宝石の呪いで逆ハーになりましたが、やっぱり嬉しくありません!

一花カナウ

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【番外編】青玉の束縛(R-18)

*4*【ABC】

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「やっ……あっ」

 難無く彼の長い指先がショーツにたどり着いた。クロッチ部分を割れ目に沿ってなぞられると、そこが湿っていることが明らかになった。

「――かなり濡れていますね。彼に――いや、彼らに開発されたのでしょうかね?」

 割れ目を布越しに何度も擦られる。ショーツが蜜を吸ってぬるぬるとしているのが感じられた。

「あ……や……お願い……兄様、やめて……ひゃっ!?」

 身体がびくりと反応した。剥き出しになった神経に触られたような刺激に、紅の声が高く響く。
 そんな紅の様子に、蒼衣は冷たく笑う。

「素敵な声ですね。もっと聴かせなさい、紅。彼らに聴いてもらった以上のいやらしい声で、私を満足させなさい」
「いやっ」

 ショーツの中に大きな手が入り込む。指先がぬるりとした割れ目をなぞる。くちゅりといういやらしい水音を立てた。
 誰にも触れさせたことのない場所に望まぬ者の手があることがとても悲しくて悔しい。だが、それ以上に疼く身体が恨めしかった。この身体は、未知の快感の前では相手を選ばないのだ。

「んっ……あっ」

 彼の手は動き続けている。紅の身体から溢れ出た蜜を纏ってヌルヌルとしてきた。抵抗が感じられなくなるのに合わせて、指先は割れ目の深い場所への侵入を始める。

「だ、だめっ、ひっ!」

 異物感がある。身体の中に彼の指が埋まっていた。
 蒼衣は薄く笑う。

「ずいぶんと狭いですね」

 中に沈められた指は内壁をゆっくりなぞる。

「やっ、兄様、抜いて」
「狭いなら、ひろげてならさないといけないでしょう?」

 紅は彼が何を言っているのかわからない。ただ怖くて、首を必死に左右に振る。

「お願い、兄様、やめ……んっ」

 口づけをされる。舌を絡められ、合わせるように指が動かされる。
 くちゅくちゅといういやらしい水音がどちらから聞こえてくるのかわからない。身体が快感で痺れるのだけが理解できた。
 なんで拒めないのだろう。気持ちがいいと認めてしまうと、蜜がさらに溢れる。

「んぅ……兄様……」
「あぁ、いい表情ですね」

 唇が離れ、蒼衣の愉快そうな顔が紅の顔を覗く。

「私の名前を呼んでくれたら、少しは加減をして差し上げますよ?」

 指がゆっくりと動かされ、紅の反応を伺っている。中の窪みに彼の長い指先が引っかかって、紅の身体がビクッと戦慄いた。

「……あ、蒼衣、もう……こんなことは……」

 兄様と呼びたくなるのを必死に堪えて、紅は彼の名を呼んだ。
 蒼衣は嬉しそうに笑う。

「そうですね。中はやめて差し上げましょうか。彼らに荒らされていないことがわかりましたからね」

 その台詞に紅はぞっとする。わかっていながら、彼が行為を続けていたことに気づいたからだ。その上で、蒼衣はまだ何かを紅にしようとしているのも察してしまった。

「お願い、もう許して」
「許すわけがないでしょう? 私を満足させるまで、帰しませんよ。覚悟しなさい、紅」

 表情は笑顔のはずなのに、嫉妬の炎が揺れる瞳は笑っていない。
 紅はごくりと唾液を飲み込む。

「手遅れかもしれませんが、服に情事のあとをあまり残したくないので、脱いでいただきましょうか。ご自分で脱ぎますか? それとも、脱がして差し上げましょうか?」
「じ、自分で」

 脱いでいる途中で何かされたら、と思うと自分でと答えざるを得ない。

「では、どうぞ」

 拘束が解かれて、中を弄っていた指先が抜かれる。安堵して、ゆっくりと蒼衣から離れて服に手をかける。

「あの……兄様」
「名前で呼びなさい」

 冷たく命令されて身体を畏縮させると、紅は小さく頷いて続ける。

「蒼衣、その、あんまり見つめないで。恥ずかしいから」

 視線が怖い。逃げ切れないとは悟ったつもりだ。今は言うことをきいて、彼が許すまで付き合うしかないと考えている。そんな気持ちがうまく伝わっていないように感じられた。

「恥ずかしがる貴女を愛でようと考えているがゆえに見つめているのですが」
「……そう、ですか」

 意地悪なことをしないで欲しいと言いたかったが、話がこじれるのを避けたくて認める。
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