龍神妃

紫月

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Magical

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今から、どれ程まで遡るのか…かつては存在していた歴史から消された国が存在した。

チノヴァル王国。
首都ラダ

都会というのは、いつの時代、どの国も全ての先駆けであり、ラダでは、花売り、ミルク売り等、商人達が道行く人々に声をかける。また大道芸や音楽隊、同じ衣装に同じ髪型をした歳ばもいかない少女達がスカートをひらひら揺らしながら歌い踊る。道の片隅の妖美な占い師。
ラダは、日常がパレードの様。
その中で最も人気が高いのが、奇術師、まるで、魔法のような事をやってのける奇術には、子供から大人もこぞって足を止めて見入っていた。


しかし、貧富の差はあまりにも激しく、この大道芸人、踊り子、占い師、奇術師の生まれ育ちは、最下層にあたり生まれは、スラムで生まれた時から親も兄弟も名もなく、あるのは身体一つ。世の中の善悪を誰からも正しく教わる事が出来ず、生きるか死ぬか、それしか選択肢がなく犯罪と知らず手を染めている者も少なくはない。
実際に歳ばのいかない少女達が道端で大口をあけ、足をあげて、見せる等、破廉恥とされる行為であり、妖美な占い師は、美女が多いが、客の殆どが男性であり、客が来ると物陰に消えていた。
大道芸人も一瞬にして裸になる芸だといい素っ裸で街を疾走したり、ナイフを飲む芸、火を口が出すといい飛び火し丸焼けになりかけ転げ回る等、拍手より悲鳴も耐えない。
その最下層の者達をブードゥイと呼ぶ。
そんなブードゥイを喜劇として嘲笑い娯楽とするのが最上層にある貴族達。その貴族達をサヴィと呼ぶ。サヴィがブードゥイを友人、ましてや恋人になどとして側に置く等到底あり得ない話しだが、まるで教養の無いサヴィのお眼鏡に叶えば自身も貴族になれると信じて疑わなかった。今日も喜劇か悲劇かそれは、見るその者の、その日次第。ブードゥイの幕は上がる。













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