死のメモリアル【最初で最後の人生。】

凪海 三月

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緊急事態

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 え、、、、?
 倒れた彼女にはもう意識は無いようだった。
 どうしよう。
 学校に相談?でももし言ってなかったらもっとパニックになる。
 彼女の行き付けの病院なら僕も知ってる。
 運ぶか、僕が。
 パニック状態の僕には冷静でいようと思ってもいられなかった。
 ごめん。蓮見冷菓。
 彼女の首と膝裏に手をまわし、持ち上げた。
 病気のせいなのか、彼女はとても軽かった。


 「ありがとうね、僕」
 「あ、はい、、、」
 「君にも待合室に付いてきてほしいんだけど、、」
 「わかりました。」 
 
 「おい!早く運べ!」
 緊急なだけあって蓮見冷菓はすぐに手術室に運ばれた。
 後で聞くと、昨日には、運よくドナーが見つかり、明日、連絡するところだったらしい。
 僕も担架の横で走っていた。

 「ふ、、、、か、、、、やまく、、、、、、ん」
 「え?」

 彼女は意識が朦朧としている中、やっとの思いというように耳をかして、と手を動かした。

 「私とつ、、、きあっ、、、てくれない、、、、、?」

 何で今無理にしゃべるの?
 聞きたかったけど僕はちゃんと返すことにした。

 「ごめん、それはできないんだ。理由は____」
 
 いいかけた時に担架は手術室に運ばれてしまった。






 僕は彼女の病室にいた。
 ただ早く目が覚めてほしかった。
 
 「深山く、、ん?」
 「!」
 「ここは?」
 「病室だよ。文化祭の帰りに君が倒れたんだ。」
 「で?」
 「で?」
 「だから告白の返事、理由まだ聞いてないよ_____」

 がくん。

 「え?」

 倒れたのは彼女ではなく僕だった。
 そして彼女は僕のバックからはみ出た紙を衝動ですぐに取り出した。

 「これって___」 

 そこに書いてあったのは

 「先天性過失不生性」

 僕の名前は深山涼太で、みやま りゅうた。
 この病気唯一の患者である____。
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