死のメモリアル【最初で最後の人生。】

凪海 三月

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 それからというもの、特に話したりはしなかった。
 まぁそれがいつもどうりなんだけど。
 けど、そのいつもどうりと少し変わった事を言うならばすれ違いざまに会釈をするようになったことぐらいだろう。
 クラスメイトと言っても違う世界にお互い住んでるから言葉を交わすことは事務事項以外ないのだ


8月27日

 僕のいる学級はといううか学校全体が近づく文化祭に向けて胸を踊らしていた。
 僕は文化祭がさほど好きでなかった。
 と言ううより嫌いだった。
 理由は何も難しくない。
 ただ一緒に廻る人がいないだけだ。
 それだけならまだいいんだけど、最悪なのは図書館が使えないことである。
 文化祭中の図書館は文芸部の出し物があるからだ。
 とはいっても、いちクラスメイトとして何も手伝わないというのは他の人に迷惑がかかるからさぼるわけにはいかない。
 

 そんなこんなで僕達のクラスは[指名喫茶]をすることになった。
 僕達の指名喫茶というのは、風俗みたいに男女二人の各ペアをリストから選ぶと言うことらしい。
 僕は午前の部でなぜかウェイターだった。
 ある女子がクール系でイケメンだと僕を指名したからだ。
 察しのいい人は分かるだろうが、その女子というのは、蓮見冷菓である。
 そして素晴らしいことに僕は不利益な仕事を受けることになった。
 


 途中から文化祭の準備は厨房とウェイターに別れることになった。
 当然、彼女もウェイターだった。
 ウェイターのペアの決め方は基本的にくじだった。
 嬉しいことに僕のペアはおしとやかな女子だった。
 確か名前は、、、相羽 紗代だった気がする。 
 こういう時はなぜか蓮見冷菓のような立ち位置の人がペアになる小説が多いから安心した。
 ペアが決まったあとは二人で衣装を決めなければならなかった。
 各ペアごとに衣装が違う点は一つのポイントらしい。
 当然お洒落などに気を使ったことのない僕は大丈夫かと心配したが、幸い相羽さんは家庭科部だったため衣装のデザインは彼女が決めてくれた。
 
 あまり問題がなかった僕達のペアはすぐに終わった。
 このあと僕は自分の検査で病院に行く予定が入ってたから、少し安心した。
 
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