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アフターストーリー【不定期更新】
煩悩のかたまり
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今年を振り返ると、煩悩にまみれた一年だったと思う。
私の正面には、私好みの大変美麗な顔がある。その顔が不思議そうに小首を傾げた。
「どうしたのかな、僕の顔をじっと見つめて」
「いえ、深く反省していただけなので」
「後悔じゃなくてよかったなあ」
「私が何を考えていたのかお見通しってわけですか」
彼は自称神様な怪異である。いろいろと事情があって、私好みの外見を得てここに顕現している。
そんな人ならざる者なので、心を読むくらいの芸当はあっても不思議ではないのだが。
ため息混じりに私が返せば、彼はあっけらかんと笑った。
「弓弦ちゃんが考えていることなんて神通力を使わずともすぐにわかるよ」
「ん?」
聞き捨てならない発言である。私が彼を見やれば、彼はふっと口の端を上げた。
「僕の顔をじっと見つめて百面相をしているときは、間違いなく僕のことを考えてる」
「って、私、そんなに表情をコロコロ変えていないと思いますけど?」
仕事ではポーカーフェイスなのだ。何考えているかわからなくて怖いと評されたこともある。それは多分、疲れ目でしんどいせいだと思うのだけども。
不本意すぎて、家に持ち帰っていた報告業務の手を止める。
「そう? 自分の顔、見た方がいいんじゃない?」
そう微笑まれながら返されると、それ以上は何も言えなかった。
えー、百面相、してるの?
でも、よく考えればゲームで推し活に励んでいる時の自分の表情のゆるみっぷりを思うに、似た系統の存在である神様さんを見て表情筋がゆるむのはわからなくもない。認めたくはないが。
私は話を切り上げて、ノートパソコンの画面に向かう。
瑕疵期間が過ぎていないのでまだなんとも言えないが、納品したアプリは元気に動いているらしい。ここまでの報告書をまとめて提出してしまえば、今年の主なお仕事はおしまいである。
なお、今日は代休であり、明日が納会で出社せねばならない。そういうの、去年までみたいにオンラインで済ませばいいのに。
「……年末になるとその一年を振り返りたくなるのが人間だよねえ」
「まあ、そういう機会がないと反省しないからいいんじゃないですか?」
「そうやって振り返っておいて、除夜の鐘で煩悩を除去するんでしょ? そう簡単に除去できるわけがないのに」
珍しく神様っぽい発言である。彼こそ、煩悩の塊のような存在なのに――半分以上私のせいだとはいえ。
私は送信ボタンを押して画面を閉じる。仕事はおしまいだ。
「除去したことにしないと穢れを持ち越すみたいで気持ちが悪いんじゃないですかね?」
「穢れは穢れだよ。そんな簡単には祓えないさ」
「人間ですからねえ。気持ちの問題でしょ」
ノートパソコンを寝室に片付けてリビングダイニングに戻る。そんなちょっとした作業の間に、神様さんはポットのお湯でインスタントコーヒーを用意してくれた。ほんと、気がきく。
「飲むよね?」
「ありがとう。すごく助かる」
受け取ったマグカップで指先を温める。パソコン作業を長時間していると自然と指先が冷えてかじかむからよろしくない。
日が暮れると部屋は急激に寒くなる。今年は暑いくらいの冬ではあるが、朝晩の冷え込みはそれなりにきついのだ。だから温かい飲み物はありがたい。好みもしっかり把握されていて、濃いめのブラックが絶妙なタイミングで出てくるのはとても嬉しい。
元カレは私が用意してやる方だったことも、ふと思い出した。啜ったコーヒーがいつもより苦く感じられる。
「神様さんは」
「うん?」
「私に尽くして、虚しくならないんですか?」
前にも聞いた気がするが、改めて確認したくなった。彼のメリットはないのだ。私がここにいるから、彼もまた縛られてここにいるだけで。
彼は目を瞬かせた。驚きの表情。
「ありゃ、感傷もぉどってやつかい?」
「まあ、そうですかね。日が翳ってきましたし」
「ふふ。僕は君がちゃんと感謝してくれるから、嬉しくてやっているんだよ。そもそも僕が関わろうとしなければ、君は僕を観測しようともしないでしょう?」
確かに、私は彼がいてくれることで助かる場面はそれなりにあれど、別に彼がいないと生活できないわけではない。いや、生活力がなくて兄貴が出入りしているくらいではあるのだけども、一応は一人暮らしができる程度の人間である。
だから、彼がいなくても問題はない。彼を無視してもいいくらいなのだ。
そこまで考えて、部屋を見渡す。仕事が忙しくてデスマーチに入ると部屋はすぐにゴミ屋敷のような様子になる。洗濯物がたまってその辺に散らかり、郵便受けに突っ込まれていたチラシや書類で玄関は足の踏み場がなくなるのだが、今はそうはなっていない。神様さんがいるからだ。
……でも別に、神様さんが片付けているわけじゃないんだよね。
他者の目を感じることで、あるべき場所にあるべき物を置くことが仕事で疲れて億劫であってもやろうという気になるという話である。モチベーションの問題だ。
「ふふ。体の関係だけでもいいんだよ? 弓弦ちゃんがそういう割り切りを求めるならそれでも僕は構わないさ」
「あ、いえ……」
コーヒーを飲み終えてテーブルに置く。マグカップの横に置いた手に、神様さんの手が重なった。
「明日はお仕事だよね?」
「ほとんど納会ですけどね。若手は準備や片付けがあるので、いつもと同じように出社して、退社はまあまあ遅くなりそうです」
「うん。じゃあ、今夜は?」
彼の指先が私の手の甲を妖しくなぞった。これはお誘いのような気がする。クリスマスイブもイチャイチャしたはずだが、隙あらばちょっかいを出してくるのはいつものことだ。素直に反応して拒まないあたり、盛っているのは私のほうだろうか。
「まだ日が暮れたばかりですよ」
「お疲れのようだから、マッサージが必要かなって」
誘惑する表情。この顔にすごく弱いことを私は自覚している。
そっと顔を背けた。
「夕食が終わるまでに呼び出しがなければ、考えます」
「ふふ。そんなに赤くなることないのに。意識してるのかい?」
「するなという方が無理があるんですよ」
降参である。図星すぎてつらい。言い訳をもう少し増やしておこうと思った。
ご機嫌な様子で神様さんは私の前にまわる。
「げぇむはいいの?」
「クリスマスイベントはクリアしましたし、正月はログインボーナスとガチャがあるだけなので、走る必要はないです」
神様さんと暮らし始めたときはゲーム用語はちんぷんかんぷんだった彼であるが、私が熱心にゲームをしていることで、ある程度は内容や意味を理解したらしかった。
私の説明に、神様さんは不安そうな顔をする。
「ふぅん……弓弦ちゃんがいいっていうなら構わないんだけど」
「いつもはヤキモチを焼くのに、気にかけるんですね」
「この姿は君の推しの姿も参考にしているからね」
「でも私、別に甘崎くんの代わりに神様さんと過ごしているわけじゃないですよ? 初めから、そういう目では見てないですし」
そう、ゲームキャラである甘崎くんの方が誰かに似ていると思って推していたのだ。その誰かというのは、おそらく神様さんである。確証はまだないけど。
私の返事に、彼は目を丸くして驚いた顔をした。目を大きく開けるとほんとお人形のように愛らしいと思う。
「そうなのかい? 正直に言っていいんだよ?」
「似てるとは思いましたけど、それはそれで、これはこれ。神様さんは神様さんですよ」
私の煩悩で生まれた容姿がそれであることは認める。ふんわりした甘めの顔立ちに、日本人の平均身長よりちょっと高めの背丈、肩幅はそれなりにあるけど全体的に華奢と見せかけて、脱ぐとちゃんと男らしい筋肉のあるボディ。私が求めていた外見だ。
なお、体の相性もいい。
「ふふ」
神様さんの顔が喜びで崩れた。キリッとしている顔も素敵だが、幸せそうに蕩けた顔も好きである。ちょっとだけ、夜のときの顔を思い出してしまった。
「最近の弓弦ちゃんを見ていて、少し心配だったんだよね。君のげぇむの時間を奪いすぎていないかって。僕がいない時間も大事にしないといけないっていう認識があったから、さ。弓弦ちゃんが僕を僕だから選んでいるっていうなら、本当に嬉しい」
「大袈裟な……そこまで深い意味はないんですけど」
神様さんは神様さんなのだ。それ以外に表現がしにくい。だが、それが彼を定義づけているとも言えるのだろう。
一方で、怪異に怪異としての名と物語を与えるのは、私の立場としては大変に危うい行為である。得体の知れないものは得体の知れないもののままにしておいた方が無かったことにしやすいのも事実。これほどまでに私の生活に溶け込んでしまっているのは、正直よろしくない状況だ。
とりあえず、実家で分析だよねえ……
正月は帰らない連絡を入れている。仕事のスケジュールを思い返すに、確実に実家に帰れるのは大型連休中になりそうだが、できればその前に一度帰省したいものだ。
「――ふふふ。夜まで待てないや。疲れない程度にイチャイチャしよう」
実家に帰ることを考えていたら反応が遅れた。神様さんに背中を押されて寝室に連れて行かれてしまう。
サクッとベッドに押し倒されたかと思うと、もう逃げ場はなかった。
「ちょっ、まだ早いですってば!」
「大丈夫大丈夫。少し気持ちのいいことをするだけにしておくから、さ?」
獲物を狩る視線で射抜かれる。抗議の言葉は深い口づけに飲み込まれてしまった。
《終わり》
私の正面には、私好みの大変美麗な顔がある。その顔が不思議そうに小首を傾げた。
「どうしたのかな、僕の顔をじっと見つめて」
「いえ、深く反省していただけなので」
「後悔じゃなくてよかったなあ」
「私が何を考えていたのかお見通しってわけですか」
彼は自称神様な怪異である。いろいろと事情があって、私好みの外見を得てここに顕現している。
そんな人ならざる者なので、心を読むくらいの芸当はあっても不思議ではないのだが。
ため息混じりに私が返せば、彼はあっけらかんと笑った。
「弓弦ちゃんが考えていることなんて神通力を使わずともすぐにわかるよ」
「ん?」
聞き捨てならない発言である。私が彼を見やれば、彼はふっと口の端を上げた。
「僕の顔をじっと見つめて百面相をしているときは、間違いなく僕のことを考えてる」
「って、私、そんなに表情をコロコロ変えていないと思いますけど?」
仕事ではポーカーフェイスなのだ。何考えているかわからなくて怖いと評されたこともある。それは多分、疲れ目でしんどいせいだと思うのだけども。
不本意すぎて、家に持ち帰っていた報告業務の手を止める。
「そう? 自分の顔、見た方がいいんじゃない?」
そう微笑まれながら返されると、それ以上は何も言えなかった。
えー、百面相、してるの?
でも、よく考えればゲームで推し活に励んでいる時の自分の表情のゆるみっぷりを思うに、似た系統の存在である神様さんを見て表情筋がゆるむのはわからなくもない。認めたくはないが。
私は話を切り上げて、ノートパソコンの画面に向かう。
瑕疵期間が過ぎていないのでまだなんとも言えないが、納品したアプリは元気に動いているらしい。ここまでの報告書をまとめて提出してしまえば、今年の主なお仕事はおしまいである。
なお、今日は代休であり、明日が納会で出社せねばならない。そういうの、去年までみたいにオンラインで済ませばいいのに。
「……年末になるとその一年を振り返りたくなるのが人間だよねえ」
「まあ、そういう機会がないと反省しないからいいんじゃないですか?」
「そうやって振り返っておいて、除夜の鐘で煩悩を除去するんでしょ? そう簡単に除去できるわけがないのに」
珍しく神様っぽい発言である。彼こそ、煩悩の塊のような存在なのに――半分以上私のせいだとはいえ。
私は送信ボタンを押して画面を閉じる。仕事はおしまいだ。
「除去したことにしないと穢れを持ち越すみたいで気持ちが悪いんじゃないですかね?」
「穢れは穢れだよ。そんな簡単には祓えないさ」
「人間ですからねえ。気持ちの問題でしょ」
ノートパソコンを寝室に片付けてリビングダイニングに戻る。そんなちょっとした作業の間に、神様さんはポットのお湯でインスタントコーヒーを用意してくれた。ほんと、気がきく。
「飲むよね?」
「ありがとう。すごく助かる」
受け取ったマグカップで指先を温める。パソコン作業を長時間していると自然と指先が冷えてかじかむからよろしくない。
日が暮れると部屋は急激に寒くなる。今年は暑いくらいの冬ではあるが、朝晩の冷え込みはそれなりにきついのだ。だから温かい飲み物はありがたい。好みもしっかり把握されていて、濃いめのブラックが絶妙なタイミングで出てくるのはとても嬉しい。
元カレは私が用意してやる方だったことも、ふと思い出した。啜ったコーヒーがいつもより苦く感じられる。
「神様さんは」
「うん?」
「私に尽くして、虚しくならないんですか?」
前にも聞いた気がするが、改めて確認したくなった。彼のメリットはないのだ。私がここにいるから、彼もまた縛られてここにいるだけで。
彼は目を瞬かせた。驚きの表情。
「ありゃ、感傷もぉどってやつかい?」
「まあ、そうですかね。日が翳ってきましたし」
「ふふ。僕は君がちゃんと感謝してくれるから、嬉しくてやっているんだよ。そもそも僕が関わろうとしなければ、君は僕を観測しようともしないでしょう?」
確かに、私は彼がいてくれることで助かる場面はそれなりにあれど、別に彼がいないと生活できないわけではない。いや、生活力がなくて兄貴が出入りしているくらいではあるのだけども、一応は一人暮らしができる程度の人間である。
だから、彼がいなくても問題はない。彼を無視してもいいくらいなのだ。
そこまで考えて、部屋を見渡す。仕事が忙しくてデスマーチに入ると部屋はすぐにゴミ屋敷のような様子になる。洗濯物がたまってその辺に散らかり、郵便受けに突っ込まれていたチラシや書類で玄関は足の踏み場がなくなるのだが、今はそうはなっていない。神様さんがいるからだ。
……でも別に、神様さんが片付けているわけじゃないんだよね。
他者の目を感じることで、あるべき場所にあるべき物を置くことが仕事で疲れて億劫であってもやろうという気になるという話である。モチベーションの問題だ。
「ふふ。体の関係だけでもいいんだよ? 弓弦ちゃんがそういう割り切りを求めるならそれでも僕は構わないさ」
「あ、いえ……」
コーヒーを飲み終えてテーブルに置く。マグカップの横に置いた手に、神様さんの手が重なった。
「明日はお仕事だよね?」
「ほとんど納会ですけどね。若手は準備や片付けがあるので、いつもと同じように出社して、退社はまあまあ遅くなりそうです」
「うん。じゃあ、今夜は?」
彼の指先が私の手の甲を妖しくなぞった。これはお誘いのような気がする。クリスマスイブもイチャイチャしたはずだが、隙あらばちょっかいを出してくるのはいつものことだ。素直に反応して拒まないあたり、盛っているのは私のほうだろうか。
「まだ日が暮れたばかりですよ」
「お疲れのようだから、マッサージが必要かなって」
誘惑する表情。この顔にすごく弱いことを私は自覚している。
そっと顔を背けた。
「夕食が終わるまでに呼び出しがなければ、考えます」
「ふふ。そんなに赤くなることないのに。意識してるのかい?」
「するなという方が無理があるんですよ」
降参である。図星すぎてつらい。言い訳をもう少し増やしておこうと思った。
ご機嫌な様子で神様さんは私の前にまわる。
「げぇむはいいの?」
「クリスマスイベントはクリアしましたし、正月はログインボーナスとガチャがあるだけなので、走る必要はないです」
神様さんと暮らし始めたときはゲーム用語はちんぷんかんぷんだった彼であるが、私が熱心にゲームをしていることで、ある程度は内容や意味を理解したらしかった。
私の説明に、神様さんは不安そうな顔をする。
「ふぅん……弓弦ちゃんがいいっていうなら構わないんだけど」
「いつもはヤキモチを焼くのに、気にかけるんですね」
「この姿は君の推しの姿も参考にしているからね」
「でも私、別に甘崎くんの代わりに神様さんと過ごしているわけじゃないですよ? 初めから、そういう目では見てないですし」
そう、ゲームキャラである甘崎くんの方が誰かに似ていると思って推していたのだ。その誰かというのは、おそらく神様さんである。確証はまだないけど。
私の返事に、彼は目を丸くして驚いた顔をした。目を大きく開けるとほんとお人形のように愛らしいと思う。
「そうなのかい? 正直に言っていいんだよ?」
「似てるとは思いましたけど、それはそれで、これはこれ。神様さんは神様さんですよ」
私の煩悩で生まれた容姿がそれであることは認める。ふんわりした甘めの顔立ちに、日本人の平均身長よりちょっと高めの背丈、肩幅はそれなりにあるけど全体的に華奢と見せかけて、脱ぐとちゃんと男らしい筋肉のあるボディ。私が求めていた外見だ。
なお、体の相性もいい。
「ふふ」
神様さんの顔が喜びで崩れた。キリッとしている顔も素敵だが、幸せそうに蕩けた顔も好きである。ちょっとだけ、夜のときの顔を思い出してしまった。
「最近の弓弦ちゃんを見ていて、少し心配だったんだよね。君のげぇむの時間を奪いすぎていないかって。僕がいない時間も大事にしないといけないっていう認識があったから、さ。弓弦ちゃんが僕を僕だから選んでいるっていうなら、本当に嬉しい」
「大袈裟な……そこまで深い意味はないんですけど」
神様さんは神様さんなのだ。それ以外に表現がしにくい。だが、それが彼を定義づけているとも言えるのだろう。
一方で、怪異に怪異としての名と物語を与えるのは、私の立場としては大変に危うい行為である。得体の知れないものは得体の知れないもののままにしておいた方が無かったことにしやすいのも事実。これほどまでに私の生活に溶け込んでしまっているのは、正直よろしくない状況だ。
とりあえず、実家で分析だよねえ……
正月は帰らない連絡を入れている。仕事のスケジュールを思い返すに、確実に実家に帰れるのは大型連休中になりそうだが、できればその前に一度帰省したいものだ。
「――ふふふ。夜まで待てないや。疲れない程度にイチャイチャしよう」
実家に帰ることを考えていたら反応が遅れた。神様さんに背中を押されて寝室に連れて行かれてしまう。
サクッとベッドに押し倒されたかと思うと、もう逃げ場はなかった。
「ちょっ、まだ早いですってば!」
「大丈夫大丈夫。少し気持ちのいいことをするだけにしておくから、さ?」
獲物を狩る視線で射抜かれる。抗議の言葉は深い口づけに飲み込まれてしまった。
《終わり》
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