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第一章
06.亡き老魔術師の贈り物 中編
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玄関扉を開けると、居たのはやはりフェリクスだった。
髪の毛がしっとりと濡れていて、見るものを惑わす男の色気を放っている。
「…………なんか髪が濡れてない? 雨でも降った?」
ジゼルはそう言いながら、フェリクスの背後の地面を見る。
雨が降った形跡はなかった。
首を傾げてフェリクスを見上げる。
「土埃で室内を汚すといけませんので、馬を返してきた後に水を浴びて着替えてきました。この陽気ですから、すぐに乾きます」
にこやかに答えるフェリクスは、確かにこざっぱりしている。
工房に招いたから、気遣ったのだろう。
こういうことがさらりと出来るのが、育ちの良さか。
「わざわざありがとう。こっちへどうぞ」
ジゼルはフェリクスを招き入れ、食堂に案内する。
フェリクスに席に座るよう促し、自身もその向かいに座った。
「お茶でも淹れたいけど、本を汚したら困るからね」
「はい。その……『おいしい紅茶の淹れ方』ですが、どういったものなのでしょうか?」
フェリクスの視線が、テーブルの上の本にそそがれる。
あまり表情が晴れないのは、ジゼルの様子がおかしかったせいだろうか。
ジゼルは先ほどの自身の興奮具合に苦笑しながら、質問に答えた。
「言うなれば、暗号の解読手引き、みたいなものかな」
「解読手引き、ですか」
フェリクスがきょとんとした顔をする。
「そう。さっきも言ったけど、魔術師の中には自身の研究を独自の文字で書く人がいるの。その他に独自の文字を使わないまでも、他の人には一見なんだか分からないように暗号めいて書く人もいてね。バラデュール翁は後者みたい。各茶葉の淹れ方の解説が妙に詳しくて、普通の淹れ方とは違うようだから、多分そう。バラデュール翁の研究論文の下書きでもあれば、はっきりするけど、まぁ、その検証はフェリクスが魔術文字を覚えてからでも」
「それらしいノートがあったので、持ってきます!」
言うが早いか、フェリクスが立ち上がる。
ジゼルが止める間もなく、出て行ってしまった。
「持ってきました!」
フェリクスがあっという間に、数十冊に及ぶノートを抱えて戻ってきた。
その顔は期待と興奮できらきら輝いていた。
ジゼルも、テーブルに置かれる宝の山を前に生唾を飲み込む。
「え、と……私が見ちゃっていいの?」
「もちろんです。お師匠様ならば、おじじ様もお許しくださるでしょう」
にこやかに、フェリクスがうなずく。
ここは師匠として、こんな貴重なものを軽々しく見せてはいけないと説教するところだが、欲が勝った。
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
ジゼルはノートの山に手を伸ばす。
バラデュール翁のノートには、表紙に魔術文字で年月が記されていた。
順番通りになっているのは、フェリクスが丁寧に扱って順番を崩さなかったからだろう。
最後のノートには、五年前の冬の年月が書かれていた。
このノートの少し前から、表紙の文字に少し乱れが見える。
ジゼルはバラデュール翁に黙祷を捧げてから、最後のノートを開いた。
『おいしい紅茶の淹れ方』を横に並べ、少しずつ読み進めていく。
共通魔術文字で書かれた毎日の間食記録や雑記にしか読めない内容が、『おいしい紅茶の淹れ方』を通して読むと研究記録に様変わりした。
やはり、バラデュール翁は水棲妖魔の研究を晩年まで続けていたようだ。
しかし、死期を悟り、検証途中の研究を引き継ぐ者がいないことを嘆く走り書きが目立つ。
顔を曇らせながら、ジゼルはノートのページをめくった。
「あ」
最後のページに、魔術陣が描かれていた。
「これは、魔術陣ですか?」
向かいからフェリクスがノートをのぞき込む。
「伝言の魔術陣、だね」
「伝言? おじじ様の?」
フェリクスが目を瞬く。
ジゼルはこくりとうなずいた。
「欠けている陣の一部に、合い言葉を補完しないと発動しない仕掛けの伝言魔術陣だよ。……たぶん、フェリクス宛の伝言だと思う」
「おじじ様が、私に……」
「合い言葉に、心当たりはない?」
ジゼルが尋ねると、フェリクスが顔を曇らせた。
「いえ。思い当たる言葉はありません。それらしいことを聞いたことは……。私宛の伝言ではないのだと思います」
フェリクスが乾いた笑みを浮かべる。
「そうかな。『おいしい紅茶の淹れ方』を渡されたんだから、フェリクス宛だと思うよ。合い言葉じゃないなら……」
合い言葉を間違えても破棄される魔術陣ではないので、試しに発動してみる。
『フェリクス・ジャン・バラデュール』
宙に浮き上がった陣に魔術文字でフェリクスの名前を描き入れるが、違うようだ。
「えーと、じゃあバラデュール翁の好きな茶葉とか」
「フェンデ・ロロ、でしょうか」
『フェンデ・ロロ』
これも違う。
「やはり、私ではなく正当な持ち主におじじ様の形見をお渡しした方が……」
大きな背中を丸めて、フェリクスがつぶやく。
捨てられた大型犬のようだ。
こうも全身でしょんぼりを表現されると、慰めなくてはと思わされる。
「いや、絶対にフェリクス宛だって。おじじ様って呼ぶほど親しくしてたんでしょ。自信を持って……あ」
ピンっと来て、ジゼルはある言葉を魔術陣に描き入れる。
『魔術のおじじ様』
しゃらららら。
(当たりだ!)
綺麗な音と共に、魔術陣が光を帯びる。
そこから半透明に浮き上がったのは、少し頬がこけた優しげな老爺だった。
「お、おじじ様!」
フェリクスが目を大きく見開いた。
幻影の老爺は、目を細めて語り出す。
『この伝言を聴いているということは、フェリクス自身が魔術師になったか、フェリクスが信頼する魔術師が出来たか、そのどちらかでしょう。夢を叶えたのならおめでとう。これからならば、精進しなさい。フェリクス、君には魔術の才がある』
その語り口は慈愛に充ち、聴く者の心に沁み入るようだ。
『願わくば、君が魔術の道へ歩む姿をこの目で見たかったが、どうやら私のお迎えが近いようだ。残念でならない。しかし、これもまた、運命なのでしょう』
「おじじ様……」
『フェリクス、君と出会えたことは、私にとっても僥倖だった。研究ばかりで弟子もとらなかった私に、君は目を輝かせて魔術を見せてとねだった。小さな君がどれだけ私の慰めになったことか。そしてすぐに君が魔術師に向いていると分かった。それなのに、君の祖父を説得出来ず、申し訳ないと思っている』
幻影のバラデュール翁が一瞬、目を伏せた。
しかし、すぐに英知に満ちた鳶色の瞳が正面を捉える。
『だが、君は諦めなかった。その粘り強さは賞賛に値する。フェリクス、君は私の自慢だ。もし君が再び困難に見舞われたとしても、君ならきっと嵐の大海原を乗り越えて、実り多き大陸にたどり着けると信じている』
確信を持ったその言葉は、強く聴く者を力づける。
『そして、君が望むのであれば、私の研究を受け継いで欲しい。でなければ、信頼出来る他の魔術師に託してもらいたい。私は命ある限り己の使命と思い研究に打ち込んで来たが、道半ばの研究だけが心残りだ。よろしくお願いする』
幻影のバラデュール翁が真っ白な頭を下げた。
『私が伝えたいことは以上だ。フェリクス、もしくはフェリクスに頼まれた魔術師のどなたか。この老いぼれの言葉を聴いてくれてありがとう。君の前途に幸多からんことを。私の言葉がフェリクスに届くことを願って。マルク・バラデュールより』
最後に穏やかな笑みを浮かべて、老魔術師の幻影は光の粒になって消えていった。
髪の毛がしっとりと濡れていて、見るものを惑わす男の色気を放っている。
「…………なんか髪が濡れてない? 雨でも降った?」
ジゼルはそう言いながら、フェリクスの背後の地面を見る。
雨が降った形跡はなかった。
首を傾げてフェリクスを見上げる。
「土埃で室内を汚すといけませんので、馬を返してきた後に水を浴びて着替えてきました。この陽気ですから、すぐに乾きます」
にこやかに答えるフェリクスは、確かにこざっぱりしている。
工房に招いたから、気遣ったのだろう。
こういうことがさらりと出来るのが、育ちの良さか。
「わざわざありがとう。こっちへどうぞ」
ジゼルはフェリクスを招き入れ、食堂に案内する。
フェリクスに席に座るよう促し、自身もその向かいに座った。
「お茶でも淹れたいけど、本を汚したら困るからね」
「はい。その……『おいしい紅茶の淹れ方』ですが、どういったものなのでしょうか?」
フェリクスの視線が、テーブルの上の本にそそがれる。
あまり表情が晴れないのは、ジゼルの様子がおかしかったせいだろうか。
ジゼルは先ほどの自身の興奮具合に苦笑しながら、質問に答えた。
「言うなれば、暗号の解読手引き、みたいなものかな」
「解読手引き、ですか」
フェリクスがきょとんとした顔をする。
「そう。さっきも言ったけど、魔術師の中には自身の研究を独自の文字で書く人がいるの。その他に独自の文字を使わないまでも、他の人には一見なんだか分からないように暗号めいて書く人もいてね。バラデュール翁は後者みたい。各茶葉の淹れ方の解説が妙に詳しくて、普通の淹れ方とは違うようだから、多分そう。バラデュール翁の研究論文の下書きでもあれば、はっきりするけど、まぁ、その検証はフェリクスが魔術文字を覚えてからでも」
「それらしいノートがあったので、持ってきます!」
言うが早いか、フェリクスが立ち上がる。
ジゼルが止める間もなく、出て行ってしまった。
「持ってきました!」
フェリクスがあっという間に、数十冊に及ぶノートを抱えて戻ってきた。
その顔は期待と興奮できらきら輝いていた。
ジゼルも、テーブルに置かれる宝の山を前に生唾を飲み込む。
「え、と……私が見ちゃっていいの?」
「もちろんです。お師匠様ならば、おじじ様もお許しくださるでしょう」
にこやかに、フェリクスがうなずく。
ここは師匠として、こんな貴重なものを軽々しく見せてはいけないと説教するところだが、欲が勝った。
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
ジゼルはノートの山に手を伸ばす。
バラデュール翁のノートには、表紙に魔術文字で年月が記されていた。
順番通りになっているのは、フェリクスが丁寧に扱って順番を崩さなかったからだろう。
最後のノートには、五年前の冬の年月が書かれていた。
このノートの少し前から、表紙の文字に少し乱れが見える。
ジゼルはバラデュール翁に黙祷を捧げてから、最後のノートを開いた。
『おいしい紅茶の淹れ方』を横に並べ、少しずつ読み進めていく。
共通魔術文字で書かれた毎日の間食記録や雑記にしか読めない内容が、『おいしい紅茶の淹れ方』を通して読むと研究記録に様変わりした。
やはり、バラデュール翁は水棲妖魔の研究を晩年まで続けていたようだ。
しかし、死期を悟り、検証途中の研究を引き継ぐ者がいないことを嘆く走り書きが目立つ。
顔を曇らせながら、ジゼルはノートのページをめくった。
「あ」
最後のページに、魔術陣が描かれていた。
「これは、魔術陣ですか?」
向かいからフェリクスがノートをのぞき込む。
「伝言の魔術陣、だね」
「伝言? おじじ様の?」
フェリクスが目を瞬く。
ジゼルはこくりとうなずいた。
「欠けている陣の一部に、合い言葉を補完しないと発動しない仕掛けの伝言魔術陣だよ。……たぶん、フェリクス宛の伝言だと思う」
「おじじ様が、私に……」
「合い言葉に、心当たりはない?」
ジゼルが尋ねると、フェリクスが顔を曇らせた。
「いえ。思い当たる言葉はありません。それらしいことを聞いたことは……。私宛の伝言ではないのだと思います」
フェリクスが乾いた笑みを浮かべる。
「そうかな。『おいしい紅茶の淹れ方』を渡されたんだから、フェリクス宛だと思うよ。合い言葉じゃないなら……」
合い言葉を間違えても破棄される魔術陣ではないので、試しに発動してみる。
『フェリクス・ジャン・バラデュール』
宙に浮き上がった陣に魔術文字でフェリクスの名前を描き入れるが、違うようだ。
「えーと、じゃあバラデュール翁の好きな茶葉とか」
「フェンデ・ロロ、でしょうか」
『フェンデ・ロロ』
これも違う。
「やはり、私ではなく正当な持ち主におじじ様の形見をお渡しした方が……」
大きな背中を丸めて、フェリクスがつぶやく。
捨てられた大型犬のようだ。
こうも全身でしょんぼりを表現されると、慰めなくてはと思わされる。
「いや、絶対にフェリクス宛だって。おじじ様って呼ぶほど親しくしてたんでしょ。自信を持って……あ」
ピンっと来て、ジゼルはある言葉を魔術陣に描き入れる。
『魔術のおじじ様』
しゃらららら。
(当たりだ!)
綺麗な音と共に、魔術陣が光を帯びる。
そこから半透明に浮き上がったのは、少し頬がこけた優しげな老爺だった。
「お、おじじ様!」
フェリクスが目を大きく見開いた。
幻影の老爺は、目を細めて語り出す。
『この伝言を聴いているということは、フェリクス自身が魔術師になったか、フェリクスが信頼する魔術師が出来たか、そのどちらかでしょう。夢を叶えたのならおめでとう。これからならば、精進しなさい。フェリクス、君には魔術の才がある』
その語り口は慈愛に充ち、聴く者の心に沁み入るようだ。
『願わくば、君が魔術の道へ歩む姿をこの目で見たかったが、どうやら私のお迎えが近いようだ。残念でならない。しかし、これもまた、運命なのでしょう』
「おじじ様……」
『フェリクス、君と出会えたことは、私にとっても僥倖だった。研究ばかりで弟子もとらなかった私に、君は目を輝かせて魔術を見せてとねだった。小さな君がどれだけ私の慰めになったことか。そしてすぐに君が魔術師に向いていると分かった。それなのに、君の祖父を説得出来ず、申し訳ないと思っている』
幻影のバラデュール翁が一瞬、目を伏せた。
しかし、すぐに英知に満ちた鳶色の瞳が正面を捉える。
『だが、君は諦めなかった。その粘り強さは賞賛に値する。フェリクス、君は私の自慢だ。もし君が再び困難に見舞われたとしても、君ならきっと嵐の大海原を乗り越えて、実り多き大陸にたどり着けると信じている』
確信を持ったその言葉は、強く聴く者を力づける。
『そして、君が望むのであれば、私の研究を受け継いで欲しい。でなければ、信頼出来る他の魔術師に託してもらいたい。私は命ある限り己の使命と思い研究に打ち込んで来たが、道半ばの研究だけが心残りだ。よろしくお願いする』
幻影のバラデュール翁が真っ白な頭を下げた。
『私が伝えたいことは以上だ。フェリクス、もしくはフェリクスに頼まれた魔術師のどなたか。この老いぼれの言葉を聴いてくれてありがとう。君の前途に幸多からんことを。私の言葉がフェリクスに届くことを願って。マルク・バラデュールより』
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