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本編
またも一人きりの目覚め
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目が覚めると見覚えのあるような無いような部屋にいた。
キョロキョロと辺りを見るが、ココがどこだか全くわからない。
どうやら誰かの部屋のベットで寝かされていた様だが、部屋には誰もいないのだ。
団長も熊も虎も、もちろんギル兄様もいない。
自分はグリフォンに乗って犬達と追いかけっこをしていた筈だ。
途中で睡魔に襲われていたので、負けてしまったのだろうが、ここに運ばれた記憶は無い。
だが、そんな事より何故誰もいないのだろう。
まさか、ここに置いて行かれてしまったのか。
「ギルにいしゃま、どこ、でしゅかぁ」
森で1人で目覚めた時の孤独感がフラッシュバックする。
とりあえずこの部屋から出て、誰かを探さなければいけないと震える身体を無視して扉に近付いた。
けれど扉は開かなかった。
いや、自分では開く事が出来なかったが正解だろう。
なぜならドアノブに手が届かなかったからだ。
必死で手を伸ばしてもドアノブは遥か頭上だ。
ジャンプしても掠りもしない。
何度か挑戦するも失敗ばかりで、このままこの部屋に閉じ込められてしまうのかと思うと情けない事にパニックを起こしてしまった。
「にいしゃま!あけて!たちゅけて!」
ただの扉が屈強な城門の様に見えて恐怖心を煽られる。
我慢していたのだが、とうとう涙の堤防が決壊した。
「シーちゃ、ソラちゃ、どこぉ。ルアちゃ、カルちゃ、たちゅけてぇ。にいしゃまぁ、こあいよぉ」
泣きながらひたすら目の前の扉を叩く。
「あけてぇ、あけてよぉ」
無我夢中で扉を叩いていると、ガシャーンと大きな音が自分の後ろから聞こえてきた。
怖くて振り向く事も出来ない。
「やあぁぁ…たちゅけて、かみしゃま、かみしゃまぁ!」
パニックになりながらも、ギル兄様に助けを求める。
神様と呼んでしまっているのはもう仕方がないだろう。
なにせ扉に縋り付く様にへばり付いている自分の背中に、何か突起物が押し付けられたのだ。
誘拐だろうか。
だが、自分は一文なしの孤児だ。
誰から身代金を取るつもりだ。
団長の家でお世話になる事はさっき決まったばかりなので、請求はやめてもらいたい。
身代金目的で無いとしたら、あとは何がある?
人身売買か!
こんな貧相な自分に値段がつくとは思えないが、コロポックルマニアになら高く売れるかもしれない。
団長のような優しい人に買われるならまだいいが、小さいモノを甚振って愉しむ下種もいるだろう。
体格の良い大人に1発殴られたら、すぐに天国へ直行しそうだ。
逃げたいのだが、目の前の扉は閉じたままである。
もう刺される覚悟で、大声で叫んでみようと決心した。
叫び声に誰かが気づいてくれたら、刺されても魔法で助けてくれるかもしれない。
痛みには弱いが、誘拐されるよりはマシだ。
キョロキョロと辺りを見るが、ココがどこだか全くわからない。
どうやら誰かの部屋のベットで寝かされていた様だが、部屋には誰もいないのだ。
団長も熊も虎も、もちろんギル兄様もいない。
自分はグリフォンに乗って犬達と追いかけっこをしていた筈だ。
途中で睡魔に襲われていたので、負けてしまったのだろうが、ここに運ばれた記憶は無い。
だが、そんな事より何故誰もいないのだろう。
まさか、ここに置いて行かれてしまったのか。
「ギルにいしゃま、どこ、でしゅかぁ」
森で1人で目覚めた時の孤独感がフラッシュバックする。
とりあえずこの部屋から出て、誰かを探さなければいけないと震える身体を無視して扉に近付いた。
けれど扉は開かなかった。
いや、自分では開く事が出来なかったが正解だろう。
なぜならドアノブに手が届かなかったからだ。
必死で手を伸ばしてもドアノブは遥か頭上だ。
ジャンプしても掠りもしない。
何度か挑戦するも失敗ばかりで、このままこの部屋に閉じ込められてしまうのかと思うと情けない事にパニックを起こしてしまった。
「にいしゃま!あけて!たちゅけて!」
ただの扉が屈強な城門の様に見えて恐怖心を煽られる。
我慢していたのだが、とうとう涙の堤防が決壊した。
「シーちゃ、ソラちゃ、どこぉ。ルアちゃ、カルちゃ、たちゅけてぇ。にいしゃまぁ、こあいよぉ」
泣きながらひたすら目の前の扉を叩く。
「あけてぇ、あけてよぉ」
無我夢中で扉を叩いていると、ガシャーンと大きな音が自分の後ろから聞こえてきた。
怖くて振り向く事も出来ない。
「やあぁぁ…たちゅけて、かみしゃま、かみしゃまぁ!」
パニックになりながらも、ギル兄様に助けを求める。
神様と呼んでしまっているのはもう仕方がないだろう。
なにせ扉に縋り付く様にへばり付いている自分の背中に、何か突起物が押し付けられたのだ。
誘拐だろうか。
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身代金目的で無いとしたら、あとは何がある?
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もう刺される覚悟で、大声で叫んでみようと決心した。
叫び声に誰かが気づいてくれたら、刺されても魔法で助けてくれるかもしれない。
痛みには弱いが、誘拐されるよりはマシだ。
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