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【番外編】必要なのは夢魔を祓う石(R-15)
*1* 12月6日金曜日、朝【AB】
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エキセシオルビルの七階、金剛抜折羅の私室。余計な物が置かれていないシンプルな室内。そこにあるソファーベッドに、火群紅は仰向けに倒れていた。正確には、この部屋の主に押し倒されたところである。
「抜折羅……?」
宝杖学院からの帰りだから制服のままだ。詳しく言えば、外から部屋に入ったばかりだったので、ダッフルコートを着た状態である。
「紅……お前が欲しい」
腰の上を跨ぐように陣取る抜折羅に見下ろされ、そのまま深い口付けを受ける。
「んぅ……」
舌が触れ合うだけで身体に熱が宿る。
――もっと深く……。
腕を伸ばし、彼の首に手を回す。
それに合わせるように奥まで侵入してきた舌に優しく絡め取られた。とろんとした心地よさに、どんどん惹かれていく。
キスに夢中になっている間に彼の手は紅を包んでいたダッフルコートの前を広げ、ブレザージャケットのボタンも外し終えていた。黄色のスカーフがするりと抜かれると、抜折羅はワイシャツのボタンを片手で器用に外していく。
「んっ……?」
肌に触れて欲しい気持ちはあるが、そう簡単にされるがままにはなりたくない。主導権を取りたくて、第三ボタンを外している彼の手に自身の手を添えた。
抜折羅が口付けをやめて、紅の顔を覗き込む。見つめてくる顔は、学校で見せる真面目な顔でも、二人きりの時に見せるあどけない少年の顔でもなく、情熱を隠せない男の顔に感じられた。
「嫌なのか?」
静かな問いに、紅は首を小さく横に振る。
「だけど、お前の顔は不安そうに見える」
告げて、抜折羅は紅に軽い口付けをする。
「嫌なら、そう言って欲しい」
耳元で囁かれる台詞は彼の気遣いがよくわかる声色で、それだけですべてを任せてしまってもよいような気分になった。
「ううん、大丈夫」
抜折羅の広い肩に手を当てて抱き寄せる。
「嫌じゃないから、安心して」
「……そうか。ほっとした」
呟くように言うと、彼は襟を引っ張って首筋に口付けを落とす。
「あっ……」
ピクリと身体が反応する。どうして首はこんなにも刺激に弱いのだろう。
力が抜けて手がベッドに落ちる。
彼は上体を起こすと、ベストのボタンをすべて外し、紅の背中に腕を回す。抱きかかえるように起こすと、紅の身体からダッフルコートとブレザージャケットを優しく剥いで床に落とした。続けてベストも脱がし、同じように床に落とす。
「嫌だと感じたら、抵抗しろよ?」
「うん、わかった」
こくっと頷く。
抜折羅は嬉しそうに温かな微笑みを返し、紅の唇を塞ぐ。後ろに倒れてしまいそうなところを、彼のたくましい腕が支えてくれた。
「んっ……」
深くなってゆく口付けに心を奪われていけば、いつの間にか彼の右手がシャツの中に潜り込みブラジャーのホックをあっさりと外す。胸元の締め付けが緩んだとわかると同時に、彼の節くれだった指が大きな膨らみを直接撫でているのに気付く。
「ふあっ……」
口付けがやめられるとすぐに漏れ出す甘ったるい声。撫でられただけなのに、全身が震えて反応を示した。
「気持ち良い?」
「ひゃっ……」
確認するように手のひらで撫でられると、彼の問いに答える余裕がなくなっていく。
――どうしよう……肌に触れられただけなのに、意識が保てないなんて……。
再び首筋に感じる温かで柔らかい感触、そして胸を愛撫される慣れない感触――それらの刺激の処理に頭がいっぱいのようだ。
――抜折羅……大好き……。
「抜折羅……?」
宝杖学院からの帰りだから制服のままだ。詳しく言えば、外から部屋に入ったばかりだったので、ダッフルコートを着た状態である。
「紅……お前が欲しい」
腰の上を跨ぐように陣取る抜折羅に見下ろされ、そのまま深い口付けを受ける。
「んぅ……」
舌が触れ合うだけで身体に熱が宿る。
――もっと深く……。
腕を伸ばし、彼の首に手を回す。
それに合わせるように奥まで侵入してきた舌に優しく絡め取られた。とろんとした心地よさに、どんどん惹かれていく。
キスに夢中になっている間に彼の手は紅を包んでいたダッフルコートの前を広げ、ブレザージャケットのボタンも外し終えていた。黄色のスカーフがするりと抜かれると、抜折羅はワイシャツのボタンを片手で器用に外していく。
「んっ……?」
肌に触れて欲しい気持ちはあるが、そう簡単にされるがままにはなりたくない。主導権を取りたくて、第三ボタンを外している彼の手に自身の手を添えた。
抜折羅が口付けをやめて、紅の顔を覗き込む。見つめてくる顔は、学校で見せる真面目な顔でも、二人きりの時に見せるあどけない少年の顔でもなく、情熱を隠せない男の顔に感じられた。
「嫌なのか?」
静かな問いに、紅は首を小さく横に振る。
「だけど、お前の顔は不安そうに見える」
告げて、抜折羅は紅に軽い口付けをする。
「嫌なら、そう言って欲しい」
耳元で囁かれる台詞は彼の気遣いがよくわかる声色で、それだけですべてを任せてしまってもよいような気分になった。
「ううん、大丈夫」
抜折羅の広い肩に手を当てて抱き寄せる。
「嫌じゃないから、安心して」
「……そうか。ほっとした」
呟くように言うと、彼は襟を引っ張って首筋に口付けを落とす。
「あっ……」
ピクリと身体が反応する。どうして首はこんなにも刺激に弱いのだろう。
力が抜けて手がベッドに落ちる。
彼は上体を起こすと、ベストのボタンをすべて外し、紅の背中に腕を回す。抱きかかえるように起こすと、紅の身体からダッフルコートとブレザージャケットを優しく剥いで床に落とした。続けてベストも脱がし、同じように床に落とす。
「嫌だと感じたら、抵抗しろよ?」
「うん、わかった」
こくっと頷く。
抜折羅は嬉しそうに温かな微笑みを返し、紅の唇を塞ぐ。後ろに倒れてしまいそうなところを、彼のたくましい腕が支えてくれた。
「んっ……」
深くなってゆく口付けに心を奪われていけば、いつの間にか彼の右手がシャツの中に潜り込みブラジャーのホックをあっさりと外す。胸元の締め付けが緩んだとわかると同時に、彼の節くれだった指が大きな膨らみを直接撫でているのに気付く。
「ふあっ……」
口付けがやめられるとすぐに漏れ出す甘ったるい声。撫でられただけなのに、全身が震えて反応を示した。
「気持ち良い?」
「ひゃっ……」
確認するように手のひらで撫でられると、彼の問いに答える余裕がなくなっていく。
――どうしよう……肌に触れられただけなのに、意識が保てないなんて……。
再び首筋に感じる温かで柔らかい感触、そして胸を愛撫される慣れない感触――それらの刺激の処理に頭がいっぱいのようだ。
――抜折羅……大好き……。
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