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本編
乗馬をマスターしたい
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ギル兄様を神と崇め讃える事を信条にしているのはやはり自分だけではなかったのだ。
もしかしたら既に宗教的な何かもあるのかもしれない。
入信しよう。
誰の目から見ても神々しい御姿だ。
自分が信者1号でなかったのは悔しいが仕方がないのだ。
ギル兄様はわかっていて他人を遠ざけていたのだろう。
あまり近付きすぎては信者が増えすぎてしまう。
しかし、馬の相棒はどうやらもう入信している様子だ。
これからも同じ神を讃える仲間として仲良くしてもらいたい。
「ファルシュター君、カルファは外にいるんだけど一緒に行ってくれるかい?」
もちろん行こう。
仲間は大切だ。
今はギル兄様の手前控えるが、今度、神様の素晴らしさをじっくりと語り合いたい。
頷くと、虎は迷いなく歩き出した。
場所を知っているのだろうか。
向かった先はいつもの訓練をしている広場だった。
「ルシー、上を見てごらん」
ギル兄様の指差す方へ視線を向けると、馬が空を走っていた。
飛んでいるのではなく、ちゃんと走っているのだ。
凄すぎて、興奮してしまう。
「カルちゃ!しゅごいのぉ!おしょら!おぉぉ!」
自分の声に反応した馬が降りてきてくれた。
これは乗馬の訓練を始めるべきだろう。
今はグリフォンに乗って低空飛行を楽しませてもらっているが、いつかは馬の背に乗り大空を走ってもらいたい。
「カルちゃ!ぼく、れんちゅう、しゅる!いちゅか、しぇにゃか、のしぇてぇ!」
予約を入れておこう。
馬はブルルッと鳴くと、大きな顔を自分に擦り寄せてきた。
これは了承されたと思って間違いない。
「あにょね、こりぇ、カルちゃ、たべていい?」
クッキーを馬の相棒に見せると、一度チラッと馬の方を見たがすぐに自分に向き直り教えてくれた。
「カルファはファルシュター君がくれる物なら何でも食べられると思うよ。もし心配な物があったらまた聞いてね」
まさかの雑食だった。
しかし、色々な物が食べられるのなら楽しみが増えていい事だ。
人参以外の差し入れも出来るので、自分も楽しみである。
「こりぇ、きのう、ちゅくったの!たべゆ?」
馬はいつも通り口を開けてくれたので、クッキーを入れてあげると嬉しそうに食べてくれた。
残りの一枚も馬に食べてもらい、その間、馬の鬣を堪能する。
手触りが最高だ。
「カルちゃ、また、くりゅねぇ。ちゅぎ、にんじん、ちがう、もってきゅるねぇ」
今度はリンゴを持って遊びに来ようと思う。
手を振って馬とお別れをした。
「ありがとうございます!次も頑張ります!」
馬の相棒が何か叫んでいたが、自分に言っているのでは無さそうなのでスルーする。
この後のお出かけが楽しみすぎて、半分以上聞こえていなかったのでスルー以外の方法がなかったのは黙秘しよう。
もしかしたら既に宗教的な何かもあるのかもしれない。
入信しよう。
誰の目から見ても神々しい御姿だ。
自分が信者1号でなかったのは悔しいが仕方がないのだ。
ギル兄様はわかっていて他人を遠ざけていたのだろう。
あまり近付きすぎては信者が増えすぎてしまう。
しかし、馬の相棒はどうやらもう入信している様子だ。
これからも同じ神を讃える仲間として仲良くしてもらいたい。
「ファルシュター君、カルファは外にいるんだけど一緒に行ってくれるかい?」
もちろん行こう。
仲間は大切だ。
今はギル兄様の手前控えるが、今度、神様の素晴らしさをじっくりと語り合いたい。
頷くと、虎は迷いなく歩き出した。
場所を知っているのだろうか。
向かった先はいつもの訓練をしている広場だった。
「ルシー、上を見てごらん」
ギル兄様の指差す方へ視線を向けると、馬が空を走っていた。
飛んでいるのではなく、ちゃんと走っているのだ。
凄すぎて、興奮してしまう。
「カルちゃ!しゅごいのぉ!おしょら!おぉぉ!」
自分の声に反応した馬が降りてきてくれた。
これは乗馬の訓練を始めるべきだろう。
今はグリフォンに乗って低空飛行を楽しませてもらっているが、いつかは馬の背に乗り大空を走ってもらいたい。
「カルちゃ!ぼく、れんちゅう、しゅる!いちゅか、しぇにゃか、のしぇてぇ!」
予約を入れておこう。
馬はブルルッと鳴くと、大きな顔を自分に擦り寄せてきた。
これは了承されたと思って間違いない。
「あにょね、こりぇ、カルちゃ、たべていい?」
クッキーを馬の相棒に見せると、一度チラッと馬の方を見たがすぐに自分に向き直り教えてくれた。
「カルファはファルシュター君がくれる物なら何でも食べられると思うよ。もし心配な物があったらまた聞いてね」
まさかの雑食だった。
しかし、色々な物が食べられるのなら楽しみが増えていい事だ。
人参以外の差し入れも出来るので、自分も楽しみである。
「こりぇ、きのう、ちゅくったの!たべゆ?」
馬はいつも通り口を開けてくれたので、クッキーを入れてあげると嬉しそうに食べてくれた。
残りの一枚も馬に食べてもらい、その間、馬の鬣を堪能する。
手触りが最高だ。
「カルちゃ、また、くりゅねぇ。ちゅぎ、にんじん、ちがう、もってきゅるねぇ」
今度はリンゴを持って遊びに来ようと思う。
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「ありがとうございます!次も頑張ります!」
馬の相棒が何か叫んでいたが、自分に言っているのでは無さそうなのでスルーする。
この後のお出かけが楽しみすぎて、半分以上聞こえていなかったのでスルー以外の方法がなかったのは黙秘しよう。
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