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熱い……
頭が痛い……
何も考えられない。
なんか、寒気が止まらない。
寂しい……
こんなこと、前にもあった気がする。
まだ母さんが家にいた頃、かな……
同じように熱を出して、寝込んで……
でも、母さんは側に居てくれなかった。
ずっと、ずっと、仲の良い家族だと思ってた。
母さんも父さんも忙しいけど、それでも仲の良い家族だとずっと信じていた。
母さんが浮気してることなんて知らなかった。
父さんがそれを知ってて、2人の仲はとっくに冷め切ってるなんて知らなかった。
オレの前でだけ、仲の良いフリをしているなんて知らなかった。
オレのために、ずっと仲良しこよしな家族を演じているだけだった。
「母さん、どこ行くの?」
オレの問いに何も答えてくれない。
虚空を見るような、何も映さない目。
オレのことなんてどうでもいいというような無表情な顔。
握った手を静かに振り解き、去っていく後ろ姿。
何も気づけなかった。
母さんが出て行くまで、オレは何も気づいて上げれなかった。
母さんが出て行った後にも、家には母さんの痕跡が残っていた。
父さんは相変わらず仕事が忙しいらしいから、家のことは気にならないらしい。
楽しかった思い出も、嬉しかったあの気持ちも、寂しいって思ったあの思いも……
全部、家に残っている物を見ると思い出してしまう。
全てがハリボテだったんだってわかった後でも、あの人のことを思い出して……
胸が締め付けられるくらい痛かった。
こんな気持ち、もう味わいたくないなぁ……
こんな、最悪な気持ち、二度と味わいたくない……
だから、必要以上に人との関係は断ってきた。
誰とも仲良くならないように、気を付けて来た。
これ以上心の中に近づかないように、ずっと距離を作って来たのに……し
アイツは、ズケズケ遠慮なしにオレの中に入って来た。
冷たくあしらっても、無視してても、オレに纏わりついてくる。
アイツから、オレの中に入って来やがったくせに……
海斗なんて、嫌いだ。
こんな気持ちを思い出させるアイツなんて嫌いだ。
嫌いなのに、会いたくて仕方ない。
側に居て欲しくて仕方ない。
海斗に触れて欲しい。
いつもみたいに、ギュッて抱きしめて欲しい。
オレの1番深いところに触れて、たくさんキスして欲しい。
こんな気持ち、思い出したくないから断ってたのに……
アイツのモノは一切置かないようにしてたのに……
シーツに包まっているだけで、アイツのことを思い出してしまう。
寝落ちする直前に、いつもシーツ越しに頭を優しく撫でてくれる感触。
『ちぃ、おやすみ』優しく囁いてくれる、優しい声。
アイツに与えられる温もりが心地好くて、縋りたくなってしまう。
『千鶴、可愛い。……好きだよ』
アイツがそんなことを言うはずないのに、いつも最後は幻聴を聞いてしまう。
多分、オレの願望がそう聞こえてるだけなんだと思う。
アイツがオレを『好き』なんて、あり得ないから……
熱のせいで涙腺がバカになってしまったのか、涙が溢れ出してシーツを濡らす。
寒くて仕方なくて、自分の吐息でシーツの中を温めて暖をとった。
手足の先端が冷たくて、擦り合わせても暖かくならない。
首も、頭も熱くて仕方ないのに……寒くて凍えそうだ。
瞼が異様に重くて、目を開けられない。
目を閉じていると海斗の笑ってる顔を思い出してイライラする。
アイツの笑顔なんて見たくない。
アイツの顔なんて、思い出したくない……
「バ海斗……。オレは、アイツなんて好きじゃない。好きなんかじゃ……ない」
自分に言い聞かせるように言葉を口にするも、閉じている目から涙が溢れ出てしまう。
寂しい……
寂しくなんてない。
会いたい……
会いたくない。
いつもみたいに、頭を撫でて欲しい……
期待なんて、してない。
側に居て欲しい……
アイツには新しい彼女がいるから、もうオレなんて必要ない。
オレなんて、誰にも必要とされない。
ひとりで、いい。
ひとりなら、これ以上寂しいって感情を持たなくて済む。
海斗、会いたい……
浮かんでは消えていく言葉。
海斗の顔が浮かぶ度、自分の気持ちを否定し続ける。
「海斗なんて、好きじゃない。好きになんて、絶対ならない……」
頭が痛い……
何も考えられない。
なんか、寒気が止まらない。
寂しい……
こんなこと、前にもあった気がする。
まだ母さんが家にいた頃、かな……
同じように熱を出して、寝込んで……
でも、母さんは側に居てくれなかった。
ずっと、ずっと、仲の良い家族だと思ってた。
母さんも父さんも忙しいけど、それでも仲の良い家族だとずっと信じていた。
母さんが浮気してることなんて知らなかった。
父さんがそれを知ってて、2人の仲はとっくに冷め切ってるなんて知らなかった。
オレの前でだけ、仲の良いフリをしているなんて知らなかった。
オレのために、ずっと仲良しこよしな家族を演じているだけだった。
「母さん、どこ行くの?」
オレの問いに何も答えてくれない。
虚空を見るような、何も映さない目。
オレのことなんてどうでもいいというような無表情な顔。
握った手を静かに振り解き、去っていく後ろ姿。
何も気づけなかった。
母さんが出て行くまで、オレは何も気づいて上げれなかった。
母さんが出て行った後にも、家には母さんの痕跡が残っていた。
父さんは相変わらず仕事が忙しいらしいから、家のことは気にならないらしい。
楽しかった思い出も、嬉しかったあの気持ちも、寂しいって思ったあの思いも……
全部、家に残っている物を見ると思い出してしまう。
全てがハリボテだったんだってわかった後でも、あの人のことを思い出して……
胸が締め付けられるくらい痛かった。
こんな気持ち、もう味わいたくないなぁ……
こんな、最悪な気持ち、二度と味わいたくない……
だから、必要以上に人との関係は断ってきた。
誰とも仲良くならないように、気を付けて来た。
これ以上心の中に近づかないように、ずっと距離を作って来たのに……し
アイツは、ズケズケ遠慮なしにオレの中に入って来た。
冷たくあしらっても、無視してても、オレに纏わりついてくる。
アイツから、オレの中に入って来やがったくせに……
海斗なんて、嫌いだ。
こんな気持ちを思い出させるアイツなんて嫌いだ。
嫌いなのに、会いたくて仕方ない。
側に居て欲しくて仕方ない。
海斗に触れて欲しい。
いつもみたいに、ギュッて抱きしめて欲しい。
オレの1番深いところに触れて、たくさんキスして欲しい。
こんな気持ち、思い出したくないから断ってたのに……
アイツのモノは一切置かないようにしてたのに……
シーツに包まっているだけで、アイツのことを思い出してしまう。
寝落ちする直前に、いつもシーツ越しに頭を優しく撫でてくれる感触。
『ちぃ、おやすみ』優しく囁いてくれる、優しい声。
アイツに与えられる温もりが心地好くて、縋りたくなってしまう。
『千鶴、可愛い。……好きだよ』
アイツがそんなことを言うはずないのに、いつも最後は幻聴を聞いてしまう。
多分、オレの願望がそう聞こえてるだけなんだと思う。
アイツがオレを『好き』なんて、あり得ないから……
熱のせいで涙腺がバカになってしまったのか、涙が溢れ出してシーツを濡らす。
寒くて仕方なくて、自分の吐息でシーツの中を温めて暖をとった。
手足の先端が冷たくて、擦り合わせても暖かくならない。
首も、頭も熱くて仕方ないのに……寒くて凍えそうだ。
瞼が異様に重くて、目を開けられない。
目を閉じていると海斗の笑ってる顔を思い出してイライラする。
アイツの笑顔なんて見たくない。
アイツの顔なんて、思い出したくない……
「バ海斗……。オレは、アイツなんて好きじゃない。好きなんかじゃ……ない」
自分に言い聞かせるように言葉を口にするも、閉じている目から涙が溢れ出てしまう。
寂しい……
寂しくなんてない。
会いたい……
会いたくない。
いつもみたいに、頭を撫でて欲しい……
期待なんて、してない。
側に居て欲しい……
アイツには新しい彼女がいるから、もうオレなんて必要ない。
オレなんて、誰にも必要とされない。
ひとりで、いい。
ひとりなら、これ以上寂しいって感情を持たなくて済む。
海斗、会いたい……
浮かんでは消えていく言葉。
海斗の顔が浮かぶ度、自分の気持ちを否定し続ける。
「海斗なんて、好きじゃない。好きになんて、絶対ならない……」
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