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本編
空飛ぶ馬
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いつものように張り切って遊ぶと、気付いたら寝落ちという闇のループに陥ってしまうだろう。
最後に馬にもクッキーを渡しに行きたいので、今日は遊べないとお断りすると4匹は残念そうにするも納得してくれたのかいつも通り元気に送り出してくれた。
隊員達にも盛大に感謝されたのだが、何を感謝されたのか全くわからない。
ギル兄様に確認するも、気にしなくていいと言われたので忘れる事にする。
そろそろパパの仕事も終わるかもしれない。
急いで馬に会いに行こうと思う。
馬にはいつもは人参をあげているのだが、果たしてクッキーは食べるだろうか。
普通の馬なら草食っぽいが、普通より大きいし噂によれば空も飛べるらしい。
そんな馬なら、肉食の可能性も十分あるし、クッキーの1枚くらいならペロリと食べてくれそうな気もする。
移動中に会った獣にもクッキーを渡していたので、残りは2枚しかないのだが、気に入ってもらえたら2枚とも食べてもらおう。
「カールーちゃ!いまちゅか?」
馬の相棒には、いつでも人参をあげていいと許可をとっているが、クッキーは別だと思う。
腹を壊すだけでも辛いが、もし食べてはいけない物だった場合、最悪、息が止まってしまう可能性もあるはずだ。
物を食べてもらう時は相棒の許可が必須だ。
それに今日は何故だかみんな相棒と一緒にいるので、馬の近くにもいるだろうとキョロキョロと辺りを見回す。
おかしい。
居ないぞ。
馬もいないのだが、何か急なお仕事だろうか。
「ルシー、どうする?別の子に会いに行く?」
居ないのなら仕方がない。
馬にはまた人参を差し入れするとしよう。
「いにゃい。カルちゃ、おちごと?」
「今日はお休みのはずだけど、もしかしたら相棒のお家に遊びに行ってるのかもしれないよ」
馬の相棒は大きな家に住んでいると聞いているし、お疲れ様会でもやっているのかもしれない。
それならば自分のクッキーは不要だろう。
「待ってーー!待って、ファルシュター君!カルファ居るから!帰らないでーー!」
叫び声と共に、両手を振り回しながら馬の相棒が走ってきた。
足が速い。
羨ましい。
ゼーゼーと息を切らしているが、そんなに遠くから来たのだろうか。
よくわかったなと思ったが、自分はプリンセス・キノコ仕様だったと思い出し納得した。
遠目でも目立っているに違いない。
「隊長、大丈夫ですか?」
「ギル、ありがとう。ファルシュター君を連れて来てくれるなんて、お前が神に見えたよ」
なんだって!?
最後に馬にもクッキーを渡しに行きたいので、今日は遊べないとお断りすると4匹は残念そうにするも納得してくれたのかいつも通り元気に送り出してくれた。
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そろそろパパの仕事も終わるかもしれない。
急いで馬に会いに行こうと思う。
馬にはいつもは人参をあげているのだが、果たしてクッキーは食べるだろうか。
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移動中に会った獣にもクッキーを渡していたので、残りは2枚しかないのだが、気に入ってもらえたら2枚とも食べてもらおう。
「カールーちゃ!いまちゅか?」
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物を食べてもらう時は相棒の許可が必須だ。
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おかしい。
居ないぞ。
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足が速い。
羨ましい。
ゼーゼーと息を切らしているが、そんなに遠くから来たのだろうか。
よくわかったなと思ったが、自分はプリンセス・キノコ仕様だったと思い出し納得した。
遠目でも目立っているに違いない。
「隊長、大丈夫ですか?」
「ギル、ありがとう。ファルシュター君を連れて来てくれるなんて、お前が神に見えたよ」
なんだって!?
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