死のメモリアル【最初で最後の人生。】

凪海 三月

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文化祭 前半

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9月15日

 文化祭の準備は仕上げに入っていた。
 文化祭は明後日の17日だ。
 衣装のサイズ調整のため、丈が長めの黒のタキシードにワンポイントの赤の蝶ネクタイ。
 そしてせっかくだからと、ワックスで前髪を真ん中でかきあげて固めた。
 一部の女子からおぉ~と言う歓声を浴びる。
 特に自分の外見に興味はなかったが格好悪い、と言うわけではないようだ。
 そのあと、衣装のサイズがあっていて良かったのだが、ワックスで固めた髪に困った。
 自分の髪に困っていると後ろから嫌な女子が

 「そのままで良いのにー」

 後ろを振り返ると、にやにやしながら言ってきていた。 
 
 「僕はこういうの趣味じゃないんだ。」
 「えー、かっこいいのにー」
 「知るか。だいたい君は、、、」
 「ねー!あのさー!」
 「君の話を中断させる気はないけど人の話しはきこうか。」
 「そんなことよりさー、文化祭一緒に回らない?」
 「嫌だね。だいたい人の話しをそんなこと呼ばわりするのは失礼だと思わないの?」
 「うん☆」
 「堂々と言わない方がいいよ。君はいつか絶対後悔するタイプだね。」
 「いつかって、私生きてるでしょうかー?」
 「切り返しの困る発言はやめてくれる?」 
 「切り返せてんじゃん。で、文化祭どう?」
 「一回断ったよね?」
 「ん?」
 「なに、はいと言うまで帰しませんと?」
 「分かってるなら話は早い」
 「悪いが、ぼくは、、、」
 「あの!」
 
緊張した裏声で話しかけてきたのは聞いたことのある以外な声だった。
 相羽さんだった。

 「明後日の文化祭、一緒に廻れませんか?」

僕は蓮見冷菓の誘いから逃げるための口実として、(ちゃんと行くが。)答えは決まっていた。

 「いいよ。」
 「うえー!!」
 「やったー!」
 「深山君は、私が嫌なんだー」
 「かもね。僕は君みたいなノリの子よりおしとやかな子の方がいい。」
 
 蓮見冷菓は思ったよりむすっとしていた。
 こんな地味な僕よりいい人がいると思って彼女の気持ちがよく理解できなかった。
 結局僕は相羽さんと廻ることになった。
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