると、残りの冒険者が
「俺はCランクのパーティー「鷹の目」のアルス。他は右からガンツ、ライトとウイルだ。」
と答えた。
顔合わせはこれで終わり、明日門の前での集合を確認して解散した。
◇
次の朝4人で者の前に行くと商人が待っていた。
「ケニーさんおはようございます。彼女らが僕のパーティーメンバーです。女性ですが皆手練れですから。」
と挨拶した。
そこに残りの4人が加わり、出発となった。
「リーダーさんよ。どう振り分けするんだ。」
アルスと言う冒険者が聞いてきた。
「そうですね。今回は私たちのランクアップの試験も兼ねているので、アルスさんたちは前でも後ろでも好きな場所で警戒をお願いします。」
と、答えると。
「あそうかい。自由にさせてもらうぜ。」
と言いながら後ろに下がったので、私たちは前から真ん中辺りに付いて移動を始めた。
目的のメードの街まで馬車で5日の行程。
問題は途中にある森と山だ。森は魔物が山は山賊が出ることがあるのだ。
最初の野宿の予定地に着き野宿の準備を始める。
私はMAPで周囲10kmを探っているので、ほぼ把握している。
私たちの野宿の準備を見ていたケニーさんが声を掛けてきた。
「すみませんが少しよろしいでしょうか。」
「何ですか?」
と答えると私に、
「皆さんの中に収納魔法のスキルをお持ちの方がいる様で、興味を持ちまして。」
と言うので、
「はい。パーティーに2人いますよ。」
と答えると驚きながら
「2人もいるとは驚きです。商人にとって夢のようなスキルですので。」
と言うケニーさんに
「そこまで修得の難しいスキルではありませんよ。やり方があるのですよ。」
と答えると
「え!修得のコツか条件が合えば商人でも可能ですか?」
と言うので
「そうですね。魔法を使える者が居れば又は、頭の柔らかい者であれば意外と一月以内に可能かもしれません。」
と答えると「何と」と言って考え込み出した。
次の日の朝出発し最初の難所東の森の脇を抜ける街道を行き、森の近くで野宿になる。
夜の見張りについてアルスと話し合う。
「前半と後半に分かれよう。私たちはどちらでも良い。」
と言うとアルスは前半を選んだ。
その夜、私は魔物が不審な動きをしていることに気づいていた。
「皆聞いてくれ。魔物が不審な動きをしている。溢れることも考えておこう。」
と注意を促した。
深夜に交代の時間になり、交代する。
案の定、魔物が移動し始めた。魔物の1番後ろを探ると、大きな反応が居る。
「これは・・竜種というやつか。」
と言いながら私は、イデアに声掛けて森に入る。
目に着く魔物を風魔法で切り刻みながら進んでゆく。
5kmほど進んだ場所に、アイツがいた。
地竜のようだ。亀のようなずんぐりとしているが顔は、凶悪だ。
「こいつが暴れ出して魔物を押し出したな」
と言いながら私は、雷撃を立て続けに撃ち込み始めた。
「ズダダーン」「ダーン」「ドーン」
周りが昼間のように明るく光る。
10分ほど打ち込み続けていたところで、
[地竜の討伐を確認しました。レベルが上がりました。]
と初めてのメッセージを聞いた。
収納し戻りながら魔物を狩る。森の外に出たら、そこは魔物の死骸の山だった。
「結構出てきたな。」
と言うとイデアが
「カイトさんが派手に魔法を撃つからですよ。」
と言いながらも
「お陰でレベルとスキルが上がりました。」
と笑った。
日が昇り明るくなると、商人も冒険者も驚いていた。
「これは、昨晩出てきた魔物ですか?」
と聞くとケニーさんに、
「ほとんどは森の中で倒しましたが、少しばかり外に出たので。」
と答えると
「これで少しですか。」
と身震いしていた。
その後売れそうな魔物を収納し、後は森に捨てた。
その様子を見ていたアルスたちは、その後何も言わなくなった。
◇
移動を続け、山岳地帯に差し掛かった。
今日と明日の昼ごろまでが危険な時間だ。
坂道になると馬車のそこ度が落ちる、そこで狙われやすくなるのだ。
イデアが近づき
「山賊と思われる気配が50ほどいます。」
と伝える、私は「正解」と答えるとアルス達に、
「山賊が50ほど居るようだ気を引き締めて。」
と伝える。
商人のケニーさんにこっそり
「山賊が50ほどいます。退治しますが馬車から離れないようにお願いします。」
と伝えてそのまま進む。
馬車の前に10人程の男たちが立ち塞がり、後ろにも10人が現れた。
馬車を止めると
「荷を置いてゆけば命まではとらん。直ぐに決めろ。」
と1人の男が大声で叫ぶ。
「残念ですがここを馬車ごと通ります。」
と私が答えると。
「残念だ、お前らやるぞ!」
と声をかけた途端、弓矢が降って来た。
風魔法で馬車の周りに風の膜を作ると、矢が全て弾かれる。
「斬りかかれ!」
さっきの男が号令をかけると一緒に私は
「雷撃」
と唱える。
「ドドドドーン」
連続に雷鳴と共に、前後の山賊が倒れる。
すると残りに盗賊30人が、飛び出して来た。
アリスが飛び出し盗賊を斬りまくる。
イデアも反対側の山賊に土魔法で攻撃する。
あっという間に、山賊は10人ほどになった。勝てないと判断した山賊が逃げ出そうとするが、雷鳴が襲う。
山賊50人が30分ほどで殲滅された。
これを見ていた、商人もアルス達の冒険者も言葉にならなかった。
私は
「この死骸はどこかに持って行く方がいいのですかね。」
と誰とは言わず呟くと、アルスが
「カイトさん、目的地のギルドに持って行けば報奨金がもらえると思います。」
と教えてくれた。
山賊を回収して旅を続ける。
◇
無事目的地のメードの街に着いた。
ギルドで依頼終了の報告をしアリスらには店まで護衛をしてもらう。
私はギルドで山賊の報告。
「山岳地で山賊が50ほど出たと。」
ギルドの職員が聞き取りながらも、話が進まない。
「だから山賊50人を持って来たと言ってるんです。」
「ええ、山賊が50人くらい出たから逃げて来たと言う事ですよね」
いつまでも埒があかないので、
1人の山賊に死骸を取り出し
「こう言うのを50持って来たんですよ。」
と言うとやっと理解したようで、
「裏に回ってもらって良いかい」
と裏の解体場で50人分の死骸を出させられた。
そのあとギルドマスターの執務室であれこれ聞かれた。
「今言ったことで全部ですよ。信じられないなら商人のケニーさんでも聞けば良いでしょうに。もう帰りますよ。」
とと寝るにを振り切り外に出るとギルドマスターが
「俺の言うことを聞けないと言うのか。」
と恫喝して来たので。
「自由がモットーの冒険者を理由もなく押し留めるのは、問題でしょう。」
と言うと、さらに怒ったギルドマスターが
「口で言って分からんなら身体で教えてやる。」
と言ったので、うんざりしていた私は
「裏に行きましょう。但し手加減は期待しないでくださいよ。」
と言いながら裏の訓練場に向かった。
訓練場は意外と広かった、後ろから来たギルドマスターが
「お前の獲物は何だ!」
と言うので
「魔法だよ。身体も使うけど。」
と言うと
「俺は元Sランクだ。Bランク昇格で来た小僧が思い上がっている事をキッチリ教えてやるよ。」
と言いながら訓練用の剣を手に近付いて来た。
私は身体強化しギルドマスターの初撃を軽く交わすと蹴り飛ばした。
慌てて立ち上がるギルドマスターに
「老体は消えるべきでは。」
とおちょくった。すると本気を出したギルドマスターがスキルで攻撃して来た。
瞬間移動で立ち位置を変え雷撃を弱めて、打ち出す。
「ドーン」
気を失うギルドマスター。
職員が慌てて駆け寄る
「大した怪我はしてないよ。気を失っただけさ。でも私を怒らせれば死ぬよ。それだけは言っておいてよ、頼むよ又明日来るから。」
と言い残し帰った。
外で待っていたパーティーメンバーを連れて宿に向かう。
ーー メードの街の冒険者ギルド
俺はここのギルマス。元Sランクで「剛腕のゴードン」の二つ名で呼ばれた男だ。
今日Bランク昇格でこの街に警護で来た小僧が。
「途中で山賊50人を殲滅して死体を持って来た」と言っています。
と報告があった。
確かにあの山岳には最近大規模な山賊が根城にしている噂がある。
しかしだからと言ってそれをあの小僧らが殲滅したと言うのは馬鹿らしい話だ。
そう思い小僧を呼びつけ
「本当のことを言え。」
と脅したが全く効き目がない、しかも帰ろうとするので恫喝したら。
裏で体に教えてやることになった。
小僧に得意なものを聞いたら
「魔法と後は身体も使います。」
と言いやがった。
俺も年甲斐もなく頭に血が上り1発叩き込んだつもりが軽く交わされ、蹴飛ばされた。
ここでおかしいと思ったが、登った血は下がらない。
スキルを使い叩く伏せようとしたら、小僧の姿が消えて体が痺れたと思ったら気を失った。
後から気が付き見ていた職員に聞くと「雷撃」を受けたらしい。
しかも手加減されたから、気を失っただけで済んだと聞かされた。
全く歯が立たなかった。全盛期でも勝てる気がしねえ。
そこで商人や動向の冒険者らに聞いたら、本当に小僧だけではなくパーティー自体がバケモンだった。
明日報酬を受け取りに来ると言っている、どう対処すべきか。
そこに職員が山賊の鑑定結果を持って来た。
「これは本当か。こいつらお訪ね者ばかりの凶悪犯じゃねえか。」
思わず、天を仰いだ。下手すれば救国の英雄と言われるような大仕事をしている男を・・。
ーー メードの街での買い物
私は少しばかり気が立っていたので
「宿も決まった、今から街に繰り出して買い物するぞ。」
と言って街に繰り出した。
彼女らの洋服や小物を買ってやり、美味しそうな食べ物や飲み物を買い込んだ。
ここで面白い店を見つけた。
本屋と魔道具屋だ。
本屋は魔法の本が売っている店で、知らない魔法や新たな魔法のきっかけを求めて買い求めた。
魔道具は、電気製品の魔法版みたいなもので興味が湧いた。さっき買った本の中にも魔道具作りの本があった今度やってみよう。
宿に戻り夕食で米が出た。宿に聞くとこの辺りではよく食べられる食材だと言う。
帰りに買って帰ろう。
ーー ギルド再来
次の日ギルドに向かうとすぐに呼ばれた。
ギルドマスターの執務室に入ると、禿頭が出迎えた。
ギルドマスターが頭を下げていたのだ。
「雷に打たれて気が狂いましたか」
と言うと
「昨日はすまんかった。話を信じられなかったんだ。」
と言うので
「同行の者に聞けばすぐわかったことですよね。それが貴方の仕事でしょう。」
と嫌味を言うと
「その通りだ。驕っていたんだ。」
と余り神妙にするので
「もう良いですよ。」
と許した。
「そうか、話は変わるがあの山賊らはかなり悪い奴らだったようだ。」
と言うので
「なら帰りに住処を探してみますか。」
と答えたら「よろしく」と言われた。
「これが報奨金だ、それと証明証だ後から必要にあるだろうから大事に持っとけよ。」
と言われた。
そこで私は思い出した
「ここではどのくらいまで買い取れるの?」
と聞くと
「それは量か質か?」
「質だよ一つだけ」
と言うと
「一つならどれでも大丈夫だ。」
と言うので
「地竜だ、ほぼ傷のないやつ。」
と言ったら顔色を変えて
「待て、どれでもと言ったがドラゴンは無理だ。そんなヤツは王都で競売しか売れない。」
と言われた。
「分かった」と言ってギルドを後にした。
アルマに錬金術のスキルが出来てから、私はアルマに
「武器を作ってみてください。」
と課題を与えていた。
納屋を鍛冶場に改造して、日々練習している様です。
ある日アルマが、
「剣が出来上がりました、試してみてください。」
と言ってきた。
私はアリスを呼び剣の試し斬りをさせました。
庭に丸太を三本立てて、剣で斬るように言うと。
身体強化をしたアリスが剣をニ三度振り、丸太に向かい立つ。
「えい!」
気合いと共に剣を振り下ろすと、
「スパッツ」
と言う音と共に剣を振り抜いた。その後に綺麗に斬られた丸太が落ちる。
「刃こぼれもありません。中々良いものだと思います。」
と、アリスが言いながら私に剣を渡した。
私は剣にエネルギーを纏わせる様にしながら火魔法を混ぜて丸太を斬る。
炎の残滓が見えた後斬れた丸太が燃え尽きる。
次に来魔法を混ぜて斬ると、斬れた後が焦げていた。
「凄い、剣に魔法を付与して使っている。」
アルマが呟く。
「これは中々良いものだ、これからも良いものを作るのだよ。」
と労い皆の武器をあらためて依頼した。
ーー Bランク試験。
冒険者ギルドからランクアップの打診が来た。
「商人の警護依頼を受けてもらいます。これがその内容です。」
と受付嬢から貰った依頼書には、
・メードの街までの警護依頼。
・商人5人、馬車4台
・警護は8人
・期日は明日朝出発
と言うことで今から顔合わせである。
会議室のような場所に商人の代表と私たち以外の冒険者4人が既に集まっていた。
「遅れた様ですみません。」
と言いながら部屋に入る私に商人が
「今きらとこです。わたしが依頼者のアスカ商会のケニーと言います。」
と挨拶をしてくれたので。
「私はカイト、パーティーのリーダーをしています。」
と答えると、残りの冒険者が
「俺はCランクのパーティー「鷹の目」のアルス。他は右からガンツ、ライトとウイルだ。」
と答えた。
顔合わせはこれで終わり、明日門の前での集合を確認して解散した。
◇
次の朝4人で者の前に行くと商人が待っていた。
「ケニーさんおはようございます。彼女らが僕のパーティーメンバーです。女性ですが皆手練れですから。」
と挨拶した。
そこに残りの4人が加わり、出発となった。
「リーダーさんよ。どう振り分けするんだ。」
アルスと言う冒険者が聞いてきた。
「そうですね。今回は私たちのランクアップの試験も兼ねているので、アルスさんたちは前でも後ろでも好きな場所で警戒をお願いします。」
と、答えると。
「あそうかい。自由にさせてもらうぜ。」
と言いながら後ろに下がったので、私たちは前から真ん中辺りに付いて移動を始めた。
目的のメードの街まで馬車で5日の行程。
問題は途中にある森と山だ。森は魔物が山は山賊が出ることがあるのだ。
最初の野宿の予定地に着き野宿の準備を始める。
私はMAPで周囲10kmを探っているので、ほぼ把握している。
私たちの野宿の準備を見ていたケニーさんが声を掛けてきた。
「すみませんが少しよろしいでしょうか。」
「何ですか?」
と答えると私に、
「皆さんの中に収納魔法のスキルをお持ちの方がいる様で、興味を持ちまして。」
と言うので、
「はい。パーティーに2人いますよ。」
と答えると驚きながら
「2人もいるとは驚きです。商人にとって夢のようなスキルですので。」
と言うケニーさんに
「そこまで修得の難しいスキルではありませんよ。やり方があるのですよ。」
と答えると
「え!修得のコツか条件が合えば商人でも可能ですか?」
と言うので
「そうですね。魔法を使える者が居れば又は、頭の柔らかい者であれば意外と一月以内に可能かもしれません。」
と答えると「何と」と言って考え込み出した。
次の日の朝出発し最初の難所東の森の脇を抜ける街道を行き、森の近くで野宿になる。
夜の見張りについてアルスと話し合う。
「前半と後半に分かれよう。私たちはどちらでも良い。」
と言うとアルスは前半を選んだ。
その夜、私は魔物が不審な動きをしていることに気づいていた。
「皆聞いてくれ。魔物が不審な動きをしている。溢れることも考えておこう。」
と注意を促した。
深夜に交代の時間になり、交代する。
案の定、魔物が移動し始めた。魔物の1番後ろを探ると、大きな反応が居る。
「これは・・竜種というやつか。」
と言いながら私は、イデアに声掛けて森に入る。
目に着く魔物を風魔法で切り刻みながら進んでゆく。
5kmほど進んだ場所に、アイツがいた。
地竜のようだ。亀のようなずんぐりとしているが顔は、凶悪だ。
「こいつが暴れ出して魔物を押し出したな」
と言いながら私は、雷撃を立て続けに撃ち込み始めた。
「ズダダーン」「ダーン」「ドーン」
周りが昼間のように明るく光る。
10分ほど打ち込み続けていたところで、
[地竜の討伐を確認しました。レベルが上がりました。]
と初めてのメッセージを聞いた。
収納し戻りながら魔物を狩る。森の外に出たら、そこは魔物の死骸の山だった。
「結構出てきたな。」
と言うとイデアが
「カイトさんが派手に魔法を撃つからですよ。」
と言いながらも
「お陰でレベルとスキルが上がりました。」
と笑った。
日が昇り明るくなると、商人も冒険者も驚いていた。
「これは、昨晩出てきた魔物ですか?」
と聞くとケニーさんに、
「ほとんどは森の中で倒しましたが、少しばかり外に出たので。」
と答えると
「これで少しですか。」
と身震いしていた。
その後売れそうな魔物を収納し、後は森に捨てた。
その様子を見ていたアルスたちは、その後何も言わなくなった。
◇
移動を続け、山岳地帯に差し掛かった。
今日と明日の昼ごろまでが危険な時間だ。
坂道になると馬車のそこ度が落ちる、そこで狙われやすくなるのだ。
イデアが近づき
「山賊と思われる気配が50ほどいます。」
と伝える、私は「正解」と答えるとアルス達に、
「山賊が50ほど居るようだ気を引き締めて。」
と伝える。
商人のケニーさんにこっそり
「山賊が50ほどいます。退治しますが馬車から離れないようにお願いします。」
と伝えてそのまま進む。
馬車の前に10人程の男たちが立ち塞がり、後ろにも10人が現れた。
馬車を止めると
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「残念ですがここを馬車ごと通ります。」
と私が答えると。
「残念だ、お前らやるぞ!」
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「斬りかかれ!」
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「雷撃」
と唱える。
「ドドドドーン」
連続に雷鳴と共に、前後の山賊が倒れる。
すると残りに盗賊30人が、飛び出して来た。
アリスが飛び出し盗賊を斬りまくる。
イデアも反対側の山賊に土魔法で攻撃する。
あっという間に、山賊は10人ほどになった。勝てないと判断した山賊が逃げ出そうとするが、雷鳴が襲う。
山賊50人が30分ほどで殲滅された。
これを見ていた、商人もアルス達の冒険者も言葉にならなかった。
私は
「この死骸はどこかに持って行く方がいいのですかね。」
と誰とは言わず呟くと、アルスが
「カイトさん、目的地のギルドに持って行けば報奨金がもらえると思います。」
と教えてくれた。
山賊を回収して旅を続ける。
◇
無事目的地のメードの街に着いた。
ギルドで依頼終了の報告をしアリスらには店まで護衛をしてもらう。
私はギルドで山賊の報告。
「山岳地で山賊が50ほど出たと。」
ギルドの職員が聞き取りながらも、話が進まない。
「だから山賊50人を持って来たと言ってるんです。」
「ええ、山賊が50人くらい出たから逃げて来たと言う事ですよね」
いつまでも埒があかないので、
1人の山賊に死骸を取り出し
「こう言うのを50持って来たんですよ。」
と言うとやっと理解したようで、
「裏に回ってもらって良いかい」
と裏の解体場で50人分の死骸を出させられた。
そのあとギルドマスターの執務室であれこれ聞かれた。
「今言ったことで全部ですよ。信じられないなら商人のケニーさんでも聞けば良いでしょうに。もう帰りますよ。」
とと寝るにを振り切り外に出るとギルドマスターが
「俺の言うことを聞けないと言うのか。」
と恫喝して来たので。
「自由がモットーの冒険者を理由もなく押し留めるのは、問題でしょう。」
と言うと、さらに怒ったギルドマスターが
「口で言って分からんなら身体で教えてやる。」
と言ったので、うんざりしていた私は
「裏に行きましょう。但し手加減は期待しないでくださいよ。」
と言いながら裏の訓練場に向かった。
訓練場は意外と広かった、後ろから来たギルドマスターが
「お前の獲物は何だ!」
と言うので
「魔法だよ。身体も使うけど。」
と言うと
「俺は元Sランクだ。Bランク昇格で来た小僧が思い上がっている事をキッチリ教えてやるよ。」
と言いながら訓練用の剣を手に近付いて来た。
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慌てて立ち上がるギルドマスターに
「老体は消えるべきでは。」
とおちょくった。すると本気を出したギルドマスターがスキルで攻撃して来た。
瞬間移動で立ち位置を変え雷撃を弱めて、打ち出す。
「ドーン」
気を失うギルドマスター。
職員が慌てて駆け寄る
「大した怪我はしてないよ。気を失っただけさ。でも私を怒らせれば死ぬよ。それだけは言っておいてよ、頼むよ又明日来るから。」
と言い残し帰った。
外で待っていたパーティーメンバーを連れて宿に向かう。
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と報告があった。
確かにあの山岳には最近大規模な山賊が根城にしている噂がある。
しかしだからと言ってそれをあの小僧らが殲滅したと言うのは馬鹿らしい話だ。
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と脅したが全く効き目がない、しかも帰ろうとするので恫喝したら。
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「魔法と後は身体も使います。」
と言いやがった。
俺も年甲斐もなく頭に血が上り1発叩き込んだつもりが軽く交わされ、蹴飛ばされた。
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スキルを使い叩く伏せようとしたら、小僧の姿が消えて体が痺れたと思ったら気を失った。
後から気が付き見ていた職員に聞くと「雷撃」を受けたらしい。
しかも手加減されたから、気を失っただけで済んだと聞かされた。
全く歯が立たなかった。全盛期でも勝てる気がしねえ。
そこで商人や動向の冒険者らに聞いたら、本当に小僧だけではなくパーティー自体がバケモンだった。
明日報酬を受け取りに来ると言っている、どう対処すべきか。
そこに職員が山賊の鑑定結果を持って来た。
「これは本当か。こいつらお訪ね者ばかりの凶悪犯じゃねえか。」
思わず、天を仰いだ。下手すれば救国の英雄と言われるような大仕事をしている男を・・。
ーー メードの街での買い物
私は少しばかり気が立っていたので
「宿も決まった、今から街に繰り出して買い物するぞ。」
と言って街に繰り出した。
彼女らの洋服や小物を買ってやり、美味しそうな食べ物や飲み物を買い込んだ。
ここで面白い店を見つけた。
本屋と魔道具屋だ。
本屋は魔法の本が売っている店で、知らない魔法や新たな魔法のきっかけを求めて買い求めた。
魔道具は、電気製品の魔法版みたいなもので興味が湧いた。さっき買った本の中にも魔道具作りの本があった今度やってみよう。
宿に戻り夕食で米が出た。宿に聞くとこの辺りではよく食べられる食材だと言う。
帰りに買って帰ろう。
ーー ギルド再来
次の日ギルドに向かうとすぐに呼ばれた。
ギルドマスターの執務室に入ると、禿頭が出迎えた。
ギルドマスターが頭を下げていたのだ。
「雷に打たれて気が狂いましたか」
と言うと
「昨日はすまんかった。話を信じられなかったんだ。」
と言うので
「同行の者に聞けばすぐわかったことですよね。それが貴方の仕事でしょう。」
と嫌味を言うと
「その通りだ。驕っていたんだ。」
と余り神妙にするので
「もう良いですよ。」
と許した。
「そうか、話は変わるがあの山賊らはかなり悪い奴らだったようだ。」
と言うので
「なら帰りに住処を探してみますか。」
と答えたら「よろしく」と言われた。
「これが報奨金だ、それと証明証だ後から必要にあるだろうから大事に持っとけよ。」
と言われた。
そこで私は思い出した
「ここではどのくらいまで買い取れるの?」
と聞くと
「それは量か質か?」
「質だよ一つだけ」
と言うと
「一つならどれでも大丈夫だ。」
と言うので
「地竜だ、ほぼ傷のないやつ。」
と言ったら顔色を変えて
「待て、どれでもと言ったがドラゴンは無理だ。そんなヤツは王都で競売しか売れない。」
と言われた。
「分かった」と言ってギルドを後にした。
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毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
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